名古屋市営地下鉄上飯田線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
名古屋市交通局 上飯田線
Nagoya Subway Logo (Kamiiida Line).svg Nagoya Subway Logo V2 (Kamiiida Line).svg
名古屋市交通局7000形(平安通駅)
名古屋市交通局7000形(平安通駅
基本情報
日本の旗 日本
所在地 愛知県名古屋市北区
種類 地下鉄
路線網 名古屋市営地下鉄
起点 平安通駅[1]
終点 上飯田駅
駅数 2駅
路線記号 K
路線色       桃色
DIC702、マンセル値6.6RP 6.4/11.1[2]
開業 2003年3月27日
所有者 上飯田連絡線(第3種鉄道事業者)
運営者 名古屋市交通局(第2種鉄道事業者)
使用車両 車両の節を参照
路線諸元
路線距離 0.8 km
軌間 1,067 mm
線路数 複線
電化方式 直流1,500 V 架空電車線方式
閉塞方式 車内信号式
保安装置 ATC
最高速度 75 km/h
路線図
Linemap of NMS Kamiiida Line.svg
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
HST
犬山駅
LSTR
tSTRa
名鉄:小牧線
tBHF+GRZq
0.0 K01 上飯田駅
tSTR
上飯田線
0.8 K02 平安通駅
tSTRq
tSTRq
Nagoya Subway Logo (Meijo & Meiko Line).svg 名城線

上飯田線(かみいいだせん)は、愛知県名古屋市北区平安通駅から同区の上飯田駅まで[1] を結ぶ、名古屋市営地下鉄路線[3]ラインカラー桃色)。

営業キロ数は、平安通 - 上飯田間の全長わずか0.8kmしかなく、日本で距離が最も短い地下鉄路線である。

名古屋鉄道小牧線と上飯田 - 犬山間で相互直通運転を行っている。

すべての駅でmanaca(2011年2月11日に導入)などの交通系ICカード全国相互利用サービス対応カードが使用できる。

概要[編集]

上飯田線は平安通 - 上飯田間の1駅間のみを結ぶ路線であるが、これによって名鉄小牧線名古屋市営地下鉄名城線の連絡を可能にしており、上飯田駅発着のバス路線の混雑緩和と小牧線沿線地域と名古屋都心部の鉄道による連絡を実現している。

施設は、第三セクター上飯田連絡線株式会社が第三種鉄道事業者として保有している。同社は上飯田 - 平安通間だけでなく味鋺 - 上飯田間の施設も所有しているが、その区間は名古屋鉄道(名鉄)の線区となっている。ただし、上飯田線内も同線において第二種鉄道事業者である名古屋市交通局が運転業務を名古屋鉄道に委託しているため、同区間も名鉄の乗務員(犬山乗務区)が通し乗務している。開業当初は、名古屋市交通局が上飯田線の1駅間のみを同局職員に乗務させる体制であったが、合理化のため2007年平成19年)度より運転業務を名古屋鉄道に委託し、同区間も名鉄乗務員(犬山乗務区)に通し乗務させる方式となった[4]

各駅に可動式ホーム柵(ホームドア)が設置されているが、TASCは設置されておらず、ATCによって25km/hまで減速した後、運転士が手動で停車させる方式を採っている。このため、ホームドアの幅が扉幅+700mmと通常(扉幅+300mm)よりも広く作られている。また、将来の輸送量増加を見込んでホームは20m車6両分(130m、現在は4両編成で運行)で建設されている。

上飯田線には列車接近メロディは導入されていない。出発指示合図ブザーは平安通駅のみに設置されている(上飯田駅は、名鉄の管轄になっているため、名鉄の出発承認合図ベルが設置してある)。列車が駅を発車する前のドア閉めの際には、上飯田線では直通する名鉄小牧線と同様に車載の乗降促進メロディが流される。また、LED旅客案内装置は両駅に設置されているが、上飯田駅のLED式旅客案内装置は名鉄仕様となっている。

上飯田線を経由して、地下鉄名城線平安通駅、志賀本通駅黒川駅大曽根駅ナゴヤドーム前矢田駅のいずれかの駅と、名鉄小牧線の味鋺駅・味美駅のいずれかの駅の相互間を利用する場合、運賃に連絡特定割引の適用を受けることができる。

路線データ[編集]

運行形態[編集]

ほぼ全列車が名鉄小牧線と直通運転しているが、平安通0:28発の最終列車上飯田行きと、上飯田5:35発の平安通行き始発列車は地下鉄線内のみの運行である。なお、名鉄小牧線が事故または気象災害等で運転休止の場合、上飯田駅で折り返し運転となる。昼間は小牧線犬山駅発着列車のみだが、朝夕には同線小牧駅折り返し列車がある。また、ワンマン運転を行っている。

