BMW・6シリーズ

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M6(F12)

BMW 6シリーズドイツ自動車メーカー・BMWが製造・販売している乗用車である。クーペまたはカブリオレのボディ形式を持つ。

前身モデルは3.0CSである。

初代(1976年-1989年)E24[編集]

BMW・6シリーズ(初代)
E24
M6(E24)
1987 BMW M6.jpg
販売期間 1976年 - 1989年
乗車定員 4名
ボディタイプ 2ドアクーペ
エンジン M30B28型 2.8L 直6
M30B30型 3.0L 直6
M30B32型 3.2L 直6
M30B34型 3.4L 直6
M88/3型 3.5L 直6
駆動方式 FR
変速機 3速AT/4速AT/4速MT/5速MT
全長 4,755mm
全幅 1,725mm
全高 1,365mm
ホイールベース 2,625mm
車両重量 1,675kg
後継 8シリーズ(E31)
-自動車のスペック表-

E24は、ドイツの自動車メーカーBMWが生産するラグジュアリークーペモデルに付けられたコードネームである。

『世界一美しいクーペ』と評され、今なお愛好家が多く、BMWの最上級モデルであった。

1976年、630CS/633CSiが発表された。

1978年、高性能化された635CSiが発表された。専用の3.5Lエンジンを搭載し、トランスミッションは5速MTが採用された。エクステリアではフロントスポイラーやリアスポイラー、サイドストライプが標準装備された。

1979年、小変更を行い、キャブレター仕様の630CSがライン落ちし、インジェクター仕様の628CSiに入れ替わった。エンジンは528iから流用された。

1982年、初の大規模マイナーチェンジが行われた。これはベースモデルの5シリーズがフルモデルチェンジを行った為で、サスペンションなどが一新された。また、635CSiについてはエンジンが一新された。内装では5シリーズに準じたドライバーに定期点検を促すSI(サービスインターバル)メーターや、瞬間燃費計が追加された。5シリーズのモデルチェンジと同様、エクステリアに大きな変化は見られなかった。

1983年、スポーツモデルのM635CSiが追加された。M1から移植されたDOHCエンジンは286hpを発生させ、280km/hまで振られたスピードメーターがその性能を誇示していた。M635CSiは3.0CSLの事実上の後継モデルとされ、1980年代の欧州ツーリングカー選手権を盛り上げた1台となった。

1987年、最後のマイナーチェンジを行い、新型735i(E32)で採用された第3世代DME(デジタル・モーター・エレクトロニクス)制御のビッグシックスエンジンを採用した。これに伴い、主に米国/日本向けだった触媒付き仕様の出力が大幅に向上した(185hpから211hpに)。さらに、衝撃吸収バンパーの装着(米国仕様車では発売当初から装備)、エアロの標準装備によりエクステリアが大きく変化した。このいわゆる後期型の635CSiAには賛否両論があり、それゆえ1987年以前の中期型はアイアンバンパーと呼ばれ、6シリーズの本来の美しさを持つ最後のモデルとして好む人も多い。

1989年、生産終了。同年に開催されたフランクフルトモーターショーで6シリーズ(E24)の事実上の後継モデル、8シリーズ(E31)が発表された。

日本仕様車は昭和50年代の厳重化された排ガス規制により、ほぼ全年式にわたり米国仕様車をベースとしていた。ただし、MTが全グレードで選択できた米国と違い、日本仕様車はM6を除き全車ATを装備していた点が大きく異なる。バルコム・オート・トレイディング(1981年BMW JAPAN設立に伴い解散)により1977年に初めて輸入され、最上級グレードの633CSiAが長らく販売された。1985年、633CSiAは635CSiAに入れ替わり、1988年にM6が追加された。

約1,000万円と非常に高価で(MZ21系トヨタ ソアラの最上級グレード2台分)、また、欧州仕様と比べパワーダウンが激しかった(計測方法の違いにもよるが635CSiでは218hpから185hpに落ちている)ため、ハイパワーで割安な並行輸入車も多く輸入された。

モデル一覧[編集]

