ダライアス

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ダライアス
ジャンル 横スクロールシューティング
対応機種 アーケード
開発元 タイトー
発売元 タイトー
プロデューサー 河野敏男
ディレクター 河野敏男
デザイナー 河野敏男
藤田朗
三方一哉
プログラマー KEN HASEGAWA
TAKASHI KURIYAMA
HIDEAKI TOMIOKA
TOHRU SUGAWARA
HIDENORI SASATANI
橋本英樹
音楽 YASUHIKO TANAKA
小倉久佳
八木下直人
TSUKASA NAKAMURA
高橋英吉
高木正彦
美術 TETSUROH KITAGAWA
YOSHIHIRO WAKITA
鎗田準次
石川幸生
五十嵐恒三
栗城源也
讃岐平
MITSURU OGAWA
シリーズ ダライアスシリーズ
人数 1 - 2人(同時プレイ可)
メディア 業務用基板(1.91メガバイト
稼働時期 1986年
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
デバイス 8方向レバー
2ボタン
ヘッドフォン端子
筐体 3画面合成表示筐体
ボディソニック内蔵ベンチシート
CPU MC68000 (@ 8MHz) ×2
サウンド Z80 (@ 4MHz) ×2
YM2203 ×2
MSM5205
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
864×224 (3×288×224) ピクセル
60.00Hz
パレット8192色
売上本数 8ポイント
(1987年度大型筐体ゲームベストインカム3位)[1]
テンプレートを表示
ダライアス筐体

ダライアス』 (DARIUS) は、1986年タイトーが発売したアーケードゲームで横スクロールのシューティングゲーム。19インチもしくは15インチのモニターを横に3つ連結して表示する専用筐体を採用。ボディソニックを内蔵したベンチシート、ボリューム調整可能なヘッドホン端子を装備している。

概要

各ステージの最後には水棲生物モチーフとしたボスが待ち構えており、ボスを倒すと1ステージクリア。やがて現れる上下への分岐路で次ステージを選択する。

全26ステージのうち7ゾーンをクリアするとエンディングとなる。

継ぎ目のない3画面

複数画面を用いたアーケードゲームは1983年10月発売の辰巳電子工業TX-1』が初めてであり、翌年にはいくつかのメーカーがこぞって複数画面ゲームを発表している。

タイトーも、1985年に『ワイバーンF-0』でハーフミラーを使った2画面合成表示筐体を開発している。またハーフミラー自体は、スペースインベーダー(アップライトバージョン)やそれ以前の筐体からすでに使われている技術で、当時はゲーム画面と背景(筐体奥に描かれていた)を合成するために使われていた。

ダライアスにもこの技術が応用され、筐体内部上下に設置されたモニターの画像をハーフミラーに反射させ、ゲーム映像の部分が隙間なく隣の画面とつながっている。このことについて、当時、ダライアス3画面筐体の全体的なマネジメントを担当した三部幸治・現タイトー技師長は、「単に画面が3つ並んでいるだけでは何の驚きもないので隙間なく画面をつなげることが至上命題だった」と語っている[2]

なお、2010年12月17日稼動した『ダライアスバースト アナザークロニクル』でも、ハーフミラーによる縦横比16:9のワイドモニター2画面合成が採用されている。

ゲーム内容

ダライアスシリーズ全体のストーリーボードでの時系列的な位置づけとしては、『Gダライアス』と『ダライアス外伝』の間、ダライアス暦201年の出来事となっている。

自機

8方向レバー、2ボタンで自機シルバーホークを操作する。 ボタンは対空攻撃と対地攻撃。ただし、名称は便宜的なもので、どちらも空中物、地上物の両方を攻撃可能。対空攻撃は前方を、対地攻撃は放物線を描いて斜め前方を攻撃する。パワーアップによって攻撃幅・性能・方向が増える。

内容はオーソドックスな横スクロールのシューティングゲームだが、3画面という広大なフィールドのために、遠隔攻撃による見越し射撃が重要となる。

パワーアップ

3種類に色分けされたパワーカプセル(各10点)を集めると各種装備がパワーアップする。パワーカプセルと同じ色をした特定の敵(編隊の最後尾であることが多い)を倒すことで出現する。

対空中物(赤)
初期状態では連射性に優れるミサイル。赤ユニットを8個取るごとに敵を貫通するレーザー、壁も貫通するウェーブの順でグレードアップする。最強は優れた連射性能を持ち敵に多大なダメージを与えることのできる三連ミサイルであり、レーザーやウェーブにグレードアップさせない方が攻撃力が強い。特に巨大戦艦との戦闘では、レーザーやウェーブでは苦戦することになる。
対地上物(緑)
初期状態では前方下に放たれるボム。緑ユニットを8個取るごとに前方上下2方向のツイン、前後上下4方のマルチの順に強化される。
防御(青)
初期状態ではアームと呼ばれるシールドを展開する。防御、初期耐久力3、以降1ずつ追加。青ユニットを8個取るごとに初期耐久力3、以降2ずつ追加のスーパー、壁に当たると跳ね返り初期耐久力3、以降2ずつ追加のハイパーの順で強化される。シールドの耐久力が残り1になるとシールドの見た目が小さくなり、規定の回数を防御するとシールドは消滅する。つまり、アームの場合は、耐久力が1の状態から直接青ユニットを取る(耐久力2)よりは、一旦故意に弾に当たるなどして消滅させてから青ユニットを取った方が耐久力は高くなる(耐久力3)。また、青の耐久力1の敵に体当たりしても同じことができる。なお、アームの当たり判定は自機よりも大きく、被弾しやすい。また、敵の攻撃の中にはトモマヤから発射されるレーザー、グレートシングのドリルミサイルなど、アームに当たっても消滅せずにそのまま貫通していくものもあり、これらの攻撃が自機に直撃するとアームを装備してる状態でもミスとなってしまう。これはボスの巨大戦艦本体へ自機が接触した場合も同様である。更にハイパーアームでは、地形に弾かれて反対側の壁に激突死する可能性があり、狭い地形を通過することが難しくなる。

