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「ソバ」の版間の差分

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== 原産地 ==
== 原産地 ==
1980年代から2000年代に植物学者の大西近江らインド、チベット、四川省西部など各地に自生するソバを採集し集団遺伝学的研究を行<ref>[http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010262538 ソバ,''Fagopyrum esculentum Moench'',の集団遺伝学的研究 (2)] 遺伝学雑誌 576号, p.641-650(1982-12)</ref><ref>[http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010391641 ソバ,''Fagopyrum esculentum Moench'',の集団遺伝学的研究(5) インドおよびネパールヒマラヤにおけるアロザイム変異] 遺伝学雑誌 631号, p.51-66(1988-02)</ref><ref>[http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010500490 ソバ,''Fagopyrum esculentum Moench'',の集団遺伝学的研究(8) ヨーロッパ,シルクロード集団におけるアロザイム変異] 遺伝学雑誌 684号, p.303-316(1993-08), {{doi|10.1266/jjg.68.303}}</ref>、中国南部に野生祖先種 ''F. esculentum'' ssp. ''ancestrale''が生しているを見出したことから中国南部説が有力となっている。大西研究以前[[ド・カンドル]]が[[中国]]北部から[[バイカル湖]]付近いう説を提出し、これが信じられてた。
[[オーギュスタン・ピラミュ・ドゥ・カンドール|ド・カンドル]]は、ソバの原産地は中国北部から[[バイカル湖]]付近であるという説を唱え、1世紀以上にわたってこれが信じられていた。1980年代から2000年代にかけて植物学者の大西近江らは、インド、チベット、[[四川省]]西部など各地に自生するソバを採集し集団遺伝学的研究を行った<ref>{{Cite journal|和書|author1=大西近江|author2=長久保有之|title=ソバ,''Fagopyrum esculentum Moench'',の集団遺伝学的研究 (2) 日本の栽培集団における矮性遺伝子の頻度|year=1982|journal=遺伝学雑誌|volume=57|issue=6|pages=641-650}}</ref><ref>{{Cite journal|和書|author1=大西近江|author2=西本登志|title=ソバ,''Fagopyrum esculentum Moench'',の集団遺伝学的研究 (5) インドおよびネパールヒマラヤにおけるアロザイム変異|year=1988|journal=遺伝学雑誌|volume=63|issue=1|pages=51-66}}</ref><ref>{{Cite journal|和書|author=大西近江|title=ソバ,''Fagopyrum esculentum Moench'',の集団遺伝学的研究(8) ヨーロッパ,シルクロード集団におけるアロザイム変異|year=1993|journal=遺伝学雑誌|volume=68|issue=4|pages=303-316|doi=10.1266/jjg.68.303}}</ref>。その結果、中国南部に野生祖先種 ''Fagopyrum esculentum'' ssp. ''ancestrale''など、ソバ属の植物生していることなどを見出し、「ソバ原産地は[[雲南省]]北部[[三江併流]]と呼ばれる地域」であると唱えた。現在、これが有力視されている<ref>{{Cite journal|和書|author=大西近江|title=<雲南懇話会からの寄稿> 栽培ソバの野生祖先種を求めて―栽培ソバは中国西南部三江地域で起原し―|date=2018-03-28|journal=ヒマラヤ学誌|issue=19|pages=106-114|doi=10.14989/HSM.19.106}}</ref><ref>{{Cite book|和書|author=井上直人|date=2019-08-30|title=そば学 sobalogy―食品科学から民俗学まで|publisher=柴田書店|page=14-18|isbn=978-4-388-35355-2}}</ref>


== 栽培 ==
== 栽培 ==

2020年2月28日 (金) 23:31時点における版

ソバ
ソバ
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
: ナデシコ目 Caryophyllales
: タデ科 Polygonaceae
: ソバ属 Fagopyrum
: 普通種 F. esculentum
学名
Fagopyrum esculentum
和名
ソバ、普通ソバ、甘ソバ、和ソバ
英名
buckwheat, common buckwheat, sweet buckwheat

ソバ(蕎麦、学名 Fagopyrum esculentum)は、タデ科ソバ属一年草。一般に穀物イネ科単子葉類)であるのに対して、ソバはタデ科(双子葉類)である。同様のイネ科以外の穀類として、アマランサスヒユ科)、キヌアアカザ科)等があり、これらは擬穀類とよばれる。日本では主に種子を製粉して蕎麦粉として利用し、それを用いた蕎麦)や蕎麦がき等を食用にする。

特徴

草丈は60-130cmで、の先端に総状花序を出し、6mmほどのを多数つける。花の色は白、淡紅、赤、茎の色は緑、淡紅、濃紅で、鶏糞肥料のような臭いを放つ。果実の果皮色は黒、茶褐色、銀色である。主に実を食用にする。

種まきをしてから70-80日程度で収穫でき、痩せた土壌やpH6程度の土壌でも成長し結実することから、日本では救荒食物として5世紀から栽培されていた。しかし、痩せた土地では結実するだけで収穫量は少ない。他の主食となる作物と比較すると作付面積当たりの収穫量は依然として少ないままに留まっている(後述)。

種類

日長反応の違いから、感光性が弱い夏型、強い秋型、両者の中間タイプの中間型があり、中間タイプはさらに夏型に近い中間型、秋型に近い中間型に分れる。さらに、栽培形態として、播種期の違いにより春播きの夏蕎麦と夏播きの秋蕎麦がある[1]

