新千歳空港駅
新千歳空港駅 | |
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改札口(2008年7月) | |
しんちとせ くうこう New Chitose Airport | |
◄南千歳 (2.6 km) | |
所在地 | 北海道千歳市美々 |
駅番号 | ○AP15 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■千歳線(支線) |
キロ程 | 2.6 km(南千歳起点) |
電報略号 | シセ |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
14,085人/日(降車客含まず) -2014年度- |
開業年月日 | 1992年(平成4年)7月1日[1] |
備考 |
社員配置駅 みどりの窓口 有 |
新千歳空港駅(しんちとせくうこうえき、英語:New Chitose Airport Station[注 1])は、北海道千歳市美々にある北海道旅客鉄道(JR北海道)千歳線の駅。駅番号はAP15[注 2]。電報略号はシセ。
概要
日本最北及び最東の空港駅であり、新千歳空港国内線旅客ターミナルへ直結している。2014年(平成26年)に海峡線(津軽海峡線)吉岡海底駅・竜飛海底駅が廃止されてからは、JR北海道唯一の地下駅となっている[注 3][注 4]。
早朝・深夜時間帯に普通列車が発着する以外は、ほぼ全ての列車が快速「エアポート」である。
当駅発の全ての列車が札幌駅へ行き、かつ同駅まで先着する。
2016年3月26日改正ダイヤにおいては、当駅発8時15分から20時45分の間は快速「エアポート」のみの15分毎等間隔運転で、日中は1時間あたり小樽行き2本(毎時00分・30分発)、札幌行き2本(毎時15分・45分発)の運転となっている[2]。2016年3月25日までは旭川行き(札幌からはL特急「スーパーカムイ」として運転)も運行されていたが、現在は廃止されている。札幌までの所要時間は約37分(一部列車を除く)。苫小牧・東室蘭・函館方面及びトマム・帯広・釧路方面へは隣の南千歳駅で乗り換えとなる[2]。
歴史
- 1992年(平成4年)7月1日:新千歳空港ターミナルビル供用開始に合わせて開業[1]。同時に千歳空港駅は南千歳駅と改称[1]。
- 1994年(平成6年):駅と駅のアートワークが第5回「ブルネル賞」奨励賞(Commendations)受賞。
- 1998年(平成10年):自動改札機導入。
- 2005年(平成17年)10月1日:東日本旅客鉄道(JR東日本)の成田空港駅と姉妹駅締結[3]。
- 2007年(平成19年)10月1日:駅ナンバリングを実施(AP15)[4]。
- 2008年(平成20年)10月25日:ICカードKitaca使用開始[5]。
- 2009年(平成21年)3月14日:Suicaとの相互利用開始[6]。
駅構造
- のりば
1・2 | ■千歳線 | 南千歳・札幌・手稲・小樽・旭川方面 |
青色を基調とし、赤色のアクセントカラーを配した内装デザインは、JR北海道がデンマーク国鉄と共同制作した。通路部分に見られる鮮やかな配色と、照度を抑えた待合室が特徴となっている。
社員配置駅。千歳ブロックの主管駅である。みどりの窓口(営業時間6時30分 - 22時45分)・自動券売機・指定席券売機・自動改札機設置駅。自動券売機は到着ロビーからの動線に配慮して改札口左右に配置している。トイレは改札外の待合室にあり、入場後は列車のトイレを利用するしかない。
ホームは島式1面2線で有効長は6両分、自動販売機が設置されている。駅ホームにあったキヨスクは2015年(平成27年)6月末の営業をもって休止となった。早朝と深夜を除いた時間帯で、いずれかの駅ホームで快速「エアポート」が発車を待つダイヤとなっているため、基本的に乗客は駅ホームで待たずに乗車できる。そのため、駅ホームにはベンチを設置していない。日中に発車する列車は小樽行きが1番線、札幌行きが2番線を使用する。
国内線出発ロビーまでは徒歩約6分。出発客は改札口正面左右のエスカレーターで出発ロビーへ、到着客は両脇のコンコースから改札口へ向かうよう通行ルートを分離している。国際線利用客は、国内線ターミナル2階からターミナル間連絡通路を利用して国際線ターミナルへ移動する。なお、国内線到着ロビーに当駅始発列車と南千歳駅乗換列車の発車標が設置されており、航空機を降りてすぐに列車の発車時刻が確認できるようになっている。
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駅名標(2013年9月)
