大阪府第18区

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日本の旗大阪府第18区
行政区域 岸和田市泉大津市和泉市高石市泉北郡
(2024年1月1日現在)
比例区 近畿ブロック
設置年 1994年
選出議員 遠藤敬
有権者数 43万1284人
1.902 倍(一票の格差鳥取1区との比較)
総務省・2023年9月1日)
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大阪府第18区(おおさかふだい18く)は、日本衆議院議員総選挙における選挙区1994年平成6年)の公職選挙法改正で設置。

区域

1994年平成6年公職選挙法改正以降の区域は以下のとおりである[1][2]

大阪府南部(泉州)のうち北部に位置する、古い街並みと新興住宅街が共存するエリアである(南部は大阪府第19区)。宅地開発により和泉市を中心に人口は増加している。中選挙区制度時代は旧5区に属していた。

歴史

保守系の支持が厚く、自民党中山太郎が親譲りの堅い地盤に支えられて、当選挙区初の選挙となる第41回衆議院議員総選挙で空手家で岸和田市議だった新進党大西靖人を破り当選したのを皮切りに、連続当選を続けてきた。

しかし、2003年には民主党中川治に比例復活による初当選を許し、当選挙区導入以来初めて野党議員が選出されることとなった。

2005年の第44回衆議院議員総選挙では、80歳を超えて高齢ながらも、小泉人気の恩恵を受け中山が大勝する。

2009年の第45回衆議院議員総選挙では、政権交代ムードによる自民党への逆風を跳ね返せず、中山は中川に敗れ落選した。これにより、大正時代生まれの国会議員は国会から姿を消した。また、1区中馬弘毅15区竹本直一も小選挙区で落選したため、小選挙区制度導入後の大阪府下における自民党公認候補の連続当選記録は途絶えた。

2012年の第46回衆議院議員総選挙では、中山の後援会で青年局長だった遠藤敬が当初所属していた自民党から日本維新の会に移籍し、自民党は後に泉大津市長だった神谷昇を擁立。保守分裂の選挙となり、遠藤が神谷と中川らを破り初当選した。

2014年の第47回衆議院議員総選挙においても、遠藤が小選挙区当選で再選を果たし、神谷は比例復活で初当選を果たした。

2017年の第48回衆議院議員総選挙では、民進党希望の党への合流並びに日本維新の会との間で大阪府下の小選挙区に候補者を擁立しない協力を受けて、民進党の当選挙区支部長で立候補予定者だった川戸康嗣は希望の党に移籍し、兵庫県第9区に国替え出馬となった。その中で前回同様3人の争いとなり、遠藤が小選挙区で神谷が比例復活で当選を果たした。

2021年の第49回衆議院議員総選挙では、遠藤が初当選以来の10万票超えかつ過去最多の得票数を得て、神谷と立憲民主党所属となり出馬した川戸の比例復活を許さず当選を果たした。

小選挙区選出議員

選挙名 当選者 党派
第41回衆議院議員総選挙 1996年 中山太郎 自由民主党
第42回衆議院議員総選挙 2000年
第43回衆議院議員総選挙 2003年
第44回衆議院議員総選挙 2005年
第45回衆議院議員総選挙 2009年 中川治 民主党
第46回衆議院議員総選挙 2012年 遠藤敬 日本維新の会
第47回衆議院議員総選挙 2014年 維新の党
第48回衆議院議員総選挙 2017年 日本維新の会
第49回衆議院議員総選挙 2021年

選挙結果

第49回衆議院議員総選挙2021年(令和3年)10月31日 大阪府第18区

時の内閣:第1次岸田内閣 解散日:2021年10月14日 公示日:2021年10月19日
当日有権者数:43万4309人 最終投票率:52.91%(前回比:増加6.64%) (全国投票率:55.93%(増加2.25%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
遠藤敬53日本維新の会118,421票
52.97%
――
神谷昇72自由民主党61,597票
27.55%
52.02%公明党推薦
川戸康嗣46立憲民主党24,490票
10.95%
20.68%
望月亮佑29日本共産党19,075票
8.53%
16.11%
  • 川戸は48回は兵庫9区から立候補し、落選(旧希望の党と日本維新の会の候補者調整による国替え)。
第48回衆議院議員総選挙2017年(平成29年)10月22日 大阪府第18区