受粉

栽培種のソバは自分自身の花粉では結実しない。異型花型の胞子体型の自家不和合性を持つ、長花柱花と短花柱花間での受粉が必要な植物である[2]。つまり、集団内に長花柱花と短花柱花が存在し、相互に受粉する必要がある[3]

花粉の媒介はミツバチハナアブ類等の訪花昆虫によって行われる(訪花昆虫の他に吸血性アブ類によっても行われている[4]との報告もある)。

原産地

ド・カンドルは、ソバの原産地は中国北部からバイカル湖付近であるという説を唱え、1世紀以上にわたってこれが信じられていた。1980年代から2000年代にかけて植物学者の大西近江らは、インド、チベット、四川省西部など各地に自生するソバを採集し集団遺伝学的研究を行った[5][6][7]。その結果、中国南部に野生祖先種 Fagopyrum esculentum ssp. ancestraleなど、ソバ属の植物が自生していることなどを見出し、「ソバの原産地は雲南省北部の三江併流と呼ばれる地域」であると唱えた。現在、これが有力視されている[8][9]

栽培

登熟の異なる子実が混在している様子
主な害虫となるヨトウガの幼虫

亜寒帯に属するような冷涼な気候、雨が少なかったり水利が悪かったりする乾燥した土地でも、容易に生育するが、湿潤には極端に弱い[10]ため多くの圃場(農場)では、暗渠施設を施工したり傾斜地が選定される。また、日最低気温の平均値が17.5℃を越えると実に栄養が行かず結実率は顕著に低下するため、山間地や冷涼な気候の地域で栽培される事が多い。夏型・秋型それぞれに適した品種があり、品種が適さない地域や時期に栽培した場合、開花期の天候は受粉率を左右し、収穫期の降雨は穂発芽(穂についたまま発芽する事)を招き収穫量と品質の低下につながる[11]

収穫量を確保するために施肥は必須であり化学肥料のほかに緑肥としてレンゲを利用することもある[12]。しかし過度の施肥は葉だけが成長し開花数が少なくなり、収量の低下や食味の低下に繋がる。また、アレロパシー作用もある[13]ため連作障害がでる[14]。病害虫は少ないが栽培圃場では、ヨトウガベト病うどん粉病が問題になることもある[15]

子実(種子)の登熟は、開花からの日数(積算温度[16]及び日長によって決まるため、1本のソバの中に熟し具合(登熟度)の異なる物が混在し、開花が早く熟した実は落下し易いという特徴が在来種にはある。そのため、在来種では収穫時期の判断は難しく、高品位の実を収穫する為に全ての実の登熟を待つと収穫作業中に落下する実が多く発生するため、コメムギの様な機械化された収穫が困難という側面がある。しかし、最近の新品種の登熟性は斉一に改善されており、落下による損失や早熟実の混入をある程度容認すれば機械による収穫(刈り取り)は可能であり、コンバインやソバ刈機による収穫も行われている[17][18]。コンバインでの収穫の場合は、晴天日の日中に黒化率が70%から80%で行うが、茎葉の詰まりを生じぬよう刈り取り速度の抑制が必要である[19]

日本での栽培

そば、日本の農業百科事典のイラスト(1804)

高知県南国市にある縄文時代後期から弥生時代の生活痕跡が残る田村遺跡[20]など各地の弥生遺跡[21]からは、ソバ、イネの花粉が検出されており、伝来年代は明かではないが弥生時代から[22][23]焼き畑農法で利用されていたと考えられている[24]

現代日本での主産地は北海道である。ソバの作付面積日本一は北海道幌加内町で約3200ha(2014年産)である[25]

北海道では年一作で、5-7月に種播きをし8-10月に収穫をする。つまり、北海道では夏ソバ、秋ソバの区別はない。北海道産品種は夏ソバにも秋ソバにも利用できる品種群であり、北海道の夏型の牡丹そばを本州で夏播きした場合には秋ソバになる。北海道でのソバ収穫が日本のソバ栽培における新ソバ(秋ソバ)収穫シーズン開始の合図とされる。

東北地方〜中部高冷地などでは、4-5月に播種をし7-8月(夏ソバ)の収穫と、7-8月に播種をし9-11月の収穫(秋ソバ)が行われるほか、九州など温暖な地域では播種時期を3-4月とすることで収穫量を確保した栽培も可能である[26]。ただし、九州などの温暖な地域に於いて長野県などで栽培されている品種を春蒔栽培すると、収穫期が梅雨期に重なり穂発芽しやすくなり収穫量が減少する[27]。沖縄本島では土壌浸食防止対策と収益確保可能な作物の可能性を探る際にソバの栽培試験が行われ、11月上旬播種の翌年1月収穫が好成績であったと報告されている[28][29]

自然乾燥して圃場に高水分のまま放置すると、食味の低下やカビの発生を招く。したがって、高品質なソバ生産ではコンバイン収穫が一般的であり、この場合、速やかに乾燥をする必要がある。機械を使用した送風乾燥の場合は 30℃以下の送風が望ましいとされている。早期収穫ソバの場合は水分が15〜20%ほど多いので40℃の送風を行うことも可能で、むしろ常温送風では時間がかかり品質が低下したというデータもあり、刈り取ったソバの水分状態により適切な温度で調整する必要がある[30]

品種改良

「収穫量の安定化(増加)」[31]、「栽培特性・品質の向上」[27]、「耐病性向上」、「結実した種子の落下(脱粒)抑制」などを目的とした品種改良が行われている。例えば収量増のための自家不和合性に関しては、自家不和合性を無くす試みも行われてきた[32][33]が、深刻な自殖弱性を引き起こし、国内外の研究者に成功例はなく[2]、収量増に寄与していない。

