三輪勝恵
みわ かつえ 三輪 勝恵 | |
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プロフィール | |
本名 | 内山 かつゑ(うちやま かつゑ)[1] |
愛称 | カツエちゃん[2] |
性別 | 女性 |
出身地 | 日本・大阪府[3]、東京都港区 |
生年月日 | 1943年10月12日 |
没年月日 | 2024年6月19日(80歳没) |
血液型 | O型[3] |
職業 | 声優、ナレーター[4] |
事務所 | 青二プロダクション(最終所属)[5] |
公式サイト | 三輪 勝恵|株式会社青二プロダクション |
公称サイズ(時期不明)[6] | |
身長 / 体重 | 153.5[3] cm / 43 kg |
活動 | |
活動期間 | 1960年代 - 2024年 |
三輪 勝恵(みわ かつえ、1943年10月12日[7] - 2024年6月19日)は、日本の女性声優、ナレーター[4]。大阪府出身[3]。青二プロダクション最終所属[5]。
経歴
幼い頃はNHK東京放送児童劇団で子役として活動した[2][8]。在籍中に人形劇『ブーフーウー』のフー役に抜擢される。
國學院高等学校[9]を経て國學院大學文学部国文科卒業[8]。在学中は国語の教師を志しており、出身中学の教育実習をしたが全く睨みが利かず、生徒から「声がマンガみたい」とからかわれ、呼び捨てにされたことにショックを受けて教職を断念。声優の道に進んだ[2][8]。
2024年6月19日、急性肺塞栓症のため死去。80歳没。訃報は同年7月1日に公表された[10][11]。
人物
声種は「童話的で夢多いメゾソプラノ[2][12]」。音域はE - D、男の子(D - B)[6]。方言は関西弁[5]、大阪弁[6]。
多数のアニメ、テレビ、洋画等に出演[4]。キュートな声で、親しみやすい、どこにでもいるような少年役を多く演じているが、元気な少女、大人の女性や老婆も演じるなど役の幅は広い[13]。CMにも多数出演しており、ナレーションも担当[13]。
資格・免許は中型自動車[14]・大型自動二輪免許。中学校1級普通教員免許状(国語)、高等学校2級普通教員免許状(国語)[5]。
エピソード
2022年に「『帝人』(CM)のカトリーヌちゃんのような可愛いキャラクターを、もう一度やりたいですね」と発言している[15]。
『パーマン』では、1967年にアニメ化されてから一貫して主人公のパーマン1号(須羽ミツ夫)役を担当。藤子・F・不二雄ミュージアムで公開されている短編に参加するなど、亡くなる2024年までの半世紀以上、約57年にわたり同役を演じ続けた[16][17]。また、テレビシリーズでは主題歌「ぼくらのパーマン」(1967)および「きてよパーマン」(1983)の歌唱も担当した[13][18]。
出演
太字はメインキャラクター。
テレビアニメ
- 1967年
-
- 黄金バット(アガルタ)
- 悟空の大冒険
- おそ松くん
- パーマン (第1作)(1967年 - 1968年、パーマン1号 / 須羽ミツ夫[19])
- 1968年
-
- ゲゲゲの鬼太郎(第1作)
- 妖怪人間ベム(「マネキンの首」少女ルル)
- 怪物くん(アニメ第1作)
- わんぱく探偵団(ミドリ、エリ子)
- 1969年
- 1970年
- 1974年
- 1979年
- 1980年
-
- 怪物くん(テレビ朝日版)(1980年 - 1982年、市川ヒロシ[21]、イタズラー)
- トム・ソーヤーの冒険(リゼット)
- ドラ・Q・パーマン(パーマン)
- ニルスのふしぎな旅(1980年 - 1981年、モルテンの子供達、ジョージ 他)
- 1981年
-
- 愛の学校クオレ物語(ニーノ)
- アニメ親子劇場(大和あずさ)
- じゃりン子チエ(1981年 - 1983年、ヒラメ[22])
- Dr.スランプ アラレちゃん(1981年 - 1983年、スズメちゃん)
- 1982年
-
- あさりちゃん(浜野あさり)
- ぼくパタリロ!(メリージェーン)[23]
- 魔境伝説アクロバンチ(ミキ)
- 1983年
-
- ななこSOS(少年ドラキュラ)
- パーマン (第2作)(1983年 - 1985年、パーマン / ミツ夫[24])
- 1984年
