「ミニ (BMW)」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
Reinders (会話 | 投稿記録)
説明・画像追加、レイアウト変更など
1行目: 1行目:
{{Pathnav|BMW|frame=1}}
{{Pathnav|BMW|frame=1}}
{{otheruses|'''BMWのミニ'''|ミニ(1959年-2000年の英国車)|ミニ (BMC)}}
{{otheruses|'''BMWのミニ'''|ミニ(1959年-2000年の英国車)|ミニ (BMC)}}
[[File:Mini Cooper Facelift front.JPG|thumb|250px|クーパー (R56)]]
'''ミニ'''(''Mini'' )は、[[ドイツ]]の自動車会社・[[BMW]]が[[2001年]]に開業した[[ブランド|自動車ブランド]]である。[[1959年]]から販売されていた[[イギリス]]の[[大衆車]]、「[[ミニ (BMC)|ミニ]]」を[[モチーフ]]とする[[乗用車|小型乗用車]]を製造・販売している。
'''ミニ''' (''Mini'' ) は、[[ドイツ]]の自動車会社、[[BMW]]が2001年に設立した[[ブランド|自動車ブランド]]である。


== 概要 ==
== 概要 ==
BMC時代の[[ミニ (BMC)|ミニ]]を[[モチーフ]]として2001年に発売された新型モデル。BMWブランド以外では初の[[前輪駆動|FF]]車で、BMWグループの狙うプレミアムのスモールの位置付けとなる<ref group="注">2007年時点でのBMWグループは、「プレミアム (Premium - and nothing else)」と位置付けられる、BMW、[[ロールス・ロイス]]、ミニの3ブランドを展開する。</ref>。旧型との区別が必要な際には、BMCを「先代ミニ」「クラシックミニ」、2001年以降を「BMWミニ」「ニューミニ」と呼称される事がある。ボディサイズは[[軽自動車]]規格より小さかった先代と比べて大幅に拡大された。各種ボディカラー、インテリアカラー、オプション装備を組み合わせることにより、バリエーションは約10万通りにも及ぶ。デザイナーは、[[フランク・ステファンソン]]<ref group="注">2002年7月からフェラーリ・マセラティ・グループのコンセプトデザイン担当役員を務め、2005年2月より[[フィアット]]、2007年6月よりアルファロメオに在籍している。</ref>。先代が40年間キープコンセプトで生産していたのと同様、モデルチェンジを経てもほぼ同じデザインを継承している<ref group="注">一例として、ホワイトルーフ、ホワイトミラー、フェンダーとサイドステップ部分がマットブラックとなっている事などが挙げられる。</ref>。日本への正規輸入車種は[[オートマチックトランスミッション|AT]]のみの設定が多い中、全車種全グレードで[[マニュアルトランスミッション|MT]]が選択可能となっている<ref group="注">「ジョン・クーパー・ワークス」シリーズは6速MTのみであったが、2012年7月にATが追加された。</ref>。
[[ファイル:2nd Mini Cooper.jpg|thumb|200px|ミニ]]
[[ミニ (BMC)|ミニ]]は、1959年に[[BMC]]傘下の[[オースチン (自動車)|オースチン]]と[[モーリス (自動車)|モーリス]]から発売され、以降相次ぐ吸収合併でブランド名は変わりながら2000年まで40年間生産販売されていた。


1994年、BMWが[[ローバー (自動車)|ローバー]]を傘下に収め、生産を始めとするミニに関する全ての権利を有したことで開発がスタート、当初は英国を拠点としてローバーが中心となって進められ、1997年の[[サロン・アンテルナショナル・ド・ロト|ジュネーヴ・モーターショー]]で一般公開された。しかし、ローバーの経営は悪化の一途を辿り、BMWはローバーを切り離すこととなったため、ほぼ開発の終わっていたミニはドイツに開発拠点を移し、[[インチ]]サイズの[[ヤード・ポンド法]]から、[[ミリメートル|ミリ]]を用いる[[メートル法]]での再設計を行うこととなった。紆余曲折の末、2001年に発表され、日本ではBMW JAPANが3月2日を「ミニの日」と名づけ、2002年3月2日に発売された。
1994年よりBMWがローバーを傘下に収めて生産を始めミニに関する全ての権利を有し、BMW初の[[前輪駆動|FF]]車のニューミニを全て新設計で開発した。初代と区別が必要な際は、先代を「先代ミニ」「クラシックミニ」と呼称し2001年以降を「BMWミニ」や「ニューミニ」と呼称することがある。


[[File:BMW MINI pressings plant Swindon.jpg|thumb|left|200px|スウィンドン工場]]
BMWは、[[オックスフォード]]近郊にある旧[[ローバー (自動車)|ローバー]]のカウリー工場を本社とするBMW生産子会社、「BMW (UK) Manufacturing Ltd」を新たに設立し、オックスフォード工場として2001年4月から新型ミニを生産しているが、後述のカントリーマン(日本名:クロスオーバー)とペースマンは[[オーストリア]]の[[マグナ・シュタイアー]]製となる。
BMWは生産に当たり、[[オックスフォード]]近郊にある旧[[ローバー (自動車)|ローバー]]のカウリー工場を本社とする生産子会社の“BMW (UK) Manufacturing Ltd”を設立し、オックスフォード工場として2001年4月から生産を開始。BMWグループとなった後もMINIの伝統を守る方針から[[ドイツ]]ではなく英国で生産されているが、カントリーマン (クロスオーバー) とペースマンはオーストリアの[[マグナ・シュタイアー]]が生産している<ref>{{Cite news |url=http://response.jp/article/2014/02/03/216309.html |title=マグナシュタイヤー、BMWグループと新たな受託生産契約を締結へ |newspaper=Response |date=2014-02-03}}</ref>。


増産対応の為、2006年9月12日よりミニプロダクション・トライアングル (通称:トライアングル) と称される英国内3工場での生産が開始された。ボディパネルのプレス、[[シャシ (自動車)|シャーシ]]コンポーネントとサブ[[ASSY]]は[[スウィンドン]]工場、シャーシ、塗装、組立は[[オックスフォード]]工場、以前ブラジルで行っていたミニ専用ガソリンエンジンは、バーミンガム近郊のハムス・ホール工場が担当している。
2007年時点のBMWグループは、傘下のBMW、[[ロールス・ロイス]]、ミニ3ブランドを『プレミアム(Premium - and nothing else)』と位置付け、ミニはプレミアムスモールを担う。
{{-}}


== 初代 (2001年 - 2006年) R50/52/53 R16==
== 特徴 ==
{{Infobox_自動車のスペック表
先代が40年間キープコンセプトで生産していたことを倣い、ホワイトルーフ、ホワイトミラー、フェンダーとサイドステップ部分がマットブラックなど初代からほとんど同一デザインを継承しており、デザインテイストが他車両に模倣される場合もある。ボディサイズは[[軽自動車]]規格を下回る先代に比して大幅に拡大され、近年の[[日本車]][[コンパクトカー]]に等しい。
| 車種= 普通自動車 <!--3種いずれかを選択-->
| 車名= <!--未記入で記事名が入ります-->
| 車名補= <!--車名註釈用-->
| 1枚目画像の説明=ワン
| 1枚目画像名=Mini One (R50) – Frontansicht, 12. Juni 2011, Düsseldorf.jpg
| 2枚目画像の説明=
| 2枚目画像名=Mini One (R50) – Heckansicht, 12. Juni 2011, Düsseldorf.jpg
| 3枚目画像の説明=
| 3枚目画像名=
| 製造国=
| 販売期間=2001年-2006年
| 設計統括=
| デザイン=
| 乗車定員=
| ボディタイプ=[[ハッチバック]]<br />[[エステート]]<br />[[コンバーチブル]]
| エンジン= 直列4気筒 1.4L/1.6L [[自然吸気|NA]]/[[ターボチャージャー|ターボ]]
| モーター=
| 最高出力=90-170ps
| 最大トルク=
| トランスミッション=5[[マニュアルトランスミッション|MT]]/6MT/6[[オートマチックトランスミッション|AT]]/[[無段変速機|CVT]]
| 駆動方式=[[前輪駆動|FF]]
| サスペンション=前: [[ストラット式サスペンション|ストラット]]<br />後: [[マルチリンク式サスペンション|マルチリンク]]
| 全長=3,625mm
| 全幅=1,690mm
| 全高=1,425mm
| ホイールベース=2,465mm
| 車両重量=1,130kg
| 最大積載量=
| 自由項目1(項目名)=最小回転半径
| 自由項目1(内容)=5.1m (ワン) / 5.5m (クラブマン)
| 自由項目2(項目名)=
| 自由項目2(内容)=
| 別名= <!--現地名、地域を記入-->
| 先代=
| 後継=
| プラットフォーム=
}}


2001年3月2日発売開始。ボディは3ドアハッチバックとコンバーチブルで、型式の'''R50'''はハッチバックのワンとクーパー、'''R52'''はコンバーチブル、'''R53'''はハッチバックのクーパーSを表す。基本グレードは3種類で、90psのワン、エンジン制御プログラムの変更により116psに出力を高めたクーパー、[[スーパーチャージャー]]を装着した163ps<ref group="注">マイナーチェンジ後は170ps。</ref>のクーパーS。
全車種全グレードで6速[[マニュアルトランスミッション|MT]]が選択可能で、「ジョン・クーパー・ワークス」シリーズは当初6速MT設定だけであったが2012年7月より[[オートマチックトランスミッション|AT]]仕様が追加されている。


== 歴史 ==
=== メカニズム ===
エンジンは、BMWと[[クライスラー]]との合弁会社でブラジルに拠点を置くトライテックが製造する、1.6Lの通称[[:en:Tritec_engine|トライテック・エンジン]]<ref group="注">ペンタゴン・エンジンとも呼ばれる。</ref>を搭載。スーパーチャージャーの1.6Lは、1.4Lから1.8Lのカテゴリーにおいて「[[:en:International_Engine_of_the_Year|インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー]] for 2003」「[[テン・ベスト・エンジン]]2005」を受賞している。欧州仕様には1.4L [[ディーゼルエンジン#コモンレール方式|コモンレール式]][[ターボチャージャー|ターボ]][[ディーゼルエンジン|ディーゼル]]を搭載するワンDも設定されており、このために[[トヨタ自動車|トヨタ]]から、欧州向けの[[トヨタ・ヴィッツ|ヤリス]]と[[トヨタ・カローラ|カローラ]]用の[[トヨタ・NDエンジン#バリエーション|1ND-TV]]が供給されていた。トランスミッションは、ワンとクーパーが5速[[マニュアルトランスミッション|MT]]と[[無段変速機|CVT]]、クーパーSは6速MTと6速[[オートマチックトランスミッション|AT]]<ref group="注">クーパーSのATは2005年のマイナーチェンジで追加。</ref>。
=== 初代(2001年-2006年)R50/52/53 R16 ===
[[ファイル:BMW_MINI.jpg|thumb|200px|初代クーパーS]]
[[ファイル:MINI2006Checkmate.jpg|thumb|200px|初代クーパーS チェックメイト]]
[[ファイル:MINI Cooper S Convertible 2005.jpg|thumb|200px|初代クーパーS コンバーチブル]]


サスペンションは、フロントに[[ストラット式サスペンション|ストラット]]、リヤに[[マルチリンク式サスペンション|マルチリンク]]を採用する。また、ワンはばねや[[ショックアブソーバー|ダンパー]]の設定が比較的柔らかめなのに対して、クーパーは前後とも[[スタビライザー]]を装備し、ばね定数とダンパー減衰力を高めたスポーツサスペンションを、クーパーSは更に径の太いスタビライザーと、堅めのダンパーを持ったスポーツサスペンションプラスを標準装備している。
1994年、BMWがローバーグループを総括することとなったと同時に全く新しいミニの開発が開始された。当初は英国を拠点として、ローバーが中心となって新型ミニの開発が進められ、1997年には[[サロン・アンテルナショナル・ド・ロト|ジュネーヴ・モーターショー]]で一般公開された。