語源

「ソバ」の名は栽培地や植物の性質を表したものと考えられている[34]

倭名類聚抄』には「曽波牟岐(そばむぎ)」とある[34]。また『古今著聞集』には「そまむぎ」とある[34]。「そま」は漢字では「」と書き、権力者が建築資材確保のために所有した山林のことで、中世にかけて貴族や社寺の所有する荘園の一部であった[34]。このことから「杣」のような山で栽培される畑作物の意味で「そまむぎ」と呼ばれていたと考えられている[34]

また、山の険しい地形を意味する「岨(そわ)」や「そは」の語や険阻なことを意味する「曾波(そば)」の語から地形に由来するという説もある[34]

日本各地にある「ソマ」、「ソバ」、「ソワ」、「ソハ」の地名はソバ栽培との関連性が指摘されている(ただし「ソワ」などは地形にも由来し気温が高くソバ栽培が行われていない地域にも分布しており全てがソバ栽培と関連するわけではない)[34]

なお、英語名の「buckwheat」、ドイツ語名の「Buchweizen」は、ブナと似た形の実を付けるコムギのような作物という意味(英名「buckwheat」=「beech(ブナ、転じて『buck』の形)」+「wheat(小麦)」)である。

利用

そば粉 全層粉[35]
100 gあたりの栄養価
エネルギー 1,510 kJ (360 kcal)
69.6 g
デンプン 正確性注意 70.2 g
食物繊維 4.3 g
3.1 g
飽和脂肪酸 0.60 g
一価不飽和 1.11 g
多価不飽和 1.02 g
12.0 g
ビタミン
チアミン (B1)
(40%)
0.46 mg
リボフラビン (B2)
(9%)
0.11 mg
ナイアシン (B3)
(30%)
4.5 mg
パントテン酸 (B5)
(31%)
1.56 mg
ビタミンB6
(23%)
0.30 mg
葉酸 (B9)
(13%)
51 µg
ビタミンE
(1%)
0.2 mg
ミネラル
ナトリウム
(0%)
2 mg
カリウム
(9%)
410 mg
カルシウム
(2%)
17 mg
マグネシウム
(54%)
190 mg
リン
(57%)
400 mg
鉄分
(22%)
2.8 mg
亜鉛
(25%)
2.4 mg
(27%)
0.54 mg
マンガン
(52%)
1.09 mg
セレン
(10%)
7 µg
他の成分
水分 13.5 g
水溶性食物繊維 0.8 g
不溶性食物繊維 3.5 g
ビオチン(B7 17.0 µg

ビタミンEはα─トコフェロールのみを示した[36]。表層粉の一部を除いたもの。別名: 挽きぐるみ
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。

食用

ソバは世界各地で食用にされる。ロシア・東欧のカーシャのように粥状にして食べたり、フランスのガレットのように粉にひいて焼いたりする。麺にしたものでは、日本の蕎麦のほかに、イタリアのピッツォッケリや朝鮮の冷麺が知られる。中国ではヘロ(餄餎)といって、丸い穴をあけた器械からところてんのように押しだして麺にする。

日本においては、縄文時代晩期[37]から食されていた[38]。麺状ではなく塊状の「蕎麦がき」・「そばもち」として食べられていたが、江戸時代中期には麺状にした「蕎麦切り(そばきり)」が発明され大流行した。

実または蕎麦粉

ソバは、主に製粉して蕎麦粉として用いられる[39]。蕎麦粉は、ソバの実(種実)から殻(果皮)を除き(丸抜き)、種子胚乳の部分を粉状にすることで作られている。こうして作られた蕎麦粉を、さらに加工、加熱して食用にする。しかしながら、粉状にはせずに利用されることもある。例えば、殻を剥いたそば米[注釈 1]は、カーシャそば茶に利用されたり、コメと混ぜて炊いて食べたりもする。また、焼酎の主原料としても使用されることがありそば焼酎と呼ばれる。

ロシアではカーシャブリヌイに使用される。

欧州各地にみられるガレットクレープや、パンケーキも歴史の古い調理法である。

成分と健康
ファゴピリンの構造式

ビタミンB群、ルチンなどを多く含むとされ、健康食としてのイメージが強い。しかし、実や茎にファゴピリンfagopyrin)という物質を含む為、食後に日焼けを伴う程度の紫外線(日光)に当たった場合、光線過敏を起こす。

アレルギー

実や蜂蜜を含む食品の摂取や接触、粉末の吸引により、アナフィラキシーショック等を伴う急性アレルギー症状を起こすことがある[40]。従って、材料・加工品ともにアレルギー物質を含む食品として食品衛生法施行規則、別表第5の2による特定原材料として指定されている。同法第11条及び同規則第5条による特定原材料を含む旨の表示が義務付けられている。そばアレルギーを持っていないと思われる者でも、そば畑や蕎麦の実を収穫し扱っている際に、アレルギーの症状が顕在化する場合もある。症状としては、軽い頭痛から嘔吐などさまざまであり、症状は食後すぐから現れる。過去に、給食でそば粉を使用した蕎麦を食べた事が原因で発作をおこし、吐瀉物が気管に入って小学生が窒息死した事故があった[41]

スプラウト

食用とされるのは実ばかりではなく、幼いは、スプラウト(新芽野菜)としてサラダの材料などとしても食用となる。このため、家庭でソバを栽培した時などは、間引きを行った時に、間引いたソバを野菜として利用することもある。また、ソバは蜂蜜蜜源植物としても知られている。ソバのからは黒色で鉄分が多く独特の香りを持つ蜂蜜が得られる。さらに食用以外にも利用され、ソバの実の殻(果皮)は比較的簡単に取ることが可能であり、これを蕎麦殻と呼ぶ。

