小林政広

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
こばやし まさひろ
小林 政広
生年月日 (1954-01-06) 1954年1月6日(63歳)
出生地 日本の旗 日本 東京都文京区
血液型 B型
職業 映画監督脚本家
公式サイト モンキータウンプロダクション
主な作品
バッシング
愛の予感
春との旅

小林 政広(こばやし まさひろ、1954年1月6日 - )は、日本の映画監督脚本家。映画製作会社モンキータウンプロダクション代表。1970年代頃は高田渡に師事し、林ヒロシという名でフォークシンガーをしていた。

来歴[編集]

東京都文京区本郷生まれ。学習院高等科卒。

痛快!婦警候補生やるっきゃないモン!』などのテレビの脚本家を経て1980年代後半からピンク映画の脚本を執筆。サトウトシキ監督らと組んで数々の話題作を生み出し、名脚本家として名を高めた。並行して『これでいいのだ』『おごるな上司!』などのNHKドラマ脚本も多数執筆している。

1996年平成8年)に「CLOSING TIME」で映画監督としてデビューし、映画製作会社モンキータウンプロダクション設立。1999年(平成11年)の『海賊版=BOOTLEG FILM』、2000年(平成12年)の『殺し』、2001年(平成13年)の『歩く、人』と3年連続でカンヌ国際映画祭に出品。イラクで起きた日本人人質事件に着想を得た2005年(平成17年)の作品『バッシング』はカンヌ国際映画祭コンペティション部門出品後、東京フィルメックスで最高賞を、テヘラン・ファジル国際映画祭では審査員特別賞を受賞。2007年(平成19年)の第60回ロカルノ国際映画祭(スイス)においては、監督・脚本・主演を務めた『愛の予感』が最高賞の金豹賞はじめ4賞同時受賞の快挙を果たす。2008年以降ロッテルダム国際映画祭、ブエノスアイレス映画祭、リオデジャネイロ映画祭、ノルウェーシネマテークで彼の特集上映が行なわれるなど特に海外での評価が高い。2010年(平成22年)淡島千景の最後の出演作となった『春との旅』では、毎日映画コンクール日本映画優秀賞はじめ、フランスでの観客賞、スペインでの最優秀監督賞ほか国内外で賞を獲得。第60回ロカルノ国際映画祭、第24回東京国際映画祭、第13回全州国際映画祭ではコンペティション部門の審査委員も務めた。

2013年(平成25年)には年金不正受給問題に驚愕し、自らの遺書を書くように脚本を生み出したと語った、仲代達矢主演の『日本の悲劇』が公開。同年、韓国 全州国際映画祭の名物企画でもあるJeonju Digital Project(三人三色)による短編作品『逢う時は他人』を発表。2015年(平成27年)にはスウェーデンの劇作家ストリンドベリが1901年に発表した戯曲『死の舞踏』で、仲代達矢、益岡徹白石加代子と試行錯誤しながらも、朗読劇の演出にも初挑戦。2016年(平成28年)には仲代達矢を主演に迎えた三作目となる『海辺のリア』を完成させる。2017年(平成29年)6月公開。

これまでに発表した映画作品の殆どが彼のオリジナル企画であり、脚本、プロデュースも務めている。15歳の時、フランソワ・トリュフォー監督のカンヌ映画祭 監督賞受賞作『大人は判ってくれない』(1959) に衝撃を受け映画監督になることを決意した。

人物[編集]

  • 1日2箱以上を喫煙するヘビースモーカーである。2007年平成19年)、ウィーン国際映画祭に参加するためオーストリア入りした際に税関で規定の数量以上のタバコの持ち込みを指摘され罰金を支払うはめになり、翌2008年(平成20年)1月にもロッテルダム国際映画祭に参加するため宿泊した全館禁煙のホテルで喫煙してしまい、罰金17[ユーロ(約28,000円)を支払って別のホテルへ移った。本人は海外へ赴く際は喫煙可能なホテルを要望しているが、日本以外のホテルは全館禁煙の所も多く頭を悩ませている。
  • 毎日、飲酒しており、「初めて呑んだのが32歳の時で、それから半年後にはアルコール中毒になった」と、自著「映画監督小林政広の日記」に告白しているが、酒もタバコも止める気はないと云う。

