佐伯駅
佐伯駅 | |
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駅舎(2013年11月) | |
さいき* Saiki | |
◄海崎 (3.0 km) (4.6 km) 上岡► | |
所在地 | 大分県佐伯市駅前二丁目6-35[1][2] |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | ■日豊本線 |
キロ程 | 197.8 km(小倉起点) |
電報略号 | ヘキ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
710[3]人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1916年(大正5年)10月25日[1] |
備考 |
直営駅 みどりの窓口 有[1] |
佐伯駅(さいきえき)は、大分県佐伯市駅前二丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線の駅である[1]。事務管コードは▲920544[4]。
佐伯市の代表駅で全列車が停車し、当駅始終着で博多駅まで運行される特急「ソニック」が1往復設定されている。
歴史
[編集]- 1916年(大正5年)10月25日:佐伯駅(さえきえき)として国有鉄道(鉄道院)が開設[1][5]。
- 1949年(昭和24年)6月7日:昭和天皇の戦後巡幸があり、お召し列車が停車。駅前奉迎が行われた[6]。
- 1962年(昭和37年)1月15日:駅名の読みを「さいきえき」に変更[1][5]。
- 1966年(昭和41年)10月24日:昭和天皇、香淳皇后が第21回国民体育大会に合わせて県内を行幸啓。別府駅 - 佐伯駅間でお召し列車が往復運転[7]。
- 1979年(昭和54年)6月10日:現2代目駅本屋完成[1]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:貨物取扱廃止[5]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:荷物扱い廃止[5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により九州旅客鉄道(JR九州)が継承[5]。
- 1992年(平成4年)3月14日:この日行われたダイヤ改正により、上り列車の大半を駅舎に接する1番のりば発着とする[8]。
- 2017年(平成29年)
- 2021年(令和3年)3月19日:上下線ホームを結ぶ跨線橋にエレベーターを設置[17][18]。
駅構造
[編集]鉄筋コンクリート造りの駅舎に接した単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合計2面3線とホームの無い4番線から7番線までの留置線4本(7番線は廃枕木により進入防止措置がされており、使用停止中。)を有する地上駅で、ホーム間の連絡には跨線橋を使う。ホームには廃止された「彗星」・「富士」・「日南」の号車案内が残っている。1番ホームについてはバリアフリー化工事の際に、上記号車案内は消滅してしまったが、2番・3番ホームには残されている。また、上記バリアフリー化工事にあわせて、ホームの大分方面にフェンスが設置され、ホーム端に行くことができなくなってしまっている。
留置線では早朝に複数の列車が入換作業をする。2022年5月現在、夜間滞泊を行う車両は出発順に415系(大分行)・787系(延岡行)・415系(中山香行)・885系(ソニック12号博多行)・815系(亀川行)である。(415系は運用により番台区分は一定していない。)3番ホームからそのまま発車する815系以外は、すべて上岡駅方へ引きあげた後に1番ホームへ転線し出発する。
かつて、現在佐伯駅に隣接するビジネスホテルであるルートイン佐伯や九州電力佐伯営業所の敷地には貨物側線があり、さらに上岡駅方には興人(興人ライフサイエンスを経て、現三菱商事ライフサイエンス)佐伯工場専用線への分岐が存在した。国道217号線を横断し、駅南東方向の東浜地区まで到達していた。もともとは、佐伯海軍航空隊の施設に至る軍事路線を転用したものである(途中野岡町一帯に海軍施設が存在していた。また、現在興人の用地となって地区は、佐伯海軍航空隊の飛行場があった。戦後に転用とともに延伸したものである)。1984年に廃止され、現在は遊歩道となっているため容易に廃線跡を辿ることができる。途中にある橋の橋脚には鉄道時代のものがそのまま使われている。
直営駅でみどりの窓口を設置している。待合室内のキヨスクで地元業者「かわなみ」が製造する柿の葉寿しを販売していたが、2017年9月に閉店している。
待合室には廃校になった佐伯市立上入津小学校から寄贈された黒板を利用した伝言板、テレビと飲料水自動販売機が設置されている。
駅正面横にはかつて佐伯市出身の幕内力士「嘉風」ののぼり旗が数本掲揚されていた。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | ■日豊本線 | 下り | 延岡・宮崎・宮崎空港方面[19] | |
上り | 大分・別府・行橋・小倉・門司港方面[19] | |||
2 | - | 夜の延岡からの普通列車の1本のみの到着列車のみ | ||
3 | 下り | 重岡方面 | ごく一部のみ | |
上り | 大分・別府・中山香方面 | 当駅始発の一部のみ |
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ホーム(2019年1月)
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黒板(2018年12月)
利用状況
[編集]- 2023年度の1日平均乗車人員は710人である[3]。
乗車人員推移 | |
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年度 | 1日平均人数 |
2000(平成12年) | 1,062 |
2001(平成13年) | 1,065 |
2002(平成14年) | 1,017 |
2003(平成15年) | 969 |
2004(平成16年) | 922 |
2005(平成17年) | 855 |
2006(平成18年) | 845 |
2007(平成19年) | 854 |
2008(平成20年) | 817 |
2009(平成21年) | 761 |
2010(平成22年) | 767 |
2011(平成23年) | 784 |
2012(平成24年) | 827 |
2013(平成25年) | 837 |
2014(平成26年) | 787 |
2015(平成27年) | 814 |
2016(平成28年) | 805 |
2017(平成29年) | 712 |
2018(平成30年) | 742[20] |
