Microsoft Windows 7
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| Windows 7 | |
|---|---|
| (Microsoft Windows NT 系の一部) | |
| 開発者 | |
| Microsoft | |
| ウェブサイト | Windows 7 |
| リリース情報 | |
| プレビュー版 | 6.1.7100 (Release Candidate) (2009年4月30日) (info) |
| ソース モデル | プロプライエタリ |
| ライセンス | Microsoft EULA |
| カーネル型 | ハイブリッドカーネル |
| 対応プラットフォーム | x86, x64 |
Microsoft Windows 7 (マイクロソフト ウィンドウズ セブン)とはマイクロソフトが開発している、Windows Vistaの後続バージョンとなるオペレーティングシステムである。初期の開発コードネームは「Blackcomb」と呼ばれていたが、のちに「Vienna」となり[1]、さらに「Windows 7」に改められた。2009年10月22日に日本語を含む14言語から発売する[2]。ただし日本語版の正式な発売日は7月7日に発表される[3]。
目次 |
[編集] 概要
本来、次期クライアント用Windowsの社内開発コード名[4]だったものがそのまま製品版の名称として採用された[5]。クライアント向けWindowsの次期メジャーアップデートとなる。
製品名の中の7は、Windows 1.0 / 2.0 / 3.x / 4.x (95, 98, 98 SE, Me) / 5.x (2000, XP) / 6.0 (Vista) に続く7番目のクライアント向けのメジャーリリースであることに由来している[6]。ただし、バージョンは6.1と表記されており、Windows NTとしての「バージョン7」では無い。マイクロソフトのWindows開発チームからも、Windows 7はWindows Vistaを基に改良したカーネルが使用されており、新規開発は行われていないことが明らかにされている[7]。リリースの状況としては、Windows 2000(バージョン5.0 開発期間4年)のマイナー・アップデートであったWindows XP(バージョン5.1 開発期間1年)と相似形をなしている。
Windows Vistaと同様、Windows 7も個人向けおよび法人向けの両バージョン、そして32ビットと64ビットの両バージョンが出荷される。
[編集] エディション
Windows 7は、Windows Vistaとは異なり上位エディションは下位エディションの全機能を備えている。Vistaではプレミアム エディションとしてホーム ユースのHome Premiumとビジネス ユースのBusinessの2種があり、双方で含まれる機能に違いがあった。その為に、両方の片方にしか含まれない機能を利用したい場合は、全機能を備える最上位製品Ultimateを購入する必要があった[8] [9]。以下がエディションの一覧で、下に行くほど上位エディションとなっている。StarterとHome Basicの地位は、Windows Vistaのそれとは逆となっている。新興市場向けがHome Basic、低性能・低価格PC向けがStarterと位置付けられた点はVistaと異なる。すべてのエディションがネットブックに対応している [10]。
- Starter (スターター)
- 海賊版対策としてWindows XP、Windows Vistaでは新興国市場限定で提供されていたが、Windows 7では新たにネットブックやネットトップなどの低スペック・低コストPCを対象に先進国でも提供されることとなった[11]。利用できるハードウェアに数々の制限が設けられる見込み(Aero Glassやマルチディスプレイのサポート、TV視聴などのMedia Center機能、企業ユーザー向けのドメインサポート、XPモードなど)で、OEM向けのみに提供される。Windows Aero非搭載などの機能制限も設けられる見込みだが、当初予定されていた「起動できるアプリケーションは一部を除き3つまで」という制限は設けられないことになった[12]。
- Home Basic (ホーム ベーシック)
- 新興市場向け。日本では提供されない。
- Home Premium (ホーム プレミアム)
- 一般コンシューマ向け。Media Centerなどを搭載し、基本的な内容はVista Home Premiumにほぼ準拠している。
- Professional (プロフェッショナル)
- ビジネス・上位コンシューマ向け。基本的な内容はVista Businessにほぼ準拠しているが、Home Premiumの機能(Media Center等)を追加し、明確にHome Premiumの上位エディションと位置付けられている。
- Enterprise (エンタープライズ)
- 一般ユーザーには提供されず、大企業向けのボリュームライセンスでのみの提供される。Vista Enterpriseと同様Virtual PCが標準で搭載されており、BitLockerによる暗号化機能をサポート。
- 日本国内では、XP Professional及びVista Business搭載のPCを導入した法人向けにソフトウェアアシュアランスを優待価格で提供し、Enterpriseのインストールディスクを無償提供するキャンペーンが2009年8月31日まで実施されている(当初は2009年6月30日までだったが延長)[13]。
