高知大学
高知大学 | |
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高知大学朝倉キャンパス正門から望む | |
大学設置 | 1949年 |
創立 | 1922年 |
学校種別 | 国立 |
設置者 | 国立大学法人高知大学 |
本部所在地 |
高知県高知市曙町2-5-1 北緯33度32分59.7秒 東経133度29分13.9秒 / 北緯33.549917度 東経133.487194度座標: 北緯33度32分59.7秒 東経133度29分13.9秒 / 北緯33.549917度 東経133.487194度 |
キャンパス |
朝倉キャンパス (高知市曙町) 岡豊キャンパス (南国市岡豊町) 物部キャンパス(南国市物部) 小津キャンパス(高知市小津町) |
学部 |
人文学部 教育学部 理学部 医学部 農学部 |
研究科 |
総合人間自然科学研究科 連合農学研究科 |
ウェブサイト | http://www.kochi-u.ac.jp/ |
高知大学(こうちだいがく、英語: Kochi University)は、高知県高知市曙町2-5-1に本部を置く日本の国立大学。1922年創立、1949年大学設置。
概観
大学全体
高知大学は、1922年設立の旧制高知高等学校などを母体として、1949年に新制大学として成立した。当初は「四国総合大学」の構想が四国4県の高等教育機関関係者の協議で各学部を各県ごとに設置するという計画が立てられる。高知県各産業界は産業系学部を求め運動を展開、広大な敷地の旧海軍航空隊の飛行場跡地を大蔵省から払い下げの機会を待ち県内教育界もこれを利用して高等教育機関建設を構想した。その後高等教育計画は一県一国立大学へと転換されたため、高知県内の各高等教育機関は合併での新制国立大学化を目指した。現在では、5学部・1研究科(連合研究科を除く)を擁する大学になっている。
学部生:4,945名、大学院生:658名(連合農学研究科を除く)、計5,603名(2008年5月現在) [1][2]。
学風および特色
高知大学は他の国立大学と比べ、在学生の県内出身者の割合が少ないことが特徴である。実際に、在学生の8割近くを県外出身者で占めており、四国出身者も5割を満たず、地元出身者比率の高い一般の地方国立大学とは学生層が大きく異なっている。
沿革
- 1922年 旧制高知高等学校設立
- 1943年 高知師範学校設立
- 1944年 高知青年師範学校設立
- 1949年 旧制高知高等学校・高知師範学校・高知青年師範学校を母体として、新制高知大学が発足。文理学部・教育学部・農学部を設置
- 1976年 高知医科大学設立(なお、事務局は1978年まで高知大学内に置かれた)
- 1977年 文理学部を人文学部・理学部に改組
- 2003年 高知大学と高知医科大学が統合
- 2004年 法改正により国立大学法人へ移行
基礎データ
所在地
- 朝倉キャンパス(高知県高知市曙町2丁目5-1/5-3/朝倉本町2丁目17-47)
- 岡豊キャンパス(高知県南国市岡豊町小蓮/香南市吉川町吉原1664-1)
- 物部キャンパス(高知県南国市物部乙200)
- 小津キャンパス(附属学校園)(高知県高知市小津町10-13)
象徴
- 学章 2003年、高知大学と高知医科大学が統合した際に、一般公募により制定した。高知(Kochi)のKと大学(University)のUを組み合わせ、太平洋と若者の可能性などを青色を基調としたデザインで表現している。
- 学歌 (作詞:岡部剛機 作曲:町田育弥) 歌詞や楽譜は、高知大学公式サイト上に公開されている[3]。
教育および研究
組織
学部
- 人文学部(朝倉キャンパス)
- 人間文化学科
- 人間基礎論コース
- 地域変動論コース
