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北村山郡

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日本 > 東北地方 > 山形県 > 北村山郡
山形県北村山郡の範囲(緑:大石田町)

北村山郡(きたむらやまぐん)は、山形県

人口5,833人、面積79.54km²、人口密度73.3人/km²。(2024年9月1日、推計人口

以下の1町を含む。

郡域

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1878年明治11年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記1町のほか、下記の区域にあたる。

歴史

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郡発足までの沿革

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知行 村数 村名
幕府領 幕府領 2町
48村
道満村、●山口村、●田麦野村、関山村、野田村、島大堀村、藤助新田、川除村、神町村、大林新田、小林新田、六田村、湯沢村、林崎村、櫤山村、長島村、大石田村、大石田本町、大石田四日町、延沢村、畑沢村、細野村、鶴子村、上柳渡戸村、下柳渡戸村、銀山新畑村、尾花沢村、芦沢村、丹生村、正厳村、二藤袋村、朧気村、午房野村、岩谷沢村、南沢村、高橋村、関谷村、矢越村、母袋村、市野々村、中島村、名木沢村、北郷村、坂本村、野黒沢村、五十沢村、押切村、行沢村、今宿村、鶴巻田村
藩領 蝦夷館藩 32村 東根村、原方村、万善寺村、沢渡村、後沢村、観音寺村、沼沢村、伝兵衛長右衛門新田、幾右衛門新田、大江新田、太田新田、名和新田、猪野沢村、野川村、宮崎村、名取村、本飯田村、土生田村、荻袋村、喜右衛門新田、毒沢村、鷹巣村、駒籠村、寺内村、海谷村、岩ヶ袋村、大浦村、次年子村、川前村、深堀村、板垣新田、中島新田
出羽新庄藩 13村 湯野沢村、樽石村、長善寺村、大久保村、宝田村、横山村、富並村、大槇村、稲下村、白鳥村、上野村、山内村、田沢村
常陸土浦藩 7村 蟹沢村、松沢村、杉島村、塩川村、河原子村、乱川村、荷口村
出羽長瀞藩 4村 長瀞村、六沢村、上ノ畑村、原田村
出羽天童藩 2村 羽入村、郡山村
上野館林藩 2村 楯岡村、大淀村
下総佐倉藩 1村 新大石田村
  • 慶応4年9月29日1868年11月13日) - 戊辰戦争後の処分により幕府領が酒田民政局の管轄となる。
  • 明治元年
    • 12月7日1869年1月19日) - 出羽国が分割され、村山郡は羽前国の所属となる。
    • 12月18日(1869年1月30日) - 戊辰戦争後の処分により天童藩が減封。領地の一部が酒田民政局の管轄となる[1]
    • 12月22日(1869年2月3日) - 戊辰戦争後の処分により上山藩が減封。領地の一部が酒田民政局の管轄となる。
  • 明治2年
  • 明治3年9月28日1870年10月17日) - 酒田県(第1次)が県庁移転・改称して山形県となり、館藩・土浦藩・館林藩・佐倉藩の領地も管轄[2]
  • 明治4年
  • 明治6年(1873年
    • 後の東村山郡域に同名の村が存在した深堀村が豊田村に改称。
    • 後の南村山郡域に同名の村が存在した上野村が岩野村に改称。
  • 明治8年(1875年) - 喜右衛門新田が荻袋村に合併。(2町108村)
  • 明治9年(1876年)(2町105村)
    • 関谷村・矢越村が合併して富山村となる。
    • 坂本村が北郷村に、宝田村が大久保村にそれぞれ合併。
  • 明治10年(1877年) - 川除村が今町村に合併。(2町104村)

