アストンマーティン・ヴァンテージ

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ヴァンテージ(2020年)

アストンマーティン・ヴァンテージは、イギリス自動車メーカー、アストンマーティンが製造しているスポーツカー。以前はメインモデルの高性能バージョン名だった。

初代(1977年-1989年)[編集]

V8 ヴァンテージ(1982年)

1977年からメインモデルであったアストンマーティン・V8の高性能モデル、V8ヴァンテージが生産された。このV8ヴァンテージは、0~60mph(約96km/h)加速でフェラーリ・デイトナを凌駕し、170mph(約274km/h)に達する最高速で、「英国初のスーパーカー」と称賛された。

2代目(1993年-2000年)[編集]

アストンマーティン・ヴァンテージ
Aston Martin (6354503313).jpg
ヴァンテージ
Streetcarl Aston martin V8 Vantage V600 (6437585787).jpg
リア
概要
販売期間 1993年 - 2000年
ボディ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 5.3L V型8気筒DOHCツインスーパーチャージャー
最高出力 550PS/6,500rpm
最大トルク 76.0kgm/4,000rpm
変速機 6速MT
サスペンション
前:ダブルウィッシュボーン
後:ド・ディオンアクスル
車両寸法
ホイールベース 2,611mm
全長 4,755mm
全幅 1,945mm
全高 1,330mm
車両重量 1,970kg
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メインモデルであったヴィラージュのハイパフォーマンスモデルとして1992年バーミンガムショーで発表され、翌年の1993年に発売された。

ヴィラージュのボディをベースに、イートン・コーポレーション製のスーパーチャージャーが二基装着されアメリカキャラウェイがチューニングし最高出力558PS/6,500rpm、最大トルク76.0kgm/4,000rpmを発揮する5.3LV型8気筒DOHCエンジンが搭載されている。

トランスミッションにはシボレー・コルベットZR-1に採用された6速MTが用いられ、後輪駆動となっている。

サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン、リアがド・ディオンアクスル

フェンダーが大きく拡大され285/45ZR18という太いタイヤが組み合わせられた。

0-60mph加速は4.6秒、最高速度は300km/hと、車重を感じさせないパフォーマンスを発揮する。

3代目(2005年-2018年)[編集]

アストンマーティン・ヴァンテージ
Aston Martin V8 Vantage 2.JPG
クーペ(フロント)
2009 silver Aston Martin Vantage rear.JPG
クーペ(リア)
概要
販売期間 2005年 - 2018年
ボディ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 4.3L V型8気筒DOHC(2005年-2008年)
4.7L V型8気筒DOHC(2008年-)
最高出力 385PS/7,300rpm(2005年-2008年
426PS/7,300rpm(2008年-)
最大トルク 41.8kgm/5,000rpm
変速機 6速MT、6速AT
サスペンション
前:ダブルウィッシュボーン
後:ダブルウィッシュボーン
車両寸法
ホイールベース 2,600mm
全長 4,382mm
全幅 1,866mm
全高 1,255mm
車両重量 1,570kg
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今までと異なり3代目はポルシェ・911などをライバルとするローエンドモデルの「ベイビー・アストン」となり、歴代ヴァンテージの中では最も馬力が低い。しかしアストンの中では安価な下位モデルだとしても、日本円で約1500万円からという価格であり、高級車ということに変わりはない。

エンジンはジャガー・XKと同じV型8気筒AJ-V8)を採用しているが、ボアアップ排気量を4Lから4.3Lに拡大し、ドライサンプ化によって全高を切り詰め、低重心化を図るなど、ケルンの専用工場でさまざまな手が加えられており、実際ジャガー・XKと同じ部分はシリンダーブロックの外側の形状のみという徹底ぶりで、共用部分は少ない。出力は380hp(385PS)/410Nmである。

同社のV型12気筒モデル、アストンマーティン・DB9と同じ総アルミ応力担体VHプラットフォームを使う。V型8気筒エンジンは、V型12気筒が収まっていたエンジンコンパートメントの前車軸の後ろに押し込まれ、前後の重量配分を理想化しているが、剛性は確保されているものの、軽合金シャシというにはかなり重いものである。

内装もDB9と似たようなイメージで、まさにDB9の縮小版といった感じだが、DB9は2+2シーターのGTであることに対して、V8ヴァンテージは2シーターのスポーツカーであり、後輪駆動のスポーツカーとして理想的なバランスを実現している。