-
- チックンタックン(ペン子)
- とんがり帽子のメモル(モニカ)
- 1985年
-
- オバケのQ太郎(テレビ朝日版)(1985年 - 1987年、大原正太)
- ゲゲゲの鬼太郎(第3作)(1985年 - 1987年、赤ん坊、キク、魔女、三吉)
- ルパン三世 PARTIII
- 1986年
-
- Mr.ペンペン(浜野あさり)
- 1987年
- 1988年
-
- それいけ!アンパンマン(ダルマン、くっつき虫ペタリン)
- ひみつのアッコちゃん(1988年版)(少将)
- 1989年
-
- ビックリマン(くりの芯)
- 1991年
-
- チエちゃん奮戦記 じゃりン子チエ(1991年 - 1992年、ヒラメ[25])
- 1997年
-
- ゲゲゲの鬼太郎(第4作)(雪ん子)
- 1998年
-
- 遊☆戯☆王(海馬モクバ)
- 2002年
-
- わがまま☆フェアリー ミルモでポン! わんだほう(妖精ハーモ)
- 2006年
- 2007年
-
- ONE PIECE(リル)
- 2008年
-
- 地獄少女 三鼎(モモ)
- 魔法遣いに大切なこと〜夏のソラ〜(老女、おばあさん)
- 2009年
-
- 怪談レストラン(ゼンマイばーさん)
- ねぎぼうずのあさたろう(きんかんのお民)
- 2013年
-
- ドラえもん(テレビ朝日版第2期)(パーマン1号)[27]
- 2015年
劇場アニメ
- 1968年
- 1970年
-
- 氷の国のミースケ(ナリー)
- 1980年
-
- 火の鳥2772 愛のコスモゾーン(オルガ[30])
- 1981年
-
- 怪物くん 怪物ランドへの招待(ヒロシ[31])
- ユニコ(ユニコ)
- 1982年
-
- あさりちゃん 愛のメルヘン少女(あさり)
- 怪物くん デーモンの剣(ヒロシ)
- 1983年
-
- パーマン バードマンがやって来た!!(パーマン1号 / 須羽ミツ夫)
- ユニコ 魔法の島へ(ユニコ[32])
- 1984年
-
- 忍者ハットリくん+パーマン 超能力ウォーズ(パーマン / ミツ夫)
- 1985年
- 1986年
-
- オバケのQ太郎 とびだせ! バケバケ大作戦(大原正太)
- ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大戦争(魔女[33])
- 1987年
-
- オバケのQ太郎 とびだせ! 1/100大作戦(大原正太)
- グリム童話 金の鳥(ハンス王子)
- 1989年
-
- ひみつのアッコちゃん(少将)
- ひみつのアッコちゃん 海だ!おばけだ!夏まつり(少将)
- 1991年
-
- うしろの正面だあれ(かよ子、ナレーション)
- 2003年
-
- Pa-Pa-Paザ☆ムービー パーマン(パーマン)
- 2004年
- 2016年
OVA
- ロボットカーニバル(1987年、ふく助)
- 地獄先生ぬ〜べ〜 なぞなぞ七不思議・ブキミちゃん(1998年、ブキミちゃん)
短編アニメ
- 藤子・F・不二雄ミュージアム Fシアター内上映作品
- ドラえもん&パーマン 危機一髪!?(2011年、パーマン1号 / 須羽ミツ夫)
- ドラえもん&Fキャラオールスターズ すこしふしぎ超特急(2021年、パーマン1号)[35]
- ドラえもん&Fキャラオールスターズ ゆめの町、Fランド(2024年、パーマン1号)
ゲーム
- 攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL(1997年、フチコマ)
- スーパーマグネチックニュウニュウ(2000年、ピンコ)
- pop'n music 10(2004年、『きてよパーマン』を唱歌)
- バトルファンタジア(2007年、ワトソン)
- テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2(2009年、パニール)
- ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル(2013年、エンヤ婆[36])
ラジオドラマ
- 青山二丁目劇場(文化放送)
- オリジナルドラマ「夕陽のうた」陽太郎
- 「下駄の一生」下駄
- 「紙ヒコーキ」順平
- 「写真に閉じ込められる」
- 金光教の時間
