1961年のF1世界選手権は、FIAフォーミュラ1世界選手権の第12回大会である。1961年5月14日にモナコで開幕し、10月8日にアメリカ合衆国で開催される最終戦まで、全8戦で争われた。フェラーリのフィル・ヒルがドライバーズタイトルを獲得したが、チームメイトのウォルフガング・フォン・トリップスはイタリアグランプリで事故死した。フェラーリは初のコンストラクターズタイトルを獲得した。
[編集] シーズン概要
1.5リッターカーでタイトルが争われた初年度は、周到な準備を行っていたフェラーリに支配された。時代遅れと化していたロータスを駆るスターリング・モスのみが、フェラーリのパワーを相殺する2つのサーキットで勝利することができた。フェラーリのジャンカルロ・バゲッティは自身のデビュー戦であるフランスグランプリで勝利し、最初のF1世界選手権勝者であるジュゼッペ・ファリーナを除いて、デビュー戦で優勝した唯一のドライバーとなった。バゲッティはノンタイトル戦のシラクサとナポリでも優勝したが、フランスグランプリが唯一の世界選手権での勝利であった。シリーズはフィル・ヒルとウォルフガング・フォン・トリップスの間で争われたが、フォン・トリップスはモンツァでジム・クラークと接触、14名の観客を捲き込み事故死した。ヒルはタイトルを獲得したが、初のアメリカ人チャンピオンであった。ルールの変更とアメリカグランプリの開催により、インディ500は選手権から外れることとなった。
優勝者に与えられるポイントは9ポイントへと増加した。
[編集] 開催地及び勝者
[編集] エントリーリスト
| チーム |
コンストラクター |
シャシー |
エンジン |
タイヤ |
ドライバー |
出場ラウンド |
ポルシェ・システム・エンジニアリング
ポルシェ KG |
ポルシェ |
787
718 |
ポルシェ F4 |
D |
ヨアキム・ボニエ |
全戦 |
ダン・ガーニー |
全戦 |
ハンス・ヘルマン |
1, 6 |
エドガー・バース |
6 |
スクーデリア・コロニア |
ロータス |
18 |
クライマックス L4 |
D |
マイケル・メイ |
1, 4, 6 |
ウォルフガング・ザイデル |
3, 5-7 |
エキップ・ナツィオナーレ・ベルゲ |
エメリソン |
61 |
マセラティ L4 |
D |
オリビエ・ジャンドビアン |
1, 5 |
アンドレ・ピレット |
7 |
ルシアン・ビアンキ |
1
3 |
| ロータス |
18 |
クライマックス L4 |
ウィリー・メレス |
3 |
カモラーディ・インターナショナル |
クーパー |
T53 |
クライマックス L4 |
D |
マステン・グレゴリー |
1-5 |
イアン・バージェス |
6
2-5 |
| ロータス |
18 |
オーウェン・レーシング・オーガニゼーション |
BRM |
P48/57 |
クライマックス L4 |
D |
トニー・ブルックス |
全戦 |
グラハム・ヒル |
全戦 |
ロブ・ウォーカー・レーシング・チーム |
ロータス |
18
18/21
21 |
クライマックス L4 |
D |
スターリング・モス |
全戦 |
| ファーガソン |
P99 |
5 |
ジャック・フェアーマン |
5 |
ヨーマン・クレジット・レーシング・チーム |
クーパー |
T53 |
クライマックス L4 |
D |
ジョン・サーティース |
全戦 |
ロイ・サルヴァドーリ |
4-8 |
クーパー・カー・カンパニー |
クーパー |
T55
T58 |
クライマックス L4
クライマックス V8 |
D |
ジャック・ブラバム |
全戦 |
ブルース・マクラーレン |
全戦 |
チーム・ロータス |
ロータス |
21
18
18/21 |
クライマックス L4 |
D |
ジム・クラーク |
全戦 |
イネス・アイルランド |
1, 3-8 |
トレバー・テイラー |
2 |
ウィリー・メレス |
4 |
UDT レイストール・レーシング・チーム |
ロータス |
18
18/21 |
クライマックス L4 |
D |
クリフ・アリソン |
1, 3 |
ヘンリー・テイラー |
1, 3-5, 7 |
ルシアン・ビアンキ |
4-5 |
フアン・マヌエル・ボルドゥ |
4 |
マステン・グレゴリー |
7-8 |
スクーデリア・フェラーリ SpA SEFAC |
フェラーリ |
156 |
フェラーリ V6 |
D |
リッチー・ギンサー |
1-7 |
フィル・ヒル |
1-7 |
ウォルフガング・フォン・トリップス |
1-7 |
オリビエ・ジャンドビアン |
3 |
ウィリー・メレス |
6 |
リカルド・ロドリゲス |
7 |
スクーデリア・セレニッシマ |
クーパー |
T51 |
マセラティ L4 |
D |
モーリス・トランティニアン |
1, 3-4, 6-7 |
| デ・トマソ |
