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十力

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

十力(じゅうりき)は、菩薩が持つ10種の力のことである[1]

仏の十力

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仏(如来)が具える10種の力のこと[1]

  • 処非処智力[1] - 道理と、非道理との違いをはっきりと見分ける力
  • 業異熟智力[1] - 業とその果報因と果の関係を知る力
  • 静慮解脱等持等至智力[1] - 禅定を知る力
  • 根上下智力[1] - 衆生の機根の優劣を知る力
  • 種種勝解智力[1] - 衆生の喜楽差別を知る力
  • 種種界智力[1] - 衆生の無始の過去世より薫習されてきた性格、気性を知る力
  • 遍趣行智力[1] - 衆生が地獄涅槃など種々に赴くことになる行因を知る力
  • 宿住随念智力[1] - 自他の過去世を思い起こす力
  • 死生智力 [1]- 自他の来世を知る力
  • 漏尽智力[1] - 自他が涅槃に達したことを知る力

菩薩の十力

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十廻向の第九無縛無著解脱廻向にある菩薩の具える10種のはたらきで、深心力(探心力)・増上深心力(深心力)・方便力・智力(智慧力)・願力・行力・乗力・神変力(遊戯神通力)・菩提力・転法輪力のこと。

脚注

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注釈

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出典

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参考文献

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  • 中村元福永光司田村芳朗末木文美士・今野 達 編『岩波仏教辞典』(第二版)岩波書店、2002年。ISBN 4-00-080205-4 
  • 多屋頼俊横超慧日・舟橋一哉 編『仏教学辞典』(新版)法藏館、1995年。ISBN 4-8318-7009-9