古市駅 (大阪府)
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古市駅 | |
---|---|
駅舎(2007年3月) | |
ふるいち Furuichi | |
所在地 | 大阪府羽曳野市古市一丁目1-22 |
所属事業者 | 近畿日本鉄道(近鉄) |
電報略号 | フル |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面4線 |
乗降人員 -統計年度- |
(特定日)18,368人/日 -2022年- |
開業年月日 | 1898年(明治31年)3月24日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | F 南大阪線 |
駅番号 | F16 |
キロ程 | 18.3 km(大阪阿部野橋起点) |
◄F15 道明寺 (2.0 km) (1.7 km) 駒ヶ谷 F17► | |
所属路線 | O 長野線 |
駅番号 | O16 |
キロ程 | 0.0 km(古市起点) |
◄(*道明寺) (- km) (3.4 km) 喜志 O17► | |
備考 | * 南大阪線大阪阿部野橋方面へ直通 |
古市駅(ふるいちえき)は、大阪府羽曳野市古市一丁目にある、近畿日本鉄道(近鉄)の駅。駅番号は南大阪線がF16、長野線がO16。
概要
[編集]羽曳野市の代表駅で、南大阪線と長野線の2路線が乗り入れる主要駅。
柏原駅や道明寺駅と並び、現在の近鉄に属する駅では最古の歴史を有する[1]。
利用可能な鉄道路線
[編集]歴史
[編集]- 1898年(明治31年)
- 1899年(明治32年)5月11日:河陽鉄道の路線を河南鉄道が承継、同社の駅となる[1]。
- 1919年(大正8年)3月8日:社名変更により大阪鉄道の駅となる[1]。
- 1929年(昭和4年)3月29日:当駅から久米寺駅(現在の橿原神宮前駅)が開業し分岐駅となる[1]。
- 1943年(昭和18年)2月1日:関西急行鉄道が大阪鉄道を合併、関西急行鉄道の駅となる[1]。
- 1944年(昭和19年)6月1日:戦時統合により関西急行鉄道が南海鉄道(現在の南海電気鉄道の前身。後に再独立)と合併、近畿日本鉄道の駅となる[1]。
- 1969年(昭和44年)10月:大阪阿部野橋駅方に0.2キロメートル移設[2](現在の古市1号踏切南側から北側に移設)。同時に橋上駅舎化する。
- 1971年(昭和46年)4月1日:定期券専用自動改札機を設置[3]。
- 1993年(平成5年)3月17日:8両編成対応にホームが延伸される[4]。
- 2007年(平成19年)4月1日:ICカード「PiTaPa」使用開始[5]。
- 2012年(平成24年)3月20日:一部の特急が停車するようになる。
- 2024年(令和6年)1月25日:羽曳野市市制65周年を記念して、 「羽曳野市 市制65周年記念入場券」を同年2月29日(予定)まで発売。なお、同市内の恵我ノ荘、高鷲駅でも発売しているがそれぞれデザインが異なる。発売額は900円。1人5セットまでで、売切次第発売終了[6][7]。
駅構造
[編集]島式ホーム2面4線を持つ地上駅で、南大阪線と長野線が方向別にホームを共有する構成。ホーム有効長は8両分で、ホームの河内長野寄りに橋上駅舎が存在する。改札口は1か所のみ。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1・2 | O 長野線 | - | 河内長野方面[8] | 臨時列車は3・4番のりばからの場合あり |
F 南大阪線 | 下り | 橿原神宮前方面[8] | 早朝と夜間には御所行き普通もあり | |
3・4 | 上り | 大阪阿部野橋方面[8] |
- 付記事項
- 奇数番線(1番線と3番線)・4番線には主に橿原神宮前方面発着の列車が、偶数番線(2番線と4番線)には主に河内長野線方面発着の列車および古市止まりの列車が入線する。
- 4番線から河内長野方面へ発車することが可能で、一部回送列車や臨時列車などが使用している。
特徴
[編集]駅設備・営業面
[編集]- 駅長が置かれ、南大阪線の当駅と上ノ太子駅間と長野線の各駅を管理している[9]。
- PiTaPa・ICOCA対応の自動改札機および自動精算機(回数券カードおよびICカードのチャージに対応)が設置されている。
- 特急券は専用の自動販売機および窓口(朝夕のみ)にて即時購入が可能[10]。定期券は黒の券売機で購入が可能で、窓口(朝夕のみ)による定期券サポートにも対応する[11]。