それぞれの段階は更にレベル0–7までに細分化されており、7段階のときにさらにカプセルを取得するとレベルがアップする。各段階でも徐々に連射数や弾速が増加(対空攻撃)したり、攻撃判定が拡大(対空/対地攻撃)したりする。ただし、ミスにより自機がやられると細分化されているレベル1 - 7のカプセル取得は失われ、それぞれの段階の初期値から再びパワーカプセルを集め直さなければならない。従って場所によっては1度でもミスをするとクリアが著しく困難になる。

パワーカプセルおよびスペシャルカプセルは、ステージのイメージによって動きが異なる。洞窟及び都市部では宙を漂っており、海中ステージでは画面内を下に向かってゆっくり沈んでいき、地面や障害物にぶつかってバウンドを繰り返すが、山岳地帯(地表)、バンアレンベルト(宇宙空間)では浮上していって画面上部に消失するため、自機から遠く離れた場所でアイテムを持つ敵を破壊すると回収が難しくなる。

パワーカプセルおよびスペシャルカプセルは敵弾を通さないため、わざと取得せずにおき防御に使うこともできる。

対空中弾パワーアップ
レベル ミサイル レーザー ウェーブ
連射数 弾速(ドット/秒) 並装数 連射数 弾速(ドット/秒) 水平サイズ 連射数 弾速(ドット/秒) サイズ
0 4 420 単装 4 440 16ドット 3 440
1 4 440 単装 4 440 24ドット 3 460
2 4 460 二連装 4 460 24ドット 3 460
3 4 480 二連装 4 460 32ドット 3 480
4 5 500 二連装 5 480 32ドット 3 480
5 5 520 三連装 5 480 40ドット 3 500
6 5 540 三連装 5 500 40ドット 3 500 特大
7 5 560 三連装 5 500 48ドット 3 520 特大

スペシャルカプセル

パワーカプセルの色違いの物が存在し、特殊効果がある。特定の場所を撃つと現れる。

ボーナス得点(銀)
得点が50〜51200(50×2n : n=0〜10)ポイントアップする(ランダム)。
画面内の敵全滅(金)
画面内の敵がすべて消滅する。
1up(護衛機マーク)
自機が1機増える。

ステージ構成

面クリア後、上下に分岐が現れてどちらへ向かうかの選択ができる(2人同時プレイで選択が分れた場合は、1プレイヤー側が優先される)。このため1面はゾーンA、2面はゾーンB,C、3面はゾーンD,E,F……と種類が増えていき、最終7面まで合わせると合計28種のステージが存在する。ただし最終面ではゾーンVとゾーンZが2つずつあるため、実質的にはアルファベットと同じ26ステージである。最終面のゾーンの並びは、上から、Z',V,W,X,Y,Z,V'、の順。

アーケード版の原案段階では26ステージ全てに別のボスが用意されていた。製品版では、6面以前では全て同じボスが登場(例えば5面のゾーンK~Oのボスは全てキーンベイオネット)し、攻撃方法も大差は無いが、ゾーンごとに色が異なる。以降のアーケード版の続編にも、数、比率は異なるものの、色違いのボスは見受けられる。

原案のボスは、PCエンジン版スーパーダライアスで登場することとなったが、攻撃方法に関しては、そのほとんどが原案や発売前バージョンのそれからは変更されている。また、下記表で☆のついた戦艦は続編のダライアスIIにボスとして登場している。

ゾーンは大きく分けて宇宙洞窟(A・H・N・P・W)、都市地帯(B・I・L・U・Y)、山岳地帯(C・D・O・Q・X)、バンアレンベルト(F・G・M・T・V)、海底基地(E・J・K・R・S・Z)の5種があり、それぞれ地形・BGMなどに違いがある。

こうした選択可能なステージ構成から、初心者はクリア優先の簡単なルート、上級者は点数狙いの稼げるルートを選べるなどプレイヤーの戦略に大きな幅が生まれた。この分岐システムは後のダライアスシリーズ、『ナイトストライカー』などにも引き継がれることとなる。