- Ultimate (アルティメット)
- 上位コンシューマ向けの最上位版。Vista Ultimateと同様に全ての機能を備える。Vista Ultimateでは特典としてExtrasが提供されたが、7では提供されない。
- ヨーロッパ向けエディション
- Internet Explorer 8非搭載のエディションのみが出荷される予定。名称は「Windows 7 Professional E」のようにEが付けられる。欧州委員会の排除命令に配慮したもの。
[編集] 主な機能
[編集] 全般
- Windows Vistaに比べて全体的なパフォーマンスの向上・軽量化、インターフェース等の改善によるユーザー体験の向上、ブート時間の短縮
- 日本語版において外来語の表記ルールを変更(コンピュータ→コンピューター、エクスプローラ→エクスプローラー など内閣告示に基づき長音符を付加したものとなる)[14]
[編集] セキュリティ
- Windows セキュリティセンターが「Windows Action Center」へ改称
- ユーザーアカウント制御 (UAC) の動作の変更: Vistaと同じ水準から無効まで数段階の中から選択可能となっている
[編集] ハードウェアサポート
Windows 7でも、ReadyBoostは引き続きサポートされるほか、SSDをHDDとは別に全面サポートする[15]。
- Windows Display Driver Model 1.1
- GDIのハードウェアアクセラレーションを再びサポート。ただしWindows XPと比べるとその範囲は限定される[16]。
- NDIS 6.20
- AVCHDとUniversal Video Class 1.1 のサポート
- Bluetoothオーディオのサポート
- カーネルが最大256論理プロセッサをサポート[17]
- USBメモリからのインストール
- モバイルでのディスプレイ輝度の自動調整
- 「デバイスとプリンター」(プリンタ複合機などを一括管理可能)
[編集] ユーザインターフェイスの変更
- タスクバー
- クイック起動が廃止され、タスクスイッチと統合される。タスクスイッチには大きなアイコンのみが表示され、アイコンのサイズに合わせてタスクバーの幅が広がる。タスクスイッチには現在開いているアプリケーション以外にも、よく使うアプリケーションを登録でき、アプリケーションが開いている場合はそのアイコンにライトが入る。また、タスクスイッチをポイントするとウィンドウのサムネイルがポップアップし、クリックでウィンドウがアクティブになる。
- ジャンプリスト
- タスクスイッチの右クリックメニューを拡張。アプリケーション毎のファイル履歴を表示したり、対応するアプリケーションでは簡易的な操作がウィンドウを開かなくても行える。
- Aero Peek / デスクトップを表示
- タスクスイッチのサムネイルをポイントすると、他のウィンドウを透明化して目的のウィンドウのみを表示する。またタスクバー右端の「デスクトップを表示」ボタンをポイントすると全ウィンドウを透明化してデスクトップを強調表示する(このボタンをクリックすると全ウィンドウを最小化/元に戻す)。
- Aero Snap
- ウィンドウが画面コーナーに吸い付くようにリサイズされる機能。キャプションを画面上端にドラッグすると最大化、左右どちらかにドラッグするとその方向にウィンドウをリサイズ、下端にドラッグするとウィンドウが縦方向に伸びる。これらの操作をした後、キャプションを画面端から離すと元に戻る。
- Aero Shake
- ウィンドウのキャプションを上下左右方向いずれかに揺らすようにドラッグすると非アクティブウィンドウが全て最小化される。同じ操作を再度行なうと元に戻る。
- Desktop Window Manager
- 描画方式の改良により、従来のOSとは異なり多数のウィンドウを開いてもメモリ消費が増えない[18]。
その他、以下に挙げるものがある。
- エクスプローラーにライブラリ機能を追加(フォルダー構造を意識せずメディアファイル等を管理可能に)
- ペイント、ワードパッドでリボンインターフェイスの採用[19]
- フォント管理の改良、Meiryo UIなど新しいフォントの追加
- Windows Touch(マルチタッチ機能)のサポート
- Windowsキーを使ったショートカットキーの追加
[編集] その他
- ホームグループ(家庭内ネットワークでのファイル・プリンタ等の共有を簡便化)
- リモートメディアストリーミング(インターネット経由でメディアファイルを共有)
- H.264・AAC・DivX等の標準サポート
- Internet Explorer 8、Windows Media Player 12、Windows Searchなどのコンポーネントを削除可能に
- Direct3D 11
- Direct2D/DirectWrite
- メール、Windows フォト ギャラリー、ムービー メーカー、ミーティング スペースが削除され、Windows Liveからの無償ダウンロードに変更
[編集] Windows XP モード
Professional以上のエディションに別途ダウンロード提供される、Windows XP Professional SP3の仮想マシン環境[20]。Windows Virtual PCの機能を活用したもの。従来の仮想環境とは異なり、仮想XPにインストールしたアプリケーションをWindows 7と同じデスクトップで実行できる。ただしハードウェアに直接アクセスするものなど、一部のソフトウェアには互換性がない。