蕎麦殻の利用

蕎麦殻も枕の内容物等に産業的に利用される。

流通

殻を剥かれた玄ソバ

収穫後は十分な乾燥を経て殻付きのまま保管され、殻付き或いは殻を剥いた玄ソバや、製粉業者によって製粉加工されたものが流通する。

世界

世界での主要産国としては中華人民共和国、ロシアウクライナ等が挙げられる。以下に2007年の国別生産量を示す。

  • ロシア:1,004,850t
  • 中国:800,000t
  • ウクライナ:160,000t
  • フランス:117,148t
  • ポーランド:88,000t

ソバは主要作物でないため、各国において必ずしも正しい生産量の調査・統計がなされているとはいえない。特に中国では、統計が公表されていないため、正確な数量は把握できない。日本の農林水産統計は世界的にもその精確さが評価されているが、ソバ生産量として総計されるのは2007年以降主要11道県の生産量のみとなっており、実生産数から2-3割程度除外された数量が公表される形になっている。

日本

ほとんどが輸入品のため、安価な価格で流通していたが、そのときでも国産品は輸入品の5〜10倍の価格であった。これは他の穀物よりも単位面積あたりの収量が低いことが大きな原因である(コメは500kg/10a、小麦は300〜600kg/10aに比し、ソバは80〜100kg/10aである)。

1980年代より新品種の開発が加速化し、下記の品種群が開発されたが、60〜75日の生育期間のソバであり、他花受粉のソバでは画期的な収穫量の大幅向上には至っていない。また、生育期間がこれ以上の長期になると、台風、降雨、霜害等の気象障害に遭遇するリスクが高くなるため、晩生化の育種は試みられていない。なお、ジャガイモの生育期間は100〜130日であり、ソバよりはるかに長い。

昭和50年代中頃から水田稲作の転作作物として休耕田などを利用した栽培が増え[42]、農業者戸別所得補償制度による政策が図られたため、日本での生産量は2010年以降、急増した。しかし、消費量の内訳は、80%は輸入品であり、その84%が中華人民共和国、12%がアメリカ合衆国と続き、カナダからの輸入は1.2%にすぎない。日本での主要産地は北海道山形県長野県茨城県である。

作付面積

休耕田などを利用した栽培、耕作放棄地の耕作促進政策[43]などによる増産のため、2011年以降、飛躍的に拡大した。農林水産省の統計によると[44]1986年の19,600haから2017年の62,900haからへと増加した[45]。過去14年間の道府県別作付面積上位10位は以下のとおりである。

単位:ha
順位 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年
1 北海道
14,800
北海道
16,800
北海道
16,400
北海道
16,800
北海道
16,500
北海道
14,900
北海道
15,400
北海道
19,300
北海道
21,700
北海道
22,200
北海道
21,600
北海道
20,800
北海道
21,500
北海道
22,900
北海道
24,400
北海道
25,200
2 福島県
3,350
山形県
3,200
山形県
3,250
山形県
3,430
山形県
3,920
山形県
4,090
山形県
4,110
山形県
4,670
山形県
4,960
山形県
4,940
山形県
4,880
山形県
4,900
山形県
5,100
山形県
5,100
山形県
5,040
山形県
5,260
3 山形県
2,980
福島県
3,070
福島県
2,970
福島県
2,990
福島県
3,300
福島県
3,190
福島県
3,450
福井県
3,950
福井県
4,050
長野県
3,890
長野県
4,060
長野県
3,970
長野県
4,130
長野県
4,190
長野県
4,250
長野県
4,410
4 長野県
2,650
青森県
2,830
青森県
2,780
青森県
2,880
青森県
2,910
福井県
2,730
福井県
3,260
福島県
3,750
長野県
3,970
福井県
3,850
福井県
3,800
福井県
3,720
福島県
3,860
福島県
3,860
福島県
3,720
秋田県
3,770
5 青森県
2,460
長野県
2,600
長野県
2,640
長野県
2,580
福井県
2,710
長野県
2,680
長野県
2,960
長野県
3,630
福島県
3,770
福島県
3,830
福島県
3,710
福島県
3,620
福井県
3,760
秋田県
3,730
秋田県
3,610
福島県
3,740
6 茨城県
2,350
茨城県
2,340
茨城県
2,480
茨城県
2,550
長野県
2,660
青森県
2,430
茨城県
2,370
茨城県
2,680
茨城県
3,050
秋田県
3,070
秋田県
3,130
秋田県
3,110
秋田県
3,550
福井県
3,700
茨城県
3,370
茨城県
3,460
7 新潟県
2,020
福井県
1,740
福井県
2,060
福井県
2,400
茨城県
2,280
茨城県
2,260
秋田県
2,090
秋田県
2,540
秋田県
2,870
茨城県
2,980
茨城県
2,950
茨城県
2,870
茨城県
2,980
茨城県
3,270
福井県
3,350
福井県
3,300
8 秋田県
1,850
新潟県
1,590
栃木県
1,590
栃木県
1,600
秋田県
2,010
秋田県
2,010
栃木県
1,860
栃木県
2,100
栃木県
2,200
栃木県
2,250
栃木県
2,270
栃木県
2,100
栃木県
2,250
栃木県
2,490
栃木県
2,700
栃木県
2,960
9 福井県
1,790
栃木県
1,580
新潟県
1,520
新潟県
1,430
栃木県
1,630
栃木県
1,690
青森県
1,810
青森県
1,940
青森県
2,040
青森県
1,970
青森県
1,800
岩手県
1,620
岩手県
1,620
岩手県
1,760
岩手県
1,780
岩手県
1,760
10 栃木県
1,490
秋田県
1,430
秋田県
1,410
秋田県
1,420
新潟県
1,560
新潟県
1,450
新潟県
1,520
新潟県
1,590
新潟県
1,680
新潟県
1,690
岩手県
1,610
青森県
1,540
青森県
1,610
青森県
1,610
青森県
1,640
青森県
1,680
国内
作付面積
43,500 44,700 44,800 46,100 47,300 45,400 47,700 56,400 61,000 61,400 59,900 58,200 60,600 62,900 63,900 65,400

