ベン・シーツ
| 基本情報 | |
|---|---|
| 国籍 | |
| 出身地 | |
| 生年月日 | 1978年7月18日(33歳) |
| 身長 体重 |
6' 1" =約185.4cm 225 lb =約102.1kg |
| 選手情報 | |
| 投球・打席 | 右投右打 |
| ポジション | 投手 |
| プロ入り | 1999年 MLBドラフト1巡目でミルウォーキー・ブルワーズから指名 |
| 初出場 | 2001年4月5日 アストロズ戦 |
| 年俸 | $10,000,000(2010年) |
| 経歴(括弧内は在籍年) | |
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| 国際大会 | |
| 代表チーム | |
| 五輪 | 2000年 |
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この表について
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| オリンピック | ||
|---|---|---|
| 野球 | ||
| 金 | 2000 | 野球 |
ベン・M・シーツ(Ben M. Sheets, 1978年7月18日 - )は、アメリカ合衆国ルイジアナ州バトンルージュ出身の野球選手。投手、右投右打。いとこには元メジャーリーガーで、日本プロ野球でも広島や阪神でプレイしたアンディ・シーツがいる。
目次 |
[編集] 経歴
[編集] プロ入り前
ルイジアナ州セントアマントで育った。高校までは野球とアメリカンフットボールの両方をしていたが、ノースイースト・ルイジアナ大学(現ルイジアナ大学モンロー校)から野球奨学生のオファーが来たため、同校に進学し野球に専念した。2年次には14勝1敗を記録し、ルイジアナ工科大学戦では20奪三振を記録するなど活躍し[1]、全米大学ファーストチームやサウスランド・カンファレンス最優秀選手に選出された[2]。1999年のMLBドラフトでミルウォーキー・ブルワーズから1巡目(全体10位)指名を受け、入団した。
[編集] マイナーリーグ
プロ2年目の2000年、シーツはシドニー五輪のアメリカ代表に選出された。予選リーグの日本戦では松坂大輔と投げ合い7回4安打無失点、決勝のキューバ戦ではペドロ・ルイス・ラソと投げ合い3安打完封勝利を挙げるなど、3試合22イニングで自責点1・防御率0.41の活躍を見せ金メダルを獲得した。マイナーリーグではAA級のハンツビルとAAA級のインディアナポリス」で8勝8敗・防御率2.40の成績でブルワーズ傘下の最優秀選手に選出された[2]。
翌2001年のシーズン開幕前、シーツは新人王の有力候補の1人に挙げられ、また本人もメジャー昇格に焦点を絞っていた[3]。投手不足に悩んでいたブルワーズもシーツに何とか育ってほしいと期待をかけていたが、その一方でデービー・ロープス監督(当時)は「メジャーのバッターは、彼がオリンピックで対戦した相手とは違うんだよ」と語っていた[4]。
[編集] ミルウォーキー・ブルワーズ
そのような状況のなか、シーツは4月5日にメジャーデビューを果たしたが、開幕から2連敗を喫し、防御率は6.00と低迷。当時、チームは5人の先発投手を必要としておらず、出番も無くベンチに居るよりは出場機会を与えた方が良いと判断して[2]、4月13日にマイナーに戻された[5]。しかしメジャー復帰後の4月28日に初勝利を挙げると、6月には6試合に先発登板し5勝0敗・防御率3.55を記録し、月間最優秀新人に選ばれた[5]。6月終了時点で10勝を記録し、新人として球団史上初めてオールスターにも選出された[2]。しかし、7月4日から10月2日にかけては6連敗[6]。最終的にはこの年の新人では3位となる11勝を記録し、94奪三振・防御率4.76という成績を残した[5]。
2002年は34試合に先発登板し、昨年に続き11勝を挙げたが、リーグ最多の16敗を記録した。翌2003年は7月終了時点で10勝7敗・防御率3.88という成績を残していたが、8月・9月の2か月間は1勝6敗・防御率6.02と不調に陥り[7]、最終的に220.2回を投げて11勝13敗を記録した。2004年は、シーツ登板時の味方打線による援護点が3.53点(リーグワースト2位)[8]と恵まれず、12勝14敗と負け越したが、264個の三振を奪い、球団記録を更新した[9]。5月16日のブレーブス戦では18奪三振を記録し、ムース・ハースの1試合14奪三振の球団新記録を26年ぶりに更新した[10]。
2005年から球団史上最高額となる4年総額3,850万ドルで契約延長した[11]シーツは、この年の8月末に故障者リスト入りでシーズンを終えたが、10勝を記録し、球団史上3人目となる5年連続2桁勝利を達成した[12]。2006年は肩を痛めて故障者リスト入りで開幕を迎え、前半戦は背中などを痛めていたため4試合にしか登板でなかった[13]。7月末に復帰してからは13試合に登板し、防御率3.15を記録するなど好投。シーズントータルでは先発登板数が自己最少の17に留まり、6勝7敗・防御率3.82に終わった。
