ジェイ・ブルース

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ジェイ・ブルース
Jay Bruce
シンシナティ・レッズ #32
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 テキサス州ボーモント
生年月日 (1987-04-03) 1987年4月3日(37歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 右翼手
プロ入り 2005年 ドラフト1巡目(全体12位)でシンシナティ・レッズから指名
初出場 2008年5月28日
年俸 $7,541,666(2013年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジェイ・アレン・ブルース(Jay Allen Bruce, 1987年4月3日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州ボーモント出身の野球選手外野手、左投左打。現在はMLBシンシナティ・レッズに所属している。

経歴

2005年MLBドラフトシンシナティ・レッズから1巡目(全体12位)指名を受け入団。同年、ルーキー級2球団で54試合に出場。2006年はA級デイトン・ドラゴンズで117試合に出場し、ミッドウエストリーグのオールスターに選出され、最優秀選手に選出された[2]2007年はA+級サラソタ・レッズで開幕を迎え、AAA級ルイビル・バッツまで昇格を果たし、フューチャーズゲームにも選出され[3]、シーズン終了後にはベースボール・アメリカ・マイナーリーグ年間最優秀選手賞など多くのメディアからマイナーリーグ最優秀選手に選出された[4]

2008年はメジャーのスプリングトレーニングに参加したが[4]年俸調停資格には3年が必要だが、"スーパー2"と呼ばれる一部選手には2年で発生する場合があり、ブルースがスーパー2に該当しないように開幕をAAA級ルイビルで迎えることになった[5]。4月は打率.316を記録したが前評判が高くやや期待はずれに終わるも[4]、5月に入ると調子を上げ、昇格直前までに打率.364を記録し、5月27日ピッツバーグ・パイレーツ戦でメジャーデビューを果たした。

デビューからの11試合で打率.463、OPS1.325を記録[6]。「あいつはアウトになることがあるのか?」とアトランタ・ブレーブスボビー・コックス監督を驚かせた[5]6月25日以降打率は3割を下回るも[6]アダム・ダンケン・グリフィー・ジュニアの移籍に伴い、打線の中軸を任されるようになった[7]。昇格以降3試合に欠場しただけで、108試合に出場し、新人選手としてリーグ3位の21本塁打を記録した[8]

2009年は、前年より少ない101試合にしか出場せず、打率も.223という低い数字だった。一方で、出場機会を減らしながら、前年よりも1本多い22本塁打を放った。

2010年は初めて規定打席に到達した。打撃面では打率.281・25本塁打・70打点・5盗塁と、いずれの部門でも自己ベストの数字を記録。本塁打に関しては、3年連続で20本以上となった。一方、守備面ではゴールドグラブ賞の候補にも名が挙がった[9]

2011年、打率こそ.281→.256まで低下したが、本塁打は自身初の30本超えとなった。出場試合数、打数、得点、二塁打、打点、盗塁、盗塁死、四球、死球、三振など多くの部門で自己最高の数値を記録した。

2012年、本塁打が2年連続で30本を超えた。また、本塁打と打点で前年に2上積みし、自己ベストを更新した。

2013年、自己最多の160試合に出場。30本塁打ちょうど(リーグ3位)で3年連続の30本塁打以上を記録したほか、自身初の100打点(109打点、リーグ2位)を突破した。その他の打撃部門では得点、安打、二塁打などの部門で自己最高ないし最高タイの数字を記録した。一方、これまでは160すら超えなかった三振だが、リーグ最多三振のパイレーツのペドロ・アルバレスに1差の185三振だった。

2014年、正右翼手として137試合に出場して5年連続で規定打席に到達したが、不振のどん底を極め試練のシーズンとなった。打率.217はメジャーデビュー以来最低の数値であり、本塁打が20本に届かなかったのも、キャリアで初めての事であった。走塁面では80%の成功率で自己ベストの12盗塁を決め、大幅な成長を遂げた。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2008 CIN 108 452 413 63 105 17 1 21 187 52 4 6 0 2 33 1 4 110 8 .254 .314 .453 .767
2009 101 387 345 47 77 15 2 22 162 58 3 3 1 1 38 2 2 75 5 .223 .303 .470 .773
2010 148 573 509 80 143 23 5 25 251 70 5 4 0 5 58 5 1 136 12 .281 .353 .493 .846
2011 157 664 585 84 150 27 2 32 277 97 8 7 1 2 71 14 5 158 8 .256 .341 .474 .814
2012 155 633 560 89 141 35 5 34 288 99 9 3 0 7 62 11 4 155 5 .252 .327 .514 .841
2013 160 697 626 89 164 43 1 30 299 109 7 3 0 5 63 13 2 185 9 .262 .329 .478 .807
2014 137 545 493 71 107 21 1 18 184 66 12 3 1 5 44 5 2 149 8 .217 .281 .373 .654
2015 157 649 580 72 131 35 4 26 252 87 9 5 0 9 58 8 2 145 10 .226 .294 .434 .729
通算:8年 1123 4600 4111 595 1018 216 21 208 1900 638 57 34 3 36 427 59 22 1113 65 .248 .319 .462 .781
  • 2015年度シーズン終了時

獲得タイトル・表彰・記録

背番号

  • 32 (2008年 - )

脚注

  1. ^ Jay Bruce Contract, Salaries, and Transactions” (英語). Spotrac.com. 2013年11月2日閲覧。
  2. ^ Bruce delivers for MWL Eastern All-Stars Dragon wins 'Star of Stars' after being disappointed in Derby” (英語). Minorleaguebaseball.com. 2008年10月31日閲覧。
  3. ^ Futures Game History All-Time Roster (1999-2007)” (英語). MLB.com. 2008年10月31日閲覧。
  4. ^ a b c 谷口輝世子「第2回ファイブ・ライジングスターズ ジェイ・ブルース独占インタビュー」『スラッガー』2008年7月号、日本スポーツ企画出版社、2008年、雑誌15509-7、72 - 73項
  5. ^ a b 出野哲也「レッズの進むべき道を探る 迷走の先にあるものは」『スラッガー』2008年8月号、日本スポーツ企画出版社、2008年、雑誌15509-8、39 - 42項
  6. ^ a b Jay Bruce 2008 Batting Gamelogs” (英語). Baseball-Reference.com. 2008年10月31日閲覧。
  7. ^ 出野哲也「第5回ファイブ・ライジングスターズ 超豊作だった2005年のドラフトを振り返る」『スラッガー』2008年10月号、日本スポーツ企画出版社、2008年、雑誌15509-10、72 - 73項
  8. ^ MLB Player Batting Stats: 2008” (英語). ESPN.com. 2008年10月31日閲覧。
  9. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2011』廣済堂出版、2011年、頁頁。ISBN 978-4-331-51518-1 

外部リンク