アストンマーティン・シグネット

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アストンマーティン・シグネット
フロント
Aston Martin Cygnet Gen1 000 2011-0000 frontright 2012-05-01 U.jpg
リヤ
Aston Martin Cygnet Gen1 000 2011-0000 backleft 2012-05-01 U.jpg
日本仕様 
ASTON MARTIN CYGNET JPN 01.jpg
販売期間 2011年 - 2013年
乗車定員 2人-4人
ボディタイプ 3ドアハッチバック
エンジン 1NR-FE型1.3L直4
駆動方式 FF
変速機 スーパーCVT-i
6速MT
サスペンション 前: マクファーソンストラット
後: トーションビーム
全長 3,078mm
全幅 1,680mm
全高 1,500mm
ホイールベース 2,000mm
車両重量 988kg
姉妹車 トヨタ・iQ
サイオン・iQ
製造事業者 トヨタ自動車
-自動車のスペック表-

シグネットCYGNET )はイギリスの自動車メーカー、アストンマーティンがかつて販売したコンパクトカー。ベースとなっているのはトヨタ・iQである。車名は白鳥に由来。

日本においてはアストンのラインアップ中、唯一の5ナンバーサイズである。

概要[編集]

アストンマーティンの現行車種体系はDBS (2007)V8ヴァンテージなどといった大型のスポーツカーGTカーが中心だが、将来的に環境性能(CAFE=企業平均燃費[1])に優れる小型車をラインナップする必要があると判断[2][3]。そこで、トヨタ自動車との連携により開発されたのがシグネットである。

シグネットのベースにiQが選ばれた理由は「シャシー性能の高さ」「サイズ」「高い安全性」「プロポーション」の4つがアストンマーティンの提唱する高級小型車像にマッチしたためである[4]

iQの完成車両を日本のトヨタ高岡工場より輸送された後、ボディの内外装を分解し、1台1台職人の手作業によりシグネットへとカスタマイズする方法が採られているため、完成には1台あたり約150時間を要する[4]

メカニズム[編集]

基本骨格をiQと共用するも、ルーフ、左右ドア、リアフェンダーを除く外板パネル全てが専用設計となった。フロントにはアストンマーティンのアイデンティティーである「ブライトフィニッシュグリル」が装着され、エンジンフードにはDBSと共通のエアインテークを追加、フロントフェンダー(スカットル上部)にもエアアウトレットを設けられ、iQとは異なる外観意匠としている。リアコンビランプも現行のDBシリーズと共通イメージのU字型となっているが、DB各車が内側に開いているのに対し、シグネットは外側に開いている。

インテリアについてはiQをベースとするも、アストンマーティンならではのクラフトマンシップをふんだんに注入することでスポーティさと高級感を付加し、赤色をベースに黒色を組み合わせた本革のシート表皮とトリムをはじめとして、センタークラスターの一部もアストンマーティンらしさを打ち出したダッシュボードとの連続性のあるものに変更されている。

F・Rサスペンション、1.3L のトヨタ・1NR-FE直列4気筒エンジン、6速マニュアルトランスミッションまたはCVTなど、シャシやパワートレインはiQそのものである。ただし、アストンマーティンらしさを強調するため、消音材を追加して静粛性を高めたほか、エンジンマウントも変更して静粛性と走りの質を向上させた[4]

メーカー公認のPR画像がYouTubeで閲覧可能である。

歴史[編集]

  • 2009年6月29日 - トヨタ・iQをベースに新しいコンセプトカーとして概要を発表。クリエイティブで環境に優しく、小型車でありながらプレステージ性を付加することで高い存在感を発揮することを目標に製作された。また同日、トヨタもTME(トヨタ・モーター・ヨーロッパ)を通じて、アストンマーティンにiQをOEM供給すると発表している。
    • 12月16日 - 量産仕様の写真を初公開するとともに概要を発表。
  • 2011年1月 - 市販仕様発表。同年4月から生産開始。あわせて、生産開始記念モデル「Launch Editions」を発表した。価格は30.995ポンド(約409万円)〜。
    • 7月 - フランスのアパレルブランド「コレット」とのコラボレーションで製作された世界限定14台の「シグネット&コレット」を発表。エクステリアをライトニングシルバーで塗装し、フロントバンパーとボンネットにブルーのストライプが、ドアミラーアルミホイールにもブルーのアクセントが添えられている。一方、インテリアはチョコレートブラウンのレザートリムを基調とし、サンバイザーもアルカンターラで仕上げられる。英国での価格は48.995ポンド(約620万円)より。
    • 10月25日 - 日本および香港にて計50台の限定販売をすることを発表。この限定販売だけのために「Launch Edition White」と「Launch Edition Black」の2種を用意。日本での価格は475万円〜[5]
  • 2013年9月 - 生産終了。[6]
    • 12月 - 販売終了。

外部リンク[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ CAFE=Corporate Average Fuel Efficiencyの略。自動車製造企業ごとに企業平均の燃費を算定し、その燃費が基準値を下回らないように義務付けられている。
  2. ^ 6代目トヨタ社長である豊田章男が副社長だった2007年ニュルブルクリンク24時間レースに選手として出場した際、同じピットであったアストンマーティンのベッツCEOと知り合い、検討を進めていた。
  3. ^ 結局、(サイオンブランドも含めた)ベースのiQが販売不振だったこともあり、シグネットがアメリカ市場で販売されることはなかった。
  4. ^ a b c 【アストンマーティン シグネット 日本発表】トヨタiQを選んだ理由カービュー2011年10月28日
  5. ^ アストンマーティン、シグネットを日本導入カービュー2011年10月25日
  6. ^ アストンマーティン シグネット、生産終了Response.2013年10月3日