ゾーン名、ボス和名は、青柳昌行・猿渡雅史編著、『DARIUS ODYSSEY 公式設定資料集』に準拠。

面数ゾーン名BGMボスBGMボスボス色ボスモチーフPCエンジン版でのボスボスモチーフ
1A
(宇宙洞窟)
Captain NeoBOSS 1KING FOSSIL
キングフォスル
(化石の王)
シーラカンスKING FOSSIL
(キングフォスル)
(化石の王)
シーラカンス
2B
(都市地帯)
Inorganic BeatBOSS 2ELECTRIC FAN
エレクトリックファン
(扇風機)
イソギンチャクELECTRIC FAN
(エレクトリックファン)
(扇風機)
イソギンチャク
C
(山岳地帯)
Cosmic Air WayBURST OUT
バーストアウト
(破裂せしもの)
フグ
3D
(山岳地帯)
Cosmic Air WayBOSS 3DUAL SHEARS
デュアルシェアーズ
(対なる鋏)
アメリカザリガニBIG RAJARNN
ビッグラジャーンヌ
(飛翔する巨影)
トビエイ
E
(海底基地)
THE SEA☆LITTLE STRIPES
リトルストライプ
(さざめく縞模様)
エンゼルフィッシュ
F
(バンアレンベルト )
CHAOS ~Main Theme~DUAL SHEARS
(デュアルシェアーズ)
(対なる鋏)
アメリカザリガニ
4G
(バンアレンベルト)
CHAOS ~Main Theme~BOSS 4FATTY GLUTTON
ファッティグラトン
(貪食家)
ピラニア☆MYHOME DADDY
マイホームダディ
(姿借りしもの)
ヤドカリ
H
(宇宙洞窟)
Captain NeoFATTY GLUTTON
(ファッティグラトン)
(貪食家)
ピラニア
I
(都市地帯)
Inorganic BeatGUARD SAVAGE
ガードサベージ
(蛮勇の守護者)
イタチザメ
J
(海底基地)
THE SEA☆STEEL SPINE
スチールスピン
(鉄旋風)
ハリセンボン
5K
(海底基地)
THE SEABOSS 5KEEN BAYONET
キーンベイオネット
(熱帯びし銃剣)
カジキHARD MOLLUSK
ハードマウルスク
(剛性軟体)
カツオノエボシ
L
(都市地帯)
Inorganic Beat☆ALLOY LANTERN
アロイランタン
(強固な灯火)
アンコウ
M
(バンアレンベルト)
CHAOS ~Main Theme~TOUGH SPRING
タフスプリング
(強靭なバネ)
エビ
N
(宇宙洞窟)
Captain Neo☆HYPER STING
ハイパースティング
(鋭き針)
ミノカサゴ
O
(山岳地帯)
Cosmic Air WayKEEN BAYONET
(キーンベイオネット)
(熱帯びし銃剣)
カジキ
6P
(宇宙洞窟)
Captain NeoBOSS 6IRON HAMMER
アイアンハンマー
(鉄槌)
シュモクザメ☆DRIO SAWM
ドリオサーム
(絡みつく闇)
ウツボ
Q
(山岳地帯)
Cosmic Air WayMYSTIC POWER
ミスティックパワー
(秘せし力)
アンモナイト
R
(海底基地)
THE SEAFIRE STAR
ファイアースター
(烈火星)
ヒトデ
S
(海底基地)
THE SEAIRON HAMMER
(アイアンハンマー)
(鉄槌)
シュモクザメ
T
(バンアレンベルト)
CHAOS ~Main Theme~BUDDY BLAZER
バディブレイザー
(炎に親しきもの)
ウミテング
U
(都市地帯)
Inorganic Beat☆RED CRAB
レッドクラブ
(朱き鋏)
シオマネキ
7Z'
(海底基地)
THE SEABOSS 7GREAT THING
グレートシング
(巨大なるもの)
マッコウクジラGREAT THING
(グレートシング)
(巨大なるもの)
マッコウクジラ
Z
(海底基地)
V
(バンアレンベルト)
CHAOS ~Main Theme~STRONG SHELL
ストロングシェル
(強靭なる甲羅)
ウミガメSTRONG SHELL
(ストロングシェル)
(強靭なる甲羅)
ウミガメ
V'
(バンアレンベルト)
W
(宇宙洞窟)
Captain NeoGREEN CORONATUS
グリーンコロナタス
(翠の冠)
タツノオトシゴGREEN CORONATUS
(グリーンコロナタス)
(翠の冠)
タツノオトシゴ
X
(山岳地帯)
Cosmic Air WayOCTOPUS
オクトパス
(海原の悪魔)
タコOCTOPUS
(オクトパス)
(海原の悪魔)
タコ
Y
(都市地帯)
Inorganic BeatCUTTLE FISH
カトルフィッシュ
(十足魚)
イカCUTTLE FISH
(カトルフィッシュ)
(十足魚)
イカ

詳細はベルサーを参照。

ボス

ボスを水棲生物にしたのは、「3画面であることを生かしボスを1画面を埋めるような巨大なものにしたかった」ためとのこと。これはプレイヤーに好評で、以降のダライアスシリーズでも、ボスの巨体とそれによるインパクトは欠かせないものとなった。

また、ボス戦艦登場時には警告音と共に「WARNING!! A HUGE BATTLE SHIP (ボス戦艦の名前が入る) IS APPROACHING FAST」(警告!!巨大戦艦(ボス戦艦名)が高速接近中!)というメッセージが流れる。後の様々なゲームで見られる『ボスが登場する前にWARNINGという警告を出す』という演出を初めて行ったのがダライアスで、ギネス世界記録にも登録されている[1]。この演出は同社の『レインボーアイランド』や『あっかんべぇだぁ〜』等、本作をセルフパロディしたステージでのボス戦にも使用されている。

本作のみ警告終了後、銀色の球状で撃つと一定回数分裂する「浮遊機雷」がいわば前座として登場する。その間にモノクロのボスがゆっくりと浮上し、完全に色づいたところでボス戦の開始という演出がなされていた。 またボスを倒すのに時間がかかると「ヤズカ・タカーミィ」という立方体型の敵キャラが登場し、さらに時間が経過すると撃ち返し弾を撃ってきて永久パターンを防ぐ。

また各ボスにはヒレや腕などの「外れパーツ」があり、一定回数撃ち込むと破壊できる(1つ3万点)。キングフォスルのヒレのように必ずしも壊さなくても本体を撃破できるもの、デュアルシェアーズのハサミのように外れパーツを破壊しないとボス本体を攻撃できないもの、オクトパスとカトルフィッシュのように本体を直接攻撃できないがパーツを全て破壊することで倒せるものがある。 他にもグレートシングが一定間隔で発射するドリルミサイルが1本3万点などのように、攻撃物を撃ち落とした際に得点が付く場合もある。スコアアタックにおいてはこれらのパーツを確実に破壊することが、スコアを大きく左右することとなる。

ボス以外の一般キャラクターは、水棲生物を機械化したデザインで統一されている訳ではない。こうした一部敵キャラのデザインもまた、後のダライアスシリーズに引き継がれている。

2人同時プレイ

1人でプレイしてもパワーアップに余裕のあるゲームではないが、2人同時プレイ時でもパワーカプセルが多く出現することはない。そのためプレイヤーの役割分担やパワーアップの仕方を考えてプレイしないと両者ともろくにパワーアップできないことにもなりかねない。

また、シューティングゲームの2人同時プレイでは自機同士には当たり判定がない(通り抜ける)ものが多いが、ダライアスの場合、自機同士がぶつかって先に進めないという特徴があり、相手がレバーをこちら向きに入力またはニュートラルの場合、自分が相手側にレバーを入力しても双方動かない。これにより1プレイヤーと2プレイヤーが近くで行動すると互いに邪魔をして弾や地形を避けられない事態を招きやすい。

2人同時プレイ時にはエンディングに変化がある。両者生き残り、1プレイヤー脱落、2プレイヤー脱落それぞれで異なったものが用意されている。

なお、最終ゾーンではコンティニューや途中参加ができなくなる。

エキストラバージョン

ボスの耐久力、敵キャラやアイテムの配置とショット強度、難易度を調整されたエキストラバージョンが発表された。変更点は以下の通り。なおエキストラバージョンは、全コースの全国トップを達成するなど当時はダライアスのハイスコアラーだったゲーム情報誌ゲーメスト新声社)の石井ぜんじも助言役として参加している。