グレード 販売期間 エンジン 排気量 最高出力 備考
633CSiA -1984年 直列6気筒SOHC 3,210cc 180hp 日本仕様は3速ATのみ設定。1984年、バリエーションにサイドストライプ、リアスポイラー、Mエンブレムを装着したM633CSiAが追加されたが、これはモデル末期の日本向け特別仕様車にすぎなかった。前述の装備以外はアルミホイールも含め633CSiAと全く同じであり、販売価格も同価格の969万円で販売された。
635CSiA 1985年-1989年 直列6気筒SOHC 3,430cc 185hp(1988年のマイナーチェンジ以降、211hpとなる) 4速ATを装備(1986年以降プログラムセレクタ付きに進化)。上級仕様にバッファローレザーの内装となる635CSiAエクスクルーシブを設定。エクスクルーシブ仕様は240/45VR415サイズのミシュランTRXタイヤが標準装備される。
M635CSi 1984年-1989年 直列6気筒DOHC 3,453cc 286hp M1のDOHCユニットがベースのエンジンを搭載。5速MTを装備。
M6 1986年-1989年 直列6気筒DOHC 3,453cc 265hp アメリカと日本での排気ガス規制に準じるために触媒付きのエンジンに換装されたモデル。ヨーロッパでは引き続きM635CSiの名称を使用。
L6 1988年-1989年 アメリカ専売モデル。635CSiをベースにL7(E23系)と同様に豪華なフルレザーの内装を持つ。

第2世代(2003年-2010年)E63/E64[編集]

BMW・6シリーズ(第2世代)
E63/E64
クーペ(E63)
BMW 6er Coupé Facelift 20090808 front.JPG
クーペ(E63)
BMW 6er Coupé Facelift 20090808 rear.JPG
販売期間 2003年10月 -2010年
乗車定員 4名
ボディタイプ 2ドアクーペ
2ドアカブリオレ
エンジン N62型 4.8L V8
N52型 3.0L 直6
S85型 5.0L V10
駆動方式 FR
変速機 6速AT/6速セミAT/7速セミAT
全長 4,830mm
全幅 1,855mm
全高 1,360mm - 1,375mm
ホイールベース 2,780mm
先代 8シリーズ(E31)
-自動車のスペック表-

E63/E64は、ドイツの自動車メーカーBMWが生産するラグジュアリークーペ/カブリオレモデルに付けられたコードネームである。E63はクーペ、E64はカブリオレのモデルコードである。

2003年9月9日、フランクフルトモーターショー8シリーズ(E31)の事実上の後継モデル、第2世代6シリーズ(E63)が初代6シリーズ(E24)からおよそ14年ぶりの復活を遂げた。

ロー&ワイドなフォルムを演出するグラマラスなフェンダーライン、全体としても曲線を基調とした流麗なスタイルへと大胆な変身を遂げた。

カブリオレは、ソフトトップを閉じるとクーペと見紛うほど流麗なルーフラインであり、ライバル車とは一線を画す。

通常オプションにないボディーカラーや内装の特別注文が可能なBMWインディヴィデュアルが初めて用意された。

モデル一覧[編集]

タイプ 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009
10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10
E63 クーペ 645Ci 650i
630i
M6
E64 カブリオレ 645Ci 650i
M6
  • 645Ci(2003年10月-2005年9月)
バルブトロニック採用、V型8気筒DOHCエンジン、4,398cc、245kw(333ps)
トランスミッションはマニュアルモード付6速ATとシーケンシャル式6速セミATのSMGを選択可能。
ステアリングは左/右ともに選択可能。
  • 645Ciカブリオレ(2004年2月-2005年9月)
基本スペックはクーペに準ずる。
  • 630i(2004年10月- ):930万円
バルブトロニック採用。N52型直列6気筒DOHCエンジン、総排気量:2,996cc。
最高出力:272ps(200kW)/6,650rpm、最大トルク:32.1kgm(315Nm)/2,750rpm、燃費(10/15モード):9.9km。
2005年10月にこれまでカブリオレのみであったセキュリティシステムを付加するなど年次改訂が行われる。
トランスミッションはマニュアルモード付6速ATのみ。
ステアリングは右のみ。
下位グレードではあるが、BMW伝統のシルキーシックスを搭載。
  • 650i(2005年10月- ):1,180万円
バルブトロニック採用。N62型V型8気筒DOHCエンジン、総排気量:4,798cc。
最高出力:367ps(270kW)/6,300rpm、最大トルク:50.0kgm(490Nm)/3,400rpm、燃費(10/15モード):7.4-7.6km。
トランスミッションはマニュアルモード付6速ATとシーケンシャル式6速セミATのSMGを選択可能。
ステアリングは左/右ともに選択可能。
2005年10月の年次改訂にあわせ、排気量を拡大するなど実質的には645Ciのマイナーチェンジ版。
  • 650iカブリオレ(2005年10月-2011年2月):1,177万円
基本スペックは650iに準ずる。