時の内閣:第3次安倍第3次改造内閣 解散日:2017年9月28日 公示日:2017年10月10日
当日有権者数:43万7120人 最終投票率:46.27%(前回比:減少2.43%) (全国投票率:53.68%(増加1.02%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
遠藤敬49日本維新の会87,040票
44.32%
――
比当神谷昇68自由民主党80,198票
40.83%
92.14%公明党推薦
矢野忠重67日本共産党29,164票
14.85%
33.51%
第47回衆議院議員総選挙2014年(平成26年)12月14日 大阪府第18区

時の内閣:第2次安倍改造内閣 解散日:2014年11月21日 公示日:2014年12月2日
当日有権者数:42万5818人 最終投票率:48.70%(前回比:減少7.24%) (全国投票率:52.66%(減少6.66%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
遠藤敬46維新の党88,638票
44.24%
――
比当神谷昇65自由民主党82,460票
41.15%
93.03%公明党推薦
矢野忠重64日本共産党29,275票
14.61%
33.03%
第46回衆議院議員総選挙2012年(平成24年)12月16日 大阪府第18区

時の内閣:野田第3次改造内閣 解散日:2012年11月16日 公示日:2012年12月4日
当日有権者数:42万5921人 最終投票率:55.94%(前回比:減少9.55%) (全国投票率:59.32%(減少9.96%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
遠藤敬44日本維新の会100,312票
43.68%
――みんなの党推薦
神谷昇63自由民主党83,388票
36.31%
83.13%公明党推薦
中川治61日本未来の党24,467票
10.65%
24.39%新党大地・真民主推薦
矢野忠重62日本共産党21,500票
9.36%
21.43%
第45回衆議院議員総選挙2009年(平成21年)8月30日 大阪府第18区

時の内閣:麻生内閣 解散日:2009年7月21日 公示日:2009年8月18日
当日有権者数:42万4742人 最終投票率:65.49%(前回比:増加1.3%) (全国投票率:69.28%(増加1.77%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
中川治58民主党132,399票
48.60%
――
中山太郎85自由民主党104,699票
38.43%
79.08%
大塚康樹41日本共産党27,440票
10.07%
20.73%
西川豊45幸福実現党7,915票
2.91%
5.98%
第44回衆議院議員総選挙2005年(平成17年)9月11日 大阪府第18区

時の内閣:第2次小泉改造内閣 解散日:2005年8月8日 公示日:2005年8月30日
当日有権者数:42万929人 最終投票率:64.19%(前回比:増加7.94%) (全国投票率:67.51%(増加7.65%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
中山太郎81自由民主党139,616票
52.90%
――
中川治54民主党93,402票
35.39%
66.90%
大塚康樹37日本共産党30,912票
11.71%
22.14%
  • 中山は2022年現在、大正生まれの最後の国会議員当選者である。日本最後の一覧を参照。
第43回衆議院議員総選挙2003年(平成15年)11月9日 大阪府第18区

時の内閣:第1次小泉第2次改造内閣 解散日:2003年10月10日 公示日:2003年10月28日
当日有権者数:41万7574人 最終投票率:56.25% (全国投票率:59.86%(減少2.63%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
中山太郎79自由民主党108,996票
47.94%
――
比当中川治52民主党89,930票
39.56%
82.51%
大塚康樹36日本共産党28,417票
12.50%
26.07%
第42回衆議院議員総選挙2000年(平成12年)6月25日 大阪府第18区

時の内閣:第1次森内閣 解散日:2000年6月2日 公示日:2000年6月13日 (全国投票率:62.49%(増加2.84%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
中山太郎75自由民主党103,402票
47.47%
――
喜多誠27民主党64,259票
29.50%
62.14%
古久保暢男66日本共産党42,750票
19.63%
41.34%
沖津しのぶ30自由連合7,402票
3.40%
7.16%
第41回衆議院議員総選挙1996年(平成8年)10月20日 大阪府第18区

時の内閣:第1次橋本内閣 解散日:1996年9月27日 公示日:1996年10月8日 (全国投票率:59.65%(減少8.11%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
中山太郎72自由民主党88,147票
41.82%
――
大西靖人39新進党78,822票
37.39%
89.42%
古久保暢男63日本共産党38,932票
18.47%
44.17%
松本達也43自由連合4,892票
2.32%
5.55%

脚注

関連項目