  • タイトル画面で、「DARIUS」のロゴの右下に小さい「EXTRA VERSION」との表示が追加された。これで旧バージョンとの識別が可能。
  • 各ゾーンのパワーアップカプセルの配分を見直し、ゾーン毎に特徴のある配分にした(イージー設定とベリーハード設定を除く)。
  • レーザーの威力が増した。これと次項により難関とされるゾーンHの対ファッティグラトン戦が多少やりやすくなっている。旧バージョンでは多くのプレイヤーがパワーアップをミサイルで止めていたことによる対応。
  • 対ボス戦で、パーツを破壊するとその分のダメージが本体にも加算されるようになった。
  • ストロングシェルの頭部に張り付いて、当たり判定出現と同時に連射すると攻撃前に撃破できるという通称「2秒パターン」が使えなくなった。
  • オールクリア時に残機1機に付き100万点ボーナスが加算される様になった。これは、残機を使って延々と稼ぐことによるプレイ時間延長行為を防止するため。
  • ボス前の浮遊機雷は難易度イージー以外では、4面から青く変色した機雷が高速で自機目がけて突っ込んでくる攻撃が追加された。
  • 難易度イージーでは、コンティニュープレイ不可(途中参加は可能)。

その他

  • 使用BGMのうち、ゾーンAほか宇宙洞窟ゾーンで流れる CAPTAIN NEO は、元々は未発売作品『メタルソルジャーアイザック』(1984年にロケテストのみ実施。その後改良を加えて翌1985年にメタルソルジャーアイザックIIとして正式販売された)のタイトルミュージックとして、当時入社間もない小倉久佳が作曲したBGMである。小倉久佳によると、本作「ダライアス」の作曲には1ヶ月しかスケジュールが与えられず、1986年10月のAMショーに間に合わせるため、この曲を急きょFM音源化してショー出展バージョンに流用したところ好評だったため、製品バージョンにもそのまま採用されたという経緯がある[3]
  • DARIUS」という名前の元は人名である。タイトーのゲームには「QIX(クイックス)」、「SEAFLY(セアフリー)」などの読みにくいタイトルが多く、敢えて読みにくい名前をつけて印象を深めようという考えがあった。
  • メカニックデザインを担当したのは元タツノコプロの人間である。自機シルバーホークのクチバシを思わせる機首のデザインや、タツノオトシゴ型の戦艦(グリーンコロナタス)が出てくるところ等にその影響が見て取れる[2]
  • 元々はアメリカザリガニモチーフのボスの名前は「レッドシェアーズ」で、未登場のカニが「デュアルシェアーズ」だったが、カニが没になったためアメリカザリガニがデュアルシェアーズという名前になった。その後、PCエンジン版でカニがシオマネキとして復活し、名前も「レッドクラブ」になった。
  • AMショーなどで使われた発売前のバージョンにはガードサベージとビッグラジャーンヌを含めた13体のボスがいたが、発売に向けてボスを11体に絞り込む時点で、ガードサベージは「キャラクタが小さい」、ビッグラジャーンヌは「キャラクタが傾きすぎている」といった見栄えの問題で没にされた。
  • 主人公の名前はプレイヤー1が「プロコ(PROCO)」、プレイヤー2が「ティアット(TIAT)」であり、繋げて逆から読むと"TAITO CORP"となる。また、地上物扱い(実際には空中に浮いている物もある)の雑魚敵の名前はすべて当時のタイトー社員の名前を逆から読んだものであり(タジフ→藤田、ワ・ガセハ→長谷川など)、空中物扱いの雑魚は薬品名をもじったものである(ネシウム→マグネシウム、ホルム→クロロホルムなど)。
  • エンディングは、選択した最終面によって異なる。新天地での復興、シリアスな悲劇、夢落ち、冗談、未来のゲーム等によってゲームが締めくくられる。
  • 1upアイテムとして出現するキャラは、もともと企画段階で味方護衛機としてデザインされた物である。シルバーホークと似ていないのはそのため。また、同じキャラが『ダライアスII』ではミカタデカという敵キャラとして後方から出現。『ダライアス外伝』では味方として、コンティニュープレイ時に同じく後方から現れ、アイテムを放出する。
  • 発売直後の最初のバージョンでは、アーム無しの状態で弾に当たっても死ななくなるバグがあった。当時ゲーメストのライターだった風見螢がこれを発見して開発者に連絡し、後のバージョンで修正された。
  • パワーユニットを2つ同時に取ると、1つしか取ったことにならない。同様に、アームを装備している状態で2発同時に被弾しても1発分のダメージしか受けない。
  • 最後のボスを倒した後、シルバーホークが操作できなくなる前に地形にぶつけて最後の1機を自爆させると、エンディングとネーム入れが重なって起こる。
  • 1人プレイでも、なぜか反対側のプレイヤーに得点が入ってしまうことがある。
  • ハイスコア(当時600万点台)を狙おうとするときゾーンYをクリアするパターンが一般的だった時期に、ゲーメスト編集部内で風見螢が「700万点出せる可能性があるのは(グレートシングのドリルミサイルで稼げる)Zゾーンクリアしかないね」と言ったところ、石井ぜんじは「いやいや、それは絶対に無理だ」と返したという。しかし、それを初めて実現したのは石井ぜんじ本人である。
  • パワーアップアイテムの配置が難易度設定により変化するため、設定により最適なパターンが異なる場合もある。また、ゾーンAのアイテム数で難易度設定を看破可能(ハードとベリーハードの配置は同じ)。エキストラバージョンでは難易度ノーマルとハードのアイテム配置が変更されている。このため、エキストラバージョンではハードとベリーハードのアイテム配置が異なる。ちなみに、ベリーハード設定ではどのゾーンでもアイテム配置数と配置位置が同一であり、全般的に不足しがちな一方で、必ず青(アーム)カプセルが最初に出現するようになっている。
  • 2016年現在の稼働状況としては、現存数は少ないが、オールドゲーム愛好者に非常に人気のあるタイトルであり、コンスタントに稼働しているゲームセンターもある。ただし、基板や筐体内の部品の寿命が近づいており、故障すると修理サポート自体が終了している為修理不可能である事から、撤去され不燃ゴミ(ゲーム基盤)もしくは粗大ゴミ(専用筐体)として処分せざるを得ないケースが見られる。また、ダライアスに限らず大型筐体のゲーム機はすべてPSE法に抵触するため、現在の稼動店舗以外で、純正の状態で稼動する可能性はない。また、モニタの関係で、純正以外の仕様で稼働するのも難しい。
  • MARS16から、2004年にオフィシャルTシャツが発売された。
  • ベンチのボディソニックにより発生する重低音が近隣の迷惑となるため、ベンチへの配線(またはベンチそのもの)を外して営業に使用されていたロケーションもあった。ただし、ベンチそのものを外すと、本来、風営適正化法の規制対象外機器である本機が、規制対象機器となってしまう。
  • 1987年8月ビッグアップルよりダライアス写真集が発売された。
  • 2008年7月にダライアスプラス(600 Wiiポイント)が、同年10月にはスーパーダライアス(800 Wiiポイント)がWiiバーチャルコンソールにて配信されている。配信元もNECアベニューに代わり、版権を持つタイトーからとなっている。レンタリングがフレームバッファ方式になったため、PCエンジンで見られたスプライトのちらつきがなくなっている。

