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フウチョウソウ目

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フウチョウソウ目
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
: フウチョウソウ目 Capparales
学名
Capparaceae
Hutch. (1924)

本文参照

フウチョウソウ目(フウチョウソウもく、Capparales)は、かつて用いられた双子葉植物の分類群で、フウチョウソウ科タイプ科とするもの。アブラナ科フウチョウソウ科などを含むが、内容は分類体系によって異なる。

クロンキスト体系

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クロンキスト体系の分類におけるフウチョウソウ目は以下の科を含む:

なお、新エングラー体系ではこれらをケシ目に含めているが、現在ではケシ科とは縁が遠い(形態的にはやや似ているが)ことがわかっている。

APG植物分類体系のアブラナ目

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APG植物分類体系では、これに他の科を加えてアブラナ目 (Brassicales) と称している。これは以下の通り:

アブラナ科とフウチョウソウ科は近縁で、詳細な系統関係はまだ明らかになっていない(アブラナ科はフウチョウソウ科の中の1系統であるかもしれない)ため、ここでは暫定的にアブラナ科としてまとめている。

フウチョウソウ科、アブラナ科、ワサビノキ科や、新たに加えられたパパイア科、ノウゼンハレン科などは、カラシ油配糖体ワサビカラシの辛味成分イソチオシアン酸アリルのもとになる)を含む。これ以外にもカラシ油配糖体を含む植物はわずかにあるものの、ほぼアブラナ目の特徴といってよい。

アブラナ目とフウチョウソウ目の関係

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かつての分類体系(クロンキスト体系など)では、アブラナ科Brassicaceae)とフウチョウソウ科Capparaceae)を含む植物群をフウチョウソウ目Capparales)として扱っていた[1]

しかし、分子系統学に基づくAPG植物分類体系(1998年以降)では、フウチョウソウ目は廃止され、これらの科はすべてアブラナ目Brassicales)に含められている[2]

アブラナ科とフウチョウソウ科の比較

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特徴アブラナ科(Brassicaceae)フウチョウソウ科(Capparaceae)
種数約370属 4000種約30属 650種
花の特徴花弁4枚が十字状に並ぶ(十字花)花の形は多様で、非対称なものも多い
代表的な植物キャベツ、ダイコン、ブロッコリー、カラシナ、ワサビケイパーCapparis spinosa)、クレオーム(Cleome属、フウチョウソウ属
辛味成分グルコシノレート → イソチオシアネート多くの種がグルコシノレートを含むが、形態的特徴はアブラナ科と異なる
利用野菜、油糧作物、香辛料香辛料(ケイパー)、観賞用植物

脚注

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  1. Cronquist, A. (1981). An Integrated System of Classification of Flowering Plants. Columbia University Press.
  2. APG IV (2016). An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG IV. Botanical Journal of the Linnean Society, 181(1), 1–20.