ダイヤ面
[編集]- 急行以下の全一般列車が停車しており、朝と夕方以降には一部の特急列車も停車する[12]。
- 当駅発着列車が多数設定されており、普通列車の大多数は運転系統が当駅を境に分割されている[12]。
- 南大阪線は当駅を境にホーム有効長が4両または6両編成以下、長野線は5両編成以下となる駅があるため、当駅を超えて運転される準急を中心に大多数の列車が当駅で車両の増結・解放を実施している。また、平日朝には橿原神宮前・御所方面からの準急と河内長野方面からの準急が当駅 - 大阪阿部野橋駅間で併結運転を実施している[12]。
- 2013年3月16日のダイヤ変更までは、当駅で富田林行きと橿原神宮前行きに分割する準急が設定されていた。なお、近鉄の一般列車で多層建て列車(親子列車)の形をとっていたのはこれが唯一だった。
- ただし、ダイヤ変更後も当駅で切り離された車両が種別・行先を変更して別の列車として運行するものは存在する。
- 3・4番のりばに到着する大阪阿部野橋行きの列車が当駅で増結を行う際、ダイヤにより前か後ろのどちらに増結するか異なる。また、駅舎が橿原神宮前・吉野・河内長野寄りにしかないため、以下のパターンで増結が行われる[14]。
- 前に列車を増結する場合
- 後ろの編成が入りきる位置に前の編成が停車。扉を開けて1回目の客扱いを行う。
- 前の編成の扉をいったん閉める。
- 誘導信号機の指示により、後ろの編成がその両数の停車位置までゆっくり進んで停車。扉を開けて客扱いを行う。
- 前の編成が後ろの編成にバックで近づき連結。扉を開けて2回目の客扱いを行う。
- 後ろに列車を増結する場合・2方向から来る列車を連結する場合
- 前の編成が駅舎寄りに停車。扉を開けて1回目の客扱いを行う。
- 前の編成の扉をいったん閉め、別の編成の入りきる位置に移動し、扉を開けて2回目の客扱いを行う。
- 前の編成の扉を再び閉める。
- 誘導信号機の指示により、後ろの編成がその両数の停車位置までゆっくり進んで停車。扉を開けて客扱いを行う。
- 前の編成が後ろの編成にバックで近づき連結。扉を開けて3回目の客扱いを行う。
- 前に列車を増結する場合
その他
[編集]当駅南方では、富田林へ向かう支線の長野線がまっすぐ南下する一方、奈良県方面へ向かう本線の南大阪線は東へ大きくカーブしているが、これはもともと柏原駅 - 道明寺駅 - 当駅 - 富田林駅間が先に開通し、後になって奈良県方面への区間が付け足されることで線名が変わったためである[注 1]。
利用状況
[編集]近年の特定日における1日乗降・乗車人員数は下表のとおりである[15]。
年度 | 特定日 | 出典 | ||
---|---|---|---|---|
調査日 | 乗降人員 | 乗車人員 | ||
2000年(平成12年) | 11月 | 7日25,743 | 12,731 | [16] |
2001年(平成13年) | - | |||
2002年(平成14年) | - | |||
2003年(平成15年) | 11月11日 | 23,537 | 11,815 | [17] |
2004年(平成16年) | - | |||
2005年(平成17年) | 11月 | 8日23,386 | 11,740 | [18] |
2006年(平成18年) | - | |||
2007年(平成19年) | - | |||
2008年(平成20年) | 11月18日 | 21,725 | 10,886 | [19] |
2009年(平成21年) | - | |||
2010年(平成22年) | 11月 | 9日20,995 | 10,540 | [20] |
2011年(平成23年) | - | |||
2012年(平成24年) | 11月13日 | 20,189 | 10,204 | [21] |
2013年(平成25年) | - | |||
2014年(平成26年) | - | |||
2015年(平成27年) | 11月10日 | 21,039 | 10,419 | [22] |
2016年(平成28年) | - | |||
2017年(平成29年) | - | |||
2018年(平成30年) | 11月13日 | 20,937 | 10,404 | [23] |
2021年(令和 | 3年)11月 | 9日17,500 | [24] | |
2022年(令和 | 4年)11月 | 8日18,368 | [25] | |
2023年(令和 | 5年)11月 | 7日17,992 | [26] |
