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ウディ・ハレルソン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウディ・ハレルソン
Woody Harrelson
Woody Harrelson
2016年
本名 Woodrow Tracy Harrelson
生年月日 (1961-07-23) 1961年7月23日(63歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国テキサス州ミッドランド
職業 俳優
ジャンル 映画・テレビ
活動期間 1978年 -
配偶者 ナンシー・サイモン(1985年 - 1986年)
ローラ・ルイ(1998年 - )
主な作品
映画

テレビドラマ
チアーズ
TRUE DETECTIVE/二人の刑事
受賞
放送映画批評家協会賞
アンサンブル演技賞
2017年スリー・ビルボード
エミー賞
助演男優賞(コメディシリーズ部門)
1989年チアーズ
ゴールデンラズベリー賞
最低助演男優賞
1994年幸福の条件
全米映画俳優組合賞
キャスト賞
2007年ノーカントリー
2017年『スリー・ビルボード』
その他の賞
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞
助演男優賞
2009年メッセンジャー
キャスト賞
2007年『ノーカントリー』
インディペンデント・スピリット賞
助演男優賞
2009年『メッセンジャー』
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ウディ・ハレルソン(Woody Harrelson, 本名: Woodrow Tracy Harrelson, 1961年7月23日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州ミッドランド生まれの俳優。悪役やスキャンダラスな役を得意とする。

略歴

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マフィアの雇われ殺し屋の父[1]と、弁護士秘書の母の間に生まれる。父チャールズは1968年と1978年に殺人を犯し(1978年の事件は連邦判事を銃殺)、終身刑となり、服役中に死去[1]。父はまた、ジョン・F・ケネディ暗殺の実行者の一人と名乗っていたこともある。兄と弟がおり、弟のブレット・ハレルソンも俳優である。

ハノーヴァー大学卒業後、ニューヨークへ移り、演技を学ぶ。ニール・サイモンの舞台でデビューし、テレビ・シリーズ『チアーズ』でお茶の間の人気を獲得した。1992年から本格的に映画界に活動の場を移し、1994年、オリバー・ストーン監督の話題作『ナチュラル・ボーン・キラーズ』で頭角を現す。翌々年には、ミロシュ・フォアマン監督の『ラリー・フリント』で実在のポルノ雑誌編集者を演じてアカデミー主演男優賞にノミネートされた。危険な男だけでなく間抜けな男も演じられるのが強み。

演技の実力はあるものの、数々の問題行動を起こすことでも有名。1983年、道路で踊り狂い交通渋滞を引き起こした上に警官を殴って逮捕されたのを皮切りに、1996年にマリファナを栽培して逮捕、同じ年には環境保護を訴えてゴールデンゲートブリッジに登り逮捕、2002年にはロンドンでタクシーの後部座席を破壊して逮捕されている[2]。2009年には空港でパパラッチを殴るという事件を起こしたが、パパラッチがゾンビに見えたと釈明した[3]。また、環境保護運動家、反戦活動家、ヨガのインストラクターと様々な顔を持っているが、とりわけ大麻合法化活動家として有名である。

私生活

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私生活では、1985年にニール・サイモンの娘で歌手のナンシー・サイモンと結婚したが入籍翌日に離婚を申請。10ヶ月後に正式に離婚した[4]。1987年テレビ番組の撮影現場で出会った元アシスタントのローラ・ルイと交際[5]、デニ、ゾーイ、マカーニの3人の娘がいる。一家揃ってコスタリカで原始的な暮らしをしている。2008年12月28日、長年交際してきたローラ・ルイと結婚[6]。ハワイのマウイで挙げた結婚式には、オーウェン・ウィルソンショーン・ペンアラニス・モリセットなど内輪の友人と親族が招かれた。

これまで仕事などの公式な来日はないが、プライベートで来日したことはあるらしく、両国国技館において相撲を観戦している[7]

30年以上ヴィ―ガンであり、2019年、動物の権利団体PETAと協力して、テキサスで毎年開催される豚のロデオに抗議した[8][9]

