三菱レイヨン

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三菱レイヨン株式会社
MITSUBISHI RAYON CO.,LTD.
三菱レイヨンロゴ
本社
本社
種類 株式会社
市場情報
東証1部 3404
2010年9月28日上場廃止
大証1部(廃止) 3404
2010年9月28日上場廃止
略称 三菱レ、MRC
本社所在地 日本の旗 日本
100-8251
東京都千代田区丸の内一丁目1番1号
パレスビル
北緯35度41分6.45秒 東経139度45分41.81秒 / 北緯35.6851250度 東経139.7616139度 / 35.6851250; 139.7616139座標: 北緯35度41分6.45秒 東経139度45分41.81秒 / 北緯35.6851250度 東経139.7616139度 / 35.6851250; 139.7616139
設立 1950年昭和25年)6月1日
(新光レイヨン株式会社)
業種 繊維製品
法人番号 6010001146760
事業内容 化成品・樹脂事業、繊維事業
代表者 越智仁(代表取締役社長
立林康巨(代表取締役兼専務執行役員[1]
資本金 532億2900万円[2]
売上高 連結:5485億円(2016年3月期)[3]
営業利益 連結:268億円(2016年3月期)[3]
経常利益 連結:292億円(2016年3月期)[3]
純利益 連結:158億円(2016年3月期)[3]
純資産 連結:2439億円(2016年3月期)[3]
総資産 連結:6343億円(2016年3月期)[3]
従業員数 連結:9451名
(2015年3月31日現在)[2]
決算期 3月31日
主要株主 三菱ケミカルホールディングス 100%
主要子会社 ダイヤニトリックス
Lucite International Group
UMG ABS
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三菱レイヨン株式会社(みつびしレイヨン、MITSUBISHI RAYON CO.,LTD. )は、東京都千代田区に本社を置いていた日本の大手合成繊維合成樹脂メーカー。三菱グループの一員であり、三菱金曜会[4]・三菱広報委員会[5]の会員企業であった[6][7]メタクリル酸メチル樹脂(MMA樹脂・アクリル樹脂)世界首位、炭素繊維世界3位。社名の由来となったレーヨンのステープル(短繊維)は、1978年12月に生産を終了していた。2017年4月1日に親会社の三菱ケミカルホールディングスの元、三菱化学三菱樹脂と経営統合を行い、三菱ケミカル[8]として事業を行うこととなった。日本化学繊維協会元会員。

沿革[編集]

  • 1933年昭和8年)8月 - 新興人絹設立[9][10](岩崎家とは無縁のルーツである旧鈴木商店系)。
  • 1935年(昭和10年)6月 - 大竹工場竣工(現:大竹事業所)。
  • 1942年(昭和17年)10月 - 日本化成工業と合併。
  • 1943年(昭和18年)10月 - MMAモノマー生産開始。
  • 1944年(昭和19年)5月 - 日本化成工業と旭硝子が合併し三菱化成工業と改称。
  • 1950年(昭和25年)6月1日 - 財閥解体の指定を受け、新光レイヨン(2016年現在の三菱レイヨン)、日本化成工業、旭硝子に分割。
  • 1952年(昭和27年)12月 - 社名を新光レイヨンから三菱レイヨンに変更。
  • 1958年(昭和33年)8月 - 富山工場竣工(現:富山事業所)。
  • 1963年(昭和38年)11月 - 豊橋工場竣工(現:豊橋事業所)。
  • 1982年(昭和57年)〜1985年(昭和60年) - 社名のロゴ(スリーダイヤ)の色をフレッシュグリーンに変えた。
  • 1998年(平成10年)10月 - 日東化学工業と合併し、横浜事業所、八戸事業所(現:八戸製造所)、化学品開発研究所(現:横浜先端技術研究所)を継承。
  • 2008年(平成20年)11月 - 世界最大手のMMA樹脂のシェアを持つ、英国ルーサイト社[11]の買収を発表。
  • 2009年(平成21年)11月 - 三菱ケミカルホールディングス傘下に入る旨の基本合意締結を発表。
  • 2010年(平成22年)4月 - 株式公開買い付けにより、三菱ケミカルホールディングスの子会社となる。
  • 2010年(平成22年)9月 - 東証・大証一部上場廃止。
  • 2010年(平成22年)10月 - 株式交換により、三菱ケミカルホールディングスの完全子会社となる。
  • 2017年 (平成29年) 4月1日 - 三菱化学・三菱樹脂・三菱レイヨンの3社において経営統合を実施[12]。当社は他の2社を吸収合併し、商号を三菱ケミカル株式会社に変更[13]

これ以降については「三菱ケミカル#沿革」を参照。

事業所所在地[編集]

かつて大阪支店が入居していた新朝日ビルディング

管理統括機能

生産機能

研究機能

  • 大竹研究所(旧中央研究所、広島県大竹市)
  • 横浜研究所(神奈川県横浜市)
  • 豊橋研究所(愛知県豊橋市)
  • 生産技術研究所(広島県大竹市)

