宮城野区

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みやぎのく ウィキデータを編集
宮城野区
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 宮城県
仙台市
市町村コード 04102-5
面積 58.25km2
総人口 194,068[編集]
推計人口、2024年3月1日)
人口密度 3,332人/km2
隣接自治体
隣接行政区
仙台市青葉区若林区泉区
多賀城市
宮城郡七ヶ浜町利府町富谷町
宮城野区役所
所在地 983-8601
宮城県仙台市宮城野区五輪二丁目12番35号
北緯38度15分58秒 東経140度54分35.4秒 / 北緯38.26611度 東経140.909833度 / 38.26611; 140.909833
外部リンク 仙台市宮城野区役所HP

宮城野区位置図

ウィキプロジェクト
東北地方太平洋沖地震から約1か月後、宮城野区に所在する仙台市立中野小学校の体育館内部の様子

宮城野区(みやぎのく)は、宮城県仙台市を構成する5区のうちのひとつ。仙台市の北東部で構成されている。

地理

区の西部を北東から南西にかけて、おおむね岩切駅 - 東仙台駅 - 陸前原ノ町駅 - 宮城野原駅をつないだ線に沿って通る長町 - 利府断層を境に地形の様相は異なる。

断層より東側は沖積平野仙台平野(狭義)であり、太平洋仙台湾まで広がる。同平野は勾配が緩慢で地下水位が浅いため排水が悪く、自然堤防浜堤などの微高地にのみ集落が形成されてきた。高度経済成長期の国道4号仙台バイパスの建設によって沿道に東部流通団地・東部工業団地がひらかれたが、地下水位の浅さは地下水くみ上げによる地盤沈下を引き起こし、宮城県沖地震の際には液状化が問題になった。

同断層より西側は洪積台地であり、松島丘陵七北田川氾濫原七北田丘陵梅田川の氾濫原、宮城野撓曲丘陵広瀬川の氾濫原という順番で北から丘陵と平地が交替で並んでいる。松島丘陵の宮城野区内の部分にはかつて岩切城があり、周辺も含めて緑地が保存されている。七北田丘陵より南では市街地化が進んでいる。

歴史

宮城野区が設けられる以前にこの地域が一つのまとまりとされたことはなかった。北部の岩切は中世に栄えた町で10世紀以降の陸奥国府とも推測される。西端は江戸時代から城下町仙台の一部、その他は農村地帯であった。

仙台市が政令指定都市になるに際し、北東部を分割して設けたのが宮城野区である。区名は水田開発以前にこのあたり一帯の原野を指して呼んだ名称であり、また古来よりの歌枕でもある「宮城野」に由来する。区名選定の公募1位が港区、3位が東区、4位が萩区であった。他都市にある区名や方位をとらないことを方針とした仙台市区名選定委員会により、宮城野が選ばれた。[1]

2011年3月11日東北地方太平洋沖地震に伴う大津波によって、区内の蒲生干潟や日本で最も低い山に認定された事が一時ある日和山が消滅する等の大きな被害を受けた[2]

経済

宮城野区内に存在する仙台港仙台塩釜港仙台港区)、宮城野貨物駅国道4号国道45号や、隣接する若林区の中央卸売市場などによって物流の条件に恵まれており、扇町一帯は若林区卸町とともに流通業が集積している。なお、2005年に宮城野原公園総合運動場内にある宮城球場を本拠地とするプロ野球球団東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生したので、プロ野球の興行に関連した経済効果が期待されている。

宮城野区のうち、国道4号から西側の地区には、工場敷地やJR東日本の社宅群があったため、これらの跡地利用によって郊外型大型店や公共施設の整備が進められている。

東北本線仙石線が通っており交通の便が他の区より良い。それに伴って駅前が発展してきており、小鶴新田駅前や岩切駅前はここ数年で目覚しい発展がある。

郵便

  • 仙台岩切郵便局
  • 仙台岡田郵便局
  • 仙台小田原郵便局
  • 仙台蒲生郵便局
  • 仙台国立病院前郵便局
  • 仙台幸町郵便局
  • 仙台栄郵便局
  • 仙台新田郵便局
  • 仙台自由ケ丘郵便局
  • 仙台田子郵便局
  • 仙台第三合同庁舎内郵便局
  • 仙台榴ケ岡郵便局
  • 仙台燕沢郵便局
  • 仙台鶴ケ谷郵便局
  • 仙台苦竹郵便局
  • 仙台二十人町郵便局
  • 仙台原町郵便局
  • 仙台福田町郵便局
  • 仙台福室郵便局
  • 仙台宮城野郵便局
  • 東仙台四郵便局
  • メルパルク仙台郵便局
  • 今市簡易郵便局

教育

高等学校

中学校

小学校

幼稚園

特別支援学校

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

楽天Koboスタジアム宮城(写真はフルキャストスタジアム宮城)

交通

鉄道

中心となる駅:陸前原ノ町駅仙台駅[注 1]

その他、東北新幹線が仙台駅 - 古川駅間で、仙山線が仙台駅 - 東照宮駅間でそれぞれ当区内を通過する。

バス

このほか、JRバス東北を中心とした高速バスが仙台駅東口バスプール[注 1]から発着するほか、旧ツアーバスも宮城野区内から発着する。

港湾

道路

有料道路
一般国道
県道

出身人物

脚注

注釈

  1. ^ a b 駅所在地は青葉区であるが、仙石線及び東口バスプールは宮城野区内に所在する。
  2. ^ a b 仙台都市圏環状自動車専用道路(「ぐるっ都・仙台」)内

出典

  1. ^ 難波信雄「政令指定都市仙台の区名選定に関する資料」、『市史せんだい』、第15巻、2005年9月。
  2. ^ 野鳥の楽園、見る影なく 一帯に砂、復元不能か 蒲生干潟(河北新報 2011年4月1日)
  3. ^ 市内を走るバス 多賀城市

外部リンク