山形県警察

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山形県行政機関
山形県警察

山形県警察本部庁舎
山形県警察本部庁舎
役職
本部長 丸山彰久(警視長
警務部長 佐藤正尚(警視正
組織
上部組織 山形県公安委員会
内部組織 警務部
生活安全部
刑事部
交通部
警備部
警察学校
警察署
概要
所在地 山形県山形市松波2丁目8番1号
北緯38度14分25.6秒 東経140度21分54.3秒 / 北緯38.240444度 東経140.365083度 / 38.240444; 140.365083座標: 北緯38度14分25.6秒 東経140度21分54.3秒 / 北緯38.240444度 東経140.365083度 / 38.240444; 140.365083
設置 1954年昭和29年)7月1日
前身 山形県警察部-国家地方警察山形県本部
ウェブサイト
山形県警察
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山形県警察(やまがたけんけいさつ、英称Yamagata Prefectural Police)は、山形県が設置した警察組織。山形県警と略称する。山形県公安委員会の管理を受け、給与支払者は山形県知事である。警察法上、警察庁東北管区警察局の監督を受ける。

酒田警察署に所属する捜査車両
航空隊のA109E がっさん

沿革

本部組織

職員数は2350名(2021年度)。

警察署

警察署数は14。※警察車両のナンバー地名表記は鶴岡・庄内・酒田の3署配置車が「庄内」、それ以外の署配置車は「山形」となる。

地域 警察署名称 所在地 管轄区域
山形 村山 山形警察署 山形市松山一丁目 山形市・東村山郡山辺町中山町
上山警察署 上山市矢来三丁目 上山市
天童警察署 天童市糠塚二丁目 天童市
寒河江警察署 寒河江市大字西根字上川原 寒河江市・西村山郡河北町西川町朝日町大江町
村山警察署 村山市中央一丁目 村山市・東根市
尾花沢警察署 尾花沢市北町一丁目 尾花沢市・北村山郡大石田町
最上 新庄警察署 新庄市大字松本 新庄市・最上郡金山町舟形町最上町真室川町大蔵村戸沢村鮭川村
置賜 米沢警察署 米沢市城北二丁目 米沢市・東置賜郡川西町
南陽警察署 南陽市椚塚 南陽市・東置賜郡高畠町
長井警察署 長井市小出 長井市・西置賜郡白鷹町飯豊町
小国警察署 小国町大字小国小坂町 西置賜郡小国町
庄内 鶴岡警察署 鶴岡市道形町 鶴岡市・東田川郡三川町
庄内警察署 庄内町余目字滑石 東田川郡庄内町
酒田警察署 酒田市上安町一丁目 酒田市・飽海郡遊佐町

警備艇

  • 酒田港に配備され、名前は「はぐろ」。
  • 酒田警察署が運用している。
  • 全長18.5m、幅4.2m、約19t、時速70km。
  • 平常時の管轄範囲は、庄内海岸130km北は三崎から南は鼠ヶ関までの範囲。
  • 2016年4月1日現在、1隻のみ。

警察歌

  • 山形県警察歌[1]
    • 作詞:小笠原武五郎
    • 作曲:斎藤次郎

国警山形県本部時代の1947年(昭和22年)5月に制定したものを継続使用[1]

