Hurry Xmas

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Hurry Xmas
L'Arc〜en〜Cielシングル
初出アルバム『KISS
B面 I Wish 2007
Hurry Xmas -Silent Night version-
リリース
規格 マキシシングル
デジタル・ダウンロード
ジャンル ポップス
ロック
時間
レーベル Ki/oon Records
作詞・作曲 hyde
プロデュース L'Arc〜en〜Ciel
岡野ハジメ
ゴールドディスク
※ いずれも日本レコード協会認定
チャート最高順位
  • 週間2位(オリコン
  • 週間8位(2008年再発売・オリコン)
  • 週間5位(2009年再発売・オリコン)
  • 週間19位(2010年再発売・オリコン)
  • 2007年11月度月間7位(オリコン)
  • 2007年度年間65位(オリコン)
  • 登場回数8回(2007年・オリコン)
L'Arc〜en〜Ciel シングル 年表
DAYBREAK'S BELL
2007年
Hurry Xmas
(2007年)
DRINK IT DOWN
2008年
KISS 収録曲
雪の足跡
(11)
Hurry Xmas
(12)
ミュージックビデオ
L'Arc~en~Ciel「Hurry Xmas」-Music Clip- - YouTube
(※) 2019年12月11日から2022年5月5日まではYouTube Music Premium限定有料公開
(※) 2022年5月6日から無料公開


I Wish 2007 - YouTube
(※) YouTube Music Premium限定
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Hurry Xmas」(ハリー クリスマス)は、日本のロックバンドL'Arc〜en〜Cielの33作目のシングル2007年11月14日発売。発売元はKi/oon Records

解説[編集]

前作「DAYBREAK'S BELL」以来約1ヶ月半ぶりとなるL'Arc〜en〜Cielの2007年第4弾シングルで、2007年12月に発売された11thアルバム『KISS』の先行シングルとなっている。また、本作は5ヶ月連続リリース(シングル・アルバムDVD、合計6作品)の一環としてリリースされている。

本作の表題曲は、ストリングスホーンアコーディオンを大々的に導入したジャズテイストのあるクリスマスソングとなっており、L'Arc〜en〜Cielの作品では初めてクリスマスという言葉を曲名や歌詞に使用した音源となっている。また、表題曲の前奏部分は2007年6月より開催したホールツアー「Are you ready? 2007 またハートに火をつけろ!」において、オープニングアニメーション映像に合わせたS.E.として先行披露されている。このオープニングS.E.について、tetsuyaは「きっとみんな、普通のありものの曲を流していると思っていたんじゃないですかね[3]」と述べている。さらに、本作発売当初は表題曲にタイアップは付いていなかったが、発売翌週の2007年11月23日から福岡県天神で行われたイベント「天神のクリスマスへ行こう2007」のテーマソングに起用されることとなった。翌2008年11月末からは「NEXUS 4」の後を継ぎ、富士重工業スバル・レガシィ」のCMソングに起用されている。

表題曲のミュージック・ビデオは本作の初回生産限定盤に付属するDVDに初収録され、本作発売から約1年2ヶ月後となる2009年2月25日に発表したクリップ集『CHRONICLE 4』にも収録された。また、2019年12月11日公式YouTubeアーティストチャンネルにおいてYouTube Music Premium限定で映像の有料公開を開始している。この映像のディレクターは芳賀薫が務めており、映像はサンタクロースに扮したエキストラが催すパーティを舞台に、パーティに参加したメンバー4人が楽し気に演奏するというユニークな映像となっている。前述のYouTubeチャンネルでの有料公開開始から約2年5ヶ月後となる2022年5月6日からは同サイトで映像の無料公開が開始されている。

本作は、初回生産限定盤(CD+DVD)通常盤(CD)の2形態でリリースされており、いずれの形態も2007年12月25日までの42日間の期間限定で生産された。初回盤には「Hurry Xmas」と「I Wish 2007」のミュージック・ビデオに加え、ホールツアー「Are you ready? 2007 またハートに火をつけろ!」で流していたオープニングアニメーション映像が収録されたDVDが付属している。「I Wish 2007」はパートチェンジバンドのP'UNK〜EN〜CIELによるL'Arc〜en〜Cielの楽曲のセルフカバーであり、P'UNK〜EN〜CIELの作品で唯一ミュージック・ビデオが制作されている。さらに、初回盤は限定ギフトBOXパッケージ仕様となっており、Hurry Xmasスペシャルフォトカードとわくわくオーナメントが封入されている。ちなみに、初回限定盤の規格品番は、表題曲がクリスマスソングであることに因んで、KSCL-1224とKSCL-1225が付けられている。

