宗太郎駅
宗太郎駅 | |
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![]() 駅前(2007年10月8日)
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そうたろう Sōtarō |
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◄重岡 (6.8km)
(7.5km) 市棚*►
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大分県佐伯市宇目大字重岡[1] | |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | 日豊本線 |
キロ程 | 231.0km(小倉起点) |
電報略号 | ソタ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
0.71人/日(降車客含まず) -2013年- |
開業年月日 | 1947年(昭和22年)3月1日[2] |
備考 | 無人駅[2] |
宗太郎駅(そうたろうえき)は、大分県佐伯市宇目大字重岡にある、九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線の駅である[1]。
概要[編集]
起点(小倉駅)側から見て、大分県内に所在する最後の駅である[2]。次の市棚駅との間には大分県と宮崎県の県境[2]と共に、JR九州の大分支社と鹿児島支社の支社境界があり、駅単位では当駅までが大分支社管轄エリアに入る。
山間部深くに位置し、いわゆる秘境駅のひとつに数えられる[2][3]。当駅に停車する列車(すべて普通列車)は現行ダイヤ(2018年3月17日改定)では1日に上り1本、下り2本のみである[2]。1日の利用人数はわずか0.22人程度と非常に少ない利用者となっている。また、特急「にちりん」が一日数往復、対向列車行き違いのため運転停車する。
歴史[編集]
- 1923年(大正12年)12月15日 - 宗太郎信号場として鉄道省が開設[1]。
- 1947年(昭和22年)3月1日 - 駅に昇格。宗太郎駅開業[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承。
- 2017年(平成29年)
駅構造[編集]
相対式ホーム2面2線を有する地上駅[1]。互いのホームは跨線橋で連絡している。無人駅で駅舎はなく[2]、かつて存在した駅舎の基礎と改札ラッチが残っている[1]。
2018年3月17日ダイヤ改正以前、日豊本線では当駅のみ前乗り前降りとなっていた。これはそれまで運用されていたステップのないキハ220形に対応したホームの嵩上げを最小限に抑えるためで、上下ホームとも先端部の数メートル分のみ嵩上げされている。
時刻表などは便所の外壁に取り付けられており、駅舎跡横に電話ボックスが設置されている。ホームには待合所があり、側にはイモリの生息する池がある。駅名標はJR標準型が設置されている(イラストは描かれていない)。跨線橋前(待合室のあるホーム)には、当駅開業に尽力した初代駅長の功績を讃えた記念碑がある。電話ボックスの側には井戸があり、「日豊線一うまい水」と書かれている。
利用状況[編集]
- 2013年度の1日平均乗車人員は0.71人で、1人に満たない状況である。
乗車人員推移 | 備考 | ||
---|---|---|---|
年度 | 1日平均 | 年間 | |
2000 (平成12年) | 0.98 | 359 | |
2001 (平成13年) | 0.66 | 241 | |
2002 (平成14年) | 0.32 | 117 | |
2003 (平成15年) | 0.35 | 128 | |
2004 (平成16年) | 0.25 | 90 | |
2005 (平成17年) | 0.25 | 91 | |
2006 (平成18年) | 0.25 | 92 | |
2007 (平成19年) | 0.24 | 86 | |
2008 (平成20年) | 0.36 | 130 | |
2009 (平成21年) | 0.24 | 87 | |
2010 (平成22年) | 0.22 | 81 | |
2011 (平成23年) | 0.16 | 60 | [2][8] |
2012 (平成24年) | 0.16 | 59 | |
2013 (平成25年) | 0.71 | 259 |
駅周辺[編集]
周辺は国道10号とわずかな民家のみで、当駅へ繋がる道は幅が狭く自動車での進入は難しい。山奥にあって閑散としており、国道10号に沿って鎧川が流れる。国道10号を大分側へ上ると、途中に「宗太郎トンネル」がある。
隣の駅[編集]
脚注[編集]
- ^ a b c d e f 『週刊 JR全駅・全車両基地』44号 宮崎駅・都城駅・志布志駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年6月23日、21頁。
- ^ a b c d e f g h i “(鉄道ものがたり)宗太郎駅 「なにかある」県境の秘境駅/大分県”. 朝日新聞(西部地方版) (朝日新聞社): p. 28. (2013年7月31日)
- ^ “秘境 認定 宗太郎駅 自称・女性鉄道ファン“鉄子”「山に囲まれ神秘的」 停車は1日6本だけ 乗降客は1人に満たず 日豊線宮崎県境”. 大分合同新聞(夕刊) (大分合同新聞社): p. 11. (2007年7月21日)
- ^ 台風第18号による被害状況について(第1報) (PDF) - 国土交通省災害情報(2017年9月18日10:00現在)(2017年9月18日発表、9月19日閲覧。)
- ^ 鉄道代行輸送についてのご案内 (PDF) -九州旅客鉄道(2017年9月19日、同日閲覧)[リンク切れ]
- ^ “JR代行バス運行 利用者、早期復旧願う”. 大分合同新聞: p. 11(夕刊). (2017年9月19日)
- ^ 【9 月 25 日(月)以降の運転計画】日豊本線・豊肥本線の運転計画について(お知らせ)- 九州旅客鉄道(2017年9月25日発表、同日閲覧。同日オリジナル (PDF) をアーカイブ化)
- ^ 平成24年版大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物)
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 宗太郎駅(駅情報) - 九州旅客鉄道
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