世田谷学園中学校・高等学校

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世田谷学園中学校・高等学校
世田谷学園正門
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人世田谷学園
設立年月日 1592年(創基)
1902年(現行)
創立者 曹洞宗
共学・別学 男女別学男子校
中高一貫教育 準完全一貫制
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科・専修科
学期 2学期制
高校コード 13649C
所在地 154-0005
外部リンク 世田谷学園 中学校・高等学校
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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世田谷学園中学校・高等学校(せたがやがくえんちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、東京都世田谷区三宿に所在し、中高一貫教育を提供する私立男子中学校高等学校である。曹洞宗が運営する。高等学校においては25人生徒を募集し(スポーツクラス)、中学校から入学した内部進学の生徒と高等学校から入学した外部進学の生徒との間では3年間別々に学級を編成する準完全一貫校[1][2][3]

概要

1592年文禄元年) 曹洞宗吉祥寺学寮旃檀林)として誕生し、江戸時代には、漢学研究の中心として幕府の昌平坂学問所東京大学の前身)と並び称された由緒ある伝統校である。

中高一貫生は1学年200名程度と比較的小規模で、生徒一人一人の進学希望を達成すべくきめ細かな指導体制を整えている。

二期制で一限50分・週6日授業を行っている(2008年までは一限70分授業を行っていた)。

進学実績では、東京大学合格者は毎年数名程度であったが、2013年は12名(内現役9名)、2014年は7名(内現役7名)となっている。早稲田大学慶應義塾大学上智大学合格者については、2013年は288名(内現役256名)、2014年は292名(内現役279名)と都内でも相当上位の成績を上げている。現役の合格力の高さに特徴がある。

制服の色は紺色。生徒会と学校側の話し合いで、2006年度から夏季の制服と体操服が新しくなり、カバンも2007年度から変更された。

教育区分

世田谷学園中学校・高等学校においては、中学校の第1学年および第2学年の前期2年間、中学校第3学年ならびに高等学校の第1学年および第2学年の中期3年間と高等学校第3学年の後期1年間に区分する「2-3-1制」を採用している[4]

沿革

「旃檀林」の名称は中国唐代の禅僧の永嘉(ようか)大師玄覚(675~713年)の作とされる『証道歌』に「旃檀林に雑樹無し、鬱密深沈として獅子のみ住す」から取られた。世田谷学園の生徒は栴檀林に学ぶ誇り高き「獅子児」である。

  • 1902年明治35年)- 曹洞宗第一中学林に改称。
  • 1912年大正2年)- 現住所に校舎が移転。
  • 1924年(大正13年)- 校名を世田谷中学と改称。
  • 1948年昭和23年)- 世田谷高等学校を開設。
  • 1983年(昭和58年)- 校名を現在の世田谷学園中学校・高等学校に改称。

かつては普通科の他に商業科理数科および帰国生の受け入れを行っていた時期があったが、現在は全て無い。また過去には同じ曹洞宗立の駒澤大学に多くの者が進学していた。

教育理念

  • “Think & Share” -「天上天下唯我独尊」
  • 「明日をみつめて、今をひたすらに」 -“from Vision to Reality”
  • 「違いを認め合って、思いやりの心を」 -“from Respect for Each to Respect for All”

学園祭

  • 学園祭の名は「獅子児祭(ししじさい)」といい、毎年10月の最終土曜日と日曜日に催されている。
  • 2009年度は新型インフルエンザ流行のため、中止になっている。
  • 毎年、獅子児祭実行委員会が設立され、実行委員を中心とし運営されている。
  • 毎年、約7000人の方が来客している。
  • 毎年、2月末位をめどに翌年度の実行委員会が設立される。

部活動

硬式野球部は過去に1度選抜(1993年)に出場したことがある。

空手道部・バスケットボール部・水泳部は、関東大会やインターハイ等に数多く出場している。

柔道部は、講道学舎から生徒を受け入れていたため、毎年インターハイ等の全国大会に出場し、上位成績を修めていた。また、多数の著名な格闘家・柔道選手を輩出し、オリンピックのメダリストも数人輩出している。現在は受け入れをしておらず、一般生のみで活動している。獲得した全国タイトルは、計30回(金鷲旗14回・インターハイ6回・選手権10回)を誇る。

吹奏楽部は、全日本アンサンブルコンテストにおいて20回金賞受賞(クラリネットパート)するなど優れた実績を有している。

アンサンブル以外でも「第55回(2015年)東京都中学校吹奏楽コンクール」に初出場し、金賞を受賞している。

仏教青年会という一風変わった部も存在する。

生徒会に当たるものとして、生徒会執行部という有志制の組織が存在する。次年度の会長・副会長は毎年前年度の1月に全校生徒の直接選挙で選出される。

入学方法

交通アクセス

卒業生

学園関係者

関係学校

大学・短期大学
高等学校・中学校

関連項目

脚注及び参照

  1. ^ 世田谷学園高校の学校情報-高校受験パスナビ旺文社)の「カリキュラム」によれば、「内部進学生とは3年間別クラス。」と記載されている。
  2. ^ 世田谷学園高校の入試情報-高校受験パスナビ(旺文社)によれば、推薦入学試験募集人員は12人、一般入学試験(スポーツ)募集人員は13人である。
  3. ^ 中学入試要項-世田谷学園中学校高等学校によれば、中学校生徒募集人員は200人、高等学校生徒募集人員は25人であり、両方の合計は225人となる。高等学校からの生徒募集数25人を中学校・高等学校からの生徒募集総数225人で除した数値の比率が11.11%である。『平成12年度版 全国注目の中高一貫校』(学習研究社1999年8月発行)の「要注意! この学校には高校から入れない!!」のp.68の表のうち「1999年の募集人員が少なかった私立高校の例」によれば、「高1生の在籍生のうち外進生比率が20%以下の主な学校」には世田谷学園が準完全中高一貫校として分類されている。
  4. ^ 学習・進路指導-世田谷学園中学校高等学校の「中高一貫教育」による。

外部リンク