=== バリエーション ===
モデルコードは以下のとおりである。
==== コンバーチブル ====
* '''R50'''はサルーンの「ワン」と「クーパー」。
* '''R52'''は「コンバーチブル」。
[[File:Mini-Cooper-Convertible.jpg|thumb|left|200px|コンバーチブル クーパーS]]
2004年9月に発売された<ref group="注">ワンの販売は海外のみ。</ref>。電動ソフトトップを採用し、フルオープン迄の所用時間は約15秒。電動開閉が可能なだけでなく、ウインドシールド上部にあるスイッチを1回押すと40cmほど開いた所で一度停止するサンルーフモードとなり、更にスイッチを押し続けるとZ字型に折り畳まれてフルオープンとなる凝った仕掛けとなっている。
* '''R53'''はサルーンの「クーパーS」。


Bピラーを結合するロールバーが無いため、サイドシル (左右ドア下部フレーム) の板厚を増して補強プレートを追加し捻り剛性を確保したほか、Aピラーのスチール製パイプによる補強、アルミロールバーの追加、極太フレーム付きの幌、側面衝突対策としてドアの強化等が施されたことなどにより、重量はハッチバックのクーパー比で約130kg増加し1,270kgとなった。グレードはクーパーとクーパーS。2007年5月、専用デザインのホイールやレザーシートを装備、特別色を用意した「サイドウォーク」が発売された<ref>{{Cite news |url=http://www.motordays.com/usedcar/articles/2007_mini_cooper_s_convertible_sidewalk/ |title=2007 MINI クーパーS コンバーチブル サイドウォーク (R52型) |newspaper=MOTOR DAYS |date=2010-06-01}}</ref>。
ところがローバーの経営悪化はとどまるところを知らず、ついにBMWはローバーを切り離すこととなった。そこでほぼ開発の終わっていたミニはドイツに開発拠点を移し、[[インチ]]サイズの[[ヤード・ポンド法]]から、[[ミリメートル|ミリ]]を用いる[[メートル法]]での再設計を行うこととなった。結局ローバーとBMWによって開発されたミニは2001年に発表され、日本ではBMW JAPANが[[3月2日]]を「ミニの日」と名づけ、2002年3月2日に発売された。


=== 沿革 ===
デザイナーは2002年7月からフェラーリ・マセラティ・グループのコンセプトデザイン担当役員を勤め、2005年2月より[[フィアット]]に在籍し、2007年6月よりアルファロメオに移籍している、[[フランク・ステファンソン]]。
2004年、[[カブリオレ|コンバーチブル]]の追加に合わせ、既存のサルーンもマイナーチェンジが行われ、ヘッドランプ周り、前後バンパー形状、リアコンビランプ割付、リア[[フォグランプ]]配置、インテリアの見直しなどが施された。2005年、BMC時代のモデルをモチーフに、それぞれポップ・シック・スポーツをテーマとしてドレスアップを施した「セブン」「パークレーン」「チェックメイト」が追加<ref>{{Cite news |url=http://www.webcg.net/articles/-/13446 |title=「MINI」の新顔3台がデビュー |newspaper=webCG |date=2005-06-27}}</ref><ref>{{Cite news |url=http://www.carview.co.jp/road_impression/2006/bmw_mini3/ |title=試乗レポート BMW MINI ONE SEVEN MINI COOPER PARK LANE MINI COOPER S CHECKMATE |newspaper=carview |date=}}</ref>。同時に、バックミラーやドアハンドルなど、インテリアデザインを中心にマイナーチェンジが施され、専用色と特別装備が設定された。2006年9月、「クーパーS with JCW GP kit{{#tag:ref|JCW (ジョン・クーパー・ワークス) というこのモデルは、[[レーシングカー|レーシング]]ミニの名チューナーとしてのブランドイメージを強く押し出したモデルで、クーパーSの170psという出力に対して、48ps増の218psという高出力を引き出している。内装も後席を撤去し2シーター化されたほか、フォグランプやリアワイパーも撤去し、ヘッドランプも軽量化の為に[[HIDランプ|HID]]→ハロゲンに変更している他、リアサスペンションのロアアームもアルミ製とし、JCW専用のセッティングとブレーキを採用するなど、走りに振った構成となっている。シートも全モデルがレカロ製のスペシャル品を採用する。軽量化の反面、大径の18インチホイールの採用や各部の強度アップ、整流板の追加などもあり、車両重量はクーパーSより15kgほど増の1,195kgとなった。他にも多くの部分で見直しが図られ、スポイラーや車体下部の整流板など空力にも手を入れられた結果、最高速度は240km/h、0-100km/h加速は6.5秒という、シリーズ最高の性能を発揮している<ref>{{Cite news |url=http://www.hobidas.com/auto/newcar/article/58329.html |title=ミニ史上最強、ジョン・クーパー・ワークスGPキット |newspaper=HOBIDAS AUTO |date=2006-07-11}}</ref>。 |group="注"}}」という全世界2000台の限定生産モデルが日本でも160台が発売された。11月、日本専用として限定300台<ref group="注">クーパーが100台、クーパーSが200台である。</ref>の「デザイナーズチョイス」が発売された<ref>{{Cite news |url=http://www.webcg.net/articles/-/11288 |title=日本専用、スペシャルデザインの「MINI」、300台限定で発売 |newspaper=webCG |date=2006-11-13}}</ref>。


== 2代目 (2006年 - ) R55/56/57/58/59/60/61 ==
エンジンはBMWと[[クライスラー]]との合弁会社で、ブラジルに拠点を置くトライテックによって製造される[[直列4気筒]]1.6Lの、通称「[[:en:Tritec_engine|トライテック・エンジン]]」(または「ペンタゴン・エンジン」とも呼ばれる)が搭載される。90psの標準的な「ワン」と、エンジン制御プログラミングの変更により116psに出力を高めたハイパワーバージョンの「クーパー」、そして[[スーパーチャージャー]]を装着し163ps(マイナーチェンジ後170ps)を絞り出す「クーパーS」が用意されている。特にスーパーチャージャーを装着した1.6Lエンジンは、「1.4Lから1.8L」のエンジンカテゴリーにおいて「[[:en:International_Engine_of_the_Year|インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー]] for 2003」と 「[[テン・ベスト・エンジン]]2005」 を受賞している。この他、欧州仕様には1.4L [[ディーゼルエンジン#コモンレール方式|コモンレール式]][[ターボチャージャー|ターボ]][[ディーゼルエンジン]]を搭載する「ワン D」も設定されており、このために[[トヨタ自動車|トヨタ]]から、[[トヨタ・ヴィッツ|ヤリス]](欧州向け)および[[トヨタ・カローラ|カローラ]](欧州向け)用の[[トヨタ・NDエンジン|1ND-TV型エンジン]]が供給されていた。
{{Infobox_自動車のスペック表

| 車種= 普通自動車 <!--3種いずれかを選択-->
トランスミッションは、「ワン」と「クーパー」に5速[[マニュアルトランスミッション|MT]]と[[無段変速機|CVT]]、「クーパーS」には6速MTのみが設定されていたが、2005年のマイナーチェンジで、「クーパーS」に6速[[オートマチックトランスミッション|AT]]が追加された。
| 車名= <!--未記入で記事名が入ります-->

| 車名補= <!--車名註釈用-->
足回りは、このクラスでは珍しく、リヤには[[マルチリンク式サスペンション]]を採用し(フロントは[[ストラット式サスペンション]])、また、「ワン」はばねや[[ショックアブソーバー|ダンパー]]の設定が比較的柔らかめなのに対して、「クーパー」は前後とも[[スタビライザー]]を装備し、ばね定数とダンパー減衰力を高めた「スポーツサスペンション」を標準で装備している。「クーパーS」はさらに径の太いスタビライザーと、堅めのダンパーを持った「スポーツサスペンションプラス」を標準装備している。
| 1枚目画像の説明=クーパー

| 1枚目画像名=Mini Cooper (R56, Facelift) – Frontansicht, 17. Juli 2011, Düsseldorf.jpg
仕様面では、各種ボディカラー、インテリアカラー、オプション装備を組み合わせることにより、10万通りものバリエーションとなることが特徴で、さながらBMWインディビジュアルのようである。
| 2枚目画像の説明=

| 2枚目画像名=Mini Cooper (R56, Facelift) – Heckansicht, 17. Juli 2011, Düsseldorf.jpg
当初は[[ハッチバック]]のみだったが、2004年には[[カブリオレ|コンバーチブル]]も追加設定(コンバーチブルのワンは海外のみ発売)された。コンバーチブルの追加に合わせ、既存のサルーンもマイナーチェンジが行われ、ヘッドランプ周り、前後バンパー形状、リアコンビランプ割付、リア[[フォグランプ]]配置、インテリアの見直しなどが施された。
| 3枚目画像の説明=

| 3枚目画像名=
さらに2006年初春には、「セブン(SE7EN)」、「パークレーン」、「チェックメイト」が追加され、同時にバックミラーやドアハンドルなど、インテリアデザインを中心にマイナーチェンジが施された。ちなみに、「セブン」は「ワン」の「ポップでスタイリッシュなアーバンライフを演出する」モデル、「パークレーン」は「クーパー」の「シックでエレガントかつエクスクルーシブな」モデル、そして「チェックメイト」が「クーパーS」の「クール&スポーティなエナジー」を表すモデルとなっており、それぞれ専用塗装色と特別装備が設定された。
| 製造国=

| 販売期間=2006年11月-
2006年9月、「クーパーS with JCW GP kit」という全世界2000台の限定生産モデルが日本でも発売になった。日本での発売台数は160台。
| 設計統括=

| デザイン=
JCW(ジョン・クーパー・ワークス)というこのモデルは、[[レーシングカー|レーシング]]ミニの名チューナーとしてのブランドイメージを強く押し出したモデルで、「クーパーS」の170psという出力に対して、48ps増の218psという小型FF車としては限界ともいえる高出力を引き出している。内装も大きく変わり、後席を撤去し2座席としている。フォグランプやリアワイパーも撤去し、ヘッドランプも軽量化の為に[[HIDランプ]]からハロゲンランプに変更している他、リアサスペンションのロアアームもアルミ製とし、JCW専用のセッティングとブレーキを採用するなど、走りに振った構成となっている。シートもレカロ製スペシャルを採用(全モデルレカロ製)し、サイドサポートも従来より改善されたが、デザイン重視であるため軽量化・ホールド性の観点からすると疑問が残る。軽量化の反面、大径の18インチホイールの採用や各部の強度アップ、巨大な整流板の追加などもあり、車両重量は「クーパーS」より15kgほど増の1195kgとなった。他にも多くの部分で見直しが図られ、スポイラーや車体下部の大きな整流板など空力にもかなり手を入れられた結果、最高速度は240km/h、0-100km/h加速においては6.5秒という、ラインナップの中では最高の性能を発揮している。
| 乗車定員=

| ボディタイプ= [[ハッチバック]]<br />[[エステート]]<br />[[コンバーチブル]]<br />[[クロスオーバーSUV|クロスオーバー]]<br />[[クーペ]]<br />[[ロードスター]]
2006年11月、日本専用として300台の「デザイナーズチョイス」というモデルが発売になった。内訳は「クーパー」100台、「クーパーS」100台である。
| エンジン= 直列4気筒 1.4L/1.6L NA/ターボ

| モーター=
==== ラインナップ ====
| 最高出力=98-211ps(72kW-155kW)<br />6000rpm
*サルーン
| 最大トルク=15.6-26.5kg·m(153-260N·m)<br />1850-5600rpm
**ワン
| トランスミッション=6速[[マニュアルトランスミッション|MT]]/6速[[オートマチックトランスミッション|AT]]/[[無段変速機|CVT]]
**ワンD(日本未導入)
| 駆動方式=[[前輪駆動|FF]]/4WD
**クーパー
| サスペンション=前: ストラット<br />後: マルチリンク
**クーパーS
| 全長=3,715-4,120mm

| 全幅=1,685-1,790mm
*コンバーチブル
| 全高=1,430-1,550mm
**ワン(日本未導入)
| ホイールベース=2,465-2,595mm
**クーパー
| 車両重量=1,130-1,460kg
**クーパーS
| 最大積載量=

| 自由項目1(項目名)=最小回転半径
*特別仕様車
| 自由項目1(内容)=5.1m (ワン)<br />5.5m (クラブマン)<br />5.8m(カントリーマン)
**ワン セブン
| 自由項目2(項目名)=
**クーパー セブン
| 自由項目2(内容)=
**クーパー パークレーン
| 別名= <!--現地名、地域を記入-->
**クーパーS パークレーン
| 先代=
**クーパー チェックメイト
| 後継=
**クーパーS チェックメイト
| プラットフォーム=
**クーパーS JCW
**クーパーS with JCW GP kit
**クーパー コンバーチブル サイドウォーク
**クーパーS コンバーチブル サイドウォーク