主な出演作品

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映画

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題名 役名 備考 吹替
1985 ワイルドキャッツ
Wildcats
クルシンスキー
1987 デビルアイランド
Bay Coven
スレイター テレビ映画
1988 恋人たちのキャンパス
Cool Blue
ダスティン
1991 L.A.ストーリー/恋が降る街
L.A. Story
ハリスの上司 クレジットなし
ドク・ハリウッド
Doc Hollywood
ハンク・ゴードン 屋良有作(ソフト版)
江原正士フジテレビ版)
大塚芳忠テレビ朝日版)
1992 ハード・プレイ
White Men Can't Jump
ビリー 堀秀行
1993 幸福の条件
Indecent Proposal
デヴィッド・マーフィー ゴールデンラズベリー賞最低助演男優賞 受賞 大塚明夫(ソフト版、日本テレビ版)
1994 カウボーイ・ウェイ/荒野のヒーローN.Y.へ行く
The Cowboy Way
ペッパー・ルイス 島田敏
ナチュラル・ボーン・キラーズ
Natural Born Killers
ミッキー・ノックス 中多和宏
1995 マネー・トレイン
Money Train
チャーリー 安原義人(ソフト版)
山寺宏一(フジテレビ版)
山路和弘(テレビ朝日版)
1996 心の指紋
The Sunchaser
マイケル・レイノルズ 田中秀幸
キングピン/ストライクへの道
Kingpin
ロイ・マンソン 大塚芳忠
ラリー・フリント
The People vs. Larry Flynt,
ラリー・フリント アカデミー主演男優賞 ノミネート
ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門) ノミネート
安原義人
1997 ウェルカム・トゥ・サラエボ
Welcome to Sarajevo
フリン 大塚芳忠
ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ
Wag the Dog
ウィリアム・シューマン軍曹 荒川太朗
1998 レア魔性の肉体
Palmetto
ハリー・バーバー 安原義人(VHS版)
屋良有作(テレビ東京版)
シン・レッド・ライン
The Thin Red Line
ケック軍曹 田中正彦
ハイロー・カントリー
The Hi-Lo Country
ビッグ・ボーイ・マットソン 大塚芳忠
エドtv
Edtv
レイ 大塚明夫
1999 マイ スウィート ガイズ
Play It to the Bone
ヴィンス 大塚芳忠
オースティン・パワーズ:デラックス
Austin Powers: The Spy Who Shagged Me
本人 諸角憲一
2000 N.Y.式ハッピー・セラピー
Anger Management
ギャラクシア / ゲイリー 中田和宏
2004 ダイヤモンド・イン・パラダイス
After the Sunset
スタン・ロイド 安原義人(ソフト版)
江原正士(テレビ朝日版)
2005 ビッグホワイト
The Big White
レイモンド・バーネル 西前忠久
スタンドアップ
North Country
ビル・ホワイト 山野井仁
2006 今宵、フィッツジェラルド劇場で
A Prairie Home Companion
ダスティ 多田野曜平
スキャナー・ダークリー
Scanner Darkly
アーニー・ラックマン 山野井仁
2007 ノーカントリー
No Country for Old Men
カーソン・ウェルズ 乃村健次
南京
Nanking
ボブ・ウィルソン
2008 バトル・イン・シアトル
Battle in Seattle
デイル
暴走特急 シベリアン・エクスプレス
Transsiberian
ロイ 原田晃
俺たちダンクシューター
Semi-pro
エド・モニックス 小杉十郎太
10日間で彼女の心をうばう方法
Management
ジャンゴ (吹き替え版なし)
7つの贈り物
Seven Pounds
エズラ・ターナー 井上倫宏
2009 メッセンジャー
The Messenger
トニー・ストーン インディペンデント・スピリット賞助演男優賞 受賞
アカデミー助演男優賞 ノミネート
乃村健次
ディフェンドー 闇の仕事人
Defendor
アーサー・ポピントン / ディフェンドー (吹き替え版なし)
ゾンビランド
Zombieland