生産量

過去8年間の生産量上位10道県は次のとおりである。2007年より、主産道県として、11道県のみが報告されるようになった。ソバが農業者戸別所得補償制度の戦略作物に指定されたことにより、2010年より全国の生産量が報告されるようになった。2011年、農業者戸別所得補償制度の実施により、収穫量が急増した。夏ソバの需要はあるものの[46]、作付面積、生産量は低く主産地の九州はベスト10に入っていない。日本のソバ生産は、北海道産と秋ソバが主流である。

単位:t
順位 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年
1 北海道
7,650
北海道
15,600
北海道
14,200
北海道
12,900
北海道
11,400
北海道
7,000
北海道
11,100
北海道
11,400
北海道
19,700
北海道
15,100
北海道
13,000
北海道
16,000
北海道
12,300
北海道
17,600
北海道
11,400
北海道
19,400
2 福島県
2,410
茨城県
2,410
茨城県
2,880
茨城県
2,520
長野県
2,130
長野県
1,340
長野県
2,220
福島県
2,630
長野県
3,370
長野県
2,680
長野県
2,560
長野県
2,340
茨城県
1,970
長野県
2,180
長野県
2,300
長野県
2,910
3 長野県
1,960
長野県
2,080
長野県
2,320
長野県
2,090
福島県
1,910
山形県
1,100
山形県
1,930
山形県
2,570
茨城県
2,750
茨城県
2,150
茨城県
2,120
茨城県
1,980
山形県
1,840
茨城県
1,930
茨城県
2,020
山形県
2,520
4 山形県
1,730
山形県
1,700
福島県
1,900
山形県
1,890
山形県
1,610
茨城県
1,080
福島県
1,860
長野県
2,400
山形県
2,380
福島県
1,800
山形県
2,100
福井県
1,930
長野県
1,780
栃木県
1,770
栃木県
2,000
栃木県
2,190
5 茨城県
1,220
栃木県
1,220
福島県
1,600
栃木県
1,690
福井県
1,610
茨城県
1,600
福井県
1,060
福井県
1,730
茨城県
2,330
福井県
2,260
山形県
1,730
福島県
1,930
山形県
1,620
福井県
1,500
福島県
1,700
福島県
1,860
秋田県
2,070
6 栃木県
1,280
山形県
1,620
栃木県
1,570
福井県
1,420
福島県
971
茨城県
1,640
福井県
1,940
栃木県
2,220
鹿児島県
1,290
栃木県
1,820
栃木県
1,600
秋田県
1,490
山形県
1,580
山形県
1,610
茨城県
1,940
7 福井県
627
鹿児島県
1,160
福井県
1,500
福島県
1,560
栃木県
994
栃木県
828
栃木県
1,400
栃木県
1,870
秋田県
1,410
秋田県
1,070
秋田県
1,250
秋田県
1,370
福島県
1,390
秋田県
1,080
秋田県
1,260
福島県
1,910
8 青森県
615
福井県
1,060
鹿児島県
1,380
青森県
720
秋田県
704
秋田県
669
鹿児島県
1,220
秋田県
1,020
福島県
2,150
福井県
924
岩手県
982
福島県
1,300
栃木県
1,350
岩手県
845
福井県
1,210
岩手県
1,370
9 秋田県
574
青森県
849
青森県
778
新潟県
684
新潟県
686
新潟県
551
新潟県
760
新潟県
890
岩手県
998
岩手県
647
福井県
760
鹿児島県
1,040
岩手県
940
福井県
814
岩手県
1,070
福井県
1,220
10 新潟県
480
秋田県
586
秋田県
747
秋田県
582
青森県
611
青森県
510
岩手県
721
鹿児島県
775
青森県
836
新潟県
592
新潟県
664
岩手県
972
新潟県
562
新潟県
511
青森県
607
鹿児島県
946
主産県
生産量
26道県
20,400
26道県
31,200
26道県
33,000
11道県
26,300
11道県
23,200
11道県
15,300
29,700 32,000 44,600 33,100 31,200 34,700 28,500 33,900 29,000 41,200

輸出

第二次世界大戦以前にアメリカ合衆国等へ輸出が行われた[47]。乾めん等で世界各地へ輸出され[48]振興が図られている。

輸入

第二次世界大戦以前に満州からの輸入が行われた[47]。戦後、1952年に南アフリカからの輸入が開始され[47]その後は急激な伸びを続け、1970年頃には70%を超え、1980年頃に80%を超えてからは80%台を推移していた。日本国内でのソバ消費と生産の上方傾向によって2000年に輸入ソバが80%を切り、それ以降は輸入ソバが80%前後を推移している。近年の消費量の約80%は輸入品であり、2009年の農水省による貿易統計によると、中華人民共和国・43,654トン、アメリカ合衆国・15,219トンとこの二か国で輸入の98.7%を占めるが、それ以下は極めて少ない[49]

