シャドウ・オブ・ユア・スマイル

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シャドウ・オブ・ユア・スマイル (The Shadow of Your Smile)」は、1965年の映画『いそしぎ』のテーマ曲として書かれたポピュラー・ソング。英語では別名「Love Theme from The Sandpiper」(「『いそしぎ』の愛のテーマ」の意)と呼ばれ、日本語では「いそしぎのテーマ」、あるいは単に「いそしぎ」とも呼ばれる。作曲はジョニー・マンデル (Johnny Mandel)、作詞はポール・フランシス・ウェブスター (Paul Francis Webster)である[1]。映画『いそしぎ』では、ジャック・シェルドン (Jack Sheldon) のトランペット・ソロで演奏され、後にトニー・ベネットの歌でマイナー・ヒットとなった(このバージョンも作曲者マンデル自身が編曲・指揮を担当した)。この曲は、1965年アカデミー歌曲賞、および、1966年グラミー賞最優秀楽曲賞に選ばれた[1]

様々なバージョン[編集]

この曲の広く知られたバージョンとしては、バーブラ・ストライサンド1965年のアルバム『My Name Is Barbra, Two...』に収録)やシャーリー・バッシー1966年のアルバム『I've Got a Song for You』に収録)のほか、アンディ・ウィリアムスパーシー・フェイスリタ・レイズ英語版アル・マルティーノペリー・コモナンシー・シナトラアストラッド・ジルベルトペギー・リーサラ・ヴォーンフランク・シナトラなどによるものがある。コニー・フランシスはこの曲を、英語、スペイン語(「La sombra de tu sonrisa」)、イタリア語(「Castelli di sabbia」)でそれぞれ録音した。トリニ・ロペス英語版は、リプリーズ・レコードから出したアルバム『Trini』にこの曲を収録している。リル・リンドフォース (Lill Lindfors) はこの曲をスウェーデン語で「Din skugga stannar kvar」として録音している。マーヴィン・ゲイは、この曲を数種類の異なるバージョンで録音に残している。アルバム『Romantically Yours』、『Vulnerable』に異なるバージョンが収録されているほか、ライブ盤『Marvin Gaye: Live at the Copa』にもこの曲が収録されている。ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラスは、1966年のアルバム『What Now My Love』にインストゥルメンタル・バージョンを収録した。イタリアの有名歌手ミーナは、1968年にテレビでこの曲を歌い、後に『Le canzonissime』というCDにもこの曲を収録した。ドイツの歌手ウド・リンデンベルク (Udo Lindenberg)は、ロック寄りのカバー・バージョンを1986年のシングル「Germans」に収録した。2006年には、英国退役軍人会中央楽団 (The Central Band of the Royal British Legion) が同名アルバムの冒頭曲としてこの曲を取り上げた。

さらに、ナンシー・エイムス (Nancy Ames) は、スペイン語バージョンを1966年の『Latin Pulse』に収録している。ホセ・カレーラスは、アルバム『What a Wonderful World』にこの曲を収録しており、ペペ・ハラミーリョ (Pepe Jaramillo) は、ラテン・ダンス・バージョンを1971年のEMIのアルバム『Tequila Cocktail』に収録している。セルジオ・フランチ (Sergio Franchi) は1967年RCAビクターのアルバム『From Sergio - With Love』でこの曲を取り上げている[2]。また、エンゲルベルト・フンパーディンクの歌うバージョンもYouTubeで流れている[3]

ボビー・ダーリン (Bobby Darin)のアルバム『Bobby Darin Sings The Shadow of Your Smile』は、A面に1966年グラミー賞最優秀楽曲賞にノミネートされたすべての曲を収録している[4]

ジャズのサクソフォーン奏者エディ・ハリス (Eddie Harris) は、この曲を1965年に録音し、アルバム『The in Sound』に収めている[5]

ジャズのオルガン奏者ブラザー・ジャック・マクダフは、1967年のアルバム『Tobacco Road』で、この曲をインストゥルメンタルでカバーした[6]

1983年、R&BグループDトレイン (D. Train) は、12インチ・シングル盤「The Shadow of Your Smile / Keep Giving Me Love」をダンス音楽のヒットにした[7]

同じく1983年、インストゥルメンタル・グループ、ピーセス・オブ・ア・ドリームは、アルバム『Imagine This』でこの曲をカバーした[8]

トニー・ベネットは、アルバム『Duets: An American Classic』のために、コロンビアのロック歌手フアネスとのデュエットを、スパングリッシュ・バージョンで録音した。これはフアネスにとっては英語で歌う最初の録音であり、ベネットにとってはスペイン語で歌う最初の録音であった。

リトアニア国立オペラ・バレエ劇場 (lt:Lietuvos nacionalinis operos ir baleto teatrasen:Lithuanian National Opera and Ballet Theatre) のソリスト(バリトン)であるヴィタウタス・ユアザパイティス (Vytautas Juozapaitis) は、2004年リリースのデビュー・アルバム『Negaliu Nemylėti (Can't Help Falling In Love)』に、この曲のリトアニア語バージョン「Kai Tu Toli」を録音した。

アイルランド出身の歌手カーリー・スミスソン(Carly Smithson) は、『アメリカン・アイドル』のシーズン7で上位24名のひとりとしてセミファイナルに進出した際、この曲を歌った。この歌唱は、2008年2月21日から、ダウンロード版がリリースされた[9]

歌手アメル・ラリュー (Amel Larrieux) は、2007年のジャズ・スタンダード・アルバム『Lovely Standards』にこの曲を収録した。

歌手で作曲家のドナルド・ブラスウェル2世(Donald Braswell II) は、2007年のアルバム『New Chapter』にこの曲を収録した。

サクソフォーン奏者のデイヴ・コーズは、スタンダード曲を取り上げたアルバム『At the Movies』にこの曲を2つの異なるバージョンで収録している。ひとつ目は、ジョニー・マティスのボーカルと、クリス・ボッティトランペットが入っていて、インストゥルメンタル曲として演奏されている2つ目では、再びボッティが登場するほか、ギター奏者ノーマン・ブラウンがフィーチャーされている[10]

ブラジルのギター奏者バーデン・パウエルは、1971年のコロンビア・レコードのアルバム『Solitude on Guitar』でこの曲を取り上げている。

出典・脚注[編集]

  1. ^ a b Roberts, David (2006). British Hit Singles & Albums (19th ed.). London: Guinness World Records Limited. p. 135. ISBN 1-904994-10-5. 
  2. ^ http://www.discogs.com/sergio-franch
  3. ^ YouTube には、1972年の映像をはじめ、近年のものまで様々な時期の映像がある。
  4. ^ The Legendary Bobby Darin, Bobby Darin Sings The Shadow of Your Smile”. Official Bobby Darin Website. 2012年5月9日閲覧。
  5. ^ Recording: The Shadow of Your Smile”. Secondhandsongs. 2012年5月9日閲覧。
  6. ^ Recording: The Shadow of Your Smile”. Secondhandsongs. 2012年5月9日閲覧。
  7. ^ D-Train - The Shadow Of Your Smile / Keep Giving Me Love (vinyl)”. 2012年5月9日閲覧。
  8. ^ Imagine This overview”. Allmusic.com. 2012年7月15日閲覧。
  9. ^ Carly Smithson - "Shadow of Your Smile" - American Idol 7 Top 24 - Video MP3”. Rickey. 2012年5月9日閲覧。
  10. ^ Chris Botti/Dave Koz/Norman Brown - The Shadow of Your Smile”. BeeMP3. 2012年5月9日閲覧。