このほか、かつては名古屋支店(旧名古屋販売、愛知県名古屋市、2010年業務終了)、商品開発研究所(愛知県名古屋市)、東京技術・情報センター(旧東京研究所、神奈川県川崎市、2009年以降横浜研究所に統合[14])が設置されていた。

主なグループ会社[編集]

(国内50音順・海外地域別)

国内連結子会社
  • アクリサンデー
  • MRC-SGLプレカーサー
  • MRC幸田
  • MRCコンポジット プロダクツ
  • MRC情報システム
  • MRC・テクノリサーチ
  • MRCポリサッカライド
  • MRCパイレン
  • MRCファイナンス
  • MRCユニテック
  • MRM大竹
  • MRM豊橋
  • MRM富山
  • エムアンドユー
  • ダイヤ開発
  • ダイヤテック
  • ダイヤモード
  • 東栄化成
  • トーセン
  • 日東石膏ボード
  • 三菱レイヨンアクア・ソリューションズ
  • 三菱レイヨン・クリンスイ
  • 三菱レイヨン・テキスタイル
  • 菱晃
  • 菱光サイジング
国内持分法適用会社
  • アサヒプラスチックス
  • MRC・デュポン
  • サンユーケミカル
  • ダイヤ・カーペット
  • デュポンMRCドライフィルム
  • 富士プラスチック
  • フジワラ
  • 明邦
  • メック
  • UMG ABSABS樹脂国内シェアトップ)
  • レリアン(元レナウングループ、伊藤忠と共同買収)
海外連結子会社
  • Lucite International Group (UK)
  • MRC Holdings Ltd. (Thailand)
  • Thai MMA Co., Ltd. (Thailand)
  • Diapolyacrylate Co., Ltd. (Thailand)
  • MRC Asia Ltd. (Thailand)
  • 恵州恵菱化成有限公司(Huizhou MMA Co., Ltd.) (China)
  • 三菱麗陽高分子材料(南通)有限公司 (China)
  • 蘇州三友利化工有限公司 (China)
  • 蘇州麗陽光学産品有限公司 (China)
  • 菱技樹脂産品(上海)有限公司 (China)
  • 大連麗陽環保機器有限公司 (China)
  • 無錫碧水源麗陽膜科技有限公司 (China)
  • MRC Hong Kong Co. Ltd. (Hong-Kong)
  • Dianal America, Inc. (USA)
  • Grafil, Inc.(USA)
  • Newport Adhesives and Composites, Inc.(USA)
  • MRC Golf, Inc. (USA)
  • Mitsubishi Rayon America Inc. (USA)
海外持分法適用会社
  • LOTTE MRC Corp.(Korea)
  • San Esters Corp. (USA)
  • MRC Resins (Thailand) Co., Ltd. (Thailand)
  • P.T. Diachem Resins Indonesia (Indonesia)

過去に存在した子会社[編集]

  • アクリミラー(三菱レイヨンと京葉真空との合弁販社で、1999年菱晃に吸収される[15]。アルミ真空蒸着樹脂製鏡「アクリミラー」や、三菱レイヨン旧フィルム部より移管されたアルミ真空蒸着ラミネートフィルム「ヘアラインミレナート」を販売していた。本社は銀座で、名古屋営業所と大阪営業所はいずれも三菱レイヨンの支店内にあった)
  • 新光エステル(1968年設立のポリエステル繊維事業会社、1973年三菱レイヨンに合併)
  • 新光合成(1956年設立の旧新光合成樹脂、山梨県にあったアクリライト製造工場)
  • ダイヤニトリックス(2001年設立のアクリロニトリル製造販売会社、2013年三菱レイヨンに統合)[16]
  • ダイヤファイバーズ(1977年に設立された東洋紡住友化学の共同出資会社日本エクスラン工業と、三菱レイヨンのボンネル共販会社)
  • 日東化学工業(ABS樹脂製造、1998年三菱レイヨンが吸収合併)
  • 三菱アセテート(1956年に菱光アセテートとして設立、1958年三菱アセテートに社名変更[17]、1989年三菱レイヨンに合併)
  • 三菱バーリントン(2003年、三菱レイヨン・カーペットに社名変更[18]、2006年カーペット販売事業を東リと三菱レイヨンの合弁で設立したダイヤ・カーペットに継承)[19]
  • 三菱ボンネル(1957年に新光アクリル繊維として設立、1958年に三菱ボンネルに社名変更[20]、1968年三菱レイヨンに合併)[21]
  • 三菱レイヨン・エンジニアリング(1975年設立、2010年三菱化学エンジニアリングへ事業譲渡)[22]
  • 菱光電子工業(1963年設立[23]、2005年同業他社に株式譲渡後[24]、2010年破産により廃業[25]プリント基板航空計器等照明付きアクリル樹脂製計器板「ライティングパネル」の製造販売を行っていた。ライティングパネルは2010年より持分法適用会社のフジワラが事業を継承[26]。全盛期は名古屋(本社工場)と川崎市登戸(東京工場)に工場があった。後年、本社工場の老朽化に伴い東京工場に集約され、その後製造部門を菱光電子工業、営業部門を三菱レイヨンとした)

主要商品[編集]

(子会社関連会社合弁会社扱い商品を含む)

