西岡良洋

西岡 良洋

基本情報
国籍	日本
出身地	大阪府堺市北区
生年月日	(1961-06-28) 1961年6月28日（62歳）
身長 体重	178 cm 77 kg
選手情報
投球・打席	右投右打
ポジション	外野手
プロ入り	1979年 ドラフト外
初出場	1982年4月3日
最終出場	1995年7月23日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
選手歴
和歌山県立田辺高等学校 西武ライオンズ (1980 - 1989) 読売ジャイアンツ (1990 - 1994) 千葉ロッテマリーンズ (1995)
コーチ歴
千葉ロッテマリーンズ (1996) 西武ライオンズ (1997 - 2001) 読売ジャイアンツ (2002 - 2003) 横浜ベイスターズ (2004 - 2005) 読売ジャイアンツ (2006 - 2008)
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西岡 良洋（にしおか よしひろ、1961年6月28日 - ） は、大阪府堺市出身の元プロ野球選手（外野手）・コーチ、コーチからの退任後は、読売ジャイアンツのフロントを経て、自営業に転じている。

来歴・人物

プロ入りまで

田辺高校では外野手、控え投手として、後述の双子の兄、西岡良展捕手らとともに、1979年夏の甲子園県予選準決勝に進むが田辺商に敗退。この試合では救援投手として兄弟でバッテリーを組んだ。またこの年は、県予選を勝ち抜いた箕島高が甲子園春夏連覇を果たしている。

現役時代

1979年ドラフト外で西武ライオンズに入団。1982年から一軍で外野手として起用され、強肩を売り物に1984年には中堅手、左翼手として63試合に先発出場。その後も実力者揃いの西武外野陣の中で準レギュラーとして活躍する。

好守の外野手であり、解説者の野村克也からは“日本一の肩”と評されるほどの強肩が武器だった。しかし、打撃では長打力こそあったものの、右投手に対する打撃に問題があったために、一軍に昇格した当時の監督広岡達朗は、広橋公寿とともに西岡を対左投手専門の打者として起用した。そのため相手が左投手の場面で無類の強さを発揮し“左殺しの西岡”と呼ばれた。

西武ライオンズ時代に読売ジャイアンツと対戦した1983年の日本シリーズでは、第7戦（11月7日・西武球場）の途中から、「4番・一塁手」でスタメン起用の田淵幸一に代わって「4番・中堅手」として出場。そのまま埼玉移転後初の日本一連覇の瞬間をグラウンド上で迎えた。阪神タイガースと対戦した1985年の日本シリーズでは、シリーズ史上最多入場者数を記録した第4戦（10月30日・甲子園球場）に8回表から出場。9回表には、阪神のリリーフ左腕・福間納からレフトラッキーゾーンへ決勝2ラン本塁打を放ち、チームのシリーズ成績を2勝2敗に持ち込んだ。試合後の勝利監督インタビューで広岡達朗は､「彼(西岡)は思い切りのいい選手なので、何かやってくれるだろうと思っていた」と絶賛した。しかし、翌第5戦（10月31日・甲子園球場）の4回表の2-4で迎えた1死満塁の場面で、金森栄治の代打で起用されたものの、前日の試合で決勝本塁打を放った福間に遊ゴロ併殺打に打ち取られ、チームは2-7で敗れた（結局は阪神が第6戦で日本一を達成）。

1986年には、規定打席未到達ながらゴールデングラブ賞を受賞している。1988年にはアキレス腱断裂の重傷を負うが、1989年に復帰。同年のシーズン後に、鹿取義隆との交換トレードで巨人に移籍した。

巨人でも相手先発投手が左投手と予想されるときはスタメン出場するなど活躍。代打出場でも結果を残した。しかし、1994年には同じくメジャーリーグ時代に左キラーとして活躍したヘンリー・コトーが入団したため、代走要員や守備固めでの起用が多くなり、出場機会が激減した。

1995年に金銭トレードでロッテに移籍。開幕直後は代打要員として起用されたが、打率が1割を切る状況になったことから二軍へ降格。以降は一軍に昇格することなく、同年限りで現役を引退した。一軍公式戦の1000試合出場まで、残り8試合に迫りながらの引退であった。

