岡本 (世田谷区)

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岡本
静嘉堂緑地
静嘉堂緑地
岡本の位置(東京都区部内)
岡本
岡本
岡本の位置
北緯35度37分36.41秒 東経139度37分13.42秒 / 北緯35.6267806度 東経139.6203944度 / 35.6267806; 139.6203944
日本の旗 日本
都道府県 Flag of Tokyo Prefecture.svg 東京都
特別区 Flag of Setagaya, Tokyo.svg 世田谷区
地域 砧地域
面積
 • 合計 0.752 km2
人口
2019年(令和元年)9月1日現在)[1]
 • 合計 8,317人
 • 密度 11,000人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
157-0076[2]
市外局番 03[3]
ナンバープレート 世田谷

岡本(おかもと)は、東京都世田谷区町名である。現行行政地名は岡本一丁目から岡本三丁目。郵便番号は157-0076[2]

地理[編集]

世田谷区南西部の砧地域に属する。北部は東名高速道路を隔てて砧公園に接する。国分寺崖線に沿うため崖線の上下を結ぶ急坂が複数見られる。坂の下は岡本三丁目に源流を持つ丸子川や、その支流である谷戸川が流れ、町域の西部は仙川に接する。その他隣接する地域として大蔵瀬田鎌田玉川がある。

国分寺崖線の風光明媚な高台があることから、明治時代末期から政財界人や著名人たちが邸宅や別荘を構え[4]、現在では高級住宅街として知られる[5]

東京都都市整備局による2018年の評価では、岡本一丁目から三丁目までいずれも、地震に対する総合危険度は5段階評価のうち相対的にもっとも安全とされる「ランク1」になった[6]

町域内に鉄道駅はなく、東急田園都市線用賀駅二子玉川駅までは徒歩20~30分程度要する。二子玉川駅からは後述のバス路線を利用できる。

静嘉堂緑地と湧水[編集]

岡本二丁目の静嘉堂緑地は、元は三菱財閥岩崎家の庭園であったものが、戦後四十数年間ほぼ手つかずの状態のままにあったために照葉樹林が生い茂り、国分寺崖線の貴重な自然が残されている[7]。現在は世田谷区の管理地となっている[8]

同緑地の湧水は東京の名湧水57選の一つに選ばれている。また、湧水は同緑地の他に岡本公園や二丁目の公園「岡本わきみず緑地」にも見られる。

岡本三丁目の坂[編集]

「岡本三丁目の坂」。撮影日もうっすらと富士山が望めた。2007年4月

岡本三丁目27番地と28番地の間に、通称「岡本三丁目の坂」と呼ばれる国分寺崖線の急坂がある。この坂は坂上から多摩川方面を臨むと、視界を遮る高い建築物が無く、晴れた日には富士山を望める。映画・テレビドラマ[4]ミュージック・ビデオ[9]の撮影が行われることもある。

近隣の岡本民家園静嘉堂文庫と共にせたがや百景の一つである。国土交通省関東地方整備局により関東の富士見百景にも選ばれており、それらのうち東京23区内で七か所選ばれている「東京富士見坂」の一つに挙げられている。関東地方整備局による案内柱が坂上に設置されている。

地価[編集]

住宅地の地価は、2017年平成29年)7月1日公示地価によれば、岡本3-7-2の地点で48万円/m2となっている[10]

歴史[編集]

1597年慶長2年)の六郷用水開削関係の文書に初出する。1889年明治22年)に砧村大字となる。1936年昭和11年)より世田谷区岡本町。1968年(昭和43年)に住居表示が実施され、岡本一丁目~三丁目が成立した。

近代において国分寺崖線沿いには政財界重鎮の別邸が多く建てられたが、岡本にも岩崎小弥太鮎川義介高橋是清などの別邸が存在した。また東宝スタジオなど映画関連の施設が周辺に点在することもあって、映画監督や俳優も邸宅を構えた[4]

地名の由来[編集]

村内の長円寺の山号(岡本山)からとった、あるいは木曾義仲配下の岡本成勝の出身地であることに因むなどと伝えられているが、実際は地形的な命名と考えられる。

世帯数と人口[編集]

2019年(令和元年)9月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
岡本一丁目 1,408世帯 3,179人
岡本二丁目 903世帯 2,164人
岡本三丁目 1,234世帯 2,974人
3,545世帯 8,317人

小・中学校の学区[編集]

区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[11]

丁目 番地 小学校 中学校
岡本一丁目 全域 世田谷区立砧南小学校 世田谷区立砧南中学校
岡本二丁目 全域
岡本三丁目 全域

交通[編集]

バス[編集]

いずれも東急バス

施設[編集]

岡本公園民家園
岡本の丘緑地

公共[編集]

福祉[編集]

  • 世田谷区立岡本福祉作業ホーム

教育[編集]

文化[編集]

寺社・教会[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 世田谷区の町丁別人口と世帯数”. 世田谷区 (2019年9月3日). 2019年9月29日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2019年8月30日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2017年12月27日閲覧。
  4. ^ a b c 野村宏平 (2021年7月18日). “東京23区の鉄道空白地帯――別名「世田谷の秘境」には一体何があるのか?”. Urban Life Metro. 2021年9月14日閲覧。
  5. ^ 岡本公園民家園企画展 「岡本の記憶を辿る~ムラの名残り~」”. 世田谷デジタルミュージアム (2019年11月19日). 2021年9月12日閲覧。
  6. ^ 地震に関する地域危険度測定調査(第8回)”. 東京都都市整備局 (2018年3月9日). 2020年10月23日閲覧。
  7. ^ 岡本静嘉堂緑地バッタ広場”. 公益財団法人世田谷区産業振興公社. 2020年10月24日閲覧。
  8. ^ 静嘉堂緑地の自然林”. 世田谷区 (2019年12月16日). 2020年10月24日閲覧。
  9. ^ いきものがかり 『笑ってたいんだ』Music Video”. いきものがかり Official YouTube Channel (2020年8月21日). 2020年11月18日閲覧。
  10. ^ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
  11. ^ 通学区域”. 世田谷区 (2018年4月1日). 2019年9月29日閲覧。

関連文献[編集]