郡発足後の沿革

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  • 明治11年(1878年
    • 11月1日 - 郡区町村編制法の山形県での施行により、村山郡のうち2町104村に行政区画としての北村山郡が発足。郡役所が楯岡村に設置。
    • 杉島村・塩川村が合併して河島村となる。(2町103村)
  • 明治13年(1880年) - 沢渡村・後沢村が合併して白水村となる。(2町102村)
  • 明治20年(1887年) - 小林新田・原方村・宮崎村が東根村に、大石田本町・大石田四日町・新大石田村が大石田村にそれぞれ合併。(98村)
1.楯岡村 2.西郷村 3.大倉村 4.袖崎村 5.東根村 6.東郷村 7.高崎村 8.山口村 9.田麦野村 10.大富村 11.小田島村 12.長瀞村 13.大久保村 14.富本村 15.戸沢村 16.大高根村 17.大石田村 18.亀井田村 19.福原村 20.尾花沢村 21.宮沢村 22.玉野村 23.常盤村(紫:村山市 桃:天童市 赤:東根市 橙:尾花沢市 黄:大石田町)
  • 明治22年(1889年4月1日 - 町村制の施行により以下の町村が発足。(23村)
    • 楯岡村 ← 楯岡村、湯沢村(現・村山市)
    • 西郷村 ← 名取村、大淀村、長島村、河島村(現・村山市)
    • 大倉村 ← 林崎村、櫤山村(現・村山市)
    • 袖崎村 ← 土生田村、本飯田村、五十沢村(現・村山市)
    • 東根村 ← 東根村、六田村、神町村、板垣新田、中島新田、大林新田(現・東根市)
    • 東郷村 ← 野川村、沼沢村、猪野沢村、白水村、万善寺村、太田新田、幾右衛門新田(現・東根市)
    • 高崎村 ← 観音寺村、関山村、名和新田、大江新田(現・東根市)
    • 山口村 ← 山口村、河原子村、道満村、乱川村(現・天童市)
    • 田麦野村(単独村制、現・天童市)
    • 大富村 ← 羽入村、荷口村、藤助新田(現・東根市)
    • 小田島村 ← 蟹沢村、野田村、郡山村、島大堀村(現・東根市)
    • 長瀞村 ← 長瀞村、松沢村、伝兵衛長右衛門新田(現・東根市)
    • 大久保村(単独村制、現・村山市)
    • 富本村 ← 湯野沢村、岩野村(現・村山市)
    • 戸沢村 ← 樽石村、稲下村、長善寺村、大槇村(現・村山市)
    • 大高根村 ← 富並村、山内村、白鳥村(現・村山市)、田沢村、横山村(現・大石田町)
    • 大石田村 ← 大石田村、今宿村(現・大石田町)
    • 亀井田村 ← 川前村、豊田村、海谷村、岩ヶ袋村、鷹巣村、大浦村、駒籠村、次年子村(現・大石田町)
    • 福原村 ← 芦沢村、名木沢村、毒沢村、寺内村、南沢村、野黒沢村、荻袋村(現・尾花沢市)
    • 尾花沢村 ← 尾花沢村、朧気村、二藤袋村、午房野村(現・尾花沢市)
    • 宮沢村 ← 正厳村、丹生村、高橋村、行沢村、中島村、押切村、岩谷沢村、市野々村、富山村(現・尾花沢市)
    • 玉野村 ← 上柳渡戸村、下柳渡戸村、銀山新畑村、上ノ畑村、母袋村、原田村、北郷村、鶴巻田村(現・尾花沢市)
    • 常盤村 ← 延沢村、細野村、畑沢村、鶴子村、六沢村(現・尾花沢市)
  • 明治24年(1891年)4月1日 - 郡制を施行。
  • 明治25年(1892年3月15日 - 楯岡村が町制施行して楯岡町となる。(1町22村)
  • 明治29年(1896年6月15日 - 東根村が町制施行して東根町となる。(2町21村)
  • 明治30年(1897年
  • 明治34年(1901年5月1日 - 大高根村の一部(横山・田沢)が分立して横山村が発足。(4町20村)
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正15年(1926年7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和12年(1942年)7月1日 - 「北村山地方事務所」が楯岡町に設置され、本郡を管轄。
  • 昭和29年(1954年
    • 8月1日 - 東根町・東郷村・高崎村・大富村・小田島村・長瀞村が合併し、改めて東根町が発足。(4町15村)
    • 10月1日
      • 尾花沢町・福原村・宮沢村・玉野村・常盤村が合併し、改めて尾花沢町が発足。(4町11村)
      • 田麦野村・山口村が東村山郡天童町・成生村蔵増村津山村寺津村と合併して東村山郡天童町(現・天童市)が発足。(4町9村)
    • 11月1日 - 楯岡町・西郷村・大倉村・大久保村・富本村・戸沢村が合併して村山市が発足し、郡より離脱。(3町4村)
    • 12月1日 - 袖崎村が村山市に編入。(3町3村)
  • 昭和30年(1955年1月1日(3町)
    • 大石田町・亀井田村・横山村が合併し、改めて大石田町が発足。
    • 大高根村が村山市に編入。
    • 4月1日 - 尾花沢町が村山市の一部(五十沢の一部)を編入。
    • 10月10日 - 大石田町の一部(田沢の一部)が村山市に編入。
  • 昭和33年(1958年11月3日 - 東根町が市制施行して東根市となり、郡より離脱。(2町)
  • 昭和34年(1959年4月10日 - 尾花沢町が市制施行して尾花沢市となり、郡より離脱。(1町)
  • 平成13年(2001年) - 北村山地方事務所が廃止。「村山総合支庁」が山形市に設置され、山形市・寒河江市上山市・村山市・天童市・東根市・尾花沢市・東村山郡・西村山郡とともに管轄。