- 言語表象論コース
- 国際社会コミュニケーション学科
- 国際コミュニケーションコース
- 国際社会交流論コース
- 社会経済学科
- 総合地域政策コース
- 経済企業情報コース
- 教育学部(朝倉キャンパス)
- 学校教育教員養成課程
- 生涯教育課程
- 芸術文化コース
- スポーツ科学コース
- 生活環境コース
- 理学部(朝倉キャンパス)
旧学科
- 数理情報科学科
- 数理科学コース
- 情報科学コース
- 物質科学科
- 物質基礎科学コース
- 物質変換科学コース
- 生体機能物質工学コース
- 自然環境科学科
- 生物科学コース
- 地球史環境科学コース
- 防災科学コース
新学科
- 理学科
- 数学コース
- 物理科学コース
- 化学コース
- 生物科学コース
- 地球科学コース
- 応用理学科
- 情報科学コース
- 応用化学コース
- 海洋生命・分子工学コース
- 災害科学コース
- 農学部(物部キャンパス)
- 1949年の新制大学発足に合わせ設置(農学科、農業工学科)された。高知県内には、農林系高等教育機関は存在していなかったが、高知青年師範学校が農・林・水産の3実業学校教員を養成していてこれを母体に農林高等教育機関となろうとしていた一方で四国総合大学構想で高知に農学部が構想されていた。結果農学部設置のための運動が行われ、教官確保など京都大学農学部の全面支援で新制高知大学の農学部となった経緯がある。1954年に林学科、1960年に農芸化学科設置。1964年に「農学科」を「暖地農学科」に名称変更。1965年に栽培漁業学科を設置。1992年に全学科を改組し5学科となる。2007年に再度改組が行われコース制となり、以下の1学科8コースとなる。
- 農学科
- 暖地農学コース
- 海洋生物生産学コース
- 食料化学コース
- 生命科学コース
- 自然環境学コース
- 流域環境工学コース
- 森林科学コース
- 国際支援学コース
大学院
- 2008年度から、従来6研究科に分離していた組織を統合し、日本の国立大学として初めて文理統合型の大学院を開設した。
なお、2007年度以前は以下の6研究科が存在した。
- 前期課程
- 数理情報科学専攻
- 物質科学専攻
- 自然環境科学専攻
- 後期課程
- 応用理学専攻
- 修士課程
- 医科学専攻
- 看護学専攻
- 博士課程
- 生命医学系専攻
- 神経科学系専攻
- 社会医学系専攻
- 農学研究科
- 暖地農学専攻
- 森林科学専攻
- 栽培漁業学専攻
- 生産環境工学専攻
- 生物資源科学専攻
- 黒潮圏海洋科学研究科
- 流域圏資源科学講座
- 流域圏環境科学講座
- 海洋健康医科学講座
学部附属機関
- 教育学部
- 高知大学教育学部附属幼稚園
- 高知大学教育学部附属小学校
- 高知大学教育学部附属中学校
- 高知大学教育学部附属特別支援学校
- 附属教育実践総合センター
- 理学部
- 附属高知地震観測所
- 附属水熱科学実験所
- 医学部
- 附属病院
- 附属医学情報センター
- 農学部
- 附属農場
- 附属演習林
対外関係
国際・学術交流等協定校
- カリフォルニア州立大学フレズノ校(アメリカ・カルフォルニア州)
- ブリティッシュコロンビア大学(カナダ・ブリティッシュコロンビア州)
- 漢陽大学校(韓国)
- 韓瑞大学(韓国)
- 徳成女子大学(韓国)
- ソウルスポーツ大学院大学校(韓国)
- 上海交通大学(中国・上海市)
- 佳木斯大学(中国・黒竜江省)
- 瀋陽薬科大学(中国・遼寧省・瀋陽市)
- 中国海洋大学(中国・山東省・青島市)
- 河南大学(中国・河南省)
- 揚州大学(中国・江蘇省)
- 江蘇工業学院(中国・江蘇省)
- 天津師範大学(中国・天津市)
- 陝西科技大学(中国・陝西省)
- 安徽大学(中国・安徽省)