タラハシー 山路和弘
2012
2012
チャーリー・フロスト 安原義人
2010 BUNRAKU
Bunraku
バーテンダー 原康義
2011 ステイ・フレンズ
Friends with Benefits
トミー 内田直哉
ランパート 汚れた刑事
Rampart
デヴィッド・ダグラス・ブラウン 不明
2012 ゲーム・チェンジ 大統領選を駆け抜けた女
Game Change
スティーヴ・シュミット テレビ映画 斎藤志郎
ハンガー・ゲーム
The Hunger Games
ヘイミッチ・アバナシー 山寺宏一
セブン・サイコパス
Seven Psychopaths
チャーリー・コステロ 多田野曜平
2013 グランド・イリュージョン
Now You See Me
メリット・マッキニー 内田直哉
ファーナス/訣別の朝
Out of the Furnace
ハーラン・デグロート
ハンガー・ゲーム2
The Hunger Games: Catching Fire
ヘイミッチ・アバナシー 山寺宏一
2014 ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス
The Hunger Games: Mockingjay - Part 1
2015 ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション
The Hunger Games: Mockingjay - Part 2
2016 トリプル9 裏切りのコード
Triple 9
ジェフリー・アレン 内田直哉
グランド・イリュージョン 見破られたトリック
Now You See Me 2
メリット・マッキニー
チェイス・マッキニー
ある決闘 セントヘレナの掟
The Duel
エイブラハム・ブラント 大塚芳忠
LBJ ケネディの意志を継いだ男
LBJ
リンドン・ジョンソン 内田直哉
スウィート17モンスター
The Edge of Seventeen
ブルーナー 咲野俊介
2017 ウディ・ハレルソン ロスト・イン・ロンドン
Lost in London
本人役 兼監督・製作・脚本 (吹き替え版なし)
ウィルソン
Wilson
ウィルソン 山路和弘
猿の惑星: 聖戦記
War for the Planet of the Apes
ウェズリー・マカロー大佐 大川透
ガラスの城の約束
The Glass Castle
レックス・ウォールズ 多田野曜平
スリー・ビルボード
Three Billboards Outside Ebbing, Missouri
ビル・ウィロビー保安官 アカデミー助演男優賞 ノミネート 大滝寛
記者たち 衝撃と畏怖の真実
Shock and Awe
ジョナサン・ランデー 内田直哉
2018 ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
Solo: A Star Wars Story
トバイアス・ベケット [10] ふくまつ進紗
ヴェノム
Venom
クレタス・キャサディ 内田直哉
2019 ザ・テキサス・レンジャーズ
The Highwaymen
メイニー・ゴルト Netflixオリジナル映画
ゾンビランド:ダブルタップ
Zombieland: Double Tap
タラハシー 小山力也
ミッドウェイ
Midway
チェスター・ニミッツ大将 内田直哉
2021 ケイト
Kate
ヴァリック Netflixオリジナル映画
ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
Venom: Let There Be Carnage
クレタス・キャサディ / カーネイジ 内田直哉(クレタス)
片岡愛之助(カーネイジ)
2022 マン・フロム・トロント
The Man from Toronto
ウォーリー 内田直哉
逆転のトライアングル
Triangle of Sadness
トーマス・スミス船長 (吹き替え版なし)
2023 チャンピオンズ
Champions
マーカス 兼製作総指揮
日本劇場未公開
小山力也
2024 サンコースト
Suncorst
ポール (吹き替え版なし)
フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
Fly Me to the Moon
モー・バーカス 内田直哉
2025
Now You See Me 3
メリット・マッキニー
TBA
Last Breath
ダンカン・オールコック ポストプロダクション