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駅ホーム(2010年9月)
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待合室の照明と椅子(2008年7月)
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出発ロビーへのエスカレーター(左)、到着ロビーからのコンコース、改札口(右)。(2008年7月)
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到着ロビーからのコンコースと待合室(2008年7月)
利用状況
2014年度の1日平均の乗車人員は14,085人であり、北海道内の駅別乗車人員で4番目に多い駅となっている(2014年度)[7]。上位3駅はいずれも札幌市内にある駅であり、札幌市外にある駅としては北海道内で最も利用者が多い[7]。
乗車人員推移 | |
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年度 | 1日平均人数 |
2003 | 10,400 |
2004 | 10,640 |
2005 | 11,120 |
2006 | 11,660 |
2007 | 11,780 |
2008 | 11,790 |
2009 | 11,140 |
2010 | 11,010 |
2011 | 11,610 |
2012 | 12,801 |
2013 | 13,458 |
2014 | 14,085 |
駅弁
主な駅弁は下記の通り[8]。
- カニイクラ
- さけイクラ
- ウニめし
- かに釜めし
- カニいくら弁当
- 石狩鮨
- 鮭親子めし
- いくら石狩鮨
- 北海海鮮ちらし
- いくら入ずわい蟹ちらし鮨
- ズワイ押鮨
- 鮭いくら弁当
- 北の海幸づくし
- よくばり弁当
- うに三昧
- 大漁よくばり弁当
- たらば押鮨
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■千歳線(支線)
- ■快速「エアポート」・■普通
- 新千歳空港駅 (AP15) - 南千歳駅 (H14)
- ■快速「エアポート」・■普通
その他
- 新千歳空港駅 - 南千歳駅間は+140円の加算運賃が設定されているため、営業キロは2.6キロながら運賃は310円となる。
- 新千歳空港着の航空便が遅れた場合には、札幌方面行き最終列車の発車を遅らせて利用客の接続を計る場合がある。航空便の到着が大幅に遅れる場合は、最終列車を定時で発車させた上で札幌方面ゆき臨時普通列車を運転させることがある。
- 開業当初は、南千歳駅までのトンネル壁面にLED式のアニメーション表示装置が設置されて乗客向けに北海道の風景画などを放映していたが、設備の老朽化に伴い撤去された。
- かつては当駅からトマム駅、富良野駅、ニセコ駅方面などに臨時リゾート列車(「クリスタルエクスプレス トマム & サホロ」や「ニセコエクスプレス」など)が運転されていたが、快速「エアポート」に時刻変更が発生するなどダイヤ編成上の不都合が多く、2005年(平成17年)以降設定されていない。
関連項目
脚注
注釈
出典
- ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、21頁。
- ^ a b “新千歳空港駅発車時刻表・南千歳駅からの乗り継ぎ時刻表” (PDF). 北海道旅客鉄道(JR北海道) (2015年3月14日). 2015年8月17日閲覧。
- ^ “新千歳空港駅が開業25周年”. 苫小牧民報 (苫小牧民報社). (2005年10月3日) 2015年8月17日閲覧。
- ^ “駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2007年9月12日). 2014年9月6日閲覧。
- ^ “Kitacaサービス開始日決定について” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2008年9月10日). 2015年6月12日閲覧。
- ^ “「Kitaca・Suica相互利用」 スタート記念セレモニー” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2009年3月9日). 2015年10月5日閲覧。
- ^ a b “会社概要”. 北海道旅客鉄道(JR北海道). 2015年8月17日閲覧。
- ^ 『JR時刻表』2015年3月号、交通新聞社、2015年、684頁。
外部リンク
- 公式
- 新千歳空港駅構内図 - JR北海道
- 新千歳空港ターミナルビル