主な学会賞受賞技術[編集]

  • 1965年 ビニロンフィラメント製造法(大河内記念会技術賞)
  • 1978年 メチルメタクリレート樹脂板の連続製造技術の確立(大河内記念生産賞)
  • 1978年 新規塩化ビニル樹脂用加工助剤メタブレンPと関連技術の開発と工業化(高分子学会賞)
  • 1982年 メタクリル酸メチル新合成プロセスの開発(化学工学協会技術賞)
  • 1983年 メチルメタクリレートの新しい製造法の開発とその工業化(大河内記念生産特賞)
  • 1985年 低損失プラスチック光ファイバーの開発と工業化(日本化学会化学技術賞)
  • 1985年 ポリオレフィン中空糸膜の微細多孔質化技術の開発と工業化(高分子学会賞)
  • 1986年 酵素法によるアクリルアミド製造プロセスの開発(化学工学協会技術賞)
  • 1988年 アクリルアミドの新しい製造法の開発と工業化(大河内記念生産特賞)
  • 1988年 分子形状選択性触媒を用いたジメチルアミンの製造(触媒学会技術賞)
  • 1989年 ジメチルアミン製造における新触媒プロセス開発(化学工学会技術賞)
  • 1991年 ランダム微細構造ポリエステル繊維「クリセタ」の開発(繊維学会技術賞)
  • 1993年 中空糸膜フィルターを用いた発電プラント復水・廃液処理システムの開発(化学工学会技術賞)
  • 1993年 CFRPマストの一体成形技術(日本複合材料学会技術賞)
  • 1997年 高ドレープ性アセテート繊維の開発(繊維学会技術賞)
  • 2000年 白色系蓄熱保温・導電アクリル繊維の開発(繊維学会技術賞)
  • 2000年 プラスチックロッドレンズアレイの開発と工業化(高分子学会技術賞)
  • 2004年 三層複合中空繊維膜の開発(繊維学会技術賞)
  • 2005年 通気コントロール素材"ベントクール"の開発(繊維学会技術賞)
  • 2007年 機能性シースコアアクリル繊維群「コアブリッド」の開発(繊維学会技術賞)
  • 2008年 異染性複合繊維素材「ミクシカ」の開発(繊維学会技術賞)
  • 2009年 下排水処理用中空糸膜SADFの開発・工業化(繊維学会技術賞)

脚注・出典[編集]

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  1. ^ 役員一覧”. 三菱レイヨン (2016年6月23日). 2017年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月8日閲覧。
  2. ^ a b 会社概要”. 三菱レイヨン (2015年3月31日). 2015年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月30日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 連結決算情報”. 三菱レイヨン (2016年3月31日). 2017年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月9日閲覧。
  4. ^ 三菱金曜会
  5. ^ 三菱広報委員会
  6. ^ 三菱金曜会会員会社紹介
  7. ^ 三菱広報委員会 - 会員会社紹介
  8. ^ 三菱ケミカル
  9. ^ 鈴木商店
  10. ^ 三菱レイヨン(株) 「30年史」
  11. ^ Lucite International
  12. ^ “当社連結子会社間の合併に関するお知らせ” (PDF) (プレスリリース), 三菱ケミカルホールディングス, (2005年4月26日), http://www.mitsubishichem-hd.co.jp/ir/pdf/00323/00372.pdf 2017年11月25日閲覧。 
  13. ^ 三菱ケミカル株式会社の情報”. 国税庁 (2017年5月2日). 2017年11月26日閲覧。
  14. ^ 横浜先端技術研究所の新設について
  15. ^ (株)菱晃 会社沿革
  16. ^ ダイヤニトリックス社の統合について
  17. ^ 三菱レイヨン(株)「30年史」年表 三菱アセテート
  18. ^ 三菱バーリントン株式会社の社名変更のお知らせ
  19. ^ ダイヤ・カーペット 会社沿革
  20. ^ 三菱レイヨン(株)「30年史」年表 三菱ボンネル
  21. ^ 三菱レイヨン(株)「30年史」年表 新光アクリル繊維
  22. ^ エジニアリング事業統合についてのお知らせ
  23. ^ 三菱レイヨン(株)「30年史」年表 菱光電子工業
  24. ^ プリントサーキット事業及び関係会社株式譲渡
  25. ^ 菱光電子工業/自己破産
  26. ^ フジワラ 沿革
  27. ^ 炭素繊維増産のニュース(日刊工業新聞 2017 1/25)
  28. ^ パイレン糸断面(ニュース内の写真)
  29. ^ 人工皮革「グローレ」事業の撤収について
  30. ^ プリズムシート「ダイヤアート」生産設備新設について

関連項目[編集]

  • 人工炭酸泉 - 1997年に当社グループであった三菱レイヨン・エンジニアリング(現・三菱ケミカルエンジニアリング)が高濃度人工炭酸泉装置(1000ppm以上)の開発に成功した。2016年現在は当社グループの三菱レイヨン・クリンスイが各種人工炭酸泉装置の販売を手がけている。
  • 三菱ケミカルホールディングス
  • 三菱ケミカル