甲賀郡

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滋賀県甲賀郡の位置(黄:明治期 薄黄:後に他郡に編入された区域)

甲賀郡(こうかぐん)は、滋賀県近江国)にあった

郡域[編集]

1879年明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、下記の区域にあたる。

地理[編集]

鈴鹿山脈南嶺より水口丘陵甲賀丘陵、そして県南部、盆地状の高原、信楽高原へと至る地域を呼ぶ。滋賀県南東部一帯を占め、中世には郡中惣として自治意識が高かった。また人の住まう場所として歴史は古く、はるか縄文時代から人の営みがあったことが2003年12月に判明した。主要河川として郡の北を西北西に野洲川が、南東部を郡中部で野洲川に合流する形で杣川が、信楽の中心部を北西に大戸川が流れる(西方で瀬田川に合流)。主要交通機関として、国道1号国道307号JR西日本草津線が通る。古くは、中世の甲賀郡中惣が有名である。

歴史[編集]

近世以降の沿革[編集]

  • 慶応4年
  • 明治3年
  • 明治4年
  • 明治5年1月19日(1872年2月27日) - 大津県が改称して滋賀県となる。
  • 明治7年(1874年)(136村)
    • 江田村の一部が分立して西村となる。
    • 森尻村の一部が分立して宝木村となる。
    • 音羽野村・市ノ瀬村が合併して瀬ノ音村となる。
    • 下池田村・上池田村が合併して池田村となる。
    • 上磯尾村・下磯尾村が合併して磯尾村となる。
    • 東内貴村・西内貴村が合併して内貴村となる。
    • 杉谷新田が杉谷村に、今宿村が大野村にそれぞれ合併。
    • 畑村が春日村に、野尻村が宮尻村に、氏河原村が宇川村にそれぞれ改称。
  • 明治8年(1875年)(131村)
    • 山夏見村・里夏見村・出屋敷村が合併して夏見村となる。
    • 下村・堂村・上村が合併して山村となる。
    • 妙感寺村が三雲村に合併。
  • 明治12年(1879年)(124村)
    • 5月16日 - 郡区町村編制法の滋賀県での施行により、行政区画としての甲賀郡が発足。郡役所が水口村に設置。
    • 嶬峨上田村・嶬峨中村が合併して嶬峨村となる。
    • 伊佐野村・平野村が合併して和野村となる。
    • 小里村・今在家村が合併して今郷村となる。
    • 倉治村・新宮村・上野村(現・甲賀市甲南町新治)が合併して新治村となる。
    • 五瀬村・蟹が坂村が南土山村に合併。

町村制以降の沿革[編集]