- 国立中山大学(台湾)
- 東海大学(台湾)
- マレーシアプトラ大学(マレーシア)
- コンケン大学(タイ)
- カセサート大学(タイ)
- ボゴール農科大学(インドネシア)
- チェンデラワシ大学(インドネシア)
- ウンタグスラバヤ大学(インドネシア)
- ブラビジャヤ大学(インドネシア)
- コウチ科学技術大学(インド)
- ビコール大学(フィリピン)
- フィリピン大学(フィリピン)
- ハノイ工科大学(ベトナム)
- ハノイ科学大学(ベトナム)
- ハノイ教育大学(ベトナム)
- クイーンズランド大学(オーストラリア)
- イェーテボリ大学(スウェーデン)
- 南ボヘミア大学(チェコ)
- チェコ科学アカデミー・昆虫学研究所(チェコ)
- 国立ポリテク工科大学・応用研究所・サルティジョ校(メキシコ)
- サルティジョ工科大学(メキシコ)
- ノルテ・カトリカ大学(チリ)
部局間学術交流等協定校
- 釜山外国語大学校・日本語大学(韓国)
- 白石大学(韓国)
- 韓国地質資源研究院・石油海洋資源部(韓国)
- 首都医科大学(中国・北京市)
- 上海第二医科大学(中国・上海市)
- 中南林学院(中国・湖南省)
- フィリピン農業省 漁業水産資源局・第2地域支所(フィリピン)
- 農林水産省・水産庁(タイ)(タイ)
- インドネシア科学技術省・技術評価応用庁(インドネシア)
- ハルオレオ大学(インドネシア)
- ラ・パス大学(ボリビア)
大学関係者と組織
大学関係者一覧
施設
朝倉キャンパス
- 使用学部:人文学部・教育学部・理学部
- 使用研究科:人文社会科学研究科・教育学研究科・理学研究科
- 学生会館
- メディアの森
岡豊キャンパス
- 使用学部:医学部
- 使用研究科:医学系研究科
- 岡豊会館
物部キャンパス
- 使用学部:農学部
- 使用研究科:農学研究科
- 日章会館
- 現在の物部キャンパスの一帯には、太平洋戦争中は高知海軍航空隊が駐屯していた。 戦後、航空隊の施設はGHQに接収された。 1952年にサンフランシスコ講和条約が締結、施設はGHQから日本に返還された。 以降、滑走路近辺は高知空港が、空港の北側の敷地は大学が使用している。 このような経緯で、物部キャンパスと高知空港が隣接していることから、「高知大学は空港付きの大学」と言う向きもある。
高知大学農学部・農学研究科 : 沿革 物部キャンパスと高知空港の周辺の地図
小津キャンパス
- 使用附属施設:教育学部附属幼稚園・小学校・中学校・特別支援学校・附属教育実践総合センター
- 旧制高知高等学校はここに存在した。また、新制高知大学文理学部も発足当初はここに存在した(1960年、朝倉キャンパスに移転)。
学生寮
社会との関わり
2007年10月に行われた学長選挙を巡る内紛
2007年10月5日、高知大学の次期学長の選考に係る意向投票が行われた。意向投票の過程において違法な行為があったとする趣旨の訴訟が提起されたが、違法性はなかったとする一審判決があった。しかしながら、控訴がなされたため、現在も係争中の事案である(2010年12月)。
参考文献・脚注
- ^ http://www.kochi-u.ac.jp/JA/gaiyou2008/PDF/30_31.pdf (PDF, 国立大学法人高知大学広報室『国立大学法人高知大学概要2008』30-31頁)
- ^ http://www.kochi-u.ac.jp/JA/gaiyou2008/PDF/32_33.pdf (PDF, 国立大学法人高知大学広報室『国立大学法人高知大学概要2008』32-33頁)
- ^ http://www.kochi-u.ac.jp/JA/campus/gakufu.html
Wiki関係他プロジェクトリンク
関連項目
- 日本味と匂学会事務局