=== 2代目(2006年-)R55/56/57/58/59/60/61 ===
{{vertical images list
|幅=200px
|1=Mini Cooper R56.jpg
|2=2代目 クーパー
|3=07 MINI Cooper S 002.jpg
|4=2代目 クーパーS リア
|5=07 MINI Cooper S 001.jpg
|6=2代目 クーパーSのエンジンルーム
|7=Mini Kombistudie 2005 3 02.jpg
|8=2005年フランクフルトショーで発表されたコンセプトカー<br />この時点ではまだ2ドアであった。
|9=MINI Cooper S Clubman 01.JPG
|10=
|11=MINI Cooper S Clubman 02.JPG
|12=クーパーS クラブマン
|13=Minisuv.JPG
|14=カントリーマン(クロスオーバー)
|15=2012 Mini John Cooper Works Coupe -- 11-26-2011 front.jpg
|16=クーペ JCW
|17=Mini Roadster Concept (rear quarter).jpg
|18=ロードスター
|19=HOTEIxMINI.jpg
|20=HOTEIxMINI コラボカー
|21=MINI INSPIRED by GOODWOOD 01.JPG
|22=インスパイアード by グッドウッド
}}
}}
2006年の[[モンディアル・ド・ロトモビル]]で発表。ルーンハッチバックは2代目に移行したがコンバーチブルは初代が継続して生産されていた。コンバーチブルは2009年モデルより新型導入
2006年の[[モンディアル・ド・ロトモビル|パリサロン]]で発表。2006年11月、クーパー、クーパーSが英国とドイツで発売開始、日本での発売は2007年2月24日。同年4月、英国を皮切りにベーシックモデのワン、クパーDが発売されたが、日本にはワのみが導入されている。ハッチバックのサルーンは2代目となったがコンバーチブルは初代が継続して生産され、2009年モデルより新型へ移行した。'''R55'''はクラブマン、'''R56'''はサルーンのワン、クーパー、クーパーS、'''R57'''は新型コンバーチブル、'''R58'''クーペ、'''R59'''はロードスター、'''R60'''はカントリーマン、 '''R61'''はぺースマン表す


オリジナルミニ同様、「変わらない良さ」が基本コンセプトとなっており、外観は、先代ミニとの区別が難しいほど類似しており、「変えないこと」に対する意思が強く現れている。ボディーサイズは前後左右に20mmほど拡大された。ヘッドランプはエンジンフードから車体側に固定されたため、コスト低減と共にフードの開閉も軽くなった。燃費、省資源や安全面は相応の改良が施され進化しているが、R53 クーパーSと比べ新型クーパーSの車重は+30kgの1,210kgとなった。
モデルコードは以下のとおりである。
* '''R55'''は「クラブマン」。
* '''R56'''はサルーンの「ワン」「クーパー」「クーパーS」。
* '''R57'''は新型「コンバーチブル」。
* '''R58'''は「クーペ」。
* '''R59'''は「ロードスター」。
* '''R60'''は「カントリーマン(クロスオーバー)」。
* '''R61'''は「ペースマン」。


2013年7月11日、世の中で長く愛され続ける秘訣を探るため、日本の[[ゆるキャラ]]である[[くまモン]]がオックスフォード工場を訪れた。これは、イギリスの国民的キャラクターベアである[[パディントンベア]]から招待されたためである。パディントンベアとのツーショットが実現したのはもちろん、サプライズとしてR57をベースとした「くまモンMINI」も披露された{{#tag:ref|「くまモンMINI」は7月13日より故郷・熊本にあるMINI熊本で展示される<ref>{{Cite news |url=http://jp.autoblog.com/2013/07/11/bmw-kumamon-mini/ |title=パディントンベアから特別なサプライズ!斬新な「くまモンMINI」が登場! |newspaper=autoblog 日本版 |date=2013-07-12}}</ref>。 |group="注"}}。
ボディー構造は、初めての小型FF車ということで、気負いの見られた先代とは異なり、こなれた部分も見られ、開発、製造コストも低減されたと言う。


=== メカニズム ===
オリジナルミニ同様、「変わらない良さ」が基本コンセプトとなっており、外観は、先代ミニとの区別が難しいほど類似しており、「変えないこと」に対する意思が強く現れている。ボディーサイズは、前後左右に20mmほど大きくなった。
エンジンは、BMWとフランスの[[PSA・プジョーシトロエン|PSAグループ]]との共同開発による「Prince」のコードネームで呼ばれた新型。[[バルブトロニック]]技術を採用した直列4気筒[[DOHC]]1.6L (120ps) のクーパーと、通常のバルブ機構を備えた1.6L ツインスクロール[[ガソリン直噴エンジン|直噴]][[ターボチャージャー|ターボ]] (175ps) のクーパーS。2007年に1.4L (95ps) のワンと1.6L ターボディーゼル (110ps) のクーパーDが追加されたことにより、ディーゼルエンジンに関するトヨタとの提携関係は解消された。トランスミッションは[[ゲトラグ]]製6速MTと、パドルシフト付きの[[アイシン・エィ・ダブリュ|アイシンAW]]製6速ATが用意され、油圧制御式湿式多板クラッチの制御問題から評判の良くなかったCVTは廃止された。


=== バリエーション ===
ヘッドランプ一式が取り付けられた、重く生産コストのかかるエンジンフードは姿を消し、ランプは車体側に固定された。そのためフードの開閉も軽くなった。燃費、省資源や安全に関する面は、相応の改良が成され、確実に進化しているが、R53 COOPER Sと比べ新型COOPER Sの車重は30kg増量し1210kgとなった。
==== クラブマン ====
[[Image:Mini Clubman 20090717 rear.JPG|thumb|left|200px|クラブマン]]
シリーズ初となる[[エステート]]で、往年のシリーズ名から「クラブマン」と名づけられた。発売に先立つ2007年7月29日から写真と動画が配信、日本ではクーパー、クーパーSの展開となり2007年10月の東京モーターショーで発表と受注が開始され、2008年3月2日 (ミニの日) に納車が開始された<ref>{{Cite news |url=http://response.jp/issue/2008/0218/article105750_1.html |title=クラブマン 納車開始…3月2日、ミニの日から |newspaper=Response |date=2008-02-18}} </ref>。


2005年の[[フランクフルトモーターショー]] (IAA) で発表されたコンセプトカーのスタイルを踏襲している。全長はワンと比べて240mm長く、ホイールベースも延長された。「アシメトリック・クラブドア」と呼ばれる左右非対称ドアを採用し、車体右側にのみ観音開きの小さなリアドアが追加されている。バックドアは左右対称の観音開きでヒンジの中心線が垂直ではなく、前傾している所などもオリジナルに倣っている。
エンジンはBMWとフランスの[[PSA・プジョーシトロエン|PSAグループ]]との共同開発による新型エンジン(コードネーム:Prince)シリーズを搭載。最初は[[バルブトロニック]]技術を採用した直列4気筒[[DOHC]]1600cc(最高出力120ps)エンジンを搭載する「クーパー」と、通常のバルブ機構を備えた直列4気筒1600ccツインスクロール[[ガソリン直噴エンジン|直噴]][[ターボチャージャー]](最高出力175ps)の「クーパーS」が発売され、2007年には直列4気筒1400cc(最高出力95ps)搭載の「ワン」と直列4気筒1600ccターボディーゼル(最高出力110ps)搭載の「クーパーD」も追加された。これにより、ディーゼルエンジンに関するトヨタとの提携関係は解消された。


“コントラスト・リアピラー”と呼ばれる車体後端の隅は外板と異なる色で仕上げることが可能で、これも往時のウッドフレームを彷彿とさせる。リアのコンビネーションランプを囲む部分はバックドアのヒンジを兼ねているため、ドアを開けた場合もランプ類は車体側に残る構造となっており、被視認性を確保した上でヘッドランプとエンジンフードの関係を反復する遊びも見せている。
トランスミッションは[[ゲトラグ]]製6速MTと、パドルシフト付きの[[アイシン・エィ・ダブリュ]]製6速ATが用意され、油圧制御式湿式多板クラッチの制御問題から評判が良くなかったCVTは廃止された。


==== コンバーチブル ====
発売は、まず、「クーパー」と「クーパーS」が英国およびドイツで11月に発売開始、日本での発売は2007年2月24日となった。
2009年に追加された。グレードはクーパーとクーパーS。ソフトトップは走行時でも30km以下であれば動作可能となっている。横転時の安全を確保するロールバーは、先代の固定式から格納式となり、横転を検知すると0.15秒で伸長する。荷室容量は先代比で+5L、後席を倒した状態では+55Lに拡大された<ref>{{Cite news |url=http://www.webcg.net/articles/-/6870 |title=MINIクーパーS コンバーチブル(FF/6AT)【ブリーフテスト】 |newspaper=webCG |date=2009-07-23}}</ref>。


==== カントリーマン (クロスオーバー) ====
2007年4月より、英国を皮切りにベーシックモデルの「ワン」と、「クーパーD」が発売になったが、日本には「ワン」のみが導入されている。
{{Double image stack|right|Mini Cooper Countryman (R60) – Frontansicht, 2. April 2011, Düsseldorf.jpg|Mini Cooper Countryman (R60) – Heckansicht, 2. April 2011, Düsseldorf.jpg|200|カントリーマン クーパー |}}
2008年の[[モンディアル・ド・ロトモビル|パリサロン]]で発表された「MINIクロスオーバー」がルーツで、2010年1月に発表、同年9月より欧州で発売を開始。シリーズ初の4ドアであり、 [[SUV]]<ref group="注">BMWではSUVではなくSAV = Sports Activity Vehicle と呼称している。</ref>でもある同車のボディサイズは全長4,105mm×全幅1,790mm×全高1,550mmで、ホイールベースも2,595mmとシリーズで最も大きく長い。全長はサルーン比で+365mm、エステートのクラブマンと比べても125mm長く、全高は1,561mmでサルーン比+120mmとなる。


日本ではカントリーマンではなくクロスオーバーの名称で<ref group="注">この名称を採用した理由は、独特なキャラクターをより強調すること、そして「ミニ カントリーマン (MINI COUNTRYMAN)」という名称が、奇しくもMINI専門店「[http://www.mini-delta.co.jp/ ミニデルタ]」によって既に商標登録されていたためである。 (商標登録番号: 第5204786号)</ref>、2011年1月13日に発表・発売された<ref>{{Cite news |url=http://www.corism.com/news/mini/214.html |title=ミニ初のクロスオーバー車、その名も「ミニ クロスオーバー」が来春日本上陸! |newspaper=CORISM |date=2010-4-15}} </ref>。日本仕様の特徴として、機械式立体駐車場への駐車出来る様にルーフアンテナのマウントの形状を日本専用に開発し、全高を1,550mmとしている点が挙げられる。全幅が1,700mmを超えるため、日本で正式発表されるシリーズでは初の3ナンバー登録車である。
BMWミニとしては初めてとなるエステートボディーの追加が決定され、2007年7月29日から写真と動画が配信されている。BMWミニ第三のボディータイプとなるこのエステートは、またもや往年のシリーズ名から「クラブマン」と名づけられた。