Ella McCay
撮影中

テレビ

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放映年 邦題
原題
役名 備考 吹き替え
1985-1993 チアーズ
Cheers
ウッディ・ボイド 計200話出演 (吹き替え版なし)
1988 ミッキーマウス60周年記念
Mickey's 60th Birthday
アーカイブ出演
NBCで放送された『ミッキーマウス』の特別番組
宮本充
1989-2019 サタデー・ナイト・ライブ
Saturday Night Live
本人(ホスト) 計4話出演
1994 ザ・シンプソンズ
The Simpsons
ウッディ・ボイド 声の出演
第6シーズン第11話「マージの飛行恐怖症」
目黒光祐
1996 スピン・シティ
Spin City
トミー 第1シーズン第9話「トミー・ドゥーガンをよろしく」
1999 そりゃないぜ!? フレイジャー
Frasier
ウッディ・ボイド 第6シーズン第13話「The Show Where Woody Shows Up
2001-2002 ウィル&グレイス
Will & Grace
ネイサン 計7話出演
2014 TRUE DETECTIVE/二人の刑事
True Detective
マーティン・ハート 計8話出演
兼製作総指揮
谷昌樹
2019 サタデー・ナイト・ライブ
Saturday Night Live
ジョー・バイデン 計3話出演
2020-
The Freak Brothers
Freewheelin' Franklin Freek 声の出演
兼製作総指揮
2023
White House Plumbers
E・ハワード・ハント 計5話出演
兼製作総指揮

日本語吹き替え

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当初は主に大塚芳忠安原義人などが務めていたが、『ステイ・フレンズ』で内田直哉が起用されたことをきっかけに、以降は大半の作品を内田が担当するようになり、現在では専属(フィックス)に近い形の定番声優となっている[11]

このほかにも、山寺宏一多田野曜平山路和弘中田和宏屋良有作山野井仁大塚明夫江原正士谷昌樹乃村健次なども複数回、声を当てたことがある。

参照

[編集]
  1. ^ a b “Woody Harrelson's Father Dies in Prison”. Associated Press (ABC News). (2007年5月21日). http://abcnews.go.com/Entertainment/wireStory?id=2969564&CMP=OTC-RSSFeeds0312 
  2. ^ “W・ハレルソン、ロンドンで逮捕”. シネマトゥデイ. (2002年6月11日). https://www.cinematoday.jp/news/N0001948 2012年12月28日閲覧。 
  3. ^ “パパラッチに殴りかかったウディ・ハレルソン、「ゾンビだと思った」と釈明”. シネマトゥデイ. (2009年4月15日). https://www.cinematoday.jp/news/N0017666 2012年12月28日閲覧。 
  4. ^ Woody Harrelson” (HTML). hollywood.com (2007年). 2013年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月9日閲覧。 “whimsically married in Tijuana in 1985 intending to divorce the following day, but when the couple returned to the storefront marriage/divorce parlor, they found it closed because it was Sunday; marriage lasted 10 months; Harrelson would later tell USA TODAY's Tom Green, "We had to get a summary dissolution through Jacoby and Meyers. I think at the time Neil was a little bit worried I might try to go after her money.”
  5. ^ Woody Harrelson” (HTML). yahoo (2007年). 2007年9月9日閲覧。 “wife Laura Louie: born c. 1965; co-founded Yoganics, an organic food home delivery service in 1996; worked as Harrelson's assistant for over two years (1987 to c. 1990)”
  6. ^ “『ノーカントリー』のウディ・ハレルソン、結婚!交際20年の恋人と”. シネマトゥデイ. (2008年12月31日). http://www.cinematoday.jp/page/N0016437 2012年12月28日閲覧。 
  7. ^ https://www.cinematoday.jp/page/A0002312
  8. ^ IS WOODY HARRELSON VEGAN? EVERYTHING YOU NEED TO KNOW ABOUT THIS ECO ACTIVIST”. 20220523閲覧。
  9. ^ Woody Harrelson Urges Texas to Ban Cruel ‘Pig Rodeo’”. 20220523閲覧。
  10. ^ ロン・ハワード、「スター・ウォーズ」ハン・ソロ映画の監督就任”. ORICON NEWS (2017年6月23日). 2017年9月28日閲覧。
  11. ^ ロブ・ライナー/LBJ ケネディの意志を継いだ男”. タワーレコードオンライン. 2023年7月10日閲覧。

外部リンク

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