監督作品[編集]

脚本作品[編集]

映画[編集]

  • 『名前のない黄色い猿たち』(1982) 第8回 城戸賞受賞作品
  • 『獣』(1988)(監督:サトウトシキ)
  • 『鍵のある風景』(1988)(監督:サトウトシキ)
  • 『おいしい水の作り方』(1989)(監督:サトウトシキ)
  • 『禁止区域』(1989)(監督:サトウトシキ)
  • 『異常者たちの夜』(1990) (監督:サトウトシキ)
  • 『古川敏夫の遅く来た青春』(1991)(監督:サトウトシキ)
  • 『単純な話」(1992)(監督:サトウトシキ)
  • 『投稿ビデオ』(1992)(監督:サトウトシキ)
  • 『ナオミ』(1993)(監督:サトウトシキ)
  • 『タンデム』(1994)(監督:サトウトシキ)
  • 『河原崎家の一族』(1995)(監督:サトウトシキ)
  • 『夢犯』(1995)
  • 『ルナティック』(1995)(監督:サトウトシキ)
  • 『ロマンティックマニア』(1996)(監督:サトウトシキ)脚本協力
  • 『不倫日記』(1996)(監督:サトウトシキ)
  • 『奥さまはゆうれい』(1996)(監督:サトウトシキ)
  • 『夢の後始末』(1996)(監督:サトウトシキ)
  • 『団地妻』(1997)(監督:サトウトシキ)
  • 『赤い犯行』(1997)(監督:上野俊哉)
  • 『白衣いんらん日記』(1997)(監督:女池充
  • 『迷い猫』(1998)(監督:サトウトシキ)
  • 『空色のクレヨン』(1998)(監督:上野俊哉)
  • 『今宵かぎりは… 』(1999)(監督:サトウトシキ)
  • 『涙くんさよなら』(1999)(監督:サトウトシキ)
  • 『空色のクレヨン2』(1999)(監督:上野俊哉)
  • 『みちのく温泉逃避行』(1999)(監督:サトウトシキ)
  • 『団地妻不倫でラブラブ』(2000)(監督:サトウトシキ)
  • 『一週間』(2000)(監督:小林政広)
  • 『兄嫁エピソードⅠ』(2000)(監督:上野俊哉)
  • 『青空」(2000)(監督:サトウトシキ)
  • 『新・兄嫁』(2001)(監督:上野俊哉)
  • 『団地の奥さん同窓会へ行く』(2004)(監督:サトウトシキ)
  • 『でらしね』(2004)(監督:中原俊

舞台[編集]

  • 『死の舞踏』2014(共同脚本:笹部博司)仲代達矢・白石加代子益岡徹/メジャーリーグ

テレビ[編集]