インテリアは独立タイプの後席が標準だが、オプションで3人掛けの[[ベンチシート]]も用意。スライド機構とリクライニング機構を備え、荷室容量は通常で350L、後席を格納すると最大1,170Lとなる。足元、頭上、ショルダー周りが広く、シートポジションは他モデルより高めとなっている。特有の装備としてセンターコンソールの代わりに“MINIセンターレール”が採用され、小物入れやドリンクホルダー、外部オーディオ機器などを自由に装着可能となっている。
2005年のフランクフルトシショー(IAA)で発表されたコンセプトカーのスタイルを踏襲しており、最大の特徴は、[[ホイールベース]]の延長と、「アシメトリック・クラブドア」と呼ばれる、左右非対称ドアの採用である。全長は240mm増加し、車体右側にのみ、観音開きの小さなリアドアが追加されている。バックドアは、5対5の観音開きで、ヒンジの中心線が垂直ではなく、前傾しているところなども、先代に倣っている。


ラインナップは、ワン、クーパー、クーパーS、クーパーSで4WDも設定される。エンジンは全て1.6Lでワン、クーパーが、それぞれ最高出力98psと122ps、最大トルク15.6kg·mと16.3kg·mの[[自然吸気|NA]]、クーパーS、クーパーS ALL4には最高出力184ps、最大トルク24.5kg·mを発生するツインスクロールターボを搭載。クーパーS ALL4はシリーズ初となる[[四輪駆動|4WD]]システム“MINI ALL4”を採用、ファイナルドライブに直接取り付けられた電子制御油圧式ディファレンシャルによって前後アクスルの駆動力配分を無段階に制御。駆動配分量は走行状況に応じて前後0:100-100:0まで自動的に変化する。
「コントラスト・リアピラー」と呼ばれる、車体後端の隅は、外板と異なる色で仕上げることが可能で、これも往時のウッドフレームを彷彿とさせる。また、リアコンビランプを囲む部分は、バックドアのヒンジを兼ねており、ドアをあけた場合もランプ類は車体側に残る構造で、被視認性を確保したうえで、ヘッドランプとエンジンフードの関係を反復する「遊び」も見せている。


==== クーペ ====
日本でのクラブマンの予約受付は2007年10月25日に開始され、「クーパー」「クーパーS」の2グレードの展開となる。納車は2008年3月2日(ミニの日)に開始された<ref>{{Cite web
{{Double image aside|right|2012 Mini John Cooper Works Coupe -- 11-26-2011 front.jpg|200|2012 Mini John Cooper Works Coupe -- 11-26-2011 rear.jpg|200|クーペ JCW|}}
|author=レスポンス
2011年6月20日、シリーズ5番目のバリエーションとして追加された。同年9月27日、日本仕様の発表と同時に予約を開始した。グレードはクーパー、クーパーS、ジョン クーパー ワークス (JCW) の3種。シリーズ初の2人乗りであり、同時にボディ後部にリア[[デッキ]]がある3ボックス型でもある。ミニでは「クラシックな[[グラン・ツーリスモ]] (GT) スタイル」と表現している。室内はリアシートを備えない代わりに、荷室容量は[[ハッチバック]]比で+120Lの280Lを確保している<ref name="webcg20111025">{{Cite news |url=http://www.webcg.net/articles/-/3525 |title=MINIクーパー クーペ(FF/6AT)【短評】 |newspaper=webCG |date=2011-10-25}}</ref>。
|url=http://response.jp/issue/2008/0218/article105750_1.html
|title=MINI クラブマン 納車開始…3月2日、ミニの日から
|language=日本語
|accessdate=2008年2月18日
}}</ref>。


エクステリアは、フロントウインドシールドがシリーズ中最も大きく傾斜し、車高もハッチバックより40mm以上低い。また「ヘルメットルーフ」と呼ばれるルーフは2トーンカラーで塗り分けられ、その後端に帽子のつばを連想させる[[エアロパーツ|スポイラー]]を装着。加えて、トランクリッドには走行速度が80km/hを超えると自動的にせり上がる格納式のウイングも備えている<ref name="webcg20111025"/>。
2008年11月に新型「コンバーチブル('''R57''')」を発表、日本では2009年4月より発売開始。


==== ロードスター ====
2010年3月にはエンジンの改良を行い、ワンは1.4Lから1.6Lに変更、クーパーはエンジンが最適化され、クーパーSはBMWグループが持つバルブトロニック技術を応用した可変バルブタイミングを採用し、エンジン出力と燃費がそれぞれ向上。また、「ジョン・クーパー・ワークス」を除く日本仕様全モデルにブレーキ・エネルギー回生システムを搭載。これはブレーキを踏んだ時やアクセル・ペダルから足を離した時に生じる運動エネルギーを電力に変え、エンジンに負担をかけることなくバッテリーを充電させることで燃費向上に寄与するものである。また、MT車には信号待ちなどで停車の際、ギアをニュートラルに戻し、クラッチを離すだけでエンジンを自動で停止する「エンジン・オートマチック・スタート・ストップ機能」を搭載。発車の際はクラッチを踏み込むだけでエンジンが再始動するので、停車中の燃料消費を抑えることができる。これらにより、クラブマン・コンバーチブルの「ジョン・クーパー・ワークス」を除く全タイプのMT車及びサルーンを除くクーパーSのAT車で「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」と「平成22年度燃費基準+20%/+25%」を達成し、日本での環境対応車普及促進税制に対応した。
[[Image:Mini Roadster (front quarter).jpg|thumb|right|200px|ロードスター コンセプト]]
2011年10月30日、シリーズ6番目のバリエーションとして2009年のフランクフルトモーターショーに出品された「MINIロードスターコンセプト」を市販化した「MINIロードスター」を発表<ref>{{Cite news |url=http://www.webcg.net/WEBCG/news/n0000025190.html |title=オープンの新型MINI、「ロードスター」登場 |newspaper=webCG |date=2011-11-01}} </ref>。グレードはクーペ同様、クーパー、クーパーS、ジョン クーパー ワークス (JCW) の3種。


日本仕様は2012年1月19日に発表・受注を開始。なお、日本では登場を機に[[布袋寅泰]]とのコラボレーションモデル<ref group="注">布袋のトレードマークである白黒の幾何学模様にデザイン</ref>を特別に製作することを発表<ref>{{Cite news |url=http://response.jp/article/2012/03/23/171827.html |title=MINIロードスター と布袋寅泰のコラボレーションが実現 |newspaper=Response |date=2012-3-23}} </ref>。後に「HOTEIxMINIコラボカー」としてブラックのロードスターをベースにホワイトの幾何学模様を模した「ギタリズム・モデル」とレッドのクーペをベースにブラックの炎を模した「ブラック・ファイヤー・モデル」が製作され<ref>{{Cite news |url=http://response.jp/article/2012/07/03/177222.html |title=MINI、布袋寅泰のコラボモデルを特別展示 |newspaper=Response |date=2012-07-03}} </ref>、全国各地で展示されている<ref>{{Cite news |url=http://www.mini.jp/news_events/events/201206_hotei_bgs/index.html |title=HOTEIxMINIコラボカーを全国展示 |newspaper=MINI.jp |date=2012-10-12}}</ref>。
2010年1月、ミニ4番目のモデルとなる「MINIカントリーマン」を発表。同年9月より欧州で発売を開始した。<br />なお、当モデルは2008年のパリサロンで発表された「MINIクロスオーバー」がルーツである。
ミニシリーズ初の4ドアであり、かつ [[SUV]](BMW では SUV ではなく SAV = Sports Activity Vehicle と名乗っている)でもあるカントリーマンは、ボディサイズは全長4.105mm×全幅1.790mm×全高1.550mmで、ホイールベースも2.595mmとシリーズ史上最も大きく、長い。ちなみに、全長はサルーン比で+365mm、クラブマンと比べても125mm長く、全高は1.561mmでサルーン比+120mmとなる。<br />インテリアについては独立タイプの後席が標準だが、オプションで3人掛けの[[ベンチシート]]も用意。同時に、スライド機構とリクライニング機構も備えることで荷室スペースを通常は350L、後席を格納すると1.170Lに拡大できる。室内空間については、足元、頭上、ショルダーまわりが広く設計されている。また、シートポジションが他モデルより高めに設定されている。カントリーマン特有の装備として「MINIセンターレール」が採用されているが、これはセンターコンソールの代わりに配置され、小物入れやドリンクホルダー、外部オーディオ機器などを自由に装着できるようになっている。<br />モデルラインアップは「ONE」「クーパー」「クーパーS」「クーパーS ALL4」の4タイプで、「ONE」と「クーパー」には、それぞれ最高出力98psと122ps、最大トルク15.6kg-mと16.3kg-mを発生する1.6L・NAエンジン、「クーパーS」と「クーパーS ALL4」には最高出力184ps、最大トルク24.5kg-mを発生する1.6L・ツインスクロールターボが搭載される。トランスミッションはすべてのモデルに6速MTと6速ATが設定される。
「クーパーS ALL4」にはミニシリーズ初となる[[四輪駆動|4WD]]「MINI ALL4」が搭載される。機構としては、ファイナルドライブに直接取り付けられた電子制御油圧式ディファレンシャルによって、前後アクスルの駆動力配分を無段階に制御。なお、配分量は走行状況に応じて前後0:100 - 100:0まで自動的に変化する。


同じオープンモデルでもある「コンバーチブル」との決定的な違いとして、2シーターで独立したトランクを備えている事が挙げられる。これはコンバーチブルがサルーンをベースにしているのに対し、ロードスターがクーペをベースにしているためである。ソフトトップはコンバーチブルの電動式とは異なり手動式を採用し、ベースのクーペ同様に格納式ウイングも備わる。
ちなみに、日本仕様はカントリーマンではなく「MINIクロスオーバー」を名乗り、2011年1月13日に発表・発売された。
日本市場においてクロスオーバーを採用した理由は独特なキャラクターをより強調するため<ref>[http://www.corism.com/news/mini/214.html CORISM]2010年4月15日</ref>、そして「ミニ カントリーマン」(''MINI COUNTRYMAN'' )という名前が[[大阪]]のMINI専門店「ミニデルタ」によって奇しくもすでに商標登録されているためである('''商標登録番号:第5204786号''')[http://www.mini-delta.co.jp/]。
日本仕様の特徴として、機械式立体駐車場に駐車できるようにルーフアンテナのマウントの形状を日本専用に開発し、全高を1,550mmとしている点が挙げられる。また、前述したとおり、全幅が1,700mmを超えるため、日本で正式発表されるミニとしては初の3ナンバー登録車となる。


==== ペースマン ====
2011年6月20日、ミニシリーズ5番目のバリエーションとして「MINIクーペ」が追加された。[[クーペ]]はシリーズ初の2人乗りであり、同時にボディ後部にリア[[デッキ]]がある3ボックス型でもある。メーカー自身は「クラシックな[[グラン・ツーリスモ]](GT)スタイル」と表現。室内はリヤシートを備えない代わりにHB(リヤシート使用時)比プラス120L増の280Lの[[トランク]]容量を確保した。<br>スタイリングについてはフロントウインドシールドがシリーズ中もっとも大きく傾斜し、車高もHBより40mm以上低められている。また「ヘルメットルーフ」と呼ばれるルーフは2トーンカラーで塗り分けられ、その後端に帽子のつばを連想させる[[エアロパーツ|スポイラー]]も付く。これに加え、トランクリッドには走行速度が80km/hを超えると自動的にせり上がる格納式のウイングも備えている。<br>2011年9月27日、日本仕様を発表し、同日から予約を開始した。グレードは「クーパー」、「クーパーS」、「ジョン クーパー ワークス(JCW)」の3種。
{{Double image aside|right|BMW MINI PACEMAN COOPER S (R61) front.JPG|200|BMW MINI PACEMAN COOPER S (R61) rear.JPG|200|ペースマン クーパーS}}
2011年1月、[[北米国際オートショー|デトロイトショー]]で世界初公開、2013年3月に発売された。カントリーマンをベースとした3ドアのクーペ仕様で、ミニではSUVでは無くSAC<ref group="注">Sport Activity Coupe: スポーツ・アクティビティ・クーペ</ref>としている。名称は、MINIブランド全体をペースメーカーのように引っ張ってゆくモデルになって欲しいとの願いから名付けられ<ref name="cw20130318">{{Cite news |url=http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/impression/20130318_590898.html |title=MINI「ペースマン」 |newspaper=Car Watch |date=2013-03-18}}</ref>、シリーズで唯一リアゲートに名称のエンブレムが付く。グレードは、クーパー、クーパーS、JCWで、カントリーマンと同様に4WDも設定される。


