アルタイ諸語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アルタイ諸語(-しょご,Altaic Languages)は、言語の言語学の分類単位の一種で、主に西アジア・中央アジアから北アジア(中央ユーラシア)の諸民族によって話される諸言語のことである。
[編集] 言語グループ
アルタイ諸語とされる言語グループには以下の5つがある。
- ツングース諸語(満州語など)
- モンゴル諸語(モンゴル語、ブリヤート語など)
- テュルク諸語(トルコ語、ウズベク語、カザフ語など)
- 日本語族(日本語、琉球語など)(議論あり)
- 朝鮮語(朝鮮語、韓国語など)(議論あり)
(Georg et al. 1999:73-74).[1] これらの諸語は北東アジアから中央アジア、アナトリアから東欧にかけての広い範囲で話されている。(Turks, Kalmyks).[2]アルタイ諸語という名は中央アジアの山脈のアルタイ山脈が元となっている。
日本語・朝鮮語以外の3つの言語グループは
などの共通の特徴をもつ。
日本語・朝鮮語も含めた5つのグループでは、母音調和以外の特徴を共通にする(ただし日本語は記紀や万葉集の時代に8種の母音を以って母音調和を行っていたと言われている)。しかし日本語・朝鮮語関連の近縁関係は証明されておらず、この2言語をアルタイ諸語(アルタイ語族)に含めない場合もある。
[編集] アルタイ語族
アルタイ諸語を共通の祖語をもつアルタイ語族があるとする説は古くからあるが、母音調和を共通に行う3グループですら数詞などの基礎語彙が全く違うため、少なくとも伝統的な比較言語学の手法によってアルタイ祖語を復元し、アルタイ語族の存在を証明することは困難であり、そもそもアルタイ語族というものは存在しないと考える言語学者も多い。 ウラル語族(ハンガリー語、フィンランド語など)とあわせてウラル・アルタイ語族を構成するというフィンランドの言語学者グスターフ・ラムステッドらの説もあった。

