オールスパイス

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オールスパイス
Pimenta dioica - Köhler–s Medizinal-Pflanzen-239.jpg
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : アオイ類 malvids
: フトモモ目 Myrtales
: フトモモ科 Myrtaceae
: オールスパイス属[1]
Pimenta [1]
: オールスパイス[2]
P. dioica [2]
学名
Pimenta dioica
(L.) Merr. [2]

オールスパイス (allspice, Pimenta dioica) は、フトモモ科の植物で、果実または葉が香辛料として用いられる。名前の由来は、シナモンクローブナツメグの3つの香りを併せ持つといわれることから。 別名をジャマイカペッパーといい、クリストファー・コロンブスによってジャマイカからヨーロッパに持ち帰られた。東洋では百味胡椒、三香子とも呼ばれる[3]

オールスパイスは現在でも中南米が産地であり、果実を未熟なうちに収穫し乾燥させて作られる。普通はパウダーで使われることが多いが、ピクルス液などではホールでも使われる。一般には食卓用というより調理中に使われる事が多い。クローブやシナモンと同じくオイゲノールが主成分のため、似た傾向のスパイシーな味と香りを持つ。トマトとの相性がよく、ハンバーグソーセージなどの肉料理、ピクルスやソース、に用いられる。甘い料理やデザート、果実にも向いている。また、上記のシナモン・クローブ・ナツメグと併用すると香りが調和しマイルドになる[4]

オールスパイスは、生であれ加熱調理後であれ、α-アミラーゼα-グルコシダーゼのいずれに対して、顕著な阻害作用を示し、糖尿病予防への可能性が示唆された[5]

脚注[編集]

  1. ^ a b 米倉浩司 『高等植物分類表』 北隆館、2010年、重版。ISBN 978-4-8326-0838-2
  2. ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Pimenta dioica (L.) Merr.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月18日閲覧。
  3. ^ ハーブ・スパイスの事典編集部『ハーブ・スパイスの事典』、成美堂出版、2013年、p25
  4. ^ 青山スパイスクラブ『かんたんスパイス40』、同文書院、1996年、pp12-13
  5. ^ 市販香辛料のα-アミラーゼ活性およびα-グルコシダーゼ活性に及ぼす影響、三浦 理代、五明 紀春、日本食品科学工学会誌、Vol.43 (1996) No.2 P157-163

関連項目[編集]

バニラ -同じくコロンブスによって持ち帰られた香辛料。