2019(令和元年) | 728[21] |
2020(令和 | 2年)567[22] |
2021(令和 | 3年)576[23] |
2022(令和 | 4年)633[24] |
2023(令和 | 5年)710[3] |
駅周辺
[編集]駅は中心市街地の北端にあり、佐伯港に近い。商業地区の中心は駅から南へ1 - 2キロほど離れた地域に広がっている。駅前にはロータリーが整備されておりバスやタクシーが発着する。
バス路線
[編集]佐伯駅を発着する路線バスの内、市内路線は2021年10月以降佐伯市コミュニティバスとして運行されている(運行委託先は大分バス)。佐伯市内と大分市内を結ぶ急行バス(伯大線)については、引き続き大分バスによって運行されている。
佐伯駅バス停を発着する路線については、委託先である大分バスの車両によって運行されているため、コミュニティバス化後も引き続き交通系ICカードの利用が可能となっている。
- 一般路線バス
- 豊南高校、大手前方面、葛港方面(旧佐伯市内方面)
- 海崎駅・浪太・浅海井・津井・蒲戸・大浜入口方面(旧上浦町方面)
- 大手前・門前・久保(床木)方面(旧弥生町東部方面)
- 大手前・番匠・畑木・風連鍾乳洞・野津南・犬飼久原・戸次・大分県立病院・大分方面(旧弥生町中心部・臼杵市野津方面)
- 大手前・番匠・畑木・波寄・小半鍾乳洞・虫月・上津川方面(旧本匠村方面)
- 大手前・番匠・直見駅・直川駅・横川・重岡駅・小野市方面(旧直川村・旧宇目町方面)
- 大手前・地松浦・広浦・梶寄方面(旧鶴見町方面)
- 大手前・土井・浦代・小浦・宮野浦方面(旧米水津村方面)
- 大手前・土井・畑野浦・尾浦・西野浦・蒲江方面(旧蒲江町方面)
- 大手前・川井・青山・山口・蒲江・丸市尾・波当津方面(旧蒲江町方面)
- 大分市内方面急行(旧弥生町方面、10号線経由)
- 県南高速リムジンバス:大分空港(大分バス・大分交通との共同運行)
隣の駅
[編集]- 九州旅客鉄道(JR九州)
- ■日豊本線
- 特急「にちりん」「にちりんシーガイア」停車駅、「ソニック」発着駅
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j 『週刊 JR全駅・全車両基地』 44号 宮崎駅・都城駅・志布志駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年6月23日、21頁。
- ^ 佐伯市防災会議 (2015年6月). “佐伯市地域防災計画(資料編)” (PDF). 佐伯市役所. p. 17. 2016年9月11日閲覧。
- ^ a b c “駅別乗車人員上位300駅(2023年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2024年8月20日閲覧。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、755頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、102頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』p.129
- ^ “より利用しやすく JR佐伯駅がホームを変更”. 大分合同新聞(朝刊) (大分合同新聞社): p. 17. (1992年3月14日)
- ^ 台風第18号による被害状況について(第1報) (PDF) - 国土交通省災害情報(2017年9月18日10:00現在)(2017年9月18日発表、9月19日閲覧。)
- ^ 鉄道代行輸送についてのご案内 (PDF) -九州旅客鉄道(2017年9月19日、同日閲覧)[リンク切れ]
- ^ “JR代行バス運行 利用者、早期復旧願う”. 大分合同新聞: p. 11(夕刊). (2017年9月19日)
- ^ 『台風第18号による被害状況について(第4報)』(pdf)(プレスリリース)国土交通省、2017年9月20日。オリジナルの2017年9月22日時点におけるアーカイブ 。2017年9月24日閲覧。「鉄道関係」
- ^ a b 日豊本線・豊肥本線の運転計画について(お知らせ) (PDF) -九州旅客鉄道(2017年9月20日発表、同日閲覧)- 九州旅客鉄道(2017年9月19日発表、同日閲覧)
- ^ “豊肥本線の運休区間が縮小…阿蘇~三重町間再開”. Response. (株式会社イード). (2017年9月22日). オリジナルの2017年9月23日時点におけるアーカイブ。 2017年9月24日閲覧。
- ^ a b 【9 月 25 日(月)以降の運転計画】日豊本線・豊肥本線の運転計画について(お知らせ)- 九州旅客鉄道(2017年9月25日発表、同日閲覧。同日オリジナル (PDF) をアーカイブ化)
- ^ 日豊線臼杵-佐伯間運転再開 3カ月ぶり - 宮崎日日新聞(2017年12月19日朝刊掲載。(12月18日デジタル配信のネット版をアーカイブ化)
- ^ “佐伯駅バリアフリー化 工事完了、エレベーターなど整備”. 読売新聞. (2021年4月8日). オリジナルの2021年4月9日時点におけるアーカイブ。 2021年4月30日閲覧。
- ^ “JR佐伯駅のバリアフリー工事完了 新設備の利用始まる”. 大分 NEWS WEB. NHK (2021年3月19日). 2021年3月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月26日閲覧。
- ^ a b “佐伯駅 時刻表(JR九州)”. 九州旅客鉄道. 2022年12月17日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2018年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年7月29日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2019年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年9月29日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2021年9月8日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2021年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2023年1月7日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2022年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2023年12月7日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 佐伯駅(駅情報) - 九州旅客鉄道