発売初週のオリコン週間シングルチャートにおいて、前作「DAYBREAK'S BELL」に続く4作連続の首位獲得とはならなかったが、発売初週において全国的なタイアップ無し、期間限定生産、さらにアルバム発売1週間前という異例のタイミングで発表された先行シングルであるにも関わらず、初動売上枚数は10万枚を突破している。また、2007年末に実施されたオリコンが実施した「今年聴きたいクリスマスソングランキング」の調査で、全体で5位、高校生部門では1位を獲得している[4]。以後も様々な媒体が調査した「クリスマスをテーマにした楽曲のランキング」でたびたびランクインしており、L'Arc〜en〜Cielを代表するクリスマスソングとなっている[5][6]

2007年のシングル発売から約1年後となる2008年11月26日に、パッケージ及び封入特典の装いを新たにして完全生産限定盤として再発売された。2008年盤はCDDVDの2枚組となっているが、収録内容についてはオリジナルのものと同仕様となっている。また、2009年12月9日2010年11月24日にも再び装いを新たに完全生産限定盤として発売されている。2009年盤・2010年盤は、前年までの企画盤と同じくCD+DVDの2枚組でCDの収録内容も同仕様となっているが、付属のDVDにはライヴツアー「TOUR 2007-2008 THEATER OF KISS」で披露した「Hurry Xmas」と「I Wish 2007」のライヴ映像が新たに収録されている。

収録曲[編集]

  1. Hurry Xmas / L'Arc〜en〜Ciel
    福岡県天神主催イベント「天神のクリスマスへ行こう2007」テーマソング、及び富士重工業スバル・レガシィCMソング
    L'Arc〜en〜Cielとしてこれまでに発表してきた楽曲の中には、クリスマスの時期をイメージして作詞した作品はあったが、クリスマスという言葉をタイトルや歌詞に使用した曲はこの曲が初となった。クリスマスソングを制作することとなった経緯について、作詞・作曲を担当したhydeは「今まで"クリスマス"って言葉が商業的な匂いがして大っ嫌いだった[7]」「何か俺の判断基準で行くと、この曲ならありかなぁと思って。で、どうせ行くんなら突き抜けたいなぁと思って、思いっ切りラヴリーな歌詞を書いた[7]」と述べている。tetsuyaも「こうやって"クリスマスソングだ!"って作ってそのタイミングに出すということは初めてなので。たぶん何年か前だと恥ずかし過ぎて"いやだよ!"って感じだったと思う[8]」「割り切ってクリスマス狙いでやるっていうのも、"今ならいいんじゃないか?"っていう雰囲気に、みんながなったんだと思いますけどね[8]」と述懐している。
    楽曲はストリングスホーンアコーディオンを大々的に導入し、ジャズテイストのある雰囲気に仕上がっており、ギターソロパートではガットギターが使用されている。ちなみに、hydeの制作したデモ音源はアコーディオンとジャズバンドの音のみのシンプルな4ビートのジャズポップだったといい[9]、選曲会でデモを聴いたメンバーから様々なアレンジ案があがり、結果的に管弦楽器を入れたゴージャスなアレンジとなったという[9]。hyde曰く、メンバーから出たアレンジ案には様々なアイデアがあったといい、デモ音源のようなシンプルなジャズにする案や、骨太なロカビリー的なニュアンスにする案、ディズニー映画の雰囲気にする案などがあったという[9]。レコーディングについて、hydeは「最終的にはもう少しブライアン・セッツァー・オーケストラみたいなニュアンスが出ればいいなぁと思って、そんな感じで録っていった[9]」と述べている。
    また、メンバーはこの曲のレコーディングに苦労したエピソードを各々述べており、kenは「聴く人は楽しいかもしれないけど、演奏は大変でした[10]」、tetsuyaは「この曲は運指っていうよりも、フレーズを間違えないで弾くっていうことが難しい。ずっと動いてるから一度間違えると戻れない[11]」と語っている。ちなみに、アルバム『KISS』に収録された楽曲でこの曲に限り、ベース録りがレコーディングの最後に行われている。
    さらに、アレンジ作業も試行錯誤の期間が長かったといい、hydeは「オーケストラがいっぱい入ってるけど、オーケストラがなくなったとしてもアコーディオンさえあれば自分のイメージはクリアできる曲だって、そう自分の中で決まっちゃったんです。だからたとえオーケストラがガンガンに入ってきたとしても、その核の部分だけは残したいなという気持ちが最後まであったんで、その融合が大変でしたね[7]」と述べている。アレンジ作業にはバンドの共同プロデューサーである岡野ハジメに加え、エイジアン・ファンタジー・オーケストラの一員でもあった久米大作が参加している。
  2. I Wish 2007 / P'UNK〜EN〜CIEL
    • 作詞: hyde / 作曲: tetsu / 編曲: TETSU P'UNK (※) 2010年盤は、作曲:tetsuya / 編曲:T.E.Z P'UNK 表記
    4thアルバム『True』の収録曲「I Wish」のカバー。
    表題曲をクリスマスソングとして制作していたことを踏まえ、かつてクリスマスをイメージしてhydeが歌詞を手掛けた「I Wish」がセルフカバーする楽曲として選ばれている[7]。この選曲はアレンジを担当したtetsuyaが行っており、tetsuyaは「P'UNK〜EN〜CIELもクリスマスにしようと思って。だって、せっかく「Hurry Xmas」のシングル買ってクリスマスソングな気分になってる時にデスメタルが来たら、ぶち壊しじゃないですか[12]」と選曲の理由を述べている。hydeはこの選曲について「この曲をクリスマス・シングルのカップリングにするのはとてもtetsuyaらしい、とてもいいアイディアだなぁと思いましたね[13]」と語っている。
    tetsuya曰く、アレンジ作業ではシド・ヴィシャスの「マイ・ウェイ」を意識していたといい[14]、「バラードっぽく始まる曲があってもいいかな[14]」というtetsuyaの考えのもとアレンジされている。
  3. Hurry Xmas -Silent Night version-
    • 作曲: hyde / 編曲: L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano & Daisaku Kume
    表題曲「Hurry Xmas」のアレンジ違いによるインストゥルメンタルバージョン。このバージョンは本作限定の収録楽曲となっており、アルバムには収録されていない。
  4. Hurry Xmas (hydeless version)
  5. I Wish 2007 (TETSU P'UNKless version) (※) 2010年盤は、I Wish 2007 (T.E.Z P'UNKless version) 表記