ストーリー

かつては高度な科学力と独自の文化を誇った惑星ダライアスだったが、突如として来襲した異星人ベルサー(BELLSER)の攻撃によって住民の大半は死に絶え、生き残ったごくわずかな人々は地下シェルターに退避していた。しかし、食料その他の資源には限りがあり、このままでは滅亡の日がくるのも時間の問題であった。

そこで討議の結果、生き延びた人々の中から2人の男女、プロコ (PROCO) とティアット (TIAT) を選び、小型輸送機を改造した戦闘機「シルバーホーク (SILVER HAWK)」に乗せ、新たな居住地を目指して脱出させることにした。

そしてある夜、2機の戦闘機が地上に向け緊急発進した。しかし、その行く手には恐るべき罠が待ち受けていた……。

音楽

音楽は同社サウンドチームZUNTATAの"OGR"こと小倉久佳が担当している。ダライアスは小倉の代名詞となり、1997年の『Gダライアス』まで、アーケードゲームでの続編の全作全曲を担当する。

音楽、効果音ともにステレオ出力である。ダライアスで使用している音源チップはヤマハYM2203×2、沖電気MSM5205。これらは(YM2203のFM音源部分は専用のYM3014 DACの出力が1チャンネルだけのためにモノラルだが、SSG部分はPSGことMSXやNEC PC-6001等に採用された実績のあるGI社のAY-3-8910互換であり、AY-3-8910のみならず、YM2203もSSG部分はAY-3-8910と同等で3音を独立して出力できるため、仮に基板の配線仕様がそれらを分岐して出力するように構成せず、単純に3音をミキシングして出しているようなハード構成であれば)いわゆるステレオ出力ではないが、YM2203はFM音源部分とSSG音源部分を別々に出力できる仕様であり、2つのYM2203とMSM5205からバラバラに出力してから追加回路でそれぞれを左右独立で音量コントロールすることによってステレオを実現している。また、ステレオ効果のみならず曲中の音量調節にも使われており、発音数を満たす同系統のFM音源チップであっても再現が難しい。

他機種版

3画面で遊ぶことを前提にすることが非現実的な家庭用ゲーム機・携帯アプリへの移植の為に、これらの作品は全て1画面作品として再調整したリメイクとなっている。

No.タイトル発売日対応機種開発元発売元メディア型式売上本数
1DARIUS+
欧州連合の旗1989年Amiga
Atari ST
SoftekThe Edgeフロッピーディスク
カセットテープ
--
日本国内未発売
2スーパーダライアス
日本の旗1990年3月16日PCエンジンCD-ROM²NECアベニュー
ビッツラボラトリー
NECアベニューCD-ROMHACD0003-
3ダライアスプラス
日本の旗1990年9月21日PCエンジンNECアベニュー
ビッツラボラトリー
NECアベニュー8メガビットHuCARD[4]NAPH-1009-
通常のPCエンジンとスーパーグラフィックス両対応
4DARIUS+
欧州連合の旗1990年ZX SpectrumSoftekThe Edgeフロッピーディスク
カセットテープ
--
日本国内未発売
5ダライアスアルファ
日本の旗1990年PCエンジンNECアベニュー
ビッツラボラトリー
NECアベニューHuCARD--
非売品
6ダライアスゲート
G@meパーク
日本の旗2002年8月12日mova504i専用
iアプリ
タイトータイトーダウンロード--
7ダライアスゲート DASH Q
ウリキリゲーム♪タイトー
日本の旗2002年11月13日51シリーズ専用
J-スカイ
タイトータイトーダウンロード--
8ダライアスR
日本の旗2002年12月13日ゲームボーイアドバンスラディックPCCW JapanロムカセットAGB-P-A2DJ-
リメイク移植
9ダライアスゲート
日本の旗2004年6月3日Java Phase 3対応端末
EZアプリ
ボーステックボーステックダウンロード--
10ダライアスオーシャン
G@meパーク
日本の旗2004年8月5日900iシリーズ専用
iアプリ
タイトータイトーダウンロード--
アレンジ移植
11ダライアスオーシャン
日本の旗2004年8月19日EZアプリ(Java)タイトータイトーダウンロード--
アレンジ移植
12ダライアス完全版ワイド
ダライアス完全版

