アイザック・ヘイズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
アイザック・ヘイズ
アイザック・ヘイズ(1973年10月、シカゴにて)}
アイザック・ヘイズ(1973年10月、シカゴにて)
基本情報
出生名 アイザック・リー・ヘイズ・ジュニア
出生 1942年8月20日
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 テネシー州コヴィントン
死没 2008年8月10日(満65歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 テネシー州 メンフィス[1]
ジャンル R&Bファンク
職業 シンガーソングライター作曲家音楽プロデューサー俳優
担当楽器 ボーカルピアノキーボードサックス
活動期間 1962年 - 2008年
レーベル エンタープライズ/スタックス・レコード
ABCレコード
コロムビア・レコード
ポイントブランク
共同作業者 デイヴィッド・ポーター
ブッカー・T&ザ・MG's
バーケイズ
公式サイト www.isaachayes.com

{{{Influences}}}

アイザック・リー・ヘイズ・ジュニア(Isaac Lee Hayes, Jr.、1942年8月20日 - 2008年8月10日)は、アメリカ合衆国テネシー州出身のミュージシャン俳優

1960年代において、スタックス・レコードにてパートナーのデイヴィッド・ポーターと数々の楽曲を提供・プロデュースし、サザン・ソウルの発展に寄与した。2005年にはポーターと共にソングライターの殿堂入りした。

1971年に公開した映画『黒いジャガー』(原題:Shaft)の音楽制作に関わり、テーマ曲がヒットし、アカデミー歌曲賞グラミー賞 映画・テレビサウンドトラック部門ゴールデングローブ賞 作曲賞を受賞した。

2002年にはロックの殿堂入りを果たしている。

また、俳優としても活動しており、いくつもの映画にも参加。1997年から2005年にかけて、アニメ番組『サウスパーク』で声優を務める。

来歴[編集]

初期[編集]

1942年にテネシー州のコンヴィトンにて、アイザック・シニアとユーラの元に2番目の子として生まれるが、後に両親は亡くなり、祖父母の元で育つ[2]

彼は高校を中退したが、以前の教師の励ましにより、21歳の時マナサス高校の卒業証書をもらうことになった。音楽のキャリアとしては地元の教会にて5歳の時より歌い始め[3]、間も無く、自己流にてピアノハモンド・オルガンフルートサックスも学ぶようになった。その後メンフィスに移る。

スタックスと黒いジャガー[編集]

1962年に本格的に音楽活動を開始。メンフィスを拠点に1960年代中期よりスタックス・レコードでスタジオ・ミュージシャンとして活動し、オーティス・レディングウィルソン・ピケット等と共演。ソングライターデイヴィッド・ポーターと共に"You Don't Know Like I Know"、"Soul Man"、"When Something Is Wrong with My Baby"や"Hold on I'm Comin'"(全米21位、R&Bチャート1位)といった楽曲をサム&デイヴに提供し、ポーターやスタックスのスタジオバンド、ブッカー・T&ザ・MG'sとサム&デイヴ、カーラ・トーマスや他のスタックスのミュージシャンをプロデュースし、スタックスに名声を寄与していった。

1968年にデビュー作Presenting Isaac Hayesをリリースしたが、商業的には成功しなかった。[4]次作Hot Buttered Soulは1969年にリリースし、ヒットする。トリプル・プラチナ・ディスクに輝いた。スタックスは1967年にアトランティックより独立して間もない時期であり、版権も殆どアトランティックに渡っていた。加えて、同じ年に稼ぎ頭のオーティス・レディングが航空機事故で亡くなり、スタックスが危機的な状態でのヒットであった。結果として、スタックスの副社長のアル・ベルは27枚の新しいアルバムを1969年内に完成するように求め、Hot Buttered Soulがそれらの中で最も成功した。[4]

1971年、映画『黒いジャガー』の音楽を制作。サウンドトラック・アルバムは全米1位・全英17位に達し、グラミー賞 映画・テレビサウンドトラック部門ゴールデングローブ賞 作曲賞を受賞。テーマ曲"Theme from Shaft"は全米1位を獲得し、アカデミー歌曲賞グラミー賞のインストゥルメンタル・アレンジ部門を受賞。また、1971年発表のオリジナル・アルバムBlack Mosesも、全米10位の成功を収め、グラミー賞のポップ・インストゥルメンタル部門を受賞[5]

俳優業[編集]

1974年には『Tough Guys』『Truck Turner』といった映画に出演し、以後、俳優としても活動。1977年ディオンヌ・ワーウィックとの共演盤『A Man and a Woman』を発表。

1997年、アニメ番組『サウスパーク』で、シェフ(Chef)というキャラクターの声優を務める。当初は単発のゲストとして出演したが、視聴者から好評だったためレギュラーとなった[6]。しかし、同番組のエピソードの中で、アイザックが信奉しているサイエントロジーがネタにされていたため、2005年末をもってアイザックは番組を降りる。2006年、アイザックはこの件に関し、「信仰というものは人々にとって神聖なものであり、常に敬意を払われるべきだ。40年に渡って市民運動をしてきた者として、人の信仰や習慣に敬意を払わないショウに協力することはできない」とコメントした[6]

急逝[編集]

2008年8月10日、アイザックはメンフィスの自宅のベッドルームに置かれているランニング・マシーンでエクササイズ中に倒れた。午後1時ごろ、外出先から帰宅した家族に発見され、病院へ緊急搬送されたが、そこで死亡が確認された。後に死因は脳梗塞であることが発表された。65歳であった。

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム[編集]