主な事件・事故・不祥事

  • 1992年平成4年)1月26日 べにばな国体の開会式で天皇に発炎筒を投げつける事件
  • 1993年(平成5年)1月13日 新庄市市立明倫中学校で男子生徒が円筒状のマット内で死亡(山形マット死事件
  • 2005年(平成17年)12月25日 庄内町JR東日本羽越本線特急いなほ」脱線転覆(JR羽越本線脱線事故
  • 2006年(平成18年)
  • 2007年(平成19年)
    • 3月 新庄警察署の男性警部補を、窃盗容疑で逮捕。124万円入りのバックをひったくった。
    • 5月 新庄警察署の男性巡査部長が新庄市内の民家に侵入し、所属長訓戒処分を受けた。
  • 2008年(平成20年)
  • 2009年(平成21年)
    • 5月 警備部警備第二課の男性警部補が、道交法違反(酒気帯び運転、事故不申告)で逮捕。山形市内で自家用車を酒気帯びで運転し、標識に衝突し損壊させたが、事故を警察に報告しなかった。懲戒免職処分。
    • 7月 山形警察署交番勤務の男性巡査長を、道交法違反(酒気帯び運転)で逮捕。帰宅途中に、駐車中の乗用車のドアミラーに接触しそのまま逃走。懲戒免職処分。
    • 8月 酒田警察署駐在所勤務の男性巡査部長を、道交法違反(酒気帯び運転)で逮捕。酒田市内で発生した10棟が全半焼する民家火災で全署員非常招集を受け、酒田市内にある駐在所兼自宅から酒田警察署まで酒気帯びでパトカーを運転した。停職6か月の懲戒処分。なお、内規によれば非番の際飲酒し非常招集を受けた場合には、タクシーなどで警察署に来ることになっている。
  • 2013年(平成25年)
    • 5月12日 長井警察署において、白鷹町在住の78歳の男性が、交通事故の事情聴取を受けた後、一旦署から出たものの再び戻ってきて、署員らを叩くなどしたため、署員らは男性の体を押さえ付けたり、自殺を防ぐため割り箸を口に押し当てたりしたが、男性はこの際に口から出血し、署では救急車を呼んで男性を病院に運ばせたが、男性は翌13日朝になって死亡した[2]
  • 2019年(平成31年・令和元年)
    • 12月9日 山形警察署交通官の男性警視(49歳)が山形市七日町のデパート「大沼山形本店」カニ缶など5点(約1万3千円相当)を盗もうとしているのを警備員が気づいて後を付け、外に出た際に声を掛けたが逃走。他の通行人と一緒に現行犯逮捕し、110番通報で駆けつけた山形警察署員に引き渡された。男性警視は当日午前中に交通講話を行った後だった[3]。、2018年4月ごろから約20件の万引きを常習的に繰り返し、一部をネットオークションで売却したと供述していることが12月27日、分かった。県警は同日、男性警視を停職1ヵ月の懲戒処分とした。男性警視は同日付で依願退職[4]
  • 2020年(令和2年)
    • 5月27日 飲食店で巡査部長と警部補の30代男性3人が後輩警察官のグラスに一万円札とポイントカードを入れ酒を飲ませたり、この後輩を含む2人の服を脱がせ、背中などを平手で数回叩くなどした強要暴行の疑いで3人を書類送検。停職1ヶ月などの処分[5][6]
    • 7月6日 - 後輩を殴るなどのパワハラをしたとして暴行の罪で山形地方検察庁略式起訴されていた男性巡査部長(36歳)に対し、山形簡易裁判所は7月6日付で罰金10万円の略式命令を出した。山形地方検察庁などによると、巡査部長は2020年2月21日午後9時20~50分ごろの間、村山市内の飲食店などで、後輩の胸ぐらをつかみ頭を数回殴った上、足払いを掛けて転倒させたとしている[7]
    • 7月13日 - 寒河江警察署地域課に所属する交番勤務の男性巡査(20歳)が、2020年4月下旬に山形市内で知人の男性から若干量の乾燥大麻を有償で譲り受けたとして、県警は男性巡査を大麻取締法違反(有償譲り受け)の疑いで逮捕[8][7]。7月31日、山形地方検察庁は男性巡査を起訴。同日県警は男性巡査を懲戒免職処分とした[9]
    • 12月5日(報道) - 置賜地方にある警察署勤務の男性巡査長が、2018~19年の交通違反事件について補充捜査せず、検察庁に迅速に送るべき書類をキャビネットに入れたままにしていたという。上司にも捜査の進捗状況について事実と異なる説明をしていた。2020年3月に外部からの指摘で発覚。男性巡査長は所属長訓戒の処分。巡査長の上司だった警部が本部長注意、警部補2人も所属長注意を受けた[10]
  • 2021年(令和3年)
    • 9月7日 部下に自分の交通違反の切符処理をしないよう依頼するなどしたとして、当時小国警察署に勤務していた男性警部を犯人隠避教唆と別の無免許運転の疑いで、違反切符を交付しなかった男性警部補2人と男性巡査長の3人も犯人隠避容疑で書類送検した。2019年6月11日午後11時頃、運転する捜査車両で追い越し禁止違反をした際、取り締まりに当たっていた警部補と巡査長による切符処理を免れるため、署で当直責任者だった別の警部補に電話で違反をもみ消すよう依頼をした疑い。警部補らは共謀し、切符処理を行わないまま警部を立ち去らせたという。2021年3月19日には免許失効に気付いていたにもかかわらず、山形県内の国道で乗用車を運転した疑い。警部は3月19日~4月5日の間、無免許運転などの発覚を恐れて無断欠勤していた。同日、県警は警部を停職6か月、男性警部補2人を減給10%(1か月)の懲戒処分、代男性巡査長は所属長訓戒とした。警部は同日、依願退職した[11][12]。2022年2月10日、山形地方裁判所は元警部に懲役1年、執行猶予3年の判決を言い渡した[13]
  • 2022年(令和4年)
    • 10月 20代の男性巡査部長が警察車両を運転中、スマートフォンを操作していてガードレールに接触した。しかし、その後当て逃げされたと虚偽の説明をした。県警は12月に巡査部長を所属長訓戒処分とした。同月29日付で偽計業務妨害道路交通法違反の罪で巡査部長を山形区検察庁が略式起訴し、山形簡易裁判所が罰金40万円の略式命令を出した[14]
  • 2023年(令和5年)
    • 4月28日 - 午後11時5分ごろ、新庄警察署真室川駐在所で30代の男性巡査長が誤って拳銃の引き金を引き、実弾1発を発射した。同居する妻がかすり傷を負った。巡査長は当時、酒に酔っていたとみられる[15][16]。7月7日、県警は巡査長を銃刀法違反と業務上過失傷害の疑いで書類送検し、停職6カ月の懲戒処分にした。巡査長は同日付で依願退職した[16]。11月8日、山形地裁は、元巡査長に対し銃刀法違反(加重所持)と業務上過失傷害の罪で懲役2年、執行猶予3年の判決を言い渡した[17]

