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アストンマーティン・DBS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
DBS(2011年モデル)

DBSとは、イギリスアストンマーティンが開発したスポーツカー。この記事では1967年-1972年モデルと2007年 - 2012年モデルを解説する。DBS スーパーレッジェーラについてはリンクを参照。

1967年 - 1972年モデル

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DBS
DBS フロント
DBS リア
ボディ
乗車定員 2+2
ボディタイプ 2ドア クーペ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 4,000cc 直列6気筒
最高出力 286PS/5,500rpm
330PS/5,750rpm (ヴァンテージ)
最大トルク 39.8gm/3,850rpm
40.1gm/4,500rpm (ヴァンテージ)
車両寸法
全長 4,585mm
全幅 1,829mm
全高 1,328mm
車両重量 1,588kg
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1967年より販売開始された。1950年代の雰囲気を色濃く残していた先代DB6とは異なり、DBSのデザインはウィリアム・タウンズによって手掛けられたモダンなデザインとなっている。ボディサイズを拡大したことで室内空間が拡張されたが、前面投影面積が増えたことで空力的には不利になった。

シャーシハロルド・ビーチがDBS用に新開発したシャーシを採用した。サスペンションはフロントにはダブルウィッシュボーン、リアにはド・ディオンアクスル(トレーリングアーム/ワッツリンク)を採用。

エンジンは開発中の5.3リットル水冷V8SOHCエンジン(330PS/40.1kgm)をFRレイアウトで搭載する予定だったが、開発が予想以上に遅れていたため、急遽DB6用の4.0リットル水冷直6エンジン(286PS/39.8kgm)を搭載した。しかし重量がDB6より重いため性能は低下している。のちに開発中だったV8もラインナップに加わった。[1][2][3]

経営危機により、デヴィッド・ブラウンがアストンマーティンを去った後の1973年、最後の70台のDBSが「ヴァンテージ」として生産され、この年をもってDBSの生産は終了された。後継車種はV8。以後、1994年DB7まで、アストンマーティンの車名から「DB」のイニシャルが途絶えた。

また映画007シリーズにおいては、『女王陛下の007』、画面端ではあるが『007 ダイヤモンドは永遠に』において登場している。

モデル

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  • 通常モデル
DB6に搭載されていた4.0リットル水冷直6エンジンを搭載したモデル。
  • V8モデル
1969年に追加。新開発の5.3リットル水冷V8エンジンを搭載したモデル。このマシンがデヴィッド・ブラウン時代の最後のマシンとなった。なお、通常の直6モデルはこの後も生産され続けた。
  • ヴァンテージ
1973年に、限定70台で発売された高性能モデル。

総生産台数は全モデルを含めて790台。

2007年 - 2012年モデル「DBS V12」

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DBS COUPE / VOLANTE
DBS COUPE
DBS COUPE リア
ボディ
乗車定員 2+0 または 2+2
ボディタイプ 2ドア クーペ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 5,935ccV型12気筒
最高出力 517PS/6,500rpm
最大トルク 58.1gm/5,750rpm
車両寸法
ホイールベース 2,740mm
全長 4,721mm
全幅 1,905mm
全高 1,280mm
車両重量 1,695kg
その他
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映画「007 カジノ・ロワイヤル」にて、ジェームズ・ボンドがドライブするボンドカーとして発表。[4]同時に映画公開後に市販されることがアナウンスされ、2007年8月、ヴァンキッシュの後継モデルとして発売が開始された。続編「007 慰めの報酬」においても引き続き起用されている。また、同車両は2007年のフランクフルトモーターショーにて公開された。

新しいDBSは、軽量マグネシウム合金カーボン繊維複合物アルミニウムシャーシを持っている。カーボンの使用部位は広範囲に及んでいて、これほど広範囲への使用はアストンマーティンとしては初めて。また、これにより従来の素材より30kg軽量化した。

エンジンは6リットルのV12DOHCが搭載され、最高出力は517PS、0-100km/hは4.3秒。デビュー当初はトランスアクスル型6段マニュアルのクーペボディのみだったが、追ってDB9と同じ6段オートマチック「タッチトロニックII」、さらにオープンボディの「ヴォランテ」が選べるようになっている。[5] 2007年にはV12エンジンを搭載したDBS V12が登場。[6]

2012年に生産終了。後継モデルとしてヴァンキッシュ(第2世代)が発売された。

参照

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関連項目

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