カントリーマンと比較して、スポーティーなセッティングとされているほか、ボディサイズは全長+15mm、全幅−5mm、全高−20mm。荷室の容量は−20Lとなる330Lで、リアシートを畳むことで1,080Lに拡大する<ref>{{Cite news |url=http://www.autocar.jp/news/2012/09/14/14081/ |title=ミニ・ペースマンの価格決定 |newspaper=AUTOCAR DIGITAL |date=2012-09-14}}</ref>。
2011年10月30日、ミニシリーズ6番目のバリエーションとして2009年のフランクフルトモーターショーに出品された「MINIロードスターコンセプト」を市販化した「MINIロードスター」が発表された。同じオープンモデルでもある「コンバーチブル」との決定的な違いとして、2シーターであることと独立したトランクを備えることが挙げられる。これはコンバーチブルがサルーンをベースにしているのに対し、ロードスターがクーペをベースにしているためである。ソフトトップはコンバーチブルの電動式とは異なり、手動式を採用。また、ベースのクーペ同様に格納式ウイングも備わる。グレードはクーペ同様「クーパー」、「クーパーS」、「ジョン クーパー ワークス(JCW)」の3種<ref>[http://www.webcg.net/WEBCG/news/n0000025190.html オープンの新型MINI、「ロードスター」登場]Web CG 2011年11月1日(2012年4月7日閲覧)</ref>。<br>日本仕様については2012年1月19日に発表・受注を開始。日本においては登場を機に[[布袋寅泰]]とのコラボレーションモデル(布袋のトレードマークである白黒の幾何学模様にデザイン)を特別に製作することを発表<ref>[http://response.jp/article/2012/03/23/171827.html MINIロードスター と布袋寅泰のコラボレーションが実現][[Response.]]2012年3月23日(2012年4月7日閲覧)</ref>。のちに「HOTEIxMINIコラボカー」としてブラックのロードスターをベースにホワイトの幾何学模様を模した「[[GUITARHYTHM|ギタリズム]]・モデル」とレッドのクーペをベースにブラックの炎を模した「ブラック・ファイヤー・モデル」が製作され、BMW Group Studioを皮切りに全国各地で展示されている<ref>[http://www.mini.jp/news_events/events/201206_hotei_bgs/index.html HOTEIxMINIコラボカーを全国展示]MINI.jp</ref>。


== 3代目 (2013年 - ) F56 ==
2013年7月11日、世の中で長く愛され続ける秘けつを探るため、日本の人気[[ゆるキャラ]]である[[くまモン]]がオックスフォード工場を訪れた。イギリスの国民的キャラクターベアである[[パディントンベア]]から招待されたためである。パディントンベアとのツーショットが実現したのはもちろん、サプライズとしてR57をベースとした「くまモンMINI」も披露された。尚、「くまモンMINI」は7月13日より故郷・熊本にあるMINI熊本で展示される<ref>[http://jp.autoblog.com/2013/07/11/bmw-kumamon-mini/ パディントンベアから特別なサプライズ!斬新な「くまモンMINI」が登場!]autoblog 2013年7月12日(2013年7月12日閲覧)</ref>。
{{Infobox_自動車のスペック表

| 車種= 普通自動車 <!--3種いずれかを選択-->

| 車名= <!--未記入で記事名が入ります-->
==== ラインナップ ====
| 車名補= <!--車名註釈用-->
* サルーン
| 1枚目画像の説明=クーパーS<ref group="注">数値は3ドアハッチバックのクーパー</ref>
** ワン
| 1枚目画像名=Mini Cooper S front - Tokyo Motor Show 2013.jpg
** ワンD(2009年7月追加:日本未導入)
| 2枚目画像の説明=
** クーパー
| 2枚目画像名=Mini Cooper S rear - Tokyo Motor Show 2013.jpg
** クーパーD(日本未導入)
| 3枚目画像の説明=
** クーパーS
| 3枚目画像名=
** クーパーSD(日本未導入)
| 製造国=
** ジョン・クーパー・ワークス
| 販売期間=2013年 -

| 設計統括=
* クラブマン(2007年11月発表)
| デザイン=
** クーパー
| 乗車定員=
** クーパーS
| ボディタイプ= [[ハッチバック]]
** クーパーD
| エンジン=直列3気筒 1.2L/1.5L ターボ<br />直列4気筒 2.0L ターボ
** クーパーSD(日本未導入)
| モーター=
** ジョン・クーパー・ワークス
| 最高出力=137ps(101kW)/4,500-6,000rpm

| 最大トルク=22.4kg·m(220Nm)/1,250rpm
* コンバーチブル(2008年11月発表)
| トランスミッション=6速[[マニュアルトランスミッション|MT]]/6速[[オートマチックトランスミッション|AT]]
** クーパー
| 駆動方式=[[前輪駆動|FF]]
** クーパーS
| サスペンション=前: マクファーソンストラット<br />後: マルチリンク
** ジョン・クーパー・ワークス
| 全長=3,821mm

| 全幅=1,727mm
* カントリーマン(日本名:クロスオーバー、2011年1月発表)
| 全高=1,415mm
** ワン
**
| ホイルベス=2,495mm
| 車両重量=
** クーパーS
| 最大積載量=
** クーパーS ALL4
| 自由項目1(項目名)=最小回転半径

| 自由項目1(内容)= 5.1m
* クーペ(2011年11月発表)
| 自由項目2(項目名)=[[JC08モード]]燃費
** クーパー
| 自由項目2(内容)=19.2km/L (MT)<br />17.9km/L (AT)
** クーパーS
| 別名= <!--現地名、地域を記入-->
** ジョン・クーパー・ワークス
| 先代=

| 後継=
* ロードスター(2012年1月発表)
| プラットフォーム=
** クーパー
** クーパーS
** ジョン・クーパー・ワークス

* ペースマン(2013年3月発表)
** クーパー
** クーパーS
** クーパーS ALL4


=== 3代目(2013年- )F56 ===
{{vertical images list
|幅=200px
|1=Mini registered March 2014 1499cc.JPG
|2=3代目 クーパーS
}}
}}
[[Image:Mini Cooper interior - Tokyo Motor Show 2013.jpg|thumb|left|200px|運転席]]
7年ぶりのフルモデルチェンジとなる今回は、ミニの生みの親であるサー・アレック・イシゴニス生誕107年にあたる[[2013年]]11月18日、オックスフォード工場でワールドプレミア<ref>[http://carview.yahoo.co.jp/article/scoop/101857/ 三代目ミニがワールドプレミア。スペック情報も][[Carview|Carview!]]2013年11月19日(2014年5月25日 閲覧)</ref>。2日後の11月20日には[[東京モーターショー]]2013でショー初披露。[[ジュネーブモーターショー]]2014では観音開きからヒンジ式4ドアに変更された「クラブマンコンセプト」も披露された。
ミニの生みの親であるサー・アレック・イシゴニス生誕107年に当たる2013年11月18日、オックスフォード工場で世界初公開<ref>{{Cite news |url=http://carview.yahoo.co.jp/article/scoop/101857/ |title=三代目ミニがワールドプレミア。スペック情報も |newspaper=carview |date=2013-11-19}}</ref>、2日後の11月20日には[[東京モーターショー]]2013でショー初披露、2014年の[[ジュネーブモーターショー]]ではドア数の変更と併せてクラブドアが観音開き→ヒンジ式4ドアに変更された「クラブマンコンセプト」が公開<ref>{{Cite news |url=http://openers.jp/car/exclusive_auto_collection/bmw/news_mini_clubman_concept_geneva_43770.html |title=ミニ クラブマン コンセプト |newspaper=OPENERS |date=2014-03-15}}</ref>、7月には5ドアハッチバックの生産が開始された<ref>{{Cite news |url=http://www.autocar.jp/news/2014/07/02/81840/ |title=ミニ5ドア・ハッチ、生産開始 |newspaper=AUTOCAR DIGITAL |date=2014-07-02}}</ref>。ボディサイズの拡大により、日本では3ナンバー (普通車) 登録となる<ref name="ab20140326">{{Cite news |url=http://jp.autoblog.com/2014/03/26/2014-mini-japan-press-conference/ |title=BMWグループ ジャパン、3代目となる新型「MINI」の日本仕様を発表! |newspaper=autoblog 日本版 |date=2014-03-26}}</ref>。ホイールは4穴から5穴へ変更された。

エクステリア/インテリアとも基本的には「アイコニックデザイン」を踏襲した先代のキープコンセプトだが、メカニズムは大幅に刷新された。エンジンはPSAとの協業となる新開発で、[[プジョー・208]]と基本と共有する[[直列3気筒]]1.5Lを「クーパー」に、直列4気筒2.0Lを「クーパーS」に搭載。BMWグループが推進する「ツインパワーターボテクノロジー」に基づいていずれもターボ仕様となり、6MTもしくは6ATを組み合わせる。尚、日本仕様は[[エコカー減税]]を享受すべくドライブトレインが独自に調整されている<ref>[http://jp.autoblog.com/2014/03/26/2014-mini-japan-press-conference/ BMWグループジャパン、3代目となる新型「MINI」の日本仕様を発表!]autoblog 2014年3月26日(2014年5月25日 閲覧)</ref>。

安全装備ならびに快適装備も大幅に進化し、サスペンションはフロントが[[ストラット式サスペンション|ストラット]]、リヤが[[マルチリンク式サスペンション|マルチリンク]]の基本構成こそ先代と変わらないものの、ダンパーには新たに電子制御可変式(ダイナミックダンパーコントロール)を採用。ホイールは4穴から5穴へ変更され、5-15Km/hで作動するドライビングアシスト([[自動ブレーキ]])、[[ETC]]内蔵のルームミラー、[[LED]]ヘッドライト、アクティブ[[クルーズコントロール]]、[[アイドリングストップ]]などが新たに採用された。

インテリアに目を向けると、MINI長年のアイデンティティであったセンターメーターが廃止され、その跡地には新たに[[IPhone]]や[[Android]]端末にも対応する「MINI Connected」を備えた「センターディスプレイ」が採用され、オプションで車速を表示する「ヘッドアップディスプレイ」も設定した。


エクステリアは「アイコニックデザイン」を踏襲した先代のキープコンセプトだが、インテリアは、初代から採用されていたセンターメーターが廃止されたことに伴い、スピードメーターは一般的なステアリング奥へと変更された。センターメーターが設置されていた位置には、[[IPhone]]や[[Android]]端末にも対応する「MINI Connected」を備えた「センターディスプレイ」が設置され、オプションで車速を表示する「ヘッドアップディスプレイ」も設定した。
尚、ボディサイズはひとまわり拡大され、全長3.835-3.860mmx全幅1.725mmx全高1.430mmとなったため、日本においては3ナンバー(普通車)登録となる。


=== メカニズム ===
エンジンは、ガソリン&ディーゼル共に[[直列3気筒]]の1.2/1.5L<ref group="注">PSAと共同開発の新型で、[[プジョー・208]]と基本と共有する。</ref>、直列4気筒の2.0L。BMWグループの“ツインパワーターボテクノロジー{{#tag:ref|直噴と可変の2つの技術で、[[ツインターボ]]では無い。<ref>{{Cite news |url=http://clicccar.com/2012/04/10/133939/ |title=BMWの「ツインパワー」は2つのターボじゃありません |newspaper=clicccar |date=2012-04-10}}</ref>。 |group="注"}}”に基づくターボ仕様で、CO<small>2</small>排出量は、96ps/70kWのディーゼル1.2Lが最小の89g/km、最も高性能な221ps/162kWのガソリン2.0Lでは172g/kmとなっている<ref group="注">6ATは184g/km</ref>。トランスミッションは6速MTまたは6速AT。日本仕様は[[エコカー減税]]の対象となるよう、ドライブトレーンが独自に調整されている<ref>{{Cite news |url=http://jp.autoblog.com/2014/03/26/2014-mini-japan-press-conference/ |title=BMWグループジャパン、3代目となる新型「MINI」の日本仕様を発表! |newspaper=autoblog 日本版 |date=2014-03-26}}</ref>。オプションのMINIドライビング・モードは、走行特性を標準のMID、ハンドリング重視のSPORT、燃費重視のGREENから選択可能。同モードを搭載するATモデルには、コースティング機能<ref group="注">走行中にアクセルペダルから足を離すとエンジンとトランスミッションの駆動力の伝達を切断、惰性走行により燃料消費を抑制する。GREENモード時のみ作動する。</ref>が備わる<ref name="ab20140326"/>。


