笠
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「深編み笠」の虚無僧
笠(かさ)は雨や雪、直射日光を防ぐために頭に被る道具である。被り笠(かぶりがさ)ともいう。また、「ランプの笠」等のように笠に形状が似る物にも用いられる。数える単位は枚、もしくは蓋(がい)。
材質は檜板・竹・藺草製で、塗笠は、檜や杉の板材を薄く剥いだ「へぎ板」に和紙を貼って漆を塗って作成した物で、平安時代末期には主に老女が使用し、江戸時代初期には若い女性が使用した。
一方、陣笠は、竹で網代を組んで和紙を貼り、墨で染めて柿渋を塗って作成した物である(加藤玄悦著『我衣』による)。刃や飛来する矢などから身を守る防具であり、手に持ち盾として使用することもあった。
また、それとは別に戦国時代から足軽・雑兵などの農民兵にお貸し(貸与・支給)され使われた防具・代用兜。はじめは煮締めた皮革の裏側に『筋金(すじがね)』と呼ばれる鍛鉄製の骨板を渡し漆をかけた陣笠を使っていたが、後に総鍛鉄製のものに取って代わられた。鍛鉄製板を切り抜き、笠状に整形し防水用に漆をかけるだけの工程のため、通常の兜を作るよりもはるかに手間と費用がかからない。 それから、『具足剣術』と呼ばれる鎧を着込んで行う剣術の一部には手盾として使われる使用法も残っている。 防具の他は野営での調理の際はよく洗った鍛鉄製陣笠を大鍋として用い、味噌玉を溶かして芋がら縄など食材をいれ3〜4人分の陣中食(この場合は味噌汁及び汁かけ飯・または味噌汁と一緒に穀類を煮込んだ雑炊)を用意するといった使われ方もした(笹間良彦著:柏書房刊 『図説 日本合戦武具事典』、『図録 日本の甲冑武具事典』、雄山閣刊 『図解 日本甲冑事典』による)。