  • 伊賀野カバ丸』(アニメ)(1983年-1984年、日本テレビ)
  • 噂のポテトボーイ』(1983年-1984年、TBS)
  • はーいステップジュン』(アニメ)(1985年-1986年、朝日放送)
  • 『浮世床1990』(新鋭ドラマシリーズ)(1986年、TBS)
  • 『夢工場』(1986年、TBS)
  • 陽あたり良好!』第6話(アニメ)(1987年、フジテレビ)
  • 痛快!婦警候補生やるっきゃないモン!』(1987年、テレビ朝日)
  • 『未亡人は18才』(1987年、テレビ朝日)
  • 『アメリカ・キャンピングカーの旅』(1987年、TBS)
  • しあわせ志願』(銀河テレビ小説)(1988年、NHK)
  • 『南十字星に賭けた女』(1988年、日本テレビ)
  • 『雨の中の女』(1988年、日本テレビ)
  • 『漫画で楽しむ枕草子』(1988年、NHK)
  • 『漫画で読む枕草子』(1988年、NHK)
  • 『再会』(短編ドラマシリーズ「ふるさと」)(1988年、NHK)
  • ヘイ!あがり一丁』(1989年、フジテレビ)
  • 『七つの顔の女』(1989年、ABC)
  • クロワッサン症候群』(1989年、TBS)
  • 『フランス革命200年祭』(1989年、TBS)
  • 『保証人』(月曜女のサスペンス)(1989年、テレビ東京)
  • 『田園調布の玉の輿』(火曜スーパーワイド)(1989年、ABC)
  • 『別れを告げにきた男』1990(男と女のミステリー)(1990年、フジテレビ)
  • 日本一のカッ飛び男』(1990年、フジテレビ)
  • 『ポケットから愛』(1990年、CBC)
  • 『天竜川殺人事件』(月曜女のサスペンス)(1990年、テレビ東京)
  • 刑事貴族』(1990年、日本テレビ)
  • 『殺意の地下森林』(月曜女のサスペンス)(1990年、テレビ東京)
  • 『新・ダウンタウン探偵組』(1991年、ABC)
  • 『情報オペラグラス』(1991年、TBS)
  • ハイスクール大脱走』(1991年、テレビ東京)
  • 『もっともあぶない夫婦』(1991年、CBC)
  • 『日曜恐怖劇場』(1991年、テレビ東京)
  • 『彼女が愛した男』(月曜女のサスペンス)(1991年、テレビ東京)
  • 『刑事貴族2』(1991年、日本テレビ)
  • 『ママ、愛してる?』(東芝日曜劇場)(1991年、CBC)
  • 『I LOVE SMAP!』(1991年、テレビ東京)
  • 『そこではお静かに』(世にも奇妙な物語)(1991年、フジテレビ)
  • 君の名は』46週~49週(連続テレビ小説)(1991年、NHK)
  • 『熱い胸さわぎ 第1章』(1992年、TBS)
  • 『真夏の刑事』(1992年、テレビ朝日)
  • とびっきり、青春』(1993年、CBC)
  • 『帰ってきちゃった』(銀河テレビ小説)(1993年、NHK)
  • 『彼女が泊まった見合いの朝』(1993年、ABC)
  • 『結婚不安症候群』(月曜女のサスペンス)(1993年、関西テレビ)
  • 青春オフサイド!女教師と熱血イレブン』(1993年、朝日放送)
  • 『女神がボクに微笑んで』(東芝日曜劇場)(1993年、CBC)
  • これでいいのだ』(銀河テレビ小説)(1994年、NHK)
  • 『みちのく温泉逃避行』(1994年、CBC)
  • 八神くんの家庭の事情』(1994年-1995年、ABC)
  • ワイン殺人事件25歳の夏』(ドラマ新銀河)(1995年、NHK)
  • 『おごるな上司!』(1996年、NHK BS-2)
  • 『馬美術・その故郷』(1998年、テレビ東京)
  • 『果し合い』(原作:藤沢周平)(2015年、時代劇専門チャンネル・スカパー・松竹)
  • 立花登青春手控え』(原作:藤沢周平)(2016年、NHK-BSプレミアム)
  • 『立花登青春手控え2』(原作:藤沢周平)(2017年、NHK-BSプレミアム)

受賞歴[編集]

『CLOSING TIME』

『女理髪師の恋』

バッシング

愛の予感

  • 2007年 ロカルノ国際映画祭 金豹賞(グランプリ)/国際芸術映画評論連盟賞/ヤング審査員賞/ダニエル・シュミット賞

『春との旅』

『日本の悲劇』

  • 2013年 バンガロール国際映画祭 栄誉賞/ウズール国際映画祭 審査員特別賞

書籍[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ キネマ旬報オールタイムベスト映画遺産 外国映画篇(2009)』63p

外部リンク[編集]