三河鉄道デ100形電車

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三河鉄道デ100形

三河鉄道デ100形電車(みかわてつどうデ100がたでんしゃ)は、三河鉄道が新製した通勤形電車。後年三河鉄道が名古屋鉄道(名鉄)へ吸収合併されたことに伴い、モ1080形と改称された。

沿革[編集]

1926年(大正15年)2月5日、三河鉄道が猿投 - 大浜港間を電化した際に導入した車両がデ100形である。全長約15mの木造電車であり、オールクロスシートの2扉車であった。当時はクロスシートをアピールするために、夫婦式電車として宣伝されたという。

1926年に6両(101 - 106)が田中車両で製造され、1927年に2両(107・108)が東洋車輌で製造された。田中車両製と東洋車輌製とでは寸法や細部が異なる。また、1926年8月には荷物室を持つ制御車のクハ50形4両(51 - 54)が東洋車輌で製造されている(このうち53・54は後に荷物室を撤去してクハ60形に改められた)。

1941年、三河鉄道が名古屋鉄道に合併されると、デ100形はモ1080形(1081 - 1088)、クハ50形はクニ2150形、クハ60形はク2160形(初代)に改称する。その際、モ1080形はロングシートの3扉車に改造された。主に三河線蒲郡線挙母線で運用された。1950年から1951年頃、クニ2150形をク2150形(初代)に改称し(荷物室の仕切りは撤去されず)、ク2160形(2161・2162)をク2150形(2153・2154)とした。

1958年、モ1080形(1087・1088)とク2150形が車体更新(3700系)の対象となり、残るモ1080形(1081 - 1086)は1964年に廃車になった。

参考文献[編集]

  • 加藤久爾夫、渡辺肇「私鉄車両めぐり 名古屋鉄道」『鉄道ピクトリアル アーカイブズセレクション』第30巻、鉄道図書刊行会、2015年2月、 154-155,159。