日本の旗2007年9月12日ワイド横画面アプリ対応機種
ソフトバンクモバイル3G対応機種
Yahoo!ケータイ
タイトータイトーダウンロード--
13ダライアス(EZweb
インベーダーでGO!
日本の旗2007年12月13日一部のBREW3.1対応au携帯電話
EZアプリ(BREW))
タイトータイトーダウンロード--
14ダライアスワイド
インベーダーでGO!
日本の旗2008年1月28日P905iD905iF905iF904i
iアプリ
タイトータイトーダウンロード--
15ダライアスプラス
日本の旗2008年7月15日Wii
バーチャルコンソール
NECアベニュー
ビッツラボラトリー
タイトーダウンロード--
PCエンジン版の移植
16スーパーダライアス
日本の旗2008年10月7日Wii
(バーチャルコンソール)
NECアベニュー
ビッツラボラトリー
タイトーダウンロード--
PCエンジン版の移植
PCエンジンCD-ROM2版「スーパーダライアス」
NECアベニューより発売されたダライアスの移植作品。開発はビッツラボラトリー。
移植の際には、2人同時プレイのカット、ミスしてもその場で復活、一部エンディングの差し替えなど仕様変更された。またCD-ROMの大容量を活かし、アーケード版の原案段階で存在した26体のボスを全ステージに個別配置する仕様が盛り込まれており、BGMはアーケード版のものがCD-DAでそのまま収録。家庭用ゲーム機初のドルビーサラウンドに対応している。スプライトを使用してステージの二重スクロールも再現されている。武器をウェーブにすると、ウェーブで倒した敵は点数が全く入らないという致命的なバグがある。
裏技でゲーム中に登場する全26体のボスと連続で戦えるモードがある。
開発当初は2人同時プレイの再現が前提とされ、ゲーム雑誌に2人同時プレイの開発中写真も掲載されたが[5]、スプライトの表示限界から2人同時プレイと二重スクロールのどちらかを断念せざるを得なくなり、最終的に2人同時プレイがカットされた経緯がある。
本作の発売当時は、スーパーダライアスのゲーム画面を立体視できるソニー製の3Dメガネが抽選でプレゼントされるというキャンペーンも行われた。
2008年10月7日よりWiiバーチャルコンソールで配信された(要800Wiiポイント)。スプライト描画がフレームバッファでエミュレートされていることから、実機では顕著に現れた横方向のスプライトのちらつきがなくなっている。
PCエンジン版「ダライアスプラス」
NECアベニューより発売。ゲームシステムは先に発売のスーパーダライアスに準拠したものだが、PCエンジンスーパーグラフィックスにも対応しており、スーパーグラフィックスでのプレイ時にはボス戦時などのスプライトのチラつきが軽減される仕様が盛り込まれた。また、スーパーダライアスに存在したウェーブで倒した敵の点数が入らないバグの修正、ゲームバランスの見直しとしてカプセルの出現数や敵配置の見直し、ステージ4までならコンティニュー可能といったいくつかの修正も施された。
ボスはスーパーダライアスに登場していた26体から16体がセレクトされ各ゾーンに再配置されているが、アーケード版に存在したグレートシング等の一部ボスが登場しておらず、エンディングもいくつかがカットされた。移植にはタイトーの黒澤文雄が関わっている[6]2008年7月15日よりWiiバーチャルコンソールでも配信(要600Wiiポイント)。
PCエンジン版「ダライアスアルファ」
ダライアスプラスの発売記念として抽選配布されたプレゼント用のソフトで一般販売はされていない。先に発売のスーパーダライアスの裏技にあった、全26体のボスと連続で戦うモードをHuCARD上で再現したもので、ダライアスプラスに登場した全16体のボスと連続で戦うという内容。この他にも制限時間内でスコアを競う4分間タイムトライアルモードもある。
ゲームボーイアドバンス版「ダライアスR」
パシフィック・センチュリー・サイバーワークス・ジャパン(現:ジャレコ)より発売。開発はラディック[7]
2人同時プレイはできない。またバランスが悪く、1面のSTAGE-Aがステージ、BOSSともに最難所で、その後のSTAGEは初心者でも比較的クリアしやすい難易度となっている。
BGMには歴代シリーズのものが流用されているが、何故か一部にダライアスシリーズとは無関係なはずの『ファンタジーゾーン』の最終ボスBGM「YA-DA-YO」が流れる。
携帯アプリ版「ダライアスゲート」
タイトー監修、ボーステック企画・開発という形態で制作。
携帯アプリ版「ダライアスオーシャン」
不時着により海面しか移動できないシルバーホークが海中にいる敵を爆雷で攻撃するディープスキャンタイプのゲーム。しかしそのゲーム性以外、ゾーン分岐やステージ構成、登場ボス、サウンドなどは再現されている。
携帯アプリ版「ダライアス完全版・完全版ワイド」
タイトーが配信。ワイド版は画面を横向きにできる携帯電話に対応しており、アーケード版の雰囲気を再現している。
携帯アプリ版「ダライアス」
タイトーが配信。BREWの持つ高速・大容量のメリットを生かし各ステージおよびBGMはアーケード版をほぼ忠実に再現。また5種類のエンディング画面もほぼ忠実に再現されている。アーケード版と同じくボスは全11体でステージは全28ステージ。
なお本アプリは他キャリア版のダライアスにはないEZアプリ(BREW)版独自のオリジナル機能としてランキング機能が搭載されており、全国ランキングの上位に入賞されたユーザーには「インベーダーでGO!」サイト内のポイント交換所で使用できるポイントが付与される。ポイント交換所にはここでしか手に入らないレアアイテム「ダライアス待ち受けFlashR」や「ダライアス壁紙」などがダウンロード可能。
携帯アプリ版「ダライアスワイド」
タイトーが配信。ワイド画面に対応し、効果音やBGMをアーケード版に限りなく近い音で再現しており、EZアプリ(BREW)版同様ボス全11体および全28ステージを収録している。対応機種はP905iD905iF905iF904iのみ。