1.水口村 2.石部村 3.土山村 4.三雲村 5.岩根村 6.下田村 7.伴谷村 8.柏木村 9.大野村 10.佐山村 11.鮎河村 12.山内村 13.大原村 14.油日村 15.宮村 16.竜池村 17.寺庄村 18.貴生川村 19.南杣村 20.北杣村 21.雲井村 22.長野村 23.小原村 24.朝宮村 25.多羅尾村(紫:甲賀市 桃:湖南市)
  • 明治22年(1889年4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。特記以外は現・甲賀市。(25村)
    • 水口村 ← 水口村、林口村、松尾村、中畑村、新城村
    • 石部村 ← 石部村、東寺村、西寺村(現・湖南市)
    • 土山村 ← 南土山村、北土山村、青土村、瀬ノ音村、平子村、野上野村、大沢村
    • 三雲村 ← 柑子袋村、平松村、針村、夏見村、吉永村、三雲村(現・湖南市)
    • 岩根村 ← 岩根村、朝国村、菩提寺村、正福寺村(現・湖南市)
    • 下田村(単独村制。現・湖南市)
    • 伴谷村 ← 春日村、八田村、伴中山村、下山村、山村
    • 柏木村 ← 北脇村、酒人村、植村、宇田村、泉村、名坂村
    • 大野村 ← 大野村、今郷村、徳原村、前野村、頓宮村、市場村
    • 佐山村 ← 隠岐村、神保村、小佐治村、和野村、岩室村、嶬峨村
    • 鮎河村 ← 鮎川村、大河原村
    • 山内村 ← 山中村、猪鼻村、笹路村、山女原村、黒滝村、黒川村
    • 大原村 ← 大久保村、神村、櫟野村、大原上田村、大原中村、鳥居野村、相模村、大原市場村、高野村
    • 油日村 ← 和田村、毛牧村、五反田村、高嶺村、上野村、油日村、田堵野村、滝村
    • 宮村 ← 野川村、柑子村、上馬杉村、下馬杉村
    • 竜池村 ← 竜法師村、磯尾村、野田村、野尻村、池田村
    • 寺庄村 ← 深川村、深川市場村、森尻村、宝木村、寺庄村、葛木村、稗谷村
    • 貴生川村 ← 虫生野村、宇川村、内貴村、北内貴村
    • 南杣村 ← 杉谷村、塩野村、市原村、新治村
    • 北杣村 ← 三大寺村、高山村、岩坂村、杣中村、牛飼村、山上村
    • 雲井村 ← 牧村、宮町村、黄瀬村、勅旨村
    • 長野村 ← 長野村、江田村、神山村、田代村、畑村
    • 小原村 ← 中野村、柞原村、小川村、小川出村、杉山村、西村
    • 朝宮村 ← 下朝宮村、宮尻村、上朝宮村
    • 多羅尾村(単独村制)
    • 下駒月村が蒲生郡南比都佐村の一部となる。
  • 明治27年(1894年8月18日 - 水口村が町制施行して水口町となる。(1町24村)
  • 明治31年(1898年)4月1日 - 郡制を施行。
  • 明治36年(1903年6月1日 - 石部村が町制施行して石部町となる。(2町23村)
  • 大正5年(1916年)4月1日 - 土山村が町制施行して土山町となる。(3町22村)
  • 大正10年(1921年8月15日 - 長野村が町制施行して長野町となる。(4町21村)
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正15年(1926年7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和5年(1930年11月3日 - 長野町が改称して信楽町となる。
  • 昭和17年(1942年
    • 1月1日 - 貴生川村・北杣村が合併して貴生川町が発足。(5町19村)
    • 2月11日 - 寺庄村が町制施行して寺庄町となる。(6町18村)
    • 7月1日 - 柏木村が水口町に編入。(6町17村)
  • 昭和18年(1943年2月11日 - 寺庄町・竜池村・南杣村・宮村が合併して甲南町が発足。(6町14村)
  • 昭和23年(1948年10月10日 - 水口町の一部(泉・酒人・宇田・植・北脇)が分立して柏木村が発足。(6町15村)
  • 昭和29年(1954年9月1日 - 信楽町・雲井村・小原村・朝宮村・多羅尾村が合併し、改めて信楽町が発足。(6町11村)
  • 昭和30年(1955年
    • 4月1日
      • 大野村・土山町・山内村・鮎河村が合併し、改めて土山町が発足。(6町8村)
      • 佐山村・大原村・油日村が合併して甲賀町が発足。(7町5村)
    • 4月10日 - 三雲村・岩根村が合併して甲西町が発足。(8町3村)
    • 4月15日 - 伴谷村・柏木村・水口町・貴生川町が合併し、改めて水口町が発足。(7町1村)
  • 昭和31年(1956年
    • 4月1日 - 土山町の一部(今郷)が水口町に編入。
    • 10月1日 - 甲賀町の一部(嵯峨・和野)が水口町に編入。
  • 昭和33年(1958年)10月1日 - 下田村が甲西町に編入。(7町)
  • 平成16年(2004年)10月1日 - 下記の合併により甲賀郡消滅。
    • 石部町・甲西町が合併して湖南市が発足。
    • 水口町・土山町・甲賀町・甲南町・信楽町が合併して甲賀市が発足。

変遷表[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 領主から年貢免除の特権を与えられた土地。
  2. ^ 宿駅地子高あり。
  3. ^ a b 寺社除地は後に川越県が管轄。
  4. ^ 寺社領は後に大津県が管轄。
  5. ^ 寺社除地は後に水口県が管轄。
  6. ^ 寺社除地は後に宮川県が管轄。
  7. ^ a b c d e f g h 寺社除地は後に大津県が管轄。
  8. ^ 寺社除地は後に吉見県が管轄。
  9. ^ 川越藩領は後に水口県が管轄。
  10. ^ 記載は柞原下野村。
  11. ^ 寺社除地は後に宮津県が管轄。
  12. ^ 狭山藩は明治2年12月26日(1870年1月27日)に廃藩。

参考文献[編集]

関連項目[編集]