2007年のドジャースとの開幕戦で被安打2で完投勝利。チームの打撃力が向上し、6月終了時点で10勝を挙げ、シーズン20勝を可能とも言われた[14]。しかし、7月半ばに右手中指のけがで故障者リスト入り。7月以降は2勝に終わり、チームのプレーオフ進出を逃す一因となった[14]。2008年5月10日のカージナルス戦でテディ・ヒゲラの奪三振の球団記録1082を更新[15]。前半戦は10勝3敗・防御率2.85の成績を残し、ナ・リーグオールスター先発投手を務めた。故障することなく登板し続けていたが、シーズン最後の登板となった9月27日のカブス戦で肩を痛め[16]、チーム26年ぶりとなったポストシーズンでは登板することなくシーズンを終えた。
シーズン終了後、ブルワーズからフリーエージェントとなっていたシーツは2009年1月末にレンジャーズと2年契約で合意に達したが、身体検査でひじの腱断裂が判明したため[17]、契約が成立しなかった。
[編集] オークランド・アスレチックス
右ひじの手術を行ない、2010年1月26日にオークランド・アスレチックスと1年1,000万ドルで契約合意した[18]。
[編集] 投球スタイル
90mph台の重いフォーシーム・ファストボール、メジャー最高級のカーブ、ツーシーム・ファストボール気味の球速のあるチェンジアップを主な武器とする。カーブは、2007年にベースボール・アメリカ誌がナショナルリーグ各球団監督を対象に行ったアンケートで「リーグ最高のカーブ」に選出された[19]ほか、2007年のMLBオールスターゲーム公式プログラムでも「メジャーでベストのカーブ」部門において3位として紹介されている[20]。基本的にパワー系のカーブで、卓越した球速があるものの、球速をわずかに変えることがある[21]。回転が非常に鋭く、縦方向に変化し、1度目は手元を離れてすぐ変化し、2度目は打者のすぐ手元で変化する[21]。変化はとても大きいが制球がよく、ヒザより低い位置へ大きく曲がり落ちるように投げることが多い[21]。チェンジアップは通常のものより球速があり、速球との球速が接近しすぎているため、あまり効果がなく、あまり投げない[21]。
コントロールが抜群によく、特に速球の制球は別格で、カーブの制球は回を追うごとによくなる[21]。一塁側に倒れこみながら投げることがよくあり、ポジショニングがよくなく、フィールディングがいい投手ではない[21]。
[編集] 年度別投手成績
| 年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2001 | MIL | 25 | 25 | 1 | 1 | 0 | 11 | 10 | 0 | 0 | .524 | 653 | 151.1 | 166 | 23 | 48 | 6 | 5 | 94 | 3 | 0 | 89 | 80 | 4.76 | 1.41 |
| 2002 | 34 | 34 | 1 | 0 | 0 | 11 | 16 | 0 | 0 | .407 | 934 | 216.2 | 237 | 21 | 70 | 10 | 10 | 170 | 9 | 0 | 105 | 100 | 4.15 | 1.42 | |
| 2003 | 34 | 34 | 1 | 0 | 0 | 11 | 13 | 0 | 0 | .458 | 931 | 220.2 | 232 | 29 | 43 | 2 | 6 | 157 | 7 | 0 | 122 | 109 | 4.45 | 1.25 | |
| 2004 | 34 | 34 | 5 | 0 | 0 | 12 | 14 | 0 | 0 | .462 | 937 | 237.0 | 201 | 25 | 32 | 1 | 4 | 264 | 8 | 1 | 85 | 71 | 2.70 | 0.98 | |
| 2005 | 22 | 22 | 3 | 0 | 2 | 10 | 9 | 0 | 0 | .526 | 633 | 156.2 | 142 | 19 | 25 | 1 | 2 | 141 | 7 | 0 | 66 | 58 | 3.33 | 1.07 | |
| 2006 | 17 | 17 | 0 | 0 | 0 | 6 | 7 | 0 | 0 | .462 | 430 | 106.0 | 105 | 9 | 11 | 1 | 2 | 116 | 3 | 0 | 47 | 45 | 3.82 | 1.09 | |
| 2007 | 24 | 24 | 2 | 0 | 1 | 12 | 5 | 0 | 0 | .706 | 592 | 141.1 | 138 | 17 | 37 | 2 | 1 | 106 | 4 | 0 | 62 | 60 | 3.82 | 1.24 | |
| 2008 | 31 | 31 | 5 | 3 | 4 | 13 | 9 | 0 | 0 | .591 | 812 | 198.1 | 181 | 17 | 47 | 2 | 1 | 158 | 8 | 0 | 74 | 68 | 3.09 | 1.15 | |
| 2010 | OAK | 20 | 20 | 0 | 0 | 0 | 4 | 9 | 0 | 0 | .308 | 511 | 119.1 | 123 | 18 | 43 | 2 | 0 | 84 | 3 | 0 | 65 | 60 | 4.53 | 1.39 |
