性的いじめ

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性的いじめ(せいてきいじめ)とは、学校や職場で児童・生徒・学生・勤労者が加害者から露出の強要を含む性的虐待を受けることである。家庭での虐待の延長線上にある場合や、家庭と学校(あるいは職場)とで二重に被害を受ける場合もあり、こうした被害がドミノ式に起こることもある。

性的いじめの実態[編集]

様々な事件[編集]

中学校で同級生から繰り返し性的暴力を受け、強姦にまで発展した事件(旭川女子中学生集団暴行事件)があったが、それも最初はスカートめくりなどのいじめから始まったという。

男子が被害に遭う事も多い。1984年には大阪産業大学付属高校で二人の男の子が人前でマスターベーションをやらされるといういじめを受け、いじめた相手を殺害する事件が起きた。

性的いじめの加害者[編集]

アメリカの医師であるローレンス・カンターは(程度の重くない)性的いじめ等に対して「この種の行動は完全に正常(だが、社会的に不適切だ)」と述べている[1]。一方、正常ではないという意見もあり、ロバート・K・レスラーは若年層の小児性犯罪のケースで倫理観が欠如しているケースが多いという事を述べている[2]

被害者の精神的影響[編集]

裸にされる・胸や性器を触られるといった激しい性的いじめ(性犯罪)の被害者となった者の一部にはその後、性的トラブルを引き起こしたり、性産業に従事するという者もいる。これは吉田タカコ著の『子どもと性被害』の中に書かれているような「幼い頃に受けた被害は、抵抗しても無駄だったのだ」ということを確かめようとする作業であり、自己の尊厳を守ろうとする行動であるともいえる。実際アメリカの「全国暴行防止センター」が、ある病院で調査をおこなったところ、精神衛生上の治療を受けている性産業従事者(いわゆる売春婦など)の多くが児童期などに性的いじめおよび性的虐待を経験していたという(『ノーをいえる子どもに』童話館出版)。

教師による性暴力[編集]

日本において教師の学生に対する性暴力もおこると考えられている。だが、「証拠がないとなんともいえない」「生徒の話を全面的に信用するわけにはいかない」「その生徒を直接尋問したい」「その女生徒が誘ったのではないか」「男性教員の車に乗りたがるなんて思慮が足りない」など[3]、学校側がこういった話をまともに取り扱わない傾向も強い。ただ、近年は各校防止に努力している。

参考文献[編集]

  • 『FBI心理分析官異常殺人者ファイル(上)』(ロバート・K. レスラー、1996) ISBN 4-562-02881-5

関連項目[編集]

出典[編集]

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  1. ^ ”playing doctor” 「parrents magazine」(1994)
  2. ^ 『FBI心理分析官異常殺人者ファイル(上)』(ロバート・K. レスラー、1996) ISBN 4-562-02881-5
  3. ^ 『子どもと性被害』(吉田タカコ、2001)ISBN 4-08-720095-7