福岡市地下鉄空港線

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福岡市地下鉄空港線
福岡市地下鉄空港線の路線図
福岡市地下鉄空港線の路線図
路線総延長13.1 km
軌間1067 mm
電圧1500 V 架空電車線方式直流
最高速度75 km/h
KHSTa
西唐津駅
HST
唐津駅
STRq ABZrf
JR九唐津線
HST
筑前深江駅
STR
↑JR九:筑肥線
KDSTa BRÜCKEa
姪浜車両基地
WBRÜCKEa hWSTR
十郎川
hSTRlf hABZlg
hWSTR
名柄川
hBHF
0.0 姪浜駅
hTUNNELa
tWSTR
室見川
tBHF
1.5 室見駅
tWSTR
金屑川
tBHF
2.3 藤崎駅
tBHF
3.4 西新駅
tWSTR
樋井川
tBHF
4.6 唐人町駅
tBHF
5.4 大濠公園駅
tBHF
6.5 赤坂駅
tSTR
西鉄天神大牟田線
7.3 天神駅 西鉄福岡(天神)駅
tSTR
七隈線
tSTR
天神南駅
tWSTR
薬院新川
那珂川
tWSTR tWSTR
博多川
8.1 中洲川端駅 箱崎線
tSTR tSTR
箱崎線
tSTR LUECKE
tSTR KHSTe
貝塚駅
tBHF
9.1 祇園駅
tSTR
←JR九:鹿児島本線
tKRZh
← および篠栗線福北ゆたか線)→
tKRZh
JR西博多南線山陽新幹線
HUB62
9.8 博多駅
tWSTR
御笠川
tBHF
11.0 東比恵駅
FLUG tKBHFe
13.1 福岡空港駅 福岡空港

空港線(くうこうせん)は、福岡県福岡市西区姪浜駅から同市博多区福岡空港駅までを結ぶ福岡市交通局が運営する地下鉄路線である。「福岡市交通事業の設置等に関する条例」による路線名は1号線、『鉄道要覧』記載の路線名は1号線(空港線)

概要

日本で唯一、空港まで直接乗り入れている地下鉄路線である[1]九州旅客鉄道(JR九州)の筑肥線と相互直通運転を行っている。

空港線は、姪浜・西新天神中洲博多福岡空港など福岡市の都心・副都心を1本に結んでいるため終日混雑が激しく、福岡市地下鉄の主軸路線となっている。西鉄バスとの競争があるにも関わらず、三大都市圏以外に所在する地下鉄路線としては最も黒字額が多い(日本の地下鉄の経営状況を参照)。

また、開業4年目となる1984年より地下鉄としては日本初のワンマン運転が行われ、JR九州から乗り入れ運転士・車掌[2]が乗務し手動で運行される103系1500番台使用列車以外のすべての列車でATOによる自動運転を実施し、2003年から翌2004年にかけてホームドア三菱電機[3])の全駅設置を行うなど効率化を進めている。

路線データ

運行形態

すべての列車が線内では各駅停車で、福岡空港 - 姪浜間の線内折り返し運転列車、姪浜を通り筑肥線との間を直通する列車、中洲川端を通り箱崎線と直通する列車がある。福岡空港 - 姪浜間ではおおむね7 - 8分間隔、中洲川端 - 西新(朝夕は姪浜)間はおおむね3 - 5分間隔で運行される。前述のとおり、一部の筑肥線直通列車(103系電車充当列車)をのぞいてワンマン運転を行う。

線内折り返し列車(福岡空港 - 姪浜)
空港線内でおおむね毎時4本運行される。後述の筑肥線直通列車とおおむね交互に運行される。
筑肥線直通列車
空港線内でおおむね毎時4本運行される。このうち1本が福岡空港 - 唐津西唐津間、3本が福岡空港 - 筑前前原筑前深江間で運行される。原則として、唐津・西唐津発着列車は通常JR九州の車両のみで運行され、筑前前原・筑前深江発着列車はJR九州・福岡市地下鉄の双方の車両が使用される。ただし、臨時列車・または両社の所属車両の走行距離を均等とするための調整による定期列車の代走として、福岡市地下鉄の車両が唐津駅まで入線することもある。唐津・西唐津発着の列車には快速列車もあるが、地下鉄線内は各駅に停車する。
箱崎線直通列車
箱崎線列車の半数程度(おおむね毎時4本)が空港線に乗り入れており、朝夕は貝塚 - 中洲川端 - 姪浜間で、昼間は貝塚 - 中洲川端 - 西新間で運行される。