サスペンションはフロントが[[ストラット式サスペンション|マクファーソンストラット]]、リヤが[[マルチリンク式サスペンション|マルチリンク]]の基本構成は同じだがストロークが改善された。オプションとして、2段階に可変する電子制御式のダイナミックダンパーコントロール (DDC)<ref name="ap20140218">{{Cite news |url=http://autoprove.net/2014/02/46122.html |title=【MINI】Specialist海外試乗 想像以上の進化を遂げた新型MINIクーパー レポート:石井昌道 |newspaper=Auto Prove |date=2014-02-18}}</ref>が設定され、ドライビング・モードとの組み合わせで連動制御が可能となっている<ref>{{Cite news |url=http://autoc-one.jp/mini/mini/report-1730664/ |title=【試乗】BMW NEW MINI(新型 ミニ・3代目) 海外動画試乗レポート/河口まなぶ |newspaper=オートック ワン |date=2014-04-18}}</ref>。
== 生産 ==
BMWの一員となった後も、ミニの伝統を守る方針から[[ドイツ]]ではなく英国で生産されている。
(但し、カントリーマン(クロスオーバー)とその3ドア版ともいえるペースマンについては上述どおりオーストリアのマグナ・シュタイアー製となる)
[[ファイル:BMW MINI pressings plant Swindon.jpg|200px|thumb|スウィンドン工場]]
ミニ増産のための生産体制として、2006年9月12日からミニプロダクション・トライアングル(生産トライアングル)と称する英国内の3工場での製造が開始された。


安全面では、5km - 15Km/hで作動する[[自動ブレーキ]]のドライビングアシスト、[[ETC]]内蔵のルームミラー、[[LED]]ヘッドライト、アクティブ[[クルーズコントロール]]、[[アイドリングストップ]]などが新たに採用された。
[[スウィンドン]]工場ではボディパネルのプレスおよびシャーシコンポーネント・サブアセンブリー、[[オックスフォード]]工場ではシャーシ、塗装、組立、バーミンガム近郊のハムス・ホール工場では以前ブラジルで行っていたミニ専用ガソリンエンジンを製造している。
{{-}}


== モータースポーツ ==
== モータースポーツ ==
[[File:Geneva MotorShow 2013 - Mini Dakar front.jpg|thumb|right|200px|ALL4 レーシング<br />(ラリーレイド仕様)]]
2011年、[[プロドライブ]]がBMW[[ワークス・チーム|ワークス]]として、ミニでの[[世界ラリー選手権|WRC]]参戦を開始。2012年の[[ラリー・モンテカルロ]]で、[[ダニエル・ソルド]]が2位入賞するなどしたが、2月にプロドライブとBMWの関係が決裂。プロドライブはBMWのワークス指定を外され、現在はプライベートチームとして活動している。
2011年、[[プロドライブ]]がBMW[[ワークス・チーム|ワークス]]として、[[ミニ・ジョン クーパー ワークス WRC]]で[[世界ラリー選手権|WRC]]参戦を開始。2012年の[[ラリー・モンテカルロ]]で、[[ダニエル・ソルド]]が2位入賞するなどしたが、2月にプロドライブとBMWの関係が決裂。プロドライブはBMWのワークス指定を外され、以降はプライベートチームとして活動している。


また、2011年からはこれまで[[BMW・X3]]CC<ref group="注">Cross Country: [[オフロード|クロスカントリー]]</ref>で[[ラリーレイド]]に参戦していたX-レイドラリーチームの手により、X3CCのボディをカントリーマンとした<ref>{{Cite news |url=http://jp.autoblog.com/2012/01/17/2012-mini-all4-racing/ |title=【ダカールラリー2012】 ブサカワだった「MINI All4 Racing」 |newspaper=autoblog 日本版 |date=2012-01-17}}</ref>MINI ALL4 レーシングでラリーレイドにも参戦。エンジンは同じ直列6気筒ディーゼルの3.0Lツインターボで、最高出力315ps/231kW、最大トルク72.4kg·m/710N·mを発生する<ref>{{Cite news |url=http://response.jp/article/2010/12/14/149284.html |title=MINIクロスオーバーのダカール仕様…写真公開 |newspaper=Response |date=2010-12-14}}</ref>。[[ダカール・ラリー]]では、2012年と2013年に[[ステファン・ペテランセル]]が総合優勝、2014年は[[ナニ・ロマ]]{{#tag:ref|2004年の2輪部門総合優勝に続き4輪部門を制覇し、史上3人目の両部門優勝選手となった<ref name="endless_dakar2014">{{Cite news |url=http://www.endless-sport.co.jp/EndlessMagazine/motorsports/2014/supportrace/dakar20140206/index.html |title=2014ダカールラリーをX-RaidのMINI ALL4 Racingが制覇! |newspaper=ENDLESS |date=}}</ref>。 |group="注"}}が総合優勝を果たしたほか<ref>{{Cite news |url=http://www.autocar.jp/news/2012/01/17/187/ |title=ミニ・カントリーマン、ダカールで勝利 |newspaper=AUTOCAR DIGITAL |date=2012-01-17}}</ref>、表彰台を独占、参加したALL4 レーシングの11台全てが完走し、総合順位のトップ10に7台が入っている<ref name="endless_dakar2014"/>。
また、2011年からはこれまで[[BMW・X3]]で[[ラリーレイド]]に参戦していたX-レイドラリーチームの手により、ラリーレイドにも参戦。このマシンは外観こそカントリーマンだが、中身はそれまで参戦していたX3とほとんど変わらない。このマシンで2012年の[[ダカール・ラリー]]に参戦した[[ステファン・ペテランセル]]が総合優勝を飾っている。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
=== 出典 ===
{{Reflist}}
{{Reflist}}
=== 注釈 ===
{{Reflist|group=注}}


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[ミニ・ジョン クーパー ワークス WRC]]
* [[ミニミニ大作戦]]:(2003年の映画)。
* [[ミニミニ大作戦]] - 2003年の映画で、ミニが重要な役割を果たす。


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
{{Commonscat|BMW Mini}}
{{Commonscat|BMW Mini}}
* [http://www.miniusa.com/ ミニ公式サイト英語]
* [http://www.miniusa.com/ ミニ公式サイト (英語)]
* [http://www.mini.jp/ ミニ公式サイト日本語]
* [http://www.mini.jp/ ミニ公式サイト (日本語)]


{{英国ブランド車種年表}}
{{英国ブランド車種年表}}

2014年7月7日 (月) 15:22時点における版

BMW > ミニ (BMW)
クーパー (R56)

ミニ (Mini ) は、ドイツの自動車会社、BMWが2001年に設立した自動車ブランドである。

概要

BMC時代のミニモチーフとして2001年に発売された新型モデル。BMWブランド以外では初のFF車で、BMWグループの狙うプレミアムのスモールの位置付けとなる[注 1]。旧型との区別が必要な際には、BMCを「先代ミニ」「クラシックミニ」、2001年以降を「BMWミニ」「ニューミニ」と呼称される事がある。ボディサイズは軽自動車規格より小さかった先代と比べて大幅に拡大された。各種ボディカラー、インテリアカラー、オプション装備を組み合わせることにより、バリエーションは約10万通りにも及ぶ。デザイナーは、フランク・ステファンソン[注 2]。先代が40年間キープコンセプトで生産していたのと同様、モデルチェンジを経てもほぼ同じデザインを継承している[注 3]。日本への正規輸入車種はATのみの設定が多い中、全車種全グレードでMTが選択可能となっている[注 4]

1994年、BMWがローバーを傘下に収め、生産を始めとするミニに関する全ての権利を有したことで開発がスタート、当初は英国を拠点としてローバーが中心となって進められ、1997年のジュネーヴ・モーターショーで一般公開された。しかし、ローバーの経営は悪化の一途を辿り、BMWはローバーを切り離すこととなったため、ほぼ開発の終わっていたミニはドイツに開発拠点を移し、インチサイズのヤード・ポンド法から、ミリを用いるメートル法での再設計を行うこととなった。紆余曲折の末、2001年に発表され、日本ではBMW JAPANが3月2日を「ミニの日」と名づけ、2002年3月2日に発売された。

スウィンドン工場

BMWは生産に当たり、オックスフォード近郊にある旧ローバーのカウリー工場を本社とする生産子会社の“BMW (UK) Manufacturing Ltd”を設立し、オックスフォード工場として2001年4月から生産を開始。BMWグループとなった後もMINIの伝統を守る方針からドイツではなく英国で生産されているが、カントリーマン (クロスオーバー) とペースマンはオーストリアのマグナ・シュタイアーが生産している[1]

増産対応の為、2006年9月12日よりミニプロダクション・トライアングル (通称:トライアングル) と称される英国内3工場での生産が開始された。ボディパネルのプレス、シャーシコンポーネントとサブASSYスウィンドン工場、シャーシ、塗装、組立はオックスフォード工場、以前ブラジルで行っていたミニ専用ガソリンエンジンは、バーミンガム近郊のハムス・ホール工場が担当している。

初代 (2001年 - 2006年) R50/52/53 R16

ミニ
ワン
概要
販売期間 2001年-2006年
ボディ
ボディタイプ ハッチバック
エステート
コンバーチブル
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン 直列4気筒 1.4L/1.6L NA/ターボ
最高出力 90-170ps
変速機 5MT/6MT/6AT/CVT
前: ストラット
後: マルチリンク
前: ストラット
後: マルチリンク
車両寸法
ホイールベース 2,465mm
全長 3,625mm
全幅 1,690mm
全高 1,425mm
車両重量 1,130kg
その他
最小回転半径 5.1m (ワン) / 5.5m (クラブマン)
テンプレートを表示

2001年3月2日発売開始。ボディは3ドアハッチバックとコンバーチブルで、型式のR50はハッチバックのワンとクーパー、R52はコンバーチブル、R53はハッチバックのクーパーSを表す。基本グレードは3種類で、90psのワン、エンジン制御プログラムの変更により116psに出力を高めたクーパー、スーパーチャージャーを装着した163ps[注 5]のクーパーS。

メカニズム

エンジンは、BMWとクライスラーとの合弁会社でブラジルに拠点を置くトライテックが製造する、1.6Lの通称トライテック・エンジン[注 6]を搭載。スーパーチャージャーの1.6Lは、1.4Lから1.8Lのカテゴリーにおいて「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー for 2003」「テン・ベスト・エンジン2005」を受賞している。欧州仕様には1.4L コモンレール式ターボディーゼルを搭載するワンDも設定されており、このためにトヨタから、欧州向けのヤリスカローラ用の1ND-TVが供給されていた。トランスミッションは、ワンとクーパーが5速MTCVT、クーパーSは6速MTと6速AT[注 7]

サスペンションは、フロントにストラット、リヤにマルチリンクを採用する。また、ワンはばねやダンパーの設定が比較的柔らかめなのに対して、クーパーは前後ともスタビライザーを装備し、ばね定数とダンパー減衰力を高めたスポーツサスペンションを、クーパーSは更に径の太いスタビライザーと、堅めのダンパーを持ったスポーツサスペンションプラスを標準装備している。

バリエーション

コンバーチブル

コンバーチブル クーパーS

2004年9月に発売された[注 8]。電動ソフトトップを採用し、フルオープン迄の所用時間は約15秒。電動開閉が可能なだけでなく、ウインドシールド上部にあるスイッチを1回押すと40cmほど開いた所で一度停止するサンルーフモードとなり、更にスイッチを押し続けるとZ字型に折り畳まれてフルオープンとなる凝った仕掛けとなっている。