3ドアハッチバックのクーペとロードスターと呼ばれるオープンカーがある。

レース専用車としてN24という車両がアストンマーティン・レーシングより発売されている。

2007年-[編集]

N400(限定車)を発表。排気量は変わらないが、吸気のチューニングによりエンジンパワーが400hpに向上。

2008年-[編集]

2009年モデルとして4.7Lの新型エンジンを発表、420hp(426PS)/470Nm(346lb.ft)にパワーアップした。

ヴァンテージの名称を持つ車両として、6LV型12気筒を搭載するアストンマーティン・DB7ヴァンテージの最高出力に並んだ。

4代目(2018年-)[編集]

アストンマーティン・ヴァンテージ
2019 Aston Martin Vantage V8 Automatic 4.0 Front.jpg
2019 Aston Martin Vantage V8 Automatic 4.0 Rear.jpg
概要
販売期間 2018年 -
ボディ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン M177型 4.0L V型8気筒 ツインターボ
最高出力 510PS/6,000rpm
最大トルク 69.8kgm/5,000rpm
変速機 7速MT、8速AT
サスペンション
前:ダブルウィッシュボーン
後:マルチリンク
車両寸法
ホイールベース 2,705mm
全長 4,465mm
全幅 1,943mm
全高 1,273mm
車両重量 1,530kg
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2017年11月21日、およそ12年ぶりのモデルチェンジとなる4世代目ヴァンテージが日本を含む世界6か国で同時に発表された[1]。エンジンは従来の自然吸気4.7リッターV8にかわり、メルセデスAMG由来の4リッターV型8気筒ツインターボを搭載する。最高出力は510PS。最大トルクは685Nm。0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は314km/hに達する。

2022年3月16日、V12ヴァンテージを世界限定333台で欧州で発表した。エンジンは5.2リッターV型12気筒ツインターボ。最大出力700ps/6500rpm、最大トルク76.8kgm/1800~6000rpmを発生する。0~96km/hを3.4秒、最高速は320km/hに到達する。軽量化のために、フロントバンパー、ボンネット、フロントフェンダー、サイドシルにカーボンファイバー、リアバンパーとデッキリッドにはコンポジットを使用。ZF製8速ATと機械式LSDを介して後輪駆動となる[2]

モータースポーツ[編集]

GTE[編集]

GTE(2018年)
DTM(2019年)
GT3(2019年)
GT4(2019年)

2008年、ヴァンテージ GT2(のちにGTEに変更)がデビュー。

2018年、新型ヴァンテージ GTEが登場

ヴァンテージ GTEは、FIA 世界耐久選手権(WEC)、ル・マン・24時間レースに出場するために作られた、LM-GTEのレーシングカー。GTEは、6速エクストラックシーケンシャルギアボックスとロードカーと同様にメルセデスAMG V8エンジンを使用。パワーを上げるためにエンジンに追加の変更が加えられる[3]。車はGT3仕様に変更が可能[4]

アストンマーティン・レーシングによって、WEC、ル・マン・24時間レースに参戦した。

DTM[編集]

HWA AGは、アストンマーティンおよびR-モータースポーツと提携して、2019年ドイツツーリングカー選手権にヴァンテージ DTMを発表した。ヴァンテージはフォーミュラEに集中するために撤退した、メルセデス・ベンツに代わりエントリーした[5]。だが2019年1シーズン限りで撤退した。

GT3[編集]

ヴァンテージ GT3は、V12 ヴァンテージ GT3の後継モデル。エンジンの出力は542PS(399 kW; 535 hp)で、トルクは516lb⋅ft(700N⋅m)。クイックシフトのエクストラック6速シーケンシャルギアボックス、アルコン製モータースポーツマルチプレートクラッチ、オーリンズ4方向調整可能ダンパー、アルコン製ブレーキ、ボッシュアンチロックブレーキシステムを備える。乾燥重量は1,245kg(2,745ポンド)[6]

GT4[編集]

ヴァンテージ GT4は、モータースポーツのエントリーレベルのドライバーを対象としている[6]。ヴァンテージGT4は、2019年ニュルブルクリンク24時間でデビューした[7]

セーフティカー[編集]

またレース用車両ではないが、2021年よりF1で使用されるセーフティカーとしてヴァンテージのカスタム仕様車が供給されている[8]

脚注[編集]

外部リンク[編集]