近年、中国産玄ソバの輸入が減少傾向にあるが、これは加工品(抜き実)の輸入が増加しているためである。しかし、貿易統計では加工品として一括されるため、抜き実の正確な量は公表されていない。また、バイオ燃料などの影響により世界的に穀物の需給動向は変化している。

輸入に関する最近のトピック
  • 2003年2月 - 旧神居農協組合長が所得税法違反(脱税容疑)逮捕され、引き続き中国産の玄そばを江丹別産と偽って販売していたという不正競争防止法違反(原産地を誤認させる行為)容疑で再逮捕された。
  • 2004年
    • 6月 - A製粉(札幌市)が「北海道産そば粉100%」と表示する商品に米国産の輸入そば粉を混ぜて売っていたことが発覚した。
    • 7月 - B製粉(札幌市)が北海道・幌加内産として製めん業者に卸したそば粉に、中国産を混入していたことが発覚した。
  • 2005年10月 - 中華人民共和国から輸入されたソバからカビ毒(マイコトキシン)であるアフラトキシンが検出された。
  • 2006年
    • 2月 - 日穀製粉(松本市)と松屋製粉(宇都宮市)の2社が業務用そば粉を値上げ。中国産玄そばの高騰並びに原油高によるコストアップがその理由である。
    • 12月 - 中国から輸入されたソバから残留基準値を超える殺虫剤メタミドホスが検出された。
  • 2007年12月
    • 中国政府は、輸出奨励金(そば5%)を 2008年3月以降廃止すると発表、2008年1月1日から輸出する農産物57品目に5-20%の関税を賦課すると発表した(玄蕎麦は20%、抜き実は5%)。
  • 2008年
    • 3月 - 松屋製粉が5月より外国産そば粉23円/kg値上げを発表。
    • 11月 - 世界的な穀物高騰を受けて、食料の国内供給優先政策を取ってきた中国が、食料の輸出制限措置を12月1日から緩和することが分かった。ソバ、トウモロコシの輸出暫定関税を撤廃する。
  • 2010年
    • 8月 - 松屋製粉(宇都宮市)は8月24日、10月出荷分から中国産ソバ粉を1キロ30円引き上げると発表し、最大手の日穀製粉(長野市)に続いた。最大3割の上げ幅となる。中国産原料の価格が高騰したため。
    • 10月 - ロシアが中国産玄ソバ(2010年産)大量買い付け。10月輸入された2010年産の国内卸価格は45キログラム5750円。9月(2009年産)に比べ3割高い。
  • 2011年
    • 3月 - 中国産玄ソバが29年ぶり高値(6,500円/45kg)。
    • 4月 - 米国産玄ソバの2011年産の日本向け播種前契約価格が、2010年産に比べて約3割の引き上げで決着。

品種

奨励品種

安定生産に寄与する道県の奨励品種として、以下のものがある。

  • 北海道
    • レラノカオリ
    • キタワセソバ
    • キタユキ
    • キタノマシュウ
    • 牡丹そば(よみ:ぼたんそば)
  • 青森県
    • 階上早生(よみ:はしかみわせ)
  • 岩手県
    • 岩手早生
    • 岩手中生(よみ:いわてなかて)
  • 山形県
    • 最上早生(よみ:もがみわせ)
    • でわかおり
  • 福島県
    • 会津のかおり
  • 新潟県
    • とよむすめ - 夏播用。耐湿性に欠けるため排水対策は必須[19]
  • 茨城県
    • 常陸秋そば
  • 長野県
    • 信濃1号 - 夏播専用。春播栽培では熟期遅延を生じ、収穫量は少ない[19]
    • しなの夏そば - 春播用として用いる、生態型は日長反応性が弱い夏型であるため、夏播用としても栽培が可能。極早生で成熟期まで60日前後[19]
    • 開田早生
    • 信州大そば
  • 島根県
    • 出雲の舞
  • 宮崎県
    • みやざき早生かおり

在来種

在来種とは

在来種は、地域に適した品種とされるが、ソバの場合には、その土地の末尾に「在来」と記して在来種とする場合が多い。

長所として、

  • 希少価値のため高く取引される。
  • 特性が雑駁なため、特定の障害を回避することがある。

短所として、

  • 知的財産権が設定されないため品種や産地が偽装されやすい。
  • 組織的な採種がないため、特性が雑駁である。
  • 特性が雑駁なため、同一名称のものでも、食味に当たり外れがある。また蕎麦粉などの工業生産に損失が出る。
  • 由来のわからない品種等を〇〇在来とよび、在来種扱いすることが多い。ある町では、輸入品種が優占種であったが、数年後、××在来と呼称されるようになった。

などの点があげられる。[50]

在来種の一覧

独立行政法人農業生物資源研究所ジーンバンクに保存されている在来種一覧を示す。在来種は便宜上、収集された時点で、地名+「在来」とされたものであり、同一名称のものでも、同じ特性を持つとは限らない。また、収集地は明らかにされていることが多いが、由来等は不明であり、特性の保証はない。