初回生産限定盤[編集]

※特殊ジャケット+CD+DVD+封入特典

DVD(初回生産限定盤のみ)
#タイトル作詞作曲・編曲
1.「Hurry Xmas / L'Arc〜en〜Ciel」(Music Clip)  
2.「I Wish 2007 / P'UNK〜EN〜CIEL」(Music Clip)  
3.「<特典映像> Opening Movie of the Show」  
  • 限定ギフトBOXパッケージ
  • Hurry Xmasスペシャルフォトカード封入
  • わくわくオーナメント封入

再発盤[編集]

2008年盤[編集]

※特殊ジャケット+CD+DVD+封入特典

  • CDおよびDVDの収録内容はオリジナル盤と同様。

2009年盤[編集]

※特殊ジャケット+CD+DVD+封入特典

DVD(2009年盤と2010年盤のみ)
#タイトル作詞作曲・編曲
1.「Hurry Xmas / L'Arc〜en〜Ciel」(LIVE)  
2.「I Wish 2007 / P'UNK〜EN〜CIEL」(LIVE)  
  • CDの収録内容はオリジナル盤と同様。
  • DVDの収録内容は「TOUR 2007-2008 THEATER OF KISS」の各会場でのライヴの模様を組み合わせたものとなっている。
  • 当初の発売予定日は11月25日であったが、制作上の都合で12月9日に延期となった。

2010年盤[編集]

※特殊ジャケット+CD+DVD+封入特典

  • CDおよびDVDの収録内容は2009年盤と同様。

参加ミュージシャン[編集]

収録アルバム[編集]

オリジナルアルバム
セルフカバーアルバム

脚注[編集]

  1. ^ ゴールドディスク認定 2007年11月 - 日本レコード協会
  2. ^ ダウンロード認定 2011年10月 - 日本レコード協会
  3. ^ 『WHAT's IN?』、p.38、ソニー・マガジンズ、2007年12月号
  4. ^ 今年聴きたいクリスマスソング、若い世代はL'Arc~en~Cielが人気
  5. ^ あなたが1番好きな「クリスマスソング」は? ランキングTOP20 - ダ・ヴィンチニュース(2015/11/24)
  6. ^ Xmasソング人気ランキングから、男女のXmas観の違いを分析してみた! - CanCam(2017/11/17)
  7. ^ a b c d 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.114、角川マガジンズ、2010年
  8. ^ a b 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.121、角川マガジンズ、2010年
  9. ^ a b c d 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.113、角川マガジンズ、2010年
  10. ^ 『WHAT's IN?』、p.37、ソニー・マガジンズ、2007年12月号
  11. ^ 『BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES/tetsuya L'Arc〜en〜Ciel』、p.73、リットーミュージック、2010年
  12. ^ 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.123、角川マガジンズ、2010年
  13. ^ 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.116、角川マガジンズ、2010年
  14. ^ a b 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.124、角川マガジンズ、2010年