M6[編集]

クーペ(E63)

BMWのモータースポーツ部門を担うBMW Mが開発した高性能スポーツモデル。

日本とアメリカでは、E24が初代M6と認識されているが、本国であるドイツをはじめその他の国ではE24型M6は存在せず、M635CSi(M88/3型エンジン)が発売されており、そのデチューン版エンジン(S38型エンジン)を積んだのが、日本及びアメリカでのみ発売されたE24型M6である。

2003年12月17日、ドイツ公共放送連盟(ARD)の記者会見で、BMWは「正式なM6の呼称はE63/E64からと制定する」との見解を発表した。

  • クーペ(2005年9月-2011年2月):1,585万円
S85型V型10気筒DOHCエンジン、総排気量:4,999cc。
最高出力:507ps(373kW)/7,750rpm、最大トルク:53.0kgm(520Nm)/6,100rpm。
0-100km/h加速4.6秒。
トランスミッションはパドルシフト付シーケンシャル7速セミATであるSMG-Drivelogicを採用
ステアリングは左/右ともに選択可能。
  • カブリオレ(2006年9月-2011年2月):1,650万円
基本スペックはクーペに準ずる。
0-100km/h加速4.8秒。

第3世代(2011年-)F12/F13/F06[編集]

BMW・6シリーズ(第3世代)
F12/F13/F06
カブリオレ(F12)
BMW 650i - Mondial de l'Automobile de Paris 2016 - 001.jpg
クーペ(F13)
Bmw F13 6-Series Coupe M-Sport.jpg
グランクーペ(F06)
BMW F06 6-Series Gran-Coupe M-Sport LCI.jpg
販売期間 2011年 -
乗車定員 4名
5名(F06)
ボディタイプ 2ドアカブリオレ
2ドアクーペ
4ドアクーペ
エンジン N63型 4.4L V8ツインターボ
N55型 3.0L 直6ターボ
S63型 4.4L V8ツインターボ
駆動方式 FR
変速機 パドルシフト付8速AT
パドルシフト付7速DCT(M6)
全長 4,895mm - 5,015mm
全幅 1,895mm - 1,900mm
全高 1,365mm - 1,395mm
ホイールベース 2,855mm - 2,970mm
車両重量 1,800kg - 2,070kg
-自動車のスペック表-

F12/F13/F06は、ドイツの自動車メーカーBMWが生産するラグジュアリーカブリオレ/クーペモデルに付けられたコードネームである。F12は2ドアカブリオレ、F13は2ドアクーペ、F06は4ドアクーペ(グランクーペ)のモデルコードである。

2010年9月30日、パリモーターショーでコンセプト6シリーズクーペが発表された。

2011年1月10日、デトロイトモーターショーで新型6シリーズカブリオレが発表された。

2011年3月1日、ジュネーヴモーターショーで新型6シリーズクーペが発表された。

2012年3月6日、ジュネーヴモーターショーで新型6シリーズグランクーペが発表された。

日本での販売[編集]

2011年2月24日、640i/650iカブリオレが発売された。640iは最高出力320ps、最大トルク45.9kgm、0-100km/h加速5.4秒の直6ターボエンジンが搭載され、650iには最高出力407ps、最大トルク61.2kgm、0-100km/h加速4.9秒のV8ツインターボエンジン(N63B44A型)が搭載される。

2011年8月5日、640i/650iクーペが発売された。基本スペックはカブリオレに準ずる。

2012年6月5日、640i/650iグランクーペが発売された。650iには最高出力450ps、最大トルク66.3kgm、0-100km/h加速4.6秒の新開発V8ツインターボエンジンが搭載される。新開発のV8ツインターボエンジンはインテーク・バルブのリフト量を無段階に可変制御するバルブトロニックが採用された。