駅周辺
[編集]道路
[編集]河川
[編集]公共施設など
[編集]神社・寺院・古墳
[編集]商業施設
[編集]学校
[編集]- 羽曳野市立古市小学校
- 羽曳野市立古市南小学校
- 羽曳野市立白鳥小学校
- 羽曳野市立誉田中学校
- 羽曳野市立峰塚中学校
- 大阪府立西浦支援学校(旧大阪府立西浦高等学校跡地)
- 第一ゼミナール古市校
- 創研学院古市校
バス路線
[編集]のりば | 系統 | 経由 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 74番 | 軽里三丁目 野中 藤ヶ丘 | 藤井寺駅前 | |
77番 | 羽曳野市役所前 藤ヶ丘 | |||
85番 | 軽里三丁目 羽曳山住宅前 桃山台二丁目 | 学園前五丁目 | ||
87番 | 軽里三丁目 羽曳山住宅前 | 大阪府立大学羽曳野キャンパス | 平日朝1本運行 | |
2 | 81番 | 軽里三丁目 羽曳山住宅前 府立医療センター 羽曳が丘一丁目 / 五丁目 / 西二丁目 | 羽曳が丘西五丁目 | |
82番 | 軽里三丁目 羽曳山住宅前 府立医療センター 羽曳が丘一丁目 | 四天王寺大学 |
大阪府立大学羽曳野キャンパスへは81・82番で府立医療センター下車も可。
スクールバス(近鉄バスが運行)
送迎バス
- 青山病院
- 城山病院
- 田辺脳神経外科病院
羽曳野市公共施設循環バス(市の自家用バス)
古市駅筋(国道170号沿い)を経由する。
隣の駅
[編集]- 近畿日本鉄道
- F 南大阪線
- □特急一部停車駅(朝のラッシュ時の上りと夜間の下りの列車が停車)
- O 長野線(線内は全列車各駅に停車)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 3号 近畿日本鉄道 2、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月29日、26-27頁。ISBN 978-4-02-340133-4。
- ^ 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、683頁。全国書誌番号:21906373。
- ^ 「きょう19駅で使用開始 近鉄定期券自動改札機」『交通新聞』交通協力会、1971年4月1日、2面。
- ^ “近鉄がダイヤ改正 新車投入、ラッシュ輸送力増強 3月17日”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1993年2月17日)
- ^ 『平成19年4月1日から、近鉄主要路線でICカードの利用が可能になります』(pdf)(プレスリリース)近畿日本鉄道、2007年1月30日 。2016年3月4日閲覧。
- ^ “羽曳野市 市制65周年記念入場券”. 近畿日本鉄道. 2024年1月25日閲覧。
- ^ “近鉄 羽曳野市市制65周年記念入場券 発売”. 鉄道コム. 2024年1月25日閲覧。
- ^ a b c “駅の情報|古市”. 近畿日本鉄道. 2021年4月11日閲覧。
- ^ 『HAND BOOK 2010』、近畿日本鉄道総合企画部編、2010年9月
- ^ “近畿日本鉄道|駅の情報|古市”. www.kintetsu.co.jp. 2022年2月5日閲覧。
- ^ “定期券・IC業務取扱駅一覧”. 近畿日本鉄道. 2023年8月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g 近鉄時刻表2020年3月14日ダイヤ変更号、p.228 - p.253・p.380 - p.404
- ^ 平成24年のダイヤ変更について (PDF) - 近畿日本鉄道プレスリリース 2012年1月20日
- ^ 黒田一樹『すごいぞ!私鉄王国・関西』株式会社140B、2016年5月3日、167-169頁。
- ^ 近鉄南大阪線 一日乗降人員
- ^ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(令和元年) (PDF)
- ^ 近鉄線駅別乗降人員データ【調査日:令和3年11月9日(火)】 (PDF)
- ^ 近畿日本鉄道 駅別一日乗降人員(調査日:令和4年11月8日(火))
- ^ 近畿日本鉄道 駅別一日乗降人員(調査日:令和5年11月7日(火))
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報|古市 - 近畿日本鉄道