F1 |
オスカ L4 |
ジョルジオ・スカルラッティ |
4 |
| アルファ・ロメオ L4 |
ニノ・ヴァッカレラ |
7 |
エキュリー・マールスベルゲン |
ポルシェ |
718 |
ポルシェ F4 |
D |
カレル・ゴダン・ド・ボーフォール |
2-7 |
ハンス・ヘルマン |
2 |
H&L モータース |
クーパー |
T53 |
クライマックス L4 |
D |
ジャッキー・ルイス |
3-7 |
トニー・マーシュ |
ロータス |
18 |
クライマックス L4 |
D |
トニー・マーシュ |
3, 5-6 |
スクーデリア・セントロ・スッド |
クーパー |
T53
T51 |
マセラティ L4 |
D |
ロレンツォ・バンディーニ |
3, 5-7 |
マッシモ・ナティリ |
5, 7 |
FISA |
フェラーリ |
156 |
フェラーリ V6 |
D |
ジャンカルロ・バゲッティ |
4 |
ベルナール・コローム |
クーパー |
T53 |
クライマックス L4 |
D |
ベルナール・コローム |
4, 6 |
JBW カーズ |
JBW |
59 |
マセラティ L4 |
D |
ブライアン・ネイラー |
4, 7 |
ティム・パーネル |
ロータス |
18 |
クライマックス L4 |
D |
ティム・パーネル |
5, 7 |
ジェリー・アシュモア |
ロータス |
18 |
クライマックス L4 |
D |
ジェリー・アシュモア |
5-7 |
ルィーズ・ブライデン=ブラウン |
ロータス |
18 |
クライマックス L4 |
D |
トニー・マグス |
5-6 |
ギルビー・エンジニアリング |
ギルビー |
61 |
クライマックス L4 |
D |
キース・グリーン |
5 |
スクーデリア・サント・アンブロース |
フェラーリ |
156 |
フェラーリ V6 |
D |
ジャンカルロ・バゲッティ |
5, 7 |
ペスカーラ・レーシングチーム |
クーパー |
T45 |
マセラティ L4 |
D |
レナート・ピロッキー |
6-7 |
フレッド・トラック・カーズ |
クーパー |
T45 |
クライマックス L4 |
D |
ジャック・フェアーマン |
7 |
スクーデリア・セッテコリ |
デ・トマソ |
F1 |
オスカ L4 |
D |
ロベルト・リッピ |
7 |
イソベーレ・デ・トマソ |
デ・トマソ |
F1 |
アルファ・ロメオ L4 |
D |
ロベルト・ブッシネッロ |
7 |
ガエタノ・スタラッバ |
ロータス |
18 |
マセラティ L4 |
D |
ガエタノ・スタラッバ |
7 |
ハップ・シャープ |
クーパー |
T53 |
クライマックス L4 |
D |
ハップ・シャープ |
8 |
ジョン・M・ワイアット三世 |
クーパー |
T53 |
クライマックス L4 |
D |
ロジャー・ペンスキー |
8 |
J・ホィーラー・オートスポーツ |
ロータス |
18/21 |
クライマックス L4 |
D |
ピーター・ライアン |
8 |
ジム・ホール |
ロータス |
18 |
クライマックス L4 |
D |
ジム・ホール |
8 |
J・フランク・ハリソン |
ロータス |
18 |
クライマックス L4 |
D |
ロイド・ラビー |
8 |
モモ・コーポレーション |
クーパー |
T53 |
クライマックス L4 |
D |
ウォルター・ハンセン |
8 |
[編集] 1961年のドライバーズランキング
|
|
| 色 |
結果 |
| 金色 |
勝者 |
| 銀色 |
2位 |
| 銅色 |
3位 |
| 緑 |
ポイント獲得 |
| 青 |
完走 |
| 規定周回数不足(NC) |
| 紫 |
リタイア(Ret) |
| 赤 |
予選不通過(DNQ) |
| 予備予選不通過(DNPQ) |
| 黒 |
失格(DSQ) |
| 白 |
スタートせず(DNS) |
| レース中止(C) |
| 水色 |
プラクティスのみ(PO) |
金曜日テストドライバー(TD)
2003年以降 |
| 空欄 |
プラクティス出走せず(DNP) |
| 除外 (EX) |
| 到着せず (DNA) |
|
- ベスト5戦のみがポイントランキングに数えられた。ポイントは有効ポイント、括弧内は総獲得ポイント。
- 斜体:ファステストラップ
- 太字:ポールポジション
[編集] 1961年のコンストラクターズランキング
ポイントは1位から順に6位まで 9-6-4-3-2-1 が与えられた。ベスト5戦がポイントランキングに数えられた。各コンストラクターとも最上位の車両にポイントが与えられた。
[編集] ノンタイトル戦結果
[編集] ノンタイトル戦ランキング
- ^ ベスト5戦のみがポイントランキングに数えられた。ポイントは有効ポイント、括弧内は総獲得ポイント。