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オールスパイス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オールスパイス
分類(APG III)
界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : アオイ類 malvids
目 : フトモモ目 Myrtales
科 : フトモモ科 Myrtaceae
属 : オールスパイス属[1]
Pimenta[1]
種 : オールスパイス[2]
P. dioica [2]
学名
Pimenta dioica
(L.) Merr. (1947) [2]
和名
オールスパイス

オールスパイス (英語: allspice、学名: Pimenta dioica) は、フトモモ科の植物で、果実または葉が香辛料として用いられる。名前の由来は、シナモン・クローブ・ナツメグの3つの香りを併せ持つといわれることから(「スパイス各種を混ぜ合わせたもの」ではない)[3]。

別名にジャマイカペッパー(英語: Jamaica pepper)やピメントノキがある[4][2]。東洋では百味胡椒、三香子とも呼ばれる[5]。

マヤ文明の時代、インディオは香り付けと防腐のため、王の死体にオールスパイスを詰めていたとされる[6]。1570年代には、オールスパイスはスペインのフランシスコ・エルナンデス・デ・トレドによって「発見」された[7][3][8]。クリストファー・コロンブスの死から70年ほど後のことであった[7][注釈 1]。

分布

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西インド諸島、中央アメリカ原産である[10]。ジャマイカをはじめ、メキシコの南部やキューバ、ハイチ、コスタリカなどに分布する[10]。

利用

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オールスパイスの果実

オールスパイスは現在でも中南米が産地であり、果実を未熟なうちに収穫し乾燥させて作られる。普通はパウダーで使われることが多いが、ピクルス液などではホールでも使われる。一般には食卓用というより調理中に使われることが多い。クローブやシナモンと同じくオイゲノールが主成分のため、似た傾向のスパイシーな味と香りを持つ。トマトとの相性がよく、ハンバーグやソーセージなどの肉料理、ピクルスやソースに用いられる。甘い料理やデザート、果実にも向いている。また、上記のシナモン・クローブ・ナツメグと併用すると香りが調和しマイルドになる[11]。

オールスパイスは、生か加熱調理後かにかかわらずα-アミラーゼおよびα-グルコシダーゼに顕著な阻害作用を示し、糖尿病予防に利用できる可能性が示唆されている[12]。

脚注

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注釈

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  1. ↑ なお、コロンブスは2度目の航海でジャマイカ島に2度寄ったが、オールスパイスを「発見」できなかった[9]。

出典

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  1. 1 2 米倉 2009.
  2. 1 2 3 4 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Pimenta dioica (L.) Merr.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2026年4月22日閲覧。
  3. 1 2 井上四郎、大森正司、後藤富士雄、津久井亜紀夫、由比ヨシ子『最新食品原料学』建帛社、1982年9月10日、181頁。2026年4月22日閲覧。
  4. ↑ 全国調理師養成施設協会 編『調理用語辞典』全国調理師養成施設協会、1986年11月27日、467頁。ISBN 4-924737-04-6。2026年4月22日閲覧。
  5. ↑ 成美堂出版編集部 編『ハーブ・スパイスの事典』成美堂出版、2013年3月6日、25頁。ISBN 978-4415314914。
  6. ↑ 星川清親『料理・菓子の材料図説』 1巻《スパイス》、柴田書店、1976年6月20日、34頁。2026年4月22日閲覧。
  7. 1 2 山崎峯次郎『香辛料』 2巻、エスビー食品、1974年10月1日、157頁。2026年4月23日閲覧。
  8. ↑ Miguel N. Alexiades; Patricia Shanley, eds (2004) (英語) (PDF). Forest products, livelihoods and conservation. 3. Center for International Forestry Research. p. 25. ISBN 979-3361-24-7 2026年4月23日閲覧。
  9. ↑ 山崎峯次郎『香辛料』 2巻、エスビー食品、1974年10月1日、156頁。2026年4月22日閲覧。
  10. 1 2 岩佐俊吉 著、熱帯農業研究センター 編『熱帯の有用作物』農林統計協会、127頁。2026年4月22日閲覧。
  11. ↑ 青山スパイスクラブ 編『かんたんスパイス40』同文書院、1996年9月、12-13頁。ISBN 4810373460。
  12. ↑ 三浦理代、五明紀春「市販香辛料のα-アミラーゼ活性およびα-グルコシダーゼ活性に及ぼす影響」『日本食品科学工学会誌』第43巻第2号、日本食品科学工学会、1996年、157-163頁、doi:10.3136/nskkk.43.157。

参考文献

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外部リンク

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