  • 運転間隔[5]
    • 朝7.5分毎、昼間15分毎、夕方10分毎

当線では大晦日から元日にかけての終夜運転は行わない。

車両[編集]

上飯田線および名鉄小牧線で運用している7000形・名鉄300系はすべて日本車輌製造製で、東山線以外の名古屋市営地下鉄の他の路線では(2015年8月までは東山線でも)日立製作所製の車両も走っているが、上飯田線は名古屋市営地下鉄の路線で唯一、開業時から一貫して日立製作所製の車両は走っていない。

上飯田線用の車庫はないため、車両整備は名鉄に委託して犬山検査場で行っている。ただし書類上における自局車両の所属先は鶴舞線や桜通線の車両と同様に日進工場となっている。

自局車両[編集]

7000形(小牧原駅)

乗り入れ車両[編集]

300系

利用状況[編集]

名古屋市営地下鉄上飯田線の年度別の輸送実績を下表に記す。 表中、最高値を赤色で、最低値を緑色で表記している。

上飯田線輸送実績
年度 年間輸送人員
(千人)
一日平均輸送人員
(人)
最混雑区間乗車率
(%)
輸送密度
(人/日)
特記事項
2003年(平成15年) 8,189 22,436 70 開業
2004年(平成16年) 26,841 85
2005年(平成17年) 28,181 98
2006年(平成18年) 27,397 99
2007年(平成19年) 10,043 27,589 101

歴史[編集]

名鉄小牧線から名古屋市の中心部へは上飯田駅で名古屋市電御成通線に乗り換えれば鉄道での連絡ができたが、1971年(昭和46年)の同市電の廃止後は、鉄道での連絡手段がなくなってしまった。名鉄小牧線の上飯田駅と地下鉄名城線平安通駅を鉄道で連絡し、その不便を解消するため、上飯田連絡線株式会社が設立され、同社により当線は建設され、2003年(平成15年)3月27日に開業した。

  • 2003年(平成15年)3月27日 平安通駅 - 上飯田駅間が開業。名鉄小牧線と相互直通運転開始。
  • 2007年(平成19年)
    • 4月1日 名鉄に運転業務を委託(名鉄の乗務員が平安通駅 - 犬山駅を通しで乗務)。
    • 6月30日 上飯田線開業後初のダイヤ改正。平安通駅での名城線との接続を改善。

延伸計画[編集]

上飯田線のうち、平安通 - 上飯田間は、路線連絡の必要性の高さから先行開業したが、1992年(平成4年)の運輸政策審議会第12号答申「名古屋圏における高速鉄道を中心とする交通網の整備に関する基本計画について」によれば、将来は桜通線高岳駅及び東山線新栄町駅を経て、名古屋市中区の丸田町交差点付近まで延長する計画となっていた。丸田町付近では、同じく前記答申で計画されている東部線および金山線と接続する計画もあった。

しかし、開通前と比べて愛知県や名古屋市などの周辺自治体の関心が乏しく、また人口増加が望めない社会情勢だけでなく、名古屋市も桜通線の徳重駅までの延伸開業以降は新規の路線開設ならびに延伸を行わないと表明しており、実現は困難となっている。

駅一覧[編集]

駅番号順に記述[1]。全駅名古屋市北区に所在。

駅番号 駅名 営業キロ 接続路線
KM 名古屋鉄道小牧線犬山駅まで直通運転
K01 上飯田駅 0.0 名古屋鉄道:KM 小牧線(KM13)(直通運転)
K02 平安通駅 0.8 名古屋市営地下鉄:Nagoya Subway Logo V2 (Meijo Line).svg 名城線(M11)

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b c d 『鉄道要覧』では第二種鉄道事業者の名古屋市交通局の路線としては平安通起点で記載。
  2. ^ 名古屋市:名古屋の景観づくり(市政情報) に掲載の「名古屋市歩行者系サインマニュアル[第2次改訂版]」p.67 カラーチャート による
  3. ^ 上飯田線については、路線番号が設定されていない。1972年昭和47年)の都市交通審議会答申において、7号線として上飯田 - 平安通 - 市役所 - 金山間を建設する計画があったことや、使用車両が7000形であることなどから、路線番号を7とする記載などが散見されるが、現在の同線は1992年平成4年)運輸政策審議会答申第12号において、味鋺 - 上飯田 - 平安通 - 新栄町 - 丸田町を結ぶ路線を、単に上飯田線として計画しており、以前の7号線とは別計画である。
  4. ^ 名古屋市交通局「平成18年度の取り組み」 (PDF) 、中日新聞2006年2月13日所報
  5. ^ 上飯田線 地下鉄始発・終発時刻”. 名古屋市交通局. 2015年6月29日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯35度12分0秒 東経136度55分47秒 / 北緯35.20000度 東経136.92972度 / 35.20000; 136.92972