ダイハツ・ストーリア

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ダイハツ・ストーリア
M100S/101S/110-112S型
2000-2001 Daihatsu Storia.jpg
中期型 リア
2000-2001 Daihatsu Storia rear.jpg
後期型
2001年12月-2004年6月
画像は日本国外で販売しているシリオン
Daihatsu Sirion I Facelift.JPG
販売期間 1998年2月 -2004年6月
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアハッチバック
エンジン EJ-DE型 直3 DOHC 989cc
EJ-VE型 直3 DOHC 989cc
K3-VE型 直4 DOHC 1.3L
K3-VE2型 直4 DOHC 1.3L
JC-DET型 直4 DOHC 713cc
駆動方式 FF/4WD
最高出力 EJ-DE型
44kW (60ps) /6,000rpm
EJ-VE型
47kW (64ps) /6,000rpm
K3-VE型
66kW (90ps) /6,000rpm
K3-VE2型
81kW (110ps) /7,000rpm
JC-DET型
88kW (120ps) /7,200rpm
最大トルク EJ-DE型/EJ-VE型
94N·m (9.6kgf·m) /3,600rpm
K3-VE型
123N·m (12.6kgf·m) 4,000rpm
K3-VE2型
126N·m (12.8kgf·m) /4,400rpm
JC-DET型
128N·m (13.0kgf·m) /4,800rpm
変速機 4速AT/5速MT
サスペンション : ストラット式
: トーションビーム式(FF)
  3リンク式(4WD)
全長 3,660-3,690mm
全幅 1,600mm
全高 1,435-1,450mm
ホイールベース 2370mm
車両重量 820-920kg
姉妹車 トヨタ・デュエット
別名 初代ダイハツ・シリオン(日本国外)
先代 ダイハツ・シャレード
後継 ダイハツ・ブーン
-自動車のスペック表-

ストーリアStoria)は、かつてダイハツ工業が生産していた小型自動車1998年2月に発売。

車体サイズや排気量など、事実上シャレードの後継にあたる。発売後、期間をおいてトヨタ自動車からも「デュエット」として販売されたが、販売力の違いからデュエットの方が本家であるストーリアよりも販売台数が多くなるという現象が見られた。

日本国外では「シリオン」(Sirion )のモデル名で販売。欧州、オーストラリアを中心に世界各国で販売された。

グレード[編集]

グレード展開はビジネス用の「セレクト」をはじめ、「1000CL」「1000CX」(以上1,000cc 60-64ps)、「1300CX」(1,300cc 90ps)「1300CZ」「ツーリング」(1,300cc 110ps)「X4」(713cc 120ps)が存在し、モータースポーツ用のX4を別にすると「ツーリング」や「CZ」が“よく回る高回転NAエンジンを搭載したスポーティーなホットハッチ”として人気が高い。

また、特別仕様車としてファニールックな「ミラノ」や落ち着いた雰囲気の「クラシック」を設定。 さらに超限定車として、ツーリング・リミテッド2WD・4AT車をベースに、株式会社アルファオーディオと“プライベートオーディオルーム”をコンセプトに共同開発した「Super Sound Edition」をインターネット専売で5台だけ販売、専用車体色「ブラックマイカ」に、サイドエアバッグ、DVS(スタビリティコントロールシステム)等を標準装備した結果、車両本体価格は200万円とシリーズ中の最高価格モデルとなっている。

トヨタ向けにデュエットとして販売したためか、当時のダイハツ車としては珍しくオーディオとは別にメーター内デジタルクロックが一部標準装備された。

年表[編集]

1997年10月
東京モーターショーにてNCXとして参考出品。
1998年2月
販売開始。エンジンはEJ-DE型1,000cc(60ps)のみを搭載した。
1998年4月
「X4」が追加。
2000年5月
マイナーチェンジ。1,300cc(K3-VE2型)が追加され、1,000ccエンジンはDVVT化されたEJ-VE型に換装。更に全車フロントサスペンションのコイルスプリングの形状が大幅に見直された(カーブドオフセットコイルスプリングの採用。X4を含む)。このほかテールランプなど一部外観も変更。
2001年12月
マイナーチェンジ。フェイスリフトが行われ、エクステリアデザインが大幅に変更された。またレギュラーガソリン仕様のK3-VE型エンジン搭載車も発売。オドメータートリップメーター液晶化した。
2004年6月
トヨタと共同開発のブーン(トヨタではパッソ)の発売に伴い販売を終了。