変遷表

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自治体の変遷
明治22年以前 明治22年4月1日 明治22年 - 昭和19年 昭和20年 - 昭和29年 昭和30年 - 昭和64年 平成1年 - 現在 現在
尾花沢村 明治30年7月26日
町制
昭和29年10月1日
尾花沢町
昭和34年4月10日
市制
尾花沢市 尾花沢市
福原村 福原村
宮沢村 宮沢村
玉野村 玉野村
常盤村 常盤村
大石田村 明治30年4月22日
町制
大石田町 昭和30年1月1日
大石田町
大石田町 大石田町
亀井田村 亀井田村 亀井田村
大高根村 明治34年5月1日
分立
横山村
横山村
大高根村 大高根村 昭和30年1月1日
村山市に編入
村山市 村山市
楯岡村 明治25年3月18日
町制
昭和29年11月1日
村山市
村山市
西郷村 西郷村
大倉村 大倉村
大久保村 大久保村
富本村 富本村
戸沢村 戸沢村
袖崎村 袖崎村 昭和29年12月1日
村山市に編入
東根村 明治29年6月
町制
昭和29年8月1日
東根町
昭和33年11月3日
市制
東根市 東根市
東郷村 東郷村
高崎村 高崎村
大富村 大富村
小田島村 小田島村
長瀞村 長瀞村
田麦野村 田麦野村 昭和29年10月1日
東村山郡
天童町の一部
昭和33年10月1日
市制
天童市
山口村 山口村

行政

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歴代郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治11年(1878年)11月1日
大正15年(1926年)6月30日 郡役所廃止により、廃官

脚注

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  1. ^ 「旧領旧高取調帳」では天童藩領の全域が天童県の管轄となっており、減封の対象となった村の詳細は不明。
  2. ^ 「旧領旧高取調帳」では館県・土浦県・館林県・佐倉県の管轄となっているが、誤記とみられる。

参考文献

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  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 6 山形県、角川書店、1981年12月1日。ISBN 4040010604 
  • 旧高旧領取調帳データベース

関連文献

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  • 五十嵐清蔵 編『北村山郡史. 上巻』北村山郡、1923年。NDLJP:978629 
  • 五十嵐清蔵 編『北村山郡史. 下巻』北村山郡、1923年。NDLJP:1939737 

関連項目

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先代
村山郡
行政区の変遷
1878年 -
次代
(現存)