脚注

出典

  1. ^ a b 『山形県警察史』第3巻(1993), p1027
  2. ^ 記事[リンク切れ]
  3. ^ 山形県警警視、窃盗の現行犯で逮捕”. 産経新聞 2019.12.9 19:23. 2020年7月21日閲覧。
  4. ^ 山形県警の警視、万引20件か”. 神奈川新聞 2019年12月27日 18:00. 2020年8月18日閲覧。
  5. ^ 後輩警官のグラスに一万円札入れ酒飲ませる 山形県警、3警官を書類送検 産経新聞 2020年5月27日
  6. ^ 警官、酒に紙幣入れ飲ませた疑い 山形、30代先輩3人を書類送検”. 共同通信 5/27(水) 18:03配信. 2020年7月18日閲覧。
  7. ^ a b 県警巡査、大麻購入疑いで逮捕 犯行当時19歳、寒河江署勤務”. 山形新聞 2020年07月14日 08:22. 2020年7月25日閲覧。
  8. ^ 巡査が大麻譲り受け 県警、容疑の20歳を逮捕 /山形”. 毎日新聞 2020年7月14日. 2020年7月25日閲覧。
  9. ^ 大麻使用で起訴巡査を懲戒免職 山形県警”. 河北日報 2020年08月01日土曜日. 2020年8月3日閲覧。
  10. ^ 巡査長、違反処理25件放置 県警が訓戒処分”. 山形新聞 2020/12/5 10:39. 2021年1月14日閲覧。
  11. ^ 警部が交通違反もみ消し 容疑で書類送検、依願退職―山形県警”. 時事通信社 (2021年9月7日). 2021年9月12日閲覧。
  12. ^ 警部「捕まるのが恥ずかしい」、部下「頼み断れず」…無免許運転・見逃しで4人書類送検”. 読売新聞 (2021年9月8日). 2021年9月12日閲覧。
  13. ^ 山形県警元警部に有罪判決 違反見逃し指示”. 産経新聞 (2022年2月10日). 2022年2月11日閲覧。
  14. ^ “物損を「当て逃げ」と虚偽申告、警察官に罰金 山形”. 産経新聞. (2023年2月7日). https://www.sankei.com/article/20230207-7Z46VVB2I5N47EE2SH6CXI4OIM/?outputType=amp 2023年2月7日閲覧。 
  15. ^ “駐在所の警官が拳銃誤射、同居家族に軽傷 酒に酔っていたか 山形”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. (2023年4月29日). https://www.asahi.com/sp/articles/ASR4Y216TR4XUZHB001.html 2023年7月8日閲覧。 
  16. ^ a b “駐在所で拳銃誤射、妻けが 飲酒か、巡査長を停職―山形県警”. 時事ドットコム. 時事通信社. (2023年7月7日). https://www.jiji.com/amp/article?k=2023070701072 2023年7月8日閲覧。 
  17. ^ “拳銃誤射で妻軽傷、元警官に有罪 山形地裁”. 共同通信. (2023年11月8日). https://nordot.app/1094879454310056329 2023年11月11日閲覧。 

関連項目

外部リンク