2012年8月23日、650iカブリオレ/クーペに最高出力450ps、最大トルク66.3kgmの新開発V8ツインターボエンジンが搭載された。停車中の燃料消費を削減するオート・スタート/ストップ機能や「ECO PRO」モード付きのドライビングパフォーマンスコントロールなどを新たに採用し、燃費は従来モデルに対して最大25%改善された。

現行モデル[編集]

グレード 発売 エンジン型式 エンジン 排気量 最高出力 最大トルク 変速機 ハンドル位置 ドア数 駆動方式 価格(M Sport)
650i カブリオレ 2011年2月 N63B44B型 V型8気筒DOHCツインターボ 4,394cc 450ps/6,000rpm 66.3kgm/2,000-4,500rpm 8速AT 左/右 2 FR 15,620,000円
640i カブリオレ N55B30A型 直列6気筒DOHCターボ 2,979cc 320ps/5,800rpm 45.9kgm/1,300-4,500rpm 12,800,000円
650i クーペ 2011年8月 N63B44B型 V型8気筒DOHCツインターボ 4,394cc 450ps/6,000rpm 66.3kgm/2,000-4,500rpm 左/右 14,620,000円
640i クーペ N55B30A型 直列6気筒DOHCターボ 2,979cc 320ps/5,800rpm 45.9kgm/1,300-4,500rpm 11,810,000円
650i グランクーペ 2012年6月 N63B44B型 V型8気筒DOHCツインターボ 4,394cc 450ps/6,000rpm 66.3kgm/2,000-4,500rpm 左/右 4 14,850,000円
640i グランクーペ N55B30A型 直列6気筒DOHCターボ 2,979cc 320ps/5,800rpm 45.9kgm/1,300-4,500rpm 12,160,000円

M6[編集]

BMWのモータースポーツ部門を担うBMW Mが開発した高性能スポーツモデル。

2012年4月10日、M6クーペ/カブリオレが発売された。最高出力560ps、最大トルク69.3kgm、0-100km/h加速4.2秒(カブリオレ4.3秒)のV8ツインターボエンジンが搭載される。

2013年1月16日、M6グランクーペが発売された。基本スペックはクーペに準ずる。

2013年5月20日、M6シリーズに最高出力575ps、最大トルク69.3kgm、0-100km/h加速4.1秒(カブリオレ4.2秒)のコンペティションパッケージが設定された。

2015年6月30日、M6シリーズに最高出力600ps、最大トルク71.3kgm、0-100km/h加速3.9秒(カブリオレ4.0秒)のコンペティションパッケージが設定された。

グレード 発売 エンジン型式 エンジン 排気量 最高出力 最大トルク 変速機 ハンドル位置 ドア数 駆動方式 価格
M6 クーペ 2012年4月 S63B44B型 V型8気筒DOHCツインターボ 4,394cc 560ps/6,000rpm 69.3kgm/1,500-5,750rpm 7速DCT 左/右 2 FR 18,910,000円
M6 カブリオレ 19,630,000円
M6 グランクーペ 2013年1月 4 19,290,000円

第4世代(2017年-)G32[編集]

グランツーリスモ(G32)

G32は、ドイツの自動車メーカーBMWが生産するラグジュアリーハッチバックモデルに付けられたモデルコードである。

2017年10月23日、5シリーズグランツーリスモ(F07)の後継モデル、6シリーズグランツーリスモ(G32)が発売され、カブリオレ(F12)/クーペ(F13)/グランクーペ(F06)に追加ラインアップされた。

歴代6シリーズのインテリアは、5シリーズの上位モデルに相応しい専用デザインが奢られているが、6シリーズグランツーリスモ(G32)は、5シリーズセダン(G30)/ツーリング(G31)と共通デザインとなった。

現行モデル[編集]

グレード 発売 エンジン型式 エンジン 排気量 最高出力 最大トルク 変速機 ハンドル位置 ドア数 駆動方式 価格(M Sport)
640i xDrive グランツーリスモ 2017年10月 N58B30A型 直列6気筒DOHCターボ 2,997cc 340ps/5,500-6,500rpm 45.9kgm/1,380-5,200rpm 8速AT 5 4WD 10,810,000円

関連項目[編集]

外部リンク[編集]