スタッフ

アーケード版
  • プロデューサー、ディレクター:河野敏男
  • ゲーム・デザイン:河野敏男、藤田朗、三方一哉
  • プログラム:KEN HASEGAWA、TAKASHI KURIYAMA、HIDEAKI TOMIOKA、TOHRU SUGAWARA、HIDENORI SASATANI、橋本英樹
  • アート・デザイン:TETSUROH KITAGAWA、YOSHIHIRO WAKITA、鎗田準次、石川幸生、KOHZOH IGARASHI、栗城源也、讃岐平、MITSURU OGAWA
  • メカニカル・エンジニア:TAKEKI NAKAMURA、EIJI KUBOTA
  • キャビネット・デザイン:TAKEO SHIRAISHI、HISAYOSHI NAKANE、NATUKI HIROSAWA
  • ハードウェア・デザイン:TAKASHI OHHARA、SYUJI KUBOTA、SEIGO SAKAMOTO
  • 作・編曲:YASUHIKO TANAKA、小倉久佳、八木下直人、TSUKASA NAKAMURA、高橋英吉、高木正彦
PCエンジン版『スーパーダライアス』
  • エグゼクティブ・プロデューサー:崎尾誠
  • プロデューサー:多部田俊雄
  • ディレクター:松田浩二
  • プログラマー:清水真佐志、MASATOSHI KANEMITSU、HACKER(めすだひでき)、MAX INDE(いんでまさし)
  • ハイスピード・マスパック:TEN (JUNICHI TEN TAKAO)
  • グラフィック・コンポーザー:HYPER(多部田俊雄)、GU-GU-(松田浩二)、BEAR(高原保法)
  • レコーディング・スーパーバイザー:YUKIHIRO TO、KIMITOSHI HASHIZUME
  • サウンド・エフェクト:磯田重晴、KENICHIRO ISODA
  • マップ・コンバート:小座間隆、WARUIKO ISHIBASHI
  • スペシャル・サンクス:NAOTO YAMAMOTO、TSUYOSHI MATUMOTO、窪内裕、SHIGENOBU NANBU、NORIAKI OHTSUKA、渡辺矩之、室星薫、CUTY(鈴木富美子)、METAL YAMASHITA(山下賢一)、T.HAYASHI、CHARMY(おちあいちえこ)、CHISATO YANAGI、FUMIO KUROSAWA
PCエンジン版『ダライアスプラス』
  • エグゼクティブ・プロデューサー:崎尾誠
  • プロデューサー:多部田俊雄
  • ディレクター:松田浩二
  • プログラマー:清水真佐志、MASATOSHI KANEMITSU、HIDEKI MESUDA、MASASHI INDE
  • ハイスピード・マスパック:TEN (JUNICHI TEN TAKAO)
  • グラフィック・コンポーザー:HYPER(多部田俊雄)、GU-GU-(松田浩二)、高原保法
  • ミュージック・ドライバー:磯田重晴、KENICHIRO ISODA
  • マップ・コンバート:小座間隆、WARUIKO ISHIBASHI
  • スペシャル・サンクス:NAOTO YAMAMOTO、TSUYOSHI MATUMOTO、窪内裕、SHIGENOBU NANBU、NORIAKI OHTSUKA、MEG(高垣信宏)、渡辺矩之、室星薫、CUTY(鈴木富美子)、山下賢一、T.HAYASHI、CHARMY(おちあいちえこ)、CHISATO YANAGI、FUMIO KUROSAWA

評価

アーケード版
受賞
媒体受賞
第1回ゲーメスト大賞大賞1位[1]
第1回ゲーメスト大賞ベストエンディング賞1位[1]
第1回ゲーメスト大賞ベストグラフィック賞2位[1]
第1回ゲーメスト大賞ベスト音声合成賞7位[1]
第1回ゲーメスト大賞プレイヤー人気2位[1]
ゲーメストザ・ベストゲーム 3位[8]
(1991年)
ゲーメストザ・ベストゲーム2 9位[9]
(1998年)
スーパーダライアス
レビュー結果
媒体結果
ファミ通31/40点[10]
(シルバー殿堂)
月刊PCエンジン85/100点
マル勝PCエンジン35/40点
PC Engine FAN24.54/30点[11]
(総合25位)
ダライアスプラス
レビュー結果
媒体結果
ファミ通27/40点[12]
マル勝PCエンジン31/40点
PC Engine FAN22.45/30点[4]
(総合129位)
アーケード版

当時のゲーム雑誌『ゲーメスト』の企画「第1回ゲーメスト大賞」(1987年)で、読者投票により大賞(第1位)を受賞している[1]。その他に、ベストエンディング賞で1位、ベストグラフィック賞で2位、ベスト音声合成賞で7位、プレイヤー人気で2位、大型筐体ゲームベストインカムで3位、ベストキャラクター賞では本作の自機であるシルバーホークが6位を受賞している[1]。また、1991年に刊行されたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』において、それまでの全アーケードゲーム作品を対象とした読者投票では第3位を獲得、同誌では「ダライアスの一番の魅力は3画面をミラーで合成した巨大な画面の迫力でしょう。その画面の威力をまざまざと見せつける、1画面にもわたる巨大戦艦との熱いバトル、それは他のゲームにないものです」と評している[8]。 また、1998年に刊行された『ザ・ベストゲーム2』では第9位を獲得した[9]。ちなみに同誌では、シリーズ作の「ダライアス外伝」が第4位[13]、「Gダライアス」が第11位[14]に入っている。

PCエンジン版 「スーパーダライアス」

ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では7・8・9・7の合計31点(満40点)でシルバー殿堂入りを獲得[10]、「月刊PCエンジン」では85・85・85・90・80の平均85点、「マル勝PCエンジン」では9・9・9・8の合計35点(満40点)、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、24.54(満30点)点となっている[11]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で25位(485本中、1993年時点)となっている[11]。 同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、「これこそ究極の『ダライアス』」と紹介されている[11]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 4.15 4.54 4.00 4.10 4.04 3.71 24.54
PCエンジン版 「ダライアスプラス」

ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では合計で27点(満40点)[12]、「マル勝PCエンジン」では7・8・9・7の合計31点(満40点)、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、22.45点(満30点)点となっている[4]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で129位(485本中、1993年時点)となっている[4]。 同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、「SGでフルにその効果を発揮」と紹介されている[4]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.99 3.93 3.80 4.02 3.05 3.66 22.45