Bピラーを結合するロールバーが無いため、サイドシル (左右ドア下部フレーム) の板厚を増して補強プレートを追加し捻り剛性を確保したほか、Aピラーのスチール製パイプによる補強、アルミロールバーの追加、極太フレーム付きの幌、側面衝突対策としてドアの強化等が施されたことなどにより、重量はハッチバックのクーパー比で約130kg増加し1,270kgとなった。グレードはクーパーとクーパーS。2007年5月、専用デザインのホイールやレザーシートを装備、特別色を用意した「サイドウォーク」が発売された[2]

沿革

2004年、コンバーチブルの追加に合わせ、既存のサルーンもマイナーチェンジが行われ、ヘッドランプ周り、前後バンパー形状、リアコンビランプ割付、リアフォグランプ配置、インテリアの見直しなどが施された。2005年、BMC時代のモデルをモチーフに、それぞれポップ・シック・スポーツをテーマとしてドレスアップを施した「セブン」「パークレーン」「チェックメイト」が追加[3][4]。同時に、バックミラーやドアハンドルなど、インテリアデザインを中心にマイナーチェンジが施され、専用色と特別装備が設定された。2006年9月、「クーパーS with JCW GP kit[注 9]」という全世界2000台の限定生産モデルが日本でも160台が発売された。11月、日本専用として限定300台[注 10]の「デザイナーズチョイス」が発売された[6]

2代目 (2006年 - ) R55/56/57/58/59/60/61

ミニ
クーパー
概要
販売期間 2006年11月-
ボディ
ボディタイプ ハッチバック
エステート
コンバーチブル
クロスオーバー
クーペ
ロードスター
駆動方式 FF/4WD
パワートレイン
エンジン 直列4気筒 1.4L/1.6L NA/ターボ
最高出力 98-211ps(72kW-155kW)
6000rpm
最大トルク 15.6-26.5kg·m(153-260N·m)
1850-5600rpm
変速機 6速MT/6速AT/CVT
前: ストラット
後: マルチリンク
前: ストラット
後: マルチリンク
車両寸法
ホイールベース 2,465-2,595mm
全長 3,715-4,120mm
全幅 1,685-1,790mm
全高 1,430-1,550mm
車両重量 1,130-1,460kg
その他
最小回転半径 5.1m (ワン)
5.5m (クラブマン)
5.8m(カントリーマン)
テンプレートを表示

2006年のパリサロンで発表。2006年11月、クーパー、クーパーSが英国とドイツで発売開始、日本での発売は2007年2月24日。同年4月、英国を皮切りにベーシックモデルのワン、クーパーDが発売されたが、日本にはワンのみが導入されている。ハッチバックのサルーンは2代目となったがコンバーチブルは初代が継続して生産され、2009年モデルより新型へ移行した。R55はクラブマン、R56はサルーンのワン、クーパー、クーパーS、R57は新型コンバーチブル、R58はクーペ、R59はロードスター、R60はカントリーマン、 R61はぺースマンを表す。

オリジナルミニ同様、「変わらない良さ」が基本コンセプトとなっており、外観は、先代ミニとの区別が難しいほど類似しており、「変えないこと」に対する意思が強く現れている。ボディーサイズは前後左右に20mmほど拡大された。ヘッドランプはエンジンフードから車体側に固定されたため、コスト低減と共にフードの開閉も軽くなった。燃費、省資源や安全面は相応の改良が施され進化しているが、R53 クーパーSと比べ新型クーパーSの車重は+30kgの1,210kgとなった。

2013年7月11日、世の中で長く愛され続ける秘訣を探るため、日本のゆるキャラであるくまモンがオックスフォード工場を訪れた。これは、イギリスの国民的キャラクターベアであるパディントンベアから招待されたためである。パディントンベアとのツーショットが実現したのはもちろん、サプライズとしてR57をベースとした「くまモンMINI」も披露された[注 11]

メカニズム

エンジンは、BMWとフランスのPSAグループとの共同開発による「Prince」のコードネームで呼ばれた新型。バルブトロニック技術を採用した直列4気筒DOHC1.6L (120ps) のクーパーと、通常のバルブ機構を備えた1.6L ツインスクロール直噴ターボ (175ps) のクーパーS。2007年に1.4L (95ps) のワンと1.6L ターボディーゼル (110ps) のクーパーDが追加されたことにより、ディーゼルエンジンに関するトヨタとの提携関係は解消された。トランスミッションはゲトラグ製6速MTと、パドルシフト付きのアイシンAW製6速ATが用意され、油圧制御式湿式多板クラッチの制御問題から評判の良くなかったCVTは廃止された。

バリエーション

クラブマン

クラブマン

シリーズ初となるエステートで、往年のシリーズ名から「クラブマン」と名づけられた。発売に先立つ2007年7月29日から写真と動画が配信、日本ではクーパー、クーパーSの展開となり2007年10月の東京モーターショーで発表と受注が開始され、2008年3月2日 (ミニの日) に納車が開始された[8]

2005年のフランクフルトモーターショー (IAA) で発表されたコンセプトカーのスタイルを踏襲している。全長はワンと比べて240mm長く、ホイールベースも延長された。「アシメトリック・クラブドア」と呼ばれる左右非対称ドアを採用し、車体右側にのみ観音開きの小さなリアドアが追加されている。バックドアは左右対称の観音開きでヒンジの中心線が垂直ではなく、前傾している所などもオリジナルに倣っている。

“コントラスト・リアピラー”と呼ばれる車体後端の隅は外板と異なる色で仕上げることが可能で、これも往時のウッドフレームを彷彿とさせる。リアのコンビネーションランプを囲む部分はバックドアのヒンジを兼ねているため、ドアを開けた場合もランプ類は車体側に残る構造となっており、被視認性を確保した上でヘッドランプとエンジンフードの関係を反復する遊びも見せている。

コンバーチブル

2009年に追加された。グレードはクーパーとクーパーS。ソフトトップは走行時でも30km以下であれば動作可能となっている。横転時の安全を確保するロールバーは、先代の固定式から格納式となり、横転を検知すると0.15秒で伸長する。荷室容量は先代比で+5L、後席を倒した状態では+55Lに拡大された[9]

カントリーマン (クロスオーバー)

 
カントリーマン クーパー

2008年のパリサロンで発表された「MINIクロスオーバー」がルーツで、2010年1月に発表、同年9月より欧州で発売を開始。シリーズ初の4ドアであり、 SUV[注 12]でもある同車のボディサイズは全長4,105mm×全幅1,790mm×全高1,550mmで、ホイールベースも2,595mmとシリーズで最も大きく長い。全長はサルーン比で+365mm、エステートのクラブマンと比べても125mm長く、全高は1,561mmでサルーン比+120mmとなる。

日本ではカントリーマンではなくクロスオーバーの名称で[注 13]、2011年1月13日に発表・発売された[10]。日本仕様の特徴として、機械式立体駐車場への駐車出来る様にルーフアンテナのマウントの形状を日本専用に開発し、全高を1,550mmとしている点が挙げられる。全幅が1,700mmを超えるため、日本で正式発表されるシリーズでは初の3ナンバー登録車である。

インテリアは独立タイプの後席が標準だが、オプションで3人掛けのベンチシートも用意。スライド機構とリクライニング機構を備え、荷室容量は通常で350L、後席を格納すると最大1,170Lとなる。足元、頭上、ショルダー周りが広く、シートポジションは他モデルより高めとなっている。特有の装備としてセンターコンソールの代わりに“MINIセンターレール”が採用され、小物入れやドリンクホルダー、外部オーディオ機器などを自由に装着可能となっている。

ラインナップは、ワン、クーパー、クーパーS、クーパーSで4WDも設定される。エンジンは全て1.6Lでワン、クーパーが、それぞれ最高出力98psと122ps、最大トルク15.6kg·mと16.3kg·mのNA、クーパーS、クーパーS ALL4には最高出力184ps、最大トルク24.5kg·mを発生するツインスクロールターボを搭載。クーパーS ALL4はシリーズ初となる4WDシステム“MINI ALL4”を採用、ファイナルドライブに直接取り付けられた電子制御油圧式ディファレンシャルによって前後アクスルの駆動力配分を無段階に制御。駆動配分量は走行状況に応じて前後0:100-100:0まで自動的に変化する。

クーペ

クーペ JCW クーペ JCW
クーペ JCW

2011年6月20日、シリーズ5番目のバリエーションとして追加された。同年9月27日、日本仕様の発表と同時に予約を開始した。グレードはクーパー、クーパーS、ジョン クーパー ワークス (JCW) の3種。シリーズ初の2人乗りであり、同時にボディ後部にリアデッキがある3ボックス型でもある。ミニでは「クラシックなグラン・ツーリスモ (GT) スタイル」と表現している。室内はリアシートを備えない代わりに、荷室容量はハッチバック比で+120Lの280Lを確保している[11]

エクステリアは、フロントウインドシールドがシリーズ中最も大きく傾斜し、車高もハッチバックより40mm以上低い。また「ヘルメットルーフ」と呼ばれるルーフは2トーンカラーで塗り分けられ、その後端に帽子のつばを連想させるスポイラーを装着。加えて、トランクリッドには走行速度が80km/hを超えると自動的にせり上がる格納式のウイングも備えている[11]

ロードスター

ロードスター コンセプト

2011年10月30日、シリーズ6番目のバリエーションとして2009年のフランクフルトモーターショーに出品された「MINIロードスターコンセプト」を市販化した「MINIロードスター」を発表[12]。グレードはクーペ同様、クーパー、クーパーS、ジョン クーパー ワークス (JCW) の3種。

日本仕様は2012年1月19日に発表・受注を開始。なお、日本では登場を機に布袋寅泰とのコラボレーションモデル[注 14]を特別に製作することを発表[13]。後に「HOTEIxMINIコラボカー」としてブラックのロードスターをベースにホワイトの幾何学模様を模した「ギタリズム・モデル」とレッドのクーペをベースにブラックの炎を模した「ブラック・ファイヤー・モデル」が製作され[14]、全国各地で展示されている[15]

同じオープンモデルでもある「コンバーチブル」との決定的な違いとして、2シーターで独立したトランクを備えている事が挙げられる。これはコンバーチブルがサルーンをベースにしているのに対し、ロードスターがクーペをベースにしているためである。ソフトトップはコンバーチブルの電動式とは異なり手動式を採用し、ベースのクーペ同様に格納式ウイングも備わる。

ペースマン

ペースマン クーパーS ペースマン クーパーS
ペースマン クーパーS

2011年1月、デトロイトショーで世界初公開、2013年3月に発売された。カントリーマンをベースとした3ドアのクーペ仕様で、ミニではSUVでは無くSAC[注 15]としている。名称は、MINIブランド全体をペースメーカーのように引っ張ってゆくモデルになって欲しいとの願いから名付けられ[16]、シリーズで唯一リアゲートに名称のエンブレムが付く。グレードは、クーパー、クーパーS、JCWで、カントリーマンと同様に4WDも設定される。

カントリーマンと比較して、スポーティーなセッティングとされているほか、ボディサイズは全長+15mm、全幅−5mm、全高−20mm。荷室の容量は−20Lとなる330Lで、リアシートを畳むことで1,080Lに拡大する[17]

3代目 (2013年 - ) F56

ミニ
クーパーS[注 16]
概要
販売期間 2013年 -
ボディ
ボディタイプ ハッチバック
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン 直列3気筒 1.2L/1.5L ターボ
直列4気筒 2.0L ターボ
最高出力 137ps(101kW)/4,500-6,000rpm
最大トルク 22.4kg·m(220Nm)/1,250rpm
変速機 6速MT/6速AT
前: マクファーソンストラット
後: マルチリンク
前: マクファーソンストラット
後: マルチリンク
車両寸法
ホイールベース 2,495mm
全長 3,821mm
全幅 1,727mm
全高 1,415mm
その他
最小回転半径 5.1m
JC08モード燃費 19.2km/L (MT)
17.9km/L (AT)
テンプレートを表示
運転席