大多数のアプリケーションはXPモードを利用しなくても動作する上、旧OS互換モードでアプリケーションを実行するスイッチもあるが、それでも正常に動作しない独自のアプリケーションを使用する中小企業等にXPから7への移行を助けるための最終手段としてXPモードが用意されている。
Windows XPモードを利用する場合、仮想化をハードウェアレベルでサポートするIntel VTやAMD-V等の機能に対応したCPUとそれに対応したBIOSが必要となる。
[編集] アップグレード/ダウングレード
- アップグレードの対象はWindows Vista・Windows XP。Vistaには上書きアップグレードが可能だが、XPには上書きできずクリーンインストールしなければならない。
- アップグレード版のみ、32ビット版Vista→64ビット版7への上書きアップグレードも選択可能[21]。
- Windows Vistaでのダウングレード権は、一般向けでは前の世代のWindows XPのみであったが、Windows 7はWindows VistaとWindows XPへのダウングレードが出来る。しかし、XPへのダウングレードは、Windows 7のSP1が出る前もしくは18ヶ月間のみである。
[編集] ハードウェア要件
Windows 7 の推奨スペックの要求は Windows Vista の Premium Readyと同等の要求になっている。
| 32 ビット (x86) | 64 ビット (x64) | |
|---|---|---|
| プロセッサ | 1.0 GHz | |
| システムメモリ | 1 GB | 2 GB |
| グラフィック | WDDM 1.0 以上のドライバが提供されている DirectX 9.0 以上のグラフィック | |
| HDD 空き容量 | 16 GB 以上 | 20 GB 以上 |
[編集] 沿革
- 2008年5月 — 開発を公式に認める[4]
- 2008年10月 — 正式名称がWindows 7に決定[5]
- 2008年10月下旬 — Professional Developers Conferenceの会場でプレベータ版(ビルド 6801)を開発者向けに配布
- 2009年1月9日(日本では1月13日) — ベータ1(ビルド 7000)リリース。32 ビット · 64 ビット版、英語 · 日本語など5言語版がある。米国サイトでは、当初1月10日から2週間とされたが、のちに延長された[22]。Windows Live IDがあれば誰でもベータテストに参加できたが、日米で提供条件の説明が微妙に異なっていたため、日本語版においては使用期限が2009年8月1日までとなっていた。このベータ版は同一のプロダクトキーを用いて最大で3台までのPCにインストールすることが可能である。しかし、提供されるプロダクトキーの総数は僅かで、世界中で同じキーでのインストールが行われていることになる。
- 2009年2月3日 — エディションの詳細を発表。
- 2009年2月11日 — ベータ版の一般向けダウンロードサービスを終了。なお、プロダクトキーの発行は以降も可能。
- 2009年4月30日 — MSDN/TechNet サブスクリプション登録者向けに製品候補版(ビルド 7100)を公開[23]。
- 2009年5月5日(日本では5月7日) — 一般向けに製品候補版(ビルド 7100)を公開[24]。日本語・英語・その他併せて5言語版がダウンロード可能となった。公開はダウンロード数は限定されず2009年6月末までの予定。使用期限は2010年5月31日。
- 2009年6月3日 — 開発チームの公式ブログで10月22日の発売を発表。台湾で開催されたCOMPUTEXでも同様の発表が行われる[25]。同時にVista搭載PCからのアップグレードオプションとメーカー向けのRTM版の7月後半からの提供を発表。
- 2009年6月 マイクロソフトは欧州向けのWindows 7にはIEをバンドルしない事を公式ブログで発表した[26](欧州におけるバンドル問題はマイクロソフトの欧州連合における競争法違反事件を参照)。
- 2009年6月23日 開発チームの公式ブログでリテール版パッケージのデザインを公開[27]。
- 2009年6月25日(日本では6月26日) 開発チームの公式ブログでリテールパッケージ版の価格とアップグレードプログラムの詳細を発表[2] [28]。日本国内でも量販店やPC販売メーカーがアップグレードクーポンやキャンペーンの展開を発表。日本語版の発売日は7月7日のプレスブリーフィングで発表されることも明らかになる[29]。
[編集] 前・次のバージョン
- 前:Windows Vista
- 次:
[編集] 脚注
- ^ "MS、「Vista」後継製品の開発コード名を変更--新コード名は「Vienna」". CNET Japan. 2008年5月28日 閲覧。
- ^ a b Brandon LeBlanc (2009-06-25). "Announcing the Windows 7 Upgrade Option Program & Windows 7 Pricing – Bring on GA!" (英語). マイクロソフト. 2009-06-26 閲覧。
- ^ "マイクロソフト、「Windows 7」の価格と販売施策を発表~Home Premiumの値下げや早期予約キャンペーンなど". PC Watch. 2009年6月26日 閲覧。