その他オリジナル作品

ダライアスツイン1991年3月29日スーパーファミコン
家庭用ではダライアスシリーズ初の2人同時プレイが可能。『ダライアスII』をベースにしているが全くの別物である。ゾーンが全12と少なくステージごとに合流するようになっている。全体的には難易度は低いが、最終面の難易度は高い。
サーガイア(1991年12月13日ゲームボーイ
ゾーン選択がなくなったが、難易度によってエンディングが3つに分かれる。サウンドディレクターは原曲作曲者である小倉久佳が担当している。
また、オリジナルボスにビッグマーマン(マンボウ)と、アンシェントヘルム(カブトガニ)の2種が追加された。ステージ構成は以下の通り。
面数ゾーンBGMボスBGMボス
1都市地帯Cosmic Air WayBOSS 1KING FOSSIL(シーラカンス)
2バンアレンベルトCHAOS ~Main Theme~BOSS 6RED CRAB(シオマネキ
3宇宙洞窟Captain NeoBOSS 4STRONG SHELL(ウミガメ
4ボスラッシュBOSS 1BOSS 7BIG MERMAN(マンボウ
5海底基地THE SEABOSS 2CUTTLE FISH(イカ
6都市地帯Captain NeoBOSS 3GREEN CORONATUS(タツノオトシゴ
7都市地帯Inorganic BeatBOSS 3ANCIENT HELM(カブトガニ
8ボスラッシュBOSS 2BOSS 7GREAT THING(マッコウクジラ
なお、1997年2月28日に発売された『タイトーバラエティパック』にも収録された。
ダライアスフォース(1993年9月24日、スーパーファミコン)
シルバーホークの性能を3タイプから選択できる。ゾーン選択がE字型になっている。ボスに他のダライアスには無い特徴があり、サイバリオンに由来を持つボスも複数登場する。
ダライアスバースト(2009年12月24日、PlayStation Portable
前作『Gダライアス』より12年ぶりとなる完全新作。ストーリーは『ダライアスII』よりも後のシリーズ中最も未来の設定となっている。シルバーホークの性能を3タイプから選択できる。1面終了時のみゾーン選択がなく、5面構成の全11ゾーン。ボスとしてサイバリオンがゲスト出演している。
ダライアスバースト セカンドプロローグiOS用・2012年2月10日、Android用・2012年5月1日)
Android用は2014年6月現在、auスマートパス会員向け版を含む一部のAndroid搭載auスマートフォン、およびソニー製のデジタルオーディオプレーヤー「ウォークマン F80xシリーズ」のみが対応する。

関連作品

サイバリオン
ストーリー上では本作の続編にあたる作品。ストーリー展開によってプロコやティアットが登場する。
大爆笑!人生劇場シリーズ
ミニゲームやTV中継に登場。
究極ハリキリスタジアム
ホームランを打つと、シルバーホークが飛んでいく。
クイズ地球防衛軍
ティアットがシルバーホークに乗って登場する。
スペースインベーダーDX
パロディモードの8面で登場する。
スペースインベーダーインフィニティジーン
シルバーホークが有料の追加機体として登場。これを購入するとZONE Aを再現した追加ステージ「CAPTAIN NEO」も遊べるようになり、ステージの最後にはアイアンフォスルがボスとして登場する。それをクリアすると、同曲をアレンジしたBGMが流れる追加ステージ「I CAN NOT APE」が追加。
あっかんべぇだぁ~
そのまま自機として登場。
ぽっぷんぽっぷ
Gダライアスのプロモーションムービーが見られる。
レインボーアイランド
ワールド9は「ダライアスアイランド」。エキストラバージョンはワールド1がダライアスアイランド。ボスはエレクトリックファンで、ファミコン版はキングフォッスルが登場。
ラクガキ王国シリーズ
初代、「2」でシルバーホークの「ラクガキ」が登場。
バブルシンフォニー
シルバーホークがゲストキャラクターとして登場する。なお、"SUN A ZONE"という名のワールドがゲーム中に登場しダライアスII及びダライアスのキャラクターが敵として登場する。ボスキャラはダライアスIIで登場したヤマトであり、ボス登場前にWARNING表示も出る。
太鼓の達人
業務用「8」および家庭用にCAPTAIN NEOが収録されていた。
悠久の車輪
本シリーズのボスをモチーフにした海獣「ダライアス」がカード化され、自軍ユニットとして使用可能

シリーズ作

時系列

シリーズの時系列は以下の通り。

  • Gダライアス
  • ダライアス
  • ダライアス外伝
  • ダライアスII
  • ダライアスバースト
  • ダライアスバースト セカンドプロローグ
  • ダライアスバースト アナザークロニクル
  • ダライアスバースト クロニクルセイバーズ

時系列が不明な作品、および含まれない外伝作品は以下の通り。

  • サーガイア
  • ダライアスツイン
  • ダライアスフォース

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 「ゲーメスト大賞11年史」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、24-25頁、ISBN 9784881994290 
  2. ^ a b 箭本進一「ダライアス三画面筐体を語る」『GAME SIDE』21号、マイクロマガジン社、2009年より引用。
  3. ^ Beep1987年7月号,P127小倉久佳インタビュー,日本ソフトバンク,1987年7月1日発行
  4. ^ a b c d e 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、83頁。 
  5. ^ 真ん中にゾーン表示があり、その両側に3行で武器ゲージを表示するレイアウト。
  6. ^ 取扱説明書のスタッフ欄を参照。
  7. ^ ゲームパッケージデザイン-ラディック”. 2011年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月24日閲覧。
  8. ^ a b 「最も愛されたゲームたち!! 読者が選んだベスト30」『ザ・ベストゲーム 月刊ゲーメスト7月号増刊』第6巻第7号、新声社、1991年7月1日、6 - 7頁、ISBN 雑誌03660-7{{ISBN2}}のパラメータエラー: 無効なISBNです。 
  9. ^ a b 「読者が選ぶベストゲーム」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、38頁、ISBN 9784881994290 
  10. ^ a b スーパーダライアス [PCエンジン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年6月28日閲覧。
  11. ^ a b c d 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、79頁。 
  12. ^ a b ダライアスプラス [PCエンジン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年6月28日閲覧。
  13. ^ 「読者が選ぶベストゲーム」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、33頁、ISBN 9784881994290 
  14. ^ 「読者が選ぶベストゲーム」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、40頁、ISBN 9784881994290 

参考文献

  • 青柳昌行・猿渡雅史編著、『DARIUS ODYSSEY 公式設定資料集』、エンターブレイン、2009年、96頁。

外部リンク