ピエール・ルネ・ドリーニュ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
Pierre Deligne, March 2005

ピエール・ドリーニュPierre Deligne1944年10月3日 - )はベルギー数学者

14歳でニコラ・ブルバキの数学原論を読みこなしていたドリーニュは、ブリュッセル自由大学──大学に入るころは既に大学の数学をすべて終えていたとのこと。──と高等師範学校で数学を学び、23歳でIHÉSの客員教授、26歳でIHÉS教授、34歳のときフィールズ賞を受賞。1984年からはプリンストン高等研究所教授。

そのドリーニュが師事したのが、アレクサンドル・グロタンディークである。彼はグロタンディークが数学をしていた間はグロタンディークに忠実であったが、グロタンディークが数学をやめた後は、グロタンディークのプログラムよりヴェイユ予想の早期の解決に向かい、1974年ヴェイユ予想を解決した。

自らのプログラムが放棄(埋葬)されたことに激怒したグロタンディークはドリーニュを激しく非難した。現在ドリーニュは1988年にグロタンディーク還暦記念論文集を刊行するなど和解に向けて努力している。

ドリーニュ61歳記念カンファレンスには、複数のフィールズ賞受賞者を含むメンバーが揃った[1]

2013年にアーベル賞を受賞。

業績[編集]

  • Weil予想の解決。
  • Ramanujan予想の解決。
  • Hilbert第21問題(Riemann-Hilbert問題)の解決。[疑問点 ]
  • Mumfordとの共同研究でモジュライ空間のコンパクト化。
  • Lusztigとの共同研究で幾何学的な既約表現の構成、既約表現の分類。
  • Hodge関係の仕事
    • Hodge分解の代数的証明。
    • DeligneのHodge理論。
    • "重さ"の哲学。
  • Zariski予想の解決。
  • Deligne-Griffiths-Morgan-SullivanでのKahler多様体の仕事 。
  • ふたつの変形量子化の間の相対コホモロジーの導入。
  • Deligne-Serre の定理。モジュラー形式の l 進表現。
  • Deligne-Kazhdan の跡公式。
  • Deligne-Mostowの分類。射影直線の配置空間の分類。
  • Deligne Cohomologyの構成。
  • 多重ゼータ値とモチーフの関係付け
  • 他にもBeilinson-Deligne、とかとか

受賞歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ドリーニュ61歳記念カンファレンス