- ^ a b "Microsoft、「Windows 7」の開発を明らかに - D6でデモ初公開". マイコミジャーナル. 2008年5月28日 閲覧。
- ^ a b "Introducing Windows 7" (英語). Windows Vista Team Blog (10月13日). 2008年10月28日 閲覧。
- ^ "Why 7?" (英語). Windows Vista Team Blog (10月14日). 2008年10月28日 閲覧。
- ^ "Windows 7はVistaベース、新カーネルはなし". IT Media. 2008年5月28日 閲覧。
- ^ ITmedia (2009-02-05). "Microsoft、Windows 7のエディションを発表". ITmedia News. 2009-02-05 閲覧。
- ^ "一般ユーザー向けおよび企業向けに明確な選択肢を揃えたWindows(R) 7のエディション". PressPass. マイクロソフト (2009-02-04). 2009-02-05 閲覧。
- ^ "Windows 7のエディションは6種類、すべてネットブックに対応――マイクロソフトが公表" (2009-02-04). 2009-04-14 閲覧。
- ^ Fried, Ina; CNET Japan編集部 (2009-02-04). "Windows 7のStarter Edition、ネットブックにも搭載可能に". CNET Japan. 2009-03-27 閲覧。
- ^ "Windows 7 Starterの3アプリ制限/地域限定を撤廃 - PC Watch" (2009-06-01). 2009-06-01 閲覧。
- ^ Microsoft Windows Vista Enterprise : 法人様向け Windows 7 先行優待キャンペーン
- ^ "マイクロソフト製品ならびにサービスにおける外来語カタカナ用語末尾の長音表記の変更について". マイクロソフト (2008-07-25). 2009-06-12 閲覧。
- ^ Shu, Frank (2008-12-11). "Windows 7 Enhancements for Solid-State DrivesPDF" (英語). マイクロソフト. 2009-04-19 閲覧。
- ^ NyaRuRu (2009-02-08). "GDI アクセラレーションについて整理する". 2009-04-16 閲覧。
- ^ Bovberg, Jason; Windows IT Pro (2008年11月11日). "Windows Server 2008 R2では最大サポートCPU数を256個に拡張". ITpro. 2009年1月19日 閲覧。
- ^ Windows 7の動作が軽快な理由、Impress PC Watch - 本田雅一の習慣モバイル通信、2009年5月21日
- ^ "Windows 7で変わるペイントとワードパッド". ITmedia (2009-01-29). 2009-05-06 閲覧。
- ^ "Windows 7用のXP仮想環境「Windows XP Mode」無料提供へ". ASCII.jp (2009-04-28). 2009-05-01 閲覧。
- ^ 価格.comの質問より
- ^ Musil, Steven; 湯木進悟 (2009年1月13日). "マイクロソフト、「Windows 7」ベータ版のダウンロード制限を撤廃". CNET Japan. 2009年1月19日 閲覧。
- ^ "マイクロソフト、Windows(R) 7 製品候補版(RC版)の提供開始を発表". マイクロソフト (2009-05-01). 2009-05-02 閲覧。
- ^ "米Microsoft、Windows 7 RC版の一般配布開始 - 日本語版も公開". マイコミジャーナル (2009-05-05). 2009-05-06 閲覧。
- ^ "Windows 7 and Windows Server 2008 R2 Timelines Shared at Computex" (英語). マイクロソフト (2009-06-03). 2009-06-18 閲覧。
- ^ 欧州向け「IE抜きWindows 7」、当局の追及をかわせるか
- ^ "Microsoft、Windows 7のパッケージデザインを決定" (日本語). Impress Watch (2009-06-25). 2009-06-26 閲覧。
- ^ "「ウィンドウズ7」、「ビスタ」より10%安く 米マイクロソフト" (日本語). NIKKEI NET (2009-06-25). 2009-06-26 閲覧。
- ^ "各社から、Windows 7優待アップグレード対応が発表される" (日本語). PC Watch (2009-06-26). 2009-06-26 閲覧。
[編集] 外部リンク
- Windows 7: ホーム ページ
- Windows® 7 Upgrade Option Program
- Engineering Windows 7 (英語)
- マイクロソフトのEngineering Windows 7 ブログ (上記ブログの日本語翻訳版)
- 元麻布春男のWatchTower:期待が膨らむWindows 7に対するアレコレ
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