- サイボーグ009誕生編(001 / イワン・ウイスキー)
ラジオ
- TBSラジオエキサイトベースボール(エキベ〜)
吹き替え
映画
- アルプスの少女ハイジ(ハイジ〈ジェニファー・エドワード〉)※NHK版
- チャーリーとチョコレート工場(ベルーカ・ソルト[37])※日本テレビ版
- 鉄道員(サンドロ)※NETテレビ旧版
ドラマ
- 人気家族パートリッジ(トレイシー)
アニメ
- ウッドペッカー(ウッドペッカー)※フジテレビ版2代目
- スヌーピー&チャーリーブラウン(ルーシー・ヴァン・ベルト)
- なんでもチュー助
- SPARKY(インテリの虫くん)
- LUNO(ティム)
- 遊星ぼうやドド(ドド)
特撮
- コメットさん(クレオ君の声)
CM
- バンダイ「FLペンゴ」(ナレーション)
- 帝人(ナレーション&カトリーヌの声)
- 寿がきや食品(スーちゃん)
- 井関農機(田植機「さなえ」シリーズ 生産100万台達成記念キャンペーン篇〈さなえちゃんの声〉)
- スバル・R2(R2の声)
- 花王「リセッシュ」(CM中に登場するキャラクター「ハナ」の声を担当)
- 東京靴流通センター(マックス犬)
- 産経新聞、カルビー(ピーナッツ・ルーシー)
- 住友VISAカード(ウッディ・ウッドペッカー)
- JU(子グマのマーくん)
- うたキャス「友達ブログ〜もしもんランド」(もしもん)
- エースコック「ワンタンメン」(子豚)
- エステー化学(現 エステー)「ドライペット」(ひよこ)
- フジテレビバレーボール大会(バボちゃん)
- トヨタ・オーリス Oh!リス・大いに走る篇
- 三菱・RVR 水辺のカワセミ篇(カワセミの声)
- セガ・ネットワークス(ねぎまの声)
- バンダイ「モービルタウン」(かけるくんの声)
- 講談社「テレビマガジン」(ナレーション、1990年代)
- てんとう虫コミックス『パーマン』新装版(パーマンの声)
テレビ番組
- たのしい算数(テレス)
- 旅ずきんちゃん 〜全日本のほほ〜ん女子会〜(CBCテレビ、ナレーション)
- はたらくひとたち(フムフム)
- ビートたけしのもう1回だけ見ちゃいけないTV(2009年12月28日、TBS、ナレーション)
- ふしぎだいすき(マルコX、まめIII世SS、メカボーQ、スケルアイB、ハイウェイスターZ)
- ママとあそぼう!ピンポンパン(フジテレビ、ヘビのパクちゃん)
人形劇
- アッポしましまグー(黒猫クロ)
- こどもにんぎょう劇場
- ダットくん(コダマ)
- ブーフーウー(フー)
- ミューミューニャーニャー(ニャーニャー)
CD
パチンコ・パチスロ
- CR怪物くん デーモンの剣(市川ヒロシ)
その他コンテンツ
- マグロのまぐ郎(魚売り場の販促用テープ)
- スーパーおうむ君(中部電力 でんきの科学館のマスコットキャラクター)
- ユウユウ(中部電力 浜岡原子力館のマスコットキャラクター)
- セブン-イレブン マルチメディア端末(セブンナビ)
脚注
- ^ 掛尾良夫 編「女性篇」『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年3月30日、546頁。ISBN 4-87376-160-3。
- ^ a b c d 『アニメーション大百科』東京三世社、1981年、196頁。
- ^ a b c d e 青二プロダクション 三輪 勝恵 - ウェイバックマシン(2016年9月21日アーカイブ分)
- ^ a b c “三輪 勝恵”. タレントデータバンク. 2020年7月1日閲覧。
- ^ a b c d e “三輪 勝恵|株式会社青二プロダクション”. 2020年7月1日閲覧。
- ^ a b c “三輪勝恵” (PDF). 青二プロダクション公式サイト. 青二プロダクション. 2013年4月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月15日閲覧。
- ^ “三輪 勝恵”. linkvod.myjcom.jp. J:COMオンデマンド. 2023年11月4日閲覧。
- ^ a b c 「奇声を生かして 三輪 勝恵」『新潟日報』新潟日報社、1969年5月26日、10面。
- ^ 『朝日ソノラマ ブーフーウーのさかなつり』