ストーリアX4[編集]

競技用ベース車の「X4」(クロスフォー)は、1,000cc以下クラスのラリー参戦を目的として開発された。エアコンパワーウインドウと言った快適装備は装備されず(エアコンは後にディーラーオプションとして用意された)カラーはホワイトのみ、エンジンは基本車の989ccDOHCではなく、軽自動車であるミラアバンツァートやミラX4に搭載されていたJB-JL型660cc4気筒DOHCターボエンジンを713ccまでストロークアップしたJC-DET型エンジンが搭載され、駆動方式は4WDのみであった。JC-DET型エンジンは無鉛プレミアムガソリン専用で、レギュラーガソリンは使用禁止である。

なお、上述の2001年12月に行われたX4を含む全種マイナーチェンジ(トヨタ顔へのフェイスリフト時)に伴い、前席のみパワーウインドが装備された(手動レギュレーターよりもパワーウインドウのほうがコストが低く、軽量であったためという説もある)。

排気量ながら工場出荷値のブースト圧1.2kg/cm2±0.2程度で120psという驚異的出力を発揮。タービンのアクチュエーターに備えられた調整ナット(メーカーにより黄色いマーキングで封印されている)を回すことで、平成10年排ガス規制車(GF-M112S)で2.55kg/cm2、平成12年排ガス規制車(GH-M112S)で1.6kg/cm2までのブーストアップが可能である。平成10年排ガス規制車の天井知らずとも言えるブーストはエンジン・補機類などの耐久性やECUの補正能力を考慮したものではないため、通常は1.3-1.7kg/cm2程度までに「抑えて」使用するユーザーが多い。

なお713ccという排気量は、登場当時の最小排気量クラスである全日本ラリーのAクラス(排気量1,000cc以下)へエントリーする際、「過給機装備車は排気量に過給係数1.4を掛けて1,000ccに収まること」が条件だったために設定されたもの(713cc×1.4=998.2cc)であるが、そのポテンシャルの高さとライバルの不在もあり、2003年に過給係数が1.7に変更され、Aクラスの排気量区分が「1,400ccまで」に変更された後も主力車種として戦い続けている。

ダートトライアル競技では後継車であるブーンX4の登場により全日本選手権から全国各地の地区選手権以下のイベントでの主力車種となっていたものの、2010年の全日本選手権では再び優勝マシンの座に返り咲き、現在でも一線級の戦闘力を持つ事が証明された。

全日本ラリーにおいても、ブーンX4 がJN-2クラスに登場後もJN-1クラスのグラベル専用車両としてDRSが使用、ダイハツ工業のモータースポーツ撤退以降もプライベーターにより2014年までJN-1クラスの主力マシンとして活躍。10年規制により2015年以降全日本戦での出場は不可となったが(但し、選手権のかからないオープンクラスでは出場可能)地方戦では主力マシンとして活躍中。

似た成り立ちの車としては、かつてWRCグループBにおける1,300cc以下クラスへの参入のために開発されたダイハツ・シャレード 926ターボ(926cc)や、全日本ラリーにおける1,600cc以下クラスのために開発された日産自動車日産・マーチR(930cc)がある。

競技向けベース車の後継として、936cc「KJ-VET」ターボエンジン(YRVの1,300ccターボエンジン「K3-VET」がベース)搭載の「ブーンX4」が2006年3月にリリースされた。

なお、このストーリアX4は通常のストーリアのカタログには掲載されておらず、代わりに専用のA4サイズのリーフレットが用意されていた。

FIAの公認車両ではないためWRCには出走不可で、ラリージャパンなどに出走しているのはFIA公認車両の1,300ccFFモデルである。

車両型式[編集]

  • M100S - 1,000cc FF車
  • M110S - 1,000cc 4WD車
  • M101S - 1,300cc FF車
  • M111S - 1,300cc 4WD車
  • M112S - X4(713cc)

車名の由来[編集]

イタリア語で「歴史」。

関連項目[編集]