  • 中込在来
  • 戸隠そば
  • 夏そば
  • 在来種(岩手本場)
  • 在来種(尾花沢)
  • 軽米在来
  • 九戸在来
  • 一戸在来
  • 岩手在来(御堂)
  • 滝沢在来
  • 外山在来
  • 宮城在来
  • 有平在来
  • 下深萩在来
  • 大野在来
  • 中妻在来
  • 富士ヶ丘在来
  • 花園在来
  • 原在来
  • 蛇穴在来
  • 大野平在来
  • 所谷在来
  • 葛生在来
  • 矢板在来
  • 益子在来
  • 徳島在来
  • 立川在来
  • 鹿屋
  • 有明
  • 滝沢在来
  • 来迎寺在来
  • 矢祭在来
  • 鳥越在来
  • 殿下在来
  • 妙高在来
  • 堀之内在来
  • 鹿沼在来
  • 番所在来
  • 戸隠在来
  • 開田在来
  • 安曇在来
  • 塩尻在来
  • 北設楽郡在来
  • 朝日在来
  • 伊予三島在来
  • 日吉在来
  • 高知在来
  • 立川在来
  • 三好在来
  • 木頭在来
  • 香川在来
  • 窪川在来
  • 海士在来
  • 大栄在来
  • 新見在来
  • 松浦在来
  • 福岡在来(甘木)
  • 北山在来(佐賀県)
  • 熊本在来
  • 宮崎在来
  • 在来種(串間市北)
  • 鯖江在来(片上産)
  • 金山在来
  • 西合志在来
  • 久木野在来
  • 井原市在来
  • 新見市在来

など多数。

ギャラリー

主な参考文献

  • 俣野敏子『そば学大全 日本と世界のソバ食文化』平凡社〈平凡社新書〉、2002年。ISBN 4-582-85152-5 
  • 小原章裕、玉置ミヨ子『食品科学』三和書房、1996年4月15日。ISBN 4-7833-0620-6 