ミニの生みの親であるサー・アレック・イシゴニス生誕107年に当たる2013年11月18日、オックスフォード工場で世界初公開[18]、2日後の11月20日には東京モーターショー2013でショー初披露、2014年のジュネーブモーターショーではドア数の変更と併せてクラブドアが観音開き→ヒンジ式4ドアに変更された「クラブマンコンセプト」が公開[19]、7月には5ドアハッチバックの生産が開始された[20]。ボディサイズの拡大により、日本では3ナンバー (普通車) 登録となる[21]。ホイールは4穴から5穴へ変更された。

エクステリアは「アイコニックデザイン」を踏襲した先代のキープコンセプトだが、インテリアは、初代から採用されていたセンターメーターが廃止されたことに伴い、スピードメーターは一般的なステアリング奥へと変更された。センターメーターが設置されていた位置には、IPhoneAndroid端末にも対応する「MINI Connected」を備えた「センターディスプレイ」が設置され、オプションで車速を表示する「ヘッドアップディスプレイ」も設定した。

メカニズム

エンジンは、ガソリン&ディーゼル共に直列3気筒の1.2/1.5L[注 17]、直列4気筒の2.0L。BMWグループの“ツインパワーターボテクノロジー[注 18]”に基づくターボ仕様で、CO2排出量は、96ps/70kWのディーゼル1.2Lが最小の89g/km、最も高性能な221ps/162kWのガソリン2.0Lでは172g/kmとなっている[注 19]。トランスミッションは6速MTまたは6速AT。日本仕様はエコカー減税の対象となるよう、ドライブトレーンが独自に調整されている[23]。オプションのMINIドライビング・モードは、走行特性を標準のMID、ハンドリング重視のSPORT、燃費重視のGREENから選択可能。同モードを搭載するATモデルには、コースティング機能[注 20]が備わる[21]

サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リヤがマルチリンクの基本構成は同じだがストロークが改善された。オプションとして、2段階に可変する電子制御式のダイナミックダンパーコントロール (DDC)[24]が設定され、ドライビング・モードとの組み合わせで連動制御が可能となっている[25]

安全面では、5km - 15Km/hで作動する自動ブレーキのドライビングアシスト、ETC内蔵のルームミラー、LEDヘッドライト、アクティブクルーズコントロールアイドリングストップなどが新たに採用された。

モータースポーツ

ALL4 レーシング
(ラリーレイド仕様)

2011年、プロドライブがBMWワークスとして、ミニ・ジョン クーパー ワークス WRCWRC参戦を開始。2012年のラリー・モンテカルロで、ダニエル・ソルドが2位入賞するなどしたが、2月にプロドライブとBMWの関係が決裂。プロドライブはBMWのワークス指定を外され、以降はプライベートチームとして活動している。

また、2011年からはこれまでBMW・X3CC[注 21]ラリーレイドに参戦していたX-レイドラリーチームの手により、X3CCのボディをカントリーマンとした[26]MINI ALL4 レーシングでラリーレイドにも参戦。エンジンは同じ直列6気筒ディーゼルの3.0Lツインターボで、最高出力315ps/231kW、最大トルク72.4kg·m/710N·mを発生する[27]ダカール・ラリーでは、2012年と2013年にステファン・ペテランセルが総合優勝、2014年はナニ・ロマ[注 22]が総合優勝を果たしたほか[29]、表彰台を独占、参加したALL4 レーシングの11台全てが完走し、総合順位のトップ10に7台が入っている[28]

脚注

出典

  1. ^ “マグナシュタイヤー、BMWグループと新たな受託生産契約を締結へ”. Response. (2014年2月3日). http://response.jp/article/2014/02/03/216309.html 
  2. ^ “2007 MINI クーパーS コンバーチブル サイドウォーク (R52型)”. MOTOR DAYS. (2010年6月1日). http://www.motordays.com/usedcar/articles/2007_mini_cooper_s_convertible_sidewalk/ 
  3. ^ “「MINI」の新顔3台がデビュー”. webCG. (2005年6月27日). http://www.webcg.net/articles/-/13446 
  4. ^ “試乗レポート BMW MINI ONE SEVEN MINI COOPER PARK LANE MINI COOPER S CHECKMATE”. carview. http://www.carview.co.jp/road_impression/2006/bmw_mini3/ 
  5. ^ “ミニ史上最強、ジョン・クーパー・ワークスGPキット”. HOBIDAS AUTO. (2006年7月11日). http://www.hobidas.com/auto/newcar/article/58329.html 
  6. ^ “日本専用、スペシャルデザインの「MINI」、300台限定で発売”. webCG. (2006年11月13日). http://www.webcg.net/articles/-/11288 
  7. ^ “パディントンベアから特別なサプライズ!斬新な「くまモンMINI」が登場!”. autoblog 日本版. (2013年7月12日). http://jp.autoblog.com/2013/07/11/bmw-kumamon-mini/ 
  8. ^ “クラブマン 納車開始…3月2日、ミニの日から”. Response. (2008年2月18日). http://response.jp/issue/2008/0218/article105750_1.html 
  9. ^ “MINIクーパーS コンバーチブル(FF/6AT)【ブリーフテスト】”. webCG. (2009年7月23日). http://www.webcg.net/articles/-/6870 
  10. ^ “ミニ初のクロスオーバー車、その名も「ミニ クロスオーバー」が来春日本上陸!”. CORISM. (2010年4月15日). http://www.corism.com/news/mini/214.html 
  11. ^ a b “MINIクーパー クーペ(FF/6AT)【短評】”. webCG. (2011年10月25日). http://www.webcg.net/articles/-/3525 
  12. ^ “オープンの新型MINI、「ロードスター」登場”. webCG. (2011年11月1日). http://www.webcg.net/WEBCG/news/n0000025190.html 
  13. ^ “MINIロードスター と布袋寅泰のコラボレーションが実現”. Response. (2012年3月23日). http://response.jp/article/2012/03/23/171827.html 
  14. ^ “MINI、布袋寅泰のコラボモデルを特別展示”. Response. (2012年7月3日). http://response.jp/article/2012/07/03/177222.html 
  15. ^ “HOTEIxMINIコラボカーを全国展示”. MINI.jp. (2012年10月12日). http://www.mini.jp/news_events/events/201206_hotei_bgs/index.html 
  16. ^ “MINI「ペースマン」”. Car Watch. (2013年3月18日). http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/impression/20130318_590898.html 
  17. ^ “ミニ・ペースマンの価格決定”. AUTOCAR DIGITAL. (2012年9月14日). http://www.autocar.jp/news/2012/09/14/14081/ 
  18. ^ “三代目ミニがワールドプレミア。スペック情報も”. carview. (2013年11月19日). http://carview.yahoo.co.jp/article/scoop/101857/ 
  19. ^ “ミニ クラブマン コンセプト”. OPENERS. (2014年3月15日). http://openers.jp/car/exclusive_auto_collection/bmw/news_mini_clubman_concept_geneva_43770.html 
  20. ^ “ミニ5ドア・ハッチ、生産開始”. AUTOCAR DIGITAL. (2014年7月2日). http://www.autocar.jp/news/2014/07/02/81840/ 
  21. ^ a b “BMWグループ ジャパン、3代目となる新型「MINI」の日本仕様を発表!”. autoblog 日本版. (2014年3月26日). http://jp.autoblog.com/2014/03/26/2014-mini-japan-press-conference/ 
  22. ^ “BMWの「ツインパワー」は2つのターボじゃありません”. clicccar. (2012年4月10日). http://clicccar.com/2012/04/10/133939/ 
  23. ^ “BMWグループジャパン、3代目となる新型「MINI」の日本仕様を発表!”. autoblog 日本版. (2014年3月26日). http://jp.autoblog.com/2014/03/26/2014-mini-japan-press-conference/ 
  24. ^ “【MINI】Specialist海外試乗 想像以上の進化を遂げた新型MINIクーパー レポート:石井昌道”. Auto Prove. (2014年2月18日). http://autoprove.net/2014/02/46122.html 
  25. ^ “【試乗】BMW NEW MINI(新型 ミニ・3代目) 海外動画試乗レポート/河口まなぶ”. オートック ワン. (2014年4月18日). http://autoc-one.jp/mini/mini/report-1730664/ 
  26. ^ “【ダカールラリー2012】 ブサカワだった「MINI All4 Racing」”. autoblog 日本版. (2012年1月17日). http://jp.autoblog.com/2012/01/17/2012-mini-all4-racing/ 
  27. ^ “MINIクロスオーバーのダカール仕様…写真公開”. Response. (2010年12月14日). http://response.jp/article/2010/12/14/149284.html 
  28. ^ a b “2014ダカールラリーをX-RaidのMINI ALL4 Racingが制覇!”. ENDLESS. http://www.endless-sport.co.jp/EndlessMagazine/motorsports/2014/supportrace/dakar20140206/index.html 
  29. ^ “ミニ・カントリーマン、ダカールで勝利”. AUTOCAR DIGITAL. (2012年1月17日). http://www.autocar.jp/news/2012/01/17/187/ 

注釈

  1. ^ 2007年時点でのBMWグループは、「プレミアム (Premium - and nothing else)」と位置付けられる、BMW、ロールス・ロイス、ミニの3ブランドを展開する。
  2. ^ 2002年7月からフェラーリ・マセラティ・グループのコンセプトデザイン担当役員を務め、2005年2月よりフィアット、2007年6月よりアルファロメオに在籍している。
  3. ^ 一例として、ホワイトルーフ、ホワイトミラー、フェンダーとサイドステップ部分がマットブラックとなっている事などが挙げられる。
  4. ^ 「ジョン・クーパー・ワークス」シリーズは6速MTのみであったが、2012年7月にATが追加された。
  5. ^ マイナーチェンジ後は170ps。
  6. ^ ペンタゴン・エンジンとも呼ばれる。
  7. ^ クーパーSのATは2005年のマイナーチェンジで追加。
  8. ^ ワンの販売は海外のみ。
  9. ^ JCW (ジョン・クーパー・ワークス) というこのモデルは、レーシングミニの名チューナーとしてのブランドイメージを強く押し出したモデルで、クーパーSの170psという出力に対して、48ps増の218psという高出力を引き出している。内装も後席を撤去し2シーター化されたほか、フォグランプやリアワイパーも撤去し、ヘッドランプも軽量化の為にHID→ハロゲンに変更している他、リアサスペンションのロアアームもアルミ製とし、JCW専用のセッティングとブレーキを採用するなど、走りに振った構成となっている。シートも全モデルがレカロ製のスペシャル品を採用する。軽量化の反面、大径の18インチホイールの採用や各部の強度アップ、整流板の追加などもあり、車両重量はクーパーSより15kgほど増の1,195kgとなった。他にも多くの部分で見直しが図られ、スポイラーや車体下部の整流板など空力にも手を入れられた結果、最高速度は240km/h、0-100km/h加速は6.5秒という、シリーズ最高の性能を発揮している[5]
  10. ^ クーパーが100台、クーパーSが200台である。
  11. ^ 「くまモンMINI」は7月13日より故郷・熊本にあるMINI熊本で展示される[7]
  12. ^ BMWではSUVではなくSAV = Sports Activity Vehicle と呼称している。
  13. ^ この名称を採用した理由は、独特なキャラクターをより強調すること、そして「ミニ カントリーマン (MINI COUNTRYMAN)」という名称が、奇しくもMINI専門店「ミニデルタ」によって既に商標登録されていたためである。 (商標登録番号: 第5204786号)
  14. ^ 布袋のトレードマークである白黒の幾何学模様にデザイン
  15. ^ Sport Activity Coupe: スポーツ・アクティビティ・クーペ
  16. ^ 数値は3ドアハッチバックのクーパー
  17. ^ PSAと共同開発の新型で、プジョー・208と基本と共有する。
  18. ^ 直噴と可変の2つの技術で、ツインターボでは無い。[22]
  19. ^ 6ATは184g/km
  20. ^ 走行中にアクセルペダルから足を離すとエンジンとトランスミッションの駆動力の伝達を切断、惰性走行により燃料消費を抑制する。GREENモード時のみ作動する。
  21. ^ Cross Country: クロスカントリー
  22. ^ 2004年の2輪部門総合優勝に続き4輪部門を制覇し、史上3人目の両部門優勝選手となった[28]

関連項目

外部リンク