クロガラシ
表示
| クロガラシ | |||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
クロガラシの図譜 | |||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||
| 学名 | |||||||||||||||||||||
| Brassica nigra L. | |||||||||||||||||||||
| 和名 | |||||||||||||||||||||
| クロガラシ | |||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||
| black mustard |

クロガラシ(英語: black mustard)は、アブラナ科アブラナ属の一年生植物。種子を香辛料として利用するほか、野菜またはハーブとして利用される。
概要
[編集]草丈が非常に高く、成長すると2.4メートルに達する。表面が毛羽立った多肉質な茎を持ち、茎の頂に花弁が4枚の黄色い花をつける。葉は大きいが、カラシナやシロガラシと違い毒性があり食用に適さない。冷涼な気候を好み、温暖な気候だと日中しおれてしまうこともある。
果実が実ると、茎に密着する点で他のアブラナ属と区別できる。また開花期もアブラナ属の中でもっとも遅く、日本で栽培した場合、5月近くになる。
クロガラシは先史時代の遺跡からも発見されており、香辛料としての歴史はシロガラシより古く3000年前からとも言われている。聖書の喩え話に登場する「からし種」(マタイ13:31-32など)はクロガラシの種を指すという説もある[1]。
マスタード(からし)には、ブラックタイプと呼ばれるブラックマスタード(黒からし、広義)とホワイトタイプと呼ばれるホワイトマスタード(白からし)がある[2]。このうちブラックマスタード(黒からし、広義)の基原植物となっているのがカラシナ及びクロガラシである[2]。ブラックマスタード(黒からし、広義)には商業上の呼称としてoriental(オリエンタル)、brown(ブラウン)、black(ブラック、狭義)の3種があり、このうちクロガラシを基原植物とするのがblack(ブラック、狭義のブラックマスタード)である[2][3]。
→「マスタード」も参照
利用
[編集]インド料理や漢方薬に用いられる[3]。種子は褐色で黒芥子(コクガイシ)と呼ばれ、他のカラシ種子と同様に、健胃、去痰、鎮咳の漢方薬として用いられる。ヨーロッパでは筋肉痛の湿布薬としても用いられた。
脚注
[編集]- ↑ サンティッチ,ブライアント 2010, p. 279.
- 1 2 3 長野 克己、林 裕一「冷凍食品と香辛料」『冷凍食品技術研究』第5巻、冷凍食品技術研究会、1986年。
- 1 2 「特集 マスタードの輸入 (PDF)」東京税関。2026年3月25日閲覧。
参考文献
[編集]- バーバラ・サンティッチ; ジェフ・ブライアント 著、山本紀夫 訳『世界の食用植物文化図鑑』柊風社、2010年。ISBN 9784903530352。