在来種
在来種(ざいらいしゅ)は、その土地に従来成育している固有の動物、植物の種。外来種、外来生物、帰化植物の対語として用いられる。
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[編集] 定義づけ
在来種の定義は、在来と定義する地域の範囲(国、自治区など特定の行政界、地理界等)、時間的範囲(史前、特定の時代、第二次世界大戦以降等)などの設定が一様にはできないため、対象となる外来種に定義付けがなされて初めて、対する存在として在来種も定義付けがなされることとなる。独立や離散が繰り返されてきた世界各国では、国または地域の実情に合わせて定義づけされることが多い。
[編集] 日本
- 日本では、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律では、明治時代以降に移入した外来生物を対象としており、一般に在来種は江戸時代以前に存在した動物、植物が対象となっている。しかし、江戸時代以前にも海外からの物資、人の往来は盛んであり、単純に同法の定義づけを当てはめると、外来種扱いされやすいイチョウやクローバーなども在来種になるので注意が必要である。
[編集] 生育環境
人間の移動能力が進歩して地域間の交流が激しくなることで外来種は多く生まれるようになった。したがって、それ以前(線引きは難しいが)にはその地域は在来種が占めていたことになる。当然それ以前にも様々な生物の出入りはあったと思われるが、その移動は遙かに緩やかであったと思われ、それらはその地域の地史の中で、互いに影響し合いながら、次第に安定な生物群集を構成したと考えられる。
外来種がそこに侵入した場合、ある程度しっかりした群集が成立していればそこに侵入するのはそれなりの困難があるようで、帰化植物の多くは人里などにとどまって、森林などより自然度の高い環境には侵入することが少ない。そのため、自然へのヒトの攪乱が激しくなった近代以降は、交通手段の高度化と相まって外来種のより激しい侵入をもたらした。例えば日本では都市部では帰化植物の率は非常に高くなっており、むしろ在来種を見るには郊外に出なければならない、という状況がある。
在来の群集が脆弱な場合には帰化種がそれらを圧倒してしまう例も見られ、孤島の在来生物群集が外来種によってほぼ壊滅した例は数多い。日本でも湿地や池沼など止水域の生物群集では在来種が大規模に消滅している例があちこちで見られる。