引退後

現役引退後は指導者として、1996年にロッテ2軍育成コーチ、1997年～2001年は西武二軍打撃コーチ、2002年～2003年は巨人一軍外野守備・走塁コーチ、2004年～2005年は横浜ベイスターズ一軍外野守備・走塁コーチ、2006年から巨人のコーチに復帰すると、2006年は一軍外野守備・走塁コーチ、2007年は一軍守備・走塁コーチ、2008年は二軍外野守備・走塁コーチを務めた。また、2002年の巨人コーチ時代には、西武時代のチームメイトだった工藤公康、清原和博、かつてのトレード相手で投手コーチだった鹿取義隆らと共に、古巣西武相手に4戦全勝で日本一を経験した。2008年のシーズン終了後に巨人のフロントへ転じたが、西武でのプロ入り直後からプロ野球関係者の不安定な境遇に不安を感じ続けていたこともあって、2011年には退団した。

2012年からは、東京都港区赤坂で焼肉レストラン「楪（ゆずり）」を経営。2013年10月8日にTBS系列で放送された特別番組『俺たちはプロ野球選手だった』では、「楪」のオーナーでありながら店内の接客から仕出し（焼肉弁当）の仕込みまでほぼ1人でこなす西岡の近況が、本人への密着取材や家族（妻と娘）の証言を交えながら紹介された。

双子の兄・西岡良展（にしおか よしのぶ）は早稲田大学、住友金属を経て、NOMOベースボールクラブでバッテリーコーチを務めた。

詳細情報

年度別打撃成績

年 度	球 団	試 合	打 席	打 数	得 点	安 打	二 塁 打	三 塁 打	本 塁 打	塁 打	打 点	盗 塁	盗 塁 死	犠 打	犠 飛	四 球	敬 遠	死 球	三 振	併 殺 打	打 率	出 塁 率	長 打 率	O P S
1982	西武	39	72	61	10	19	6	0	3	34	11	2	3	3	0	7	0	1	12	1	.311	.391	.557	.949
1983		102	203	170	23	37	6	1	6	63	27	2	0	9	4	17	0	3	31	2	.218	.294	.371	.664
1984		81	241	207	32	55	5	4	7	89	28	2	3	18	1	13	1	2	15	7	.266	.314	.430	.744
1985		94	174	140	26	34	8	0	3	51	13	6	2	7	1	25	1	1	19	4	.243	.359	.364	.724
1986		109	243	208	42	58	7	3	10	101	29	7	1	11	1	20	1	3	28	1	.279	.349	.486	.835
1987		93	171	154	17	38	7	0	5	60	21	7	5	11	0	6	0	0	17	1	.247	.275	.390	.665
1988		56	93	87	12	31	4	0	4	47	11	1	2	1	1	4	1	0	8	2	.356	.380	.540	.921
1989		62	121	102	10	21	3	0	1	27	6	2	1	10	1	8	0	0	12	2	.206	.261	.265	.526
1990	巨人	94	192	169	21	42	8	2	4	66	23	2	1	7	3	11	0	2	20	7	.249	.297	.391	.688
1991		65	106	89	10	21	3	1	2	32	6	1	1	4	0	13	2	0	12	1	.236	.333	.360	.693
1992		70	160	147	14	34	9	0	4	55	20	0	0	2	1	10	2	0	18	1	.231	.278	.374	.653
1993		69	71	62	8	9	1	0	1	13	4	1	0	2	1	6	0	0	5	3	.145	.217	.210	.427
1994		33	27	23	1	2	0	0	0	2	1	0	1	2	0	2	0	0	2	0	.087	.160	.087	.247
1995	ロッテ	25	25	22	1	2	0	0	0	2	2	1	0	0	1	2	0	0	4	2	.091	.160	.091	.251
通算:14年		992	1899	1641	227	403	67	11	50	642	202	34	20	87	15	144	8	12	203	34	.246	.308	.391	.700

表彰

• ゴールデングラブ賞：1回 （1986年　外野手部門）

記録

• 初出場・初先発出場：1982年4月3日、対日本ハムファイターズ前期1回戦（後楽園球場）、9番・右翼手として先発出場
• 初安打・初本塁打・初打点：同上、4回表に高橋里志からソロ

背番号

• 69 （1980年 - 1981年）
• 23 （1982年 - 1989年、1995年）
• 29 （1990年 - 1992年、1994年）
• 12 （1993年）
• 73 （1996年）
• 74 （1997年 - 2001年）
• 88 （2002年 - 2003年）
• 83 （2004年 - 2008年）

関連項目

• 大阪府出身の人物一覧
• 埼玉西武ライオンズの選手一覧
• 読売ジャイアンツの選手一覧
• 千葉ロッテマリーンズの選手一覧

外部リンク

• 焼肉「楪」 - 西岡がオーナーを務める焼肉レストラン