出典

脚注

  1. ^ 日本におけるソバ育種の現状 (PDF) 日本特産農作物種苗協会
  2. ^ a b 西村美香、小西あや子、南峰夫、根本 和洋:種間交雑による普通ソバへの自家和合性の導入 北陸作物学会報 (35), 70-72, 2000-03-31, ISSN 0388-8061, NAID 110001784433, doi:10.19016/hokurikucs.35.0_70
  3. ^ 六笠裕治:ソバ属栽培2種(Fagopyrum esculentum Moench,F.tataricum Gaertn.)の新たな育種法と育種に関する研究 北海道農業研究センター研究報告 No.195, 57-114 (2011)
  4. ^ 佐々木均、竹田洋介:吸血性アブ類のソバ授粉昆虫としての役割 第55回日本衛生動物学会大会 セッションID: C06 一般講演 C01-21, doi:10.11536/jsmez.55.0.45.0
  5. ^ 大西近江、長久保有之「ソバ,Fagopyrum esculentum Moench,の集団遺伝学的研究 (2) 日本の栽培集団における矮性遺伝子の頻度」『遺伝学雑誌』第57巻第6号、1982年、641-650頁。 
  6. ^ 大西近江、西本登志「ソバ,Fagopyrum esculentum Moench,の集団遺伝学的研究 (5) インドおよびネパールヒマラヤにおけるアロザイム変異」『遺伝学雑誌』第63巻第1号、1988年、51-66頁。 
  7. ^ 大西近江「ソバ,Fagopyrum esculentum Moench,の集団遺伝学的研究(8) ヨーロッパ,シルクロード集団におけるアロザイム変異」『遺伝学雑誌』第68巻第4号、1993年、303-316頁、doi:10.1266/jjg.68.303 
  8. ^ 大西近江「<雲南懇話会からの寄稿> 栽培ソバの野生祖先種を求めて―栽培ソバは中国西南部三江地域で起原した―」『ヒマラヤ学誌』第19号、2018年3月28日、106-114頁、doi:10.14989/HSM.19.106 
  9. ^ 井上直人『そば学 sobalogy―食品科学から民俗学まで』柴田書店、2019年8月30日、14-18頁。ISBN 978-4-388-35355-2 
  10. ^ 杉本秀樹、佐藤亨:生育時期別過湿処理の差異が夏ソバの子実収量に及ぼす影響 日本作物學會紀事 69(2), 189-193, 2000-06-05, NAID 110001742100, doi:10.1626/jcs.69.189
  11. ^ ソバ新品種「春のいぶき」の育成とその特性 (PDF) 九州沖縄農業研究センター報告, 2012
  12. ^ 夏ソバに対する緑肥レンゲの有効性 日本作物學會紀事 69(1), 24-30, 2000-03-05, NAID 110001740003, doi:10.1626/jcs.69.24
  13. ^ 磯島誠一、小泉有生 ほか、ソバのアレロパシーの検証と作用物質の分析 雑草研究 Vol.45 (2000) No.Supplement P92-93, doi:10.3719/weed.45.Supplement_92
  14. ^ そば|作物の栽培方法 JAつやま 営農情報
  15. ^ 小室康雄、岡田大、ソバのモザイク病の病原ウイルス 関東東山病害虫研究会年報 Vol.1973 (1973) No.20 P21, doi:10.11337/ktpps1954.1973.21
  16. ^ そば「とよむすめ」の播種適期と積算気温による収穫適期判定のめやす (PDF) 新潟県農林水産業研究成果集(平成23年)
  17. ^ 芝宏道、増田治策、日野亮 ほか:ソバのコンバイン収穫 農業機械学会誌 Vol.31 (1969-1970) No.1 P63-64, doi:10.11357/jsam1937.31.63
  18. ^ そば収穫機械現地検討会開催される (PDF)
  19. ^ a b c d 普通そばの基礎的な栽培方法 (PDF) 新潟県新発田農業普及指導センター
  20. ^ 出原恵三:南四国における弥生集落の成立と展開 (PDF) シンポジウム「第四紀(人類世紀)における高知県の環境変遷 ―自然環境と考古学遺跡の変遷史―」2001年12月8日. 高知県
  21. ^ 松山平野出土の植物遺存体に関する基礎的研究 愛媛大学法文学部論集. 人文学科編 (2012) no.32, ISSN 1341-9617
  22. ^ 甲元眞之:稲作の伝来 青驪 2巻, 2005-7-15 p.37-40
  23. ^ 甲元眞之:農耕社会の形成 青驪 5巻, 2008-2-29, p.42-48
  24. ^ 笠原安夫:日本における作物と雑草の系譜 (2) 雑草研究 Vol.21 (1976) No.2 P49-55, doi:10.3719/weed.21.49
  25. ^ “作付け日本一の幌加内、ソバが開花”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2014年8月1日). http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki4/554599.html 
  26. ^ 西南暖地における夏ソバ栽培 :播種期の違いが生育・収量に及ぼす影響 日本作物學會紀事 Vol.68 (1999) No.1 P39-44, doi:10.1626/jcs.68.39
  27. ^ a b 西南暖地の春まき栽培における普通ソバ( Fagopyrum esculentum Moench )の収量関連形質および穂発芽の品種間差異 日本作物学会紀事 Vol.78 (2009) No.2 P189-195, doi:10.1626/jcs.78.189
  28. ^ 原貴洋、照屋寛由、塩野隆弘 ほか、南西諸島冬季の短日環境における普通ソバ(Fagopyrum esculentum Moench)の農業関連形質の品種間差異 日本作物学会紀事 Vol.77 (2008) No.2 P.151-158, doi:10.1626/jcs.77.151
  29. ^ 塩野隆弘、原貴洋、山元伸幸 ほか、草生帯およびソバ栽培導入による営農的赤土流出防止対策 農業農村工学会誌 Vol.75 (2007) No.9 P.817-820,a2, doi:10.11408/jjsidre2007.75.817
  30. ^ 和田陽介:早期収穫ソバの生産と品質向上技術 (PDF) 特産種苗 (10), 52-55,図巻頭1p, 2011-03, NAID 40018778179
  31. ^ 暖地・西南暖地向け秋ソバ品種 「さちいずみ」 の育成 (PDF) 九州沖縄農業研究センター 2013
  32. ^ 自殖性の普通ソバ 「そば中間母本農 1号」 の育成とその特性 日本作物学会九州支部会報 (73), 37-40, 2007-05-15, NAID 110006278908
  33. ^ 足立泰二、相井城太郎、長野美緒:最近におけるソバの育種研究とその展望: 第7回国際ソバシンポジウム (カナダ・マニトバ州) での議論を踏まえて 育種学研究 Vol.1 (1999) No.2 P91-95, doi:10.1270/jsbbr.1.91
  34. ^ a b c d e f g 井上直人『そば学』柴田書店、2019年、12-13頁。 
  35. ^ 文部科学省日本食品標準成分表2015年版(七訂)
  36. ^ 厚生労働省日本人の食事摂取基準(2015年版)
  37. ^ 外山秀一:縄文農耕論と古植物研究 人文地理 1985年 37巻 5号 p.407-421, doi:10.4200/jjhg1948.37.407
  38. ^ 現代ビジネス『中国4000年より深い「そば」の歴史9000年』「日本でソバの栽培。高知県内で9000年以上前の遺跡からソバの花粉が見つかり、当時からソバが栽培されていたと考えられている。」[信頼性要検証]
  39. ^ 小原章裕、玉置ミヨ子 『食品科学』 p.83 三和書房 1996年4月15日発行 ISBN 4-7833-0620-6
  40. ^ 中村晋、室久敏三郎、気管支喘息の研究 : 第5報.そばアレルギーについて アレルギー 1970年 19巻 9号 p.702-717,728-72, doi:10.15036/arerugi.19.702
  41. ^ 「学校給食の重さ〜ひとつの死をめぐって」学校給食ニュース 1998年12月31日 学校給食ニュース 4号 平成10年(1998年)7月
  42. ^ 純情通信第16号 おらほの匠, 第16号(2003年9月号)
  43. ^ 耕作放棄地への導入事例(平成20年2月) 農林水産省 (PDF)
  44. ^ 水田畑地化対策 山形県農林水産部 (PDF)
  45. ^ 平成26年産そばの作付面積及び収穫量 農林水産省 特定作物統計調査
  46. ^ 杉本秀樹、原貴洋、林久喜、道山弘康、森下敏和、手塚隆久:日本作物学会第236回講演会小集会開催報告 「春まきソバ栽培-現状と今後の展開-」 日本作物学会紀事 Vol.83 (2014) No.2 p.173, doi:10.1626/jcs.83.173
  47. ^ a b c 太平物産. “そばの歴史と関わり”. 2008年7月20日閲覧。
  48. ^ 神戸税関 (2005年2月25日). “「うどん、そうめん、そば」の輸出” (PDF). 2008年7月20日閲覧。
  49. ^ 髙橋貴與嗣:そばをめぐる情勢 日本特産農作物種苗協会誌 特産種苗 No.10 2011.3 (PDF)
  50. ^ そばの栽培技術 日本蕎麦協会1995

注釈

  1. ^ ソバの種実を水に浸した後に蒸して、その後に乾燥させるという方法によって精白したものを、そば米と呼ぶ。

関連項目

外部リンク