  • Presenting Isaac Hayes (1967年)
  • Hot Buttered Soul (1969年)
  • The Isaac Hayes Movement (1970年)
  • ...To Be Continued (1970年)
  • Black Moses (1971年)
  • Joy (1973年)
  • Chocolate Chip (1975年)
  • Disco Connection (1975年)
  • Groove-A-Thon (1976年)
  • Juicy Fruit (1976年)
  • New Horizon (1977年)
  • A Man and a Woman ( 1977年) - ディオンヌ・ワーウィックとの連名
  • For the Sake of Love (1977年)
  • Don't Let Go (1979年)
  • And Once Again (1980年)
  • Lifetime Thing (1981年)
  • U-Turn (1986年)
  • Love Attack (1988年)
  • Raw and Refined (1995年)
  • Branded (1995年)

ライヴ・アルバム[編集]

  • Live at the Sahara Tahoe (1973年)

サウンドトラック[編集]

  • 黒いジャガー - Shaft (1971年)
  • Tough Guys (1974年)
  • Truck Turner (1974年)

主な出演作品[編集]

映画[編集]

公開年 邦題
原題
役名 備考
1971 黒いジャガー
Shaft
- 音楽のみ
アカデミー歌曲賞 受賞
1973 ワッツタックス/スタックス・コンサート
Wattstax
本人 ドキュメンタリー
1974 Tough Guys リー
ブラック・ハンター
Truck Turner
トラック・ターナー 音楽・出演
1976 It Seems Like a Good Idea at the Time モリアーティ
1981 ニューヨーク1997
Escape from New York
デューク
1987 メイス
Dead Aim
ジャマール
1988 カウンターフォース
Escuadrón
バラード
ゴールデン・ヒーロー 最後の聖戦
I'm Gonna Git You Sucka
ハマー
1990 Fire, Ice and Dynamite 本人
1991 タイム・トゥ・ダイ/闇の処刑人
Guilty as Charged
アロイシウス
プライム・ターゲット/標的
Prime Target
トンプキンス
1993 プレデターゲーム
Code... Death: Frontera Sur
モロ
1993 CB4 オーナー
黒豹のバラード
Posse
ケイブル
ミッドナイト・スキャンダル
Acting on Impulse
スタッブス刑事 テレビ映画
ロビン・フッド/キング・オブ・タイツ
Robin Hood: Men in Tights
アスニーズ
リーサル・プロット/謎の暗殺命令
Deadly Exposure
ヨハンソン
1994 スペース・リザード3001/宇宙の極道蜥蜴
Oblivion
バスター
あなたに降る夢
It Could Happen to You
エンジェル・デュプレ
1995 Once Upon a Time...When We Were Colored Preacher Hurn
1996 ザ・スカウト/殺戮祭の日
Uncle Sam
マッドフェイス ビデオ映画
Oblivion 2: Backlash バスター
フリッパー
Flipper
バック・コーワン
イル・タウン
Illtown
ジョージ
1997 ハード・デイズ
Six Ways to Sunday
ビル・ベネット
1998 ブルース・ブラザース2000
Blues Brothers 2000
ルイジアナ・ゲイター・ボーイズ
1999 Ninth Street Tippytoe
サウスパーク/無修正映画版
South Park: Bigger, Longer & Uncut
シェフ アニメ、声の出演
2000 シャフト
Shaft
ミスターP クレジットなし
レインディア・ゲーム
Reindeer Games
ズーク
2001 ドクター・ドリトル2
Dr. Dolittle 2
ポッサム 声の出演
チェルシーホテル
Chelsea Walls
エレベーターの男 クレジットなし
2002 ソウル・サヴァイヴァー
Only the Strong Survive
本人 ドキュメンタリー
2003 ブック・オブ・デイズ/死を告げる書
Book of Days
ジョナ テレビ映画
エンド・オブ・アース 人類最終戦争
Dream Warrior
ヨシ
2004 REX レックス
Anonymous Rex
エレガントな男 テレビ映画
2005 ハッスル&フロウ
Hustle & Flow
アーネル
2008 ソウルメン
Soul Men
本人
雷神-RAIJIN-
Kill Switch
コロナー ビデオ映画
Return to Sleepaway Camp チャーリー ビデオ映画

テレビシリーズ[編集]

放映年 邦題
原題
役名 備考
1985 特攻野郎Aチーム
The A-Team
C.J. マック 1エピソード
1987 特捜刑事マイアミ・バイス
Miami Vice
ホリデイ 1エピソード
1997-2005 サウスパーク
South Park
シェフ アニメ、134エピソードに声の出演
2002 ファストレーン
Fastlane
マーカス刑事 1エピソード
2005 スターゲイト SG-1
Stargate SG-1
トロク 3エピソード

ノミネーションと受賞歴[編集]

太字が受賞

Year Award Category Film, album, or song
1972 アカデミー賞 Best Music, Original Dramatic Score 黒いジャガー
Best Music, Original Song (For the song "Theme from Shaft") Shaft
1972 英国アカデミー賞 Anthony Asquith Award for Film Music Shaft
1998 BMI Film & TV Award BMI TV Music Award Soul Man (Shared with デイヴィッド・ポーター)
1972 ゴールデン・グローブ賞 Best Original Song (For the song "Theme from Shaft") 黒いジャガー
Best Original Score 黒いジャガー
1972 グラミー賞[7] Best Instrumental Arrangement (For the song "Theme from Shaft", arranged with Johnny Allen) 黒いジャガー
Best Original Score Written for a Motion Picture or a Television Special 黒いジャガー
1973 Best Pop Instrumental Performance By An Arranger, Composer, Orchestra and/or Choral Leader Black Moses
1999 NAACPイメージ・アワード Outstanding Lead Actor in a Comedy Series South Park
2006 全米映画俳優組合賞 Outstanding Performance by a Cast in a Motion Picture ハッスル&フロウ(Shared with cast)

脚注[編集]

外部リンク[編集]