「セーファーセックス」の版間の差分

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2012年7月7日 (土) 10:49時点における版

セーファーセックスあるいはセーフセックス:safer sex, safe sex)とは性感染症およびHIV(以下、性病等)に感染するリスクを減少させる行動をとりながら性交を行うことである。

性病等は直接の挿入や膣内での射精だけではなくフェラチオクンニリングスなどのオーラルセックスおよびアナルセックスディープキスなどによって、体液や血液が相手の粘膜・傷口に付着することから感染する。そのためそれらが直接接触しないように何らかの道具を使う、あるいはリスクの高い行為自体を避けることである。これは男女間あるいは男性同士のセックスだけではなく、女性同士のセックスにおいても行うことが推奨される。

セーファーセックスが推奨される理由

セーファーセックスは日本においては未だ十分に意識されているとは言い切れず、また実際の方法についての誤解も多い。これは実際の性交に関する正しい情報および性教育の機会が不足していること、性について相談できる相手や場所が少ないこと、「道具を使わない方が快感が強い」などの説があること、避妊とセーファーセックスを混同していることなどが挙げられるだろう。

だがセーファーセックスが広がらないもっとも大きな理由は、「特定の相手としかセックスをしない自分が性病などにかかるわけがない」という考えがあることだろう。確かに不特定多数とリスクの高いセックスをしないことは性病などの予防策のひとつではあるが、しかし「特定の相手」こそが性病などのウィルスのキャリアーであることも十分考えられる(特にHIVについては潜伏期が長いことや母子感染という経路があることから、すぐには陽性者であるとはわからない)。

以上のことより、特定の相手としか性交渉を持たないからといってセーファーセックスをしない理由にはならない。

具体的なセーファーセックス

以下、具体的な方法のうち、代表的なものを羅列していく。

射精前に男性器から分泌される尿道球腺液の中にも精液が含まれる可能性があるため、勃起したらすぐに正しい方法で取り付けること。
  • 女性器同士の接触の際、直接接触しないようにする。
  • 女性器への直接のオーラルセックスを行わない。
上記の2つは、コンドームを切り開いたものやデンタルダム食品用ラップフィルムなどを使用するだけでリスクは低くなる(ただし殺精子剤を使用しているコンドームを利用する場合、そちら側を舐めないように)。
  • 肛門への直接のオーラルセックスを行わない。
こちらも、女性器へのオーラルセックスと同様の方法で防げると考えられる。
  • 傷口がある場所で、相手の傷口や性器・肛門周辺に触らない。
口腔内は特に傷口の有無がわかりにくいため、注意が必要。
  • 不特定多数の相手との性交を自粛する。
  • 自分もパートナーも、きちんと検査および適切な治療を受ける。
  • ウィンドウピリオドを避けるため異性との交際を始めたときから最低でも1カ月は性交渉を控え、性交渉に至る前にお互いがキャリアでないことを確認するために検査を受ける。


関連項目