| 通算:9年 | 241 | 241 | 18 | 4 | 7 | 90 | 92 | 0 | 0 | .495 | 6433 | 1547.1 | 1525 | 178 | 356 | 27 | 31 | 1290 | 52 | 1 | 715 | 651 | 3.79 | 1.22 | |
- 2010年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
[編集] 獲得タイトル・表彰
- MLBオールスターゲーム選出 4回:2001年、2004年、2007年、2008年
[編集] 脚注
- ^ NEW YORK (AP) (1999年6月2日). “Rays take Hamilton with top pick; Beckett to Marlins” (英語). Sports Illustrated. 2009年2月13日閲覧。
- ^ a b c d Stapleton, Arnie (July 15, 2001). “Baseballa's golden guy” (英語). The Gainesville Sun (Associated Press): p. 9C 2010年2月13日閲覧。
- ^ 梅田香子「ミルウォーキー発 直撃インタビュー/ベン・シーツ[ブリュワーズ]」 『月刊メジャー・リーグ』2001年9月号、ベースボール・マガジン社、2001年、雑誌08625-9、70-71頁。
- ^ 「30 CLUB MONTHLY REPORT 各球団マンスリー・リポートミルウォーキー・ブリュワーズ いよいよ頭角を現し始めた有望株 新人シーツの前評判に違わぬ投球」『月刊メジャー・リーグ』2001年7月号、ベースボール・マガジン社、2001年、雑誌08625-7、62頁。
- ^ a b c “2001 Career Highlights:MLB.com” (英語). 2008年2月3日閲覧。
- ^ “Ben Sheets 2001 Pitching Gamelogs - Baseball-Reference PI” (英語). 2008年2月3日閲覧。
- ^ “2003 Career Highlights:MLB.com” (英語). 2008年2月3日閲覧。
- ^ “2004 Career Highlights:MLB.com” (英語). 2008年2月3日閲覧。
- ^ “Milwaukee Brewers Pitching Leaders - Baseball-Reference.com” (英語). 2008年2月3日閲覧。
- ^ “Milwaukee's Ben Sheets named National League Player of the Week” (英語). MLB.com (2004年5月17日). 2010年2月13日閲覧。
- ^ “JS Online: Sheets signs 4-year, $38.5 million deal” (英語). 2008年2月3日閲覧。
- ^ “2005 Career Highlights:MLB.com” (英語). 2008年2月3日閲覧。
- ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2007』 廣済堂出版、2007年、355頁。ISBN 978-4-331-51213-5。
- ^ a b 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2008』 廣済堂出版、2008年、333頁。ISBN 978-4-331-51300-2。
- ^ Brown, David (2008年5月10日). “Sheets fans Pujols, sets Brewers record Righty ace surpasses Higuera on team's all-time K list” (英語). MLB.com. 2009年1月28日閲覧。
- ^ Associated Press (2008年9月27日). “Rusty Sheets can't give Brewers lead in wild-card race” (英語). ESPN.com. 2009年1月28日閲覧。
- ^ Adam McCalvy and T.R. Sullivan (2009年2月5日). “Sheets plans to have elbow surgery” (英語). MLB.com. 2010年2月13日閲覧。
- ^ Lee, Jane (2010年1月26日). “Sheets ready to lead A's young rotation” (英語). MLB.com. 2010年2月13日閲覧。
- ^ Baseball America staff, "National League Best Tools," BaseballAmerica.com, August 1, 2007. 2007年11月17日閲覧。
- ^ "SKILL SET," 2007 ALL-STAR GAME OFFICIAL PROGRAM, 2007, p.110.
- ^ a b c d e f 「黄金の輝き」『月刊スラッガー』2005年7月号 日本スポーツ企画出版社 18 - 21項。
[編集] 外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube