羽山紀代美
羽山 紀代美(はやま きよみ、1945年1月11日 - )は、宝塚歌劇団の元星組娘役で、現在は歌劇団振付家。大阪市出身。
略歴
- 1961年、宝塚歌劇団に入団。月組公演『春の踊り/サルタンバンク』[1]で初舞台を踏む。47期生。同期生に若みゆき(現・鳩山幸/鳩山由紀夫夫人)や女優の初風諄がいる。宝塚入団時の成績は66人中25位[1]。翌1962年、星組[1]に配属。
- 1973年12月30日[1]に退団するまでダンスの得意な娘役として活躍した。退団を申し出た際、ダンスの技術を惜しむ歌劇団サイドから、振付家として後進の指導に当たることをすすめられた。
- その後喜多弘に師事し、1975年、月組公演『恋こそわが命/イマージュ』で振付家としてデビューした。以来、数多くの作品を手がける。また歌劇団のレッスン講師としても活躍している。
- 1998年、歌劇団卒業生としては初の歌劇団理事に就任した。
- 2005年、振付家30周年を記念して、「ゴールデン・ステップス -1975〜2005-」が上演される。轟悠、湖月わたる、朝海ひかる、瀬奈じゅんを中心に、現役選抜メンバーにより数々の名場面が再現された。
- 2006年、長年の宝塚歌劇における振付の功績が認められ、第32回菊田一夫演劇賞・特別賞を受賞した。
- 2014年、宝塚歌劇団創設100周年記念で創設された「宝塚歌劇の殿堂」に、振付スタッフとして殿堂入りを果たした[2][3]。
振付作品
- 1983年:『オルフェウスの窓 -イザーク編-』
- 1985年:『ヒート・ウエーブ』
- 1986年:『メモアール・ド・パリ』、『スカイ・ハイ・スカイ』、『三つのワルツ』、『パリ、それは悲しみのソナタ』
- 1987年:『ショー・アップ・ショー』、『ザ・レビュースコープ』
- 1988年:『ビバ!シバ!』、『ダイナモ!』、『フォーエバー!タカラヅカ』
- 1989年:『ザ・ゲーム!』
- 1990年:『ベルサイユのばら』、『パラダイス・トロピカーナ』、『ル・ポアゾン 愛の媚薬』、『ジーザス・ディアマンテ』
- 1991年:『ザ・フラッシュ!』、『ジャンクション24』、『紫禁城の落日』
- 1992年:『スパルタカス』、『この恋は雲の涯まで』、
- 1993年:『パパラギ』、『ミリオン・ドリームズ』
- 1994年:『ラ・カンタータ!』
- 1995年:『国境のない地図』、『バロック千一夜』
- 1996年:『エリザベート -愛と死の輪舞-』、『パッション・ブルー』、『エリザベート -愛と死の輪舞-』
- 1997年:『グランド・ベル・フォリー』、『失われた楽園』、『サザンクロス・レビュー』、『ゴールデン・デイズ』、『ザッツ・レビュー』
- 1998年:『ヘミングウェイ・レヴュー』、『エリザベート -愛と死の輪舞-』
- 2001年:『夢は世界を翔けめぐる』、『Jazz Mania』
- 2002年:『With a Song in my Heart』
- 2003年:『『王家に捧ぐ歌』、テンプテーション!-誘惑–』、『薔薇の封印 -ヴァンパイア・レクイエム-』
- 2004年:『タカラヅカ・グローリー』
- 2005年:『エンター・ザ・レビュー』、『ASIAN WINDS! -アジアの風-』
- 2006年:『NEVER SAY GOODBYE -ある愛の軌跡-』
- 2007年:『シークレット・ハンター』
- 2010年:『Je Chante』
- 2011年:『Le Paradis!!-聖なる時間(とき)-』、『ONE』、『ノバ・ボサ・ノバ』、『めぐり会いは再び』、『ニジンスキー』
- 2012年:『カノン』、『ロバート・キャパ 魂の記録』、『華やかなりし日々』、『CONGA!!』、『Streak of Light』
- 2019年:『Éclair Brillant(エクレール ブリアン)』、『アクアヴィーテ(aquavitae)!!』
- 2020年:『ピガール狂騒曲』
脚注
- ^ a b c d 監修:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日、62-63頁。ISBN 9784484146010
- ^ 村上久美子 (2014年1月11日). “宝塚が八千草薫ら殿堂100人を発表”. 日刊スポーツ 2022年6月25日閲覧。
- ^ 『宝塚歌劇 華麗なる100年』朝日新聞出版、2014年3月30日、134頁。ISBN 978-4-02-331289-0。