- ^ 「声優・三輪勝恵さん、急性肺塞栓のため死去 80歳 『パーマン』パーマン1号、『あさりちゃん』浜野あさりなど」『oricon news』(oricon ME)2024年7月1日。2024年7月1日閲覧。
- ^ “INFORMATION”. 青二プロダクション. 2024年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月2日閲覧。
- ^ 『声優の世界-アニメーションから外国映画まで』朝日ソノラマ〈ファンタスティックコレクション別冊〉、1979年10月30日、105頁。
- ^ a b c “【声優の履歴書】第52回 『パーマン』須羽ミツ夫・パーマン1号を演じた三輪勝恵”. リアルライブ (2014年1月23日). 2023年9月15日閲覧。
- ^ 8t限定
- ^ 山本鋼平 (2022年5月1日). “パーマン1号、ヒラメ役の三輪勝恵 ブーフーウー歌い大山のぶ代、黒柳徹子の思い出語る”. よろず〜ニュース 2024年2月11日閲覧。
- ^ “Fシアター最新作、公開決定!”. ミュージアム公式ブログ. 川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム (2024年2月11日). 2024年7月1日閲覧。
- ^ “声優 三輪勝恵さんのご冥福をお祈りいたします。”. おしらせ. 川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム (2024年7月1日). 2024年7月1日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “ドラ、魔美、キテレツなど藤子Fアニメ曲まとめた5枚組”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2014年11月21日) 2023年9月15日閲覧。
- ^ “パーマン”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2024年2月17日閲覧。
- ^ “カリメロ”. 東映アニメーション. 2016年8月3日閲覧。
- ^ “怪物くん(新)”. メディア芸術データベース. 2023年5月28日閲覧。
- ^ “じゃりン子チエ”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2024年5月3日閲覧。
- ^ 三輪勝江と誤表記。
- ^ “パーマン ★ キャスト/スタッフ”. シンエイ動画. 2024年2月17日閲覧。
- ^ “チエちゃん奮戦記 じゃりン子チエ”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2024年5月3日閲覧。
- ^ “スタッフ&キャスト”. うえきの法則. 2023年3月17日閲覧。
- ^ “番組基本情報”. テレビ朝日. 2013年9月10日閲覧。
- ^ “STAFF・CAST”. 暗闇三太. 2015年6月12日閲覧。
- ^ “アンデルセン物語”. メディア芸術データベース. 2016年10月29日閲覧。
- ^ “火の鳥2772 愛のコスモゾーン”. 手塚治虫公式サイト. 2016年5月19日閲覧。
- ^ “怪物くん 怪物ランドへの招待”. メディア芸術データベース. 2023年5月28日閲覧。
- ^ “ユニコ 魔法の島へ”. メディア芸術データベース. 2016年11月6日閲覧。
- ^ “ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大戦争”. 東映アニメーション. 2022年7月15日閲覧。
- ^ 公式パンフレットのキャスト情報、エンディングクレジットにて判明。
- ^ Fシアター最新作、9/1(水)上映スタート 藤子・F・不二雄ミュージアム公式ブログ 2021年8月26日
- ^ “『ジョジョ ASB』発売前夜イベントで展示された出演声優のサイン色紙86枚を総まとめ!”. ファミ通.com (2013年8月29日). 2013年12月5日閲覧。
- ^ “チャーリーとチョコレート工場”. 金曜ロードSHOW!. 2016年8月1日閲覧。