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クロガラシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クロガラシ
クロガラシの図譜
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: フウチョウソウ目 Brassicales
: アブラナ科 Brassicaceae
: アブラナ属 Brassica
: クロガラシ B. nigra
学名
Brassica nigra L.
和名
クロガラシ
英名
black mustard
種子

クロガラシ英語: black mustard)は、アブラナ科アブラナ属一年生植物種子香辛料として利用するほか、野菜またはハーブとして利用される。

地中海沿岸原産で荒れ地などに自生している野草だが、現在では帰化植物として世界的に分布している。

概要

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草丈が非常に高く、成長すると2.4メートルに達する。表面が毛羽立った多肉質な茎を持ち、茎の頂に花弁が4枚の黄色い花をつける。葉は大きいが、カラシナシロガラシと違い毒性があり食用に適さない。冷涼な気候を好み、温暖な気候だと日中しおれてしまうこともある。

果実が実ると、茎に密着する点で他のアブラナ属と区別できる。また開花期もアブラナ属の中でもっとも遅く、日本で栽培した場合、5月近くになる。

クロガラシは先史時代の遺跡からも発見されており、香辛料としての歴史はシロガラシより古く3000年前からとも言われている。聖書の喩え話に登場する「からし種」(マタイ13:31-32など)はクロガラシの種を指すという説もある[1]

マスタード(からし)には、ブラックタイプと呼ばれるブラックマスタード(黒からし、広義)とホワイトタイプと呼ばれるホワイトマスタード(白からし)がある[2]。このうちブラックマスタード(黒からし、広義)の基原植物となっているのがカラシナ及びクロガラシである[2]。ブラックマスタード(黒からし、広義)には商業上の呼称としてoriental(オリエンタル)、brown(ブラウン)、black(ブラック、狭義)の3種があり、このうちクロガラシを基原植物とするのがblack(ブラック、狭義のブラックマスタード)である[2][3]

利用

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インド料理漢方薬に用いられる[3]。種子は褐色で黒芥子(コクガイシ)と呼ばれ、他のカラシ種子と同様に、健胃、去痰、鎮咳の漢方薬として用いられる。ヨーロッパでは筋肉痛の湿布薬としても用いられた。

脚注

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  1. サンティッチ,ブライアント 2010, p. 279.
  2. 1 2 3 長野 克己、林 裕一「冷凍食品と香辛料」『冷凍食品技術研究』第5巻、冷凍食品技術研究会、1986年。
  3. 1 2 特集 マスタードの輸入 (PDF)」東京税関。2026年3月25日閲覧

参考文献

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  • バーバラ・サンティッチ; ジェフ・ブライアント 著、山本紀夫 訳『世界の食用植物文化図鑑』柊風社、2010年。ISBN 9784903530352 

関連項目

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