姪浜行き初電・姪浜発終電のみ博多駅が始発・終着となる。

車両

自局車両

乗り入れ車両

JR九州車に限り車内トイレが設置されている。2008年3月に東京地下鉄千代田線小田急電鉄60000形電車「MSE」が営業運転を開始するまでは、日本の地下鉄でトイレ設置車両が走る唯一の路線であった[4]

歴史

  • 1981年(昭和56年)7月26日 1号線 室見 - 天神間が開業。
  • 1982年(昭和57年)4月20日 天神 - 中洲川端間が開業。
  • 1983年(昭和58年)3月22日 姪浜 - 室見間、中洲川端 - 博多(仮)間が開業。国鉄筑肥線と相互直通運転開始。
  • 1984年(昭和59年)1月20日 地下鉄としては日本国内初となるワンマン運転を開始。
  • 1985年(昭和60年)3月3日 博多(仮) - 博多間が開業。博多駅の本駅が完成。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化に伴い、直通先が九州旅客鉄道(JR九州)となる。
  • 1993年(平成5年)3月3日 博多 - 福岡空港間が開業。空港線の愛称がつく。
  • 2002年(平成14年)3月23日 終電繰り下げ(福岡空港発23:29→0:00)、筑肥線との福岡市交通局の車両の相互直通区間を筑前深江駅まで延長。
  • 2004年(平成16年)3月13日 姪浜駅での供用開始により、ホームドアの全駅設置が完了。
  • 2009年(平成21年)3月7日 ICカードはやかけん、全駅で導入。

駅一覧

  • 全駅福岡県福岡市に所在。
  • 貝塚管区駅の所管である中洲川端駅を除く全駅が直営駅である。
  • 筑肥線快速は空港線内各駅に停車。
  • シンボルマークの由来は駅記事を参照。
  • 駅ナンバリングは、2011年3月上旬までに順次導入。
駅番号 駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 接続路線 シンボルマーク 所在地
K01 姪浜駅 - 0.0 九州旅客鉄道筑肥線
唐津線西唐津駅まで直通運転。福岡市交通局の列車は筑前深江駅まで)
ヨット 西区
K02 室見駅 1.5 1.5   室見川の流れ 早良区
K03 藤崎駅 0.8 2.3   フジの花
K04 西新駅 1.1 3.4   「N」を図案化した鉛筆・ペン
K05 唐人町駅 1.2 4.6   唐草模様の壺 中央区
K06 大濠公園駅 0.8 5.4   桜の花
K07 赤坂駅 1.1 6.5   「ア」を図案化したランナー
K08 天神駅 0.8 7.3 福岡市地下鉄七隈線天神南駅 天神地下街を経由して乗り換え)
西日本鉄道天神大牟田線西鉄福岡(天神)駅
梅の花(天神を表す)
K09
H01
中洲川端駅 0.8 8.1 福岡市地下鉄:箱崎線(姪浜方面から直通あり) 「中」と「川」の図案化 博多区
K10 祇園駅 1.0 9.1   博多祇園山笠の若者
K11 博多駅 0.7 9.8 九州旅客鉄道:九州新幹線鹿児島本線篠栗線福北ゆたか線
西日本旅客鉄道山陽新幹線博多南線
博多献上模様
K12 東比恵駅 1.2 11.0   「ひ」を図案化した壺
K13 福岡空港駅 2.1 13.1   飛行機と空
  • 定期券売り場は姪浜、西新、天神、博多の各駅にある。はやかけんでの定期券は全駅設置の券売機で購入可能であるが、クレジットカードは上記の定期券売り場でしか使用できない。

連絡運輸規定

以上の詳細は福岡市高速鉄道連絡運輸規定[5]を参照。

連絡運輸関係以外の割引制度などについては福岡市交通局#運賃または公式サイトを参照。

脚注

  1. ^ 都営地下鉄浅草線成田国際空港東京国際空港へ直通しているが、京成電鉄ならびに京浜急行電鉄の路線を経由して乗り入れている。
  2. ^ この場合は通常運転士として勤務している職員が運転業務を行う職員とは別に乗務し、車掌業務を行っている。職制としての車掌は存在しない。すなわち、車掌業務専門の職員は居ない。
  3. ^ http://www.mitsubishielectric.co.jp/area/installations/kyusyu/kyusyu03.html
  4. ^ 通勤型車両としては、現在でも唯一の路線。
  5. ^ 福岡市高速鉄道連絡運輸規程(福岡市役所内)

関連項目