スクルージ・マクダック

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スクルージ・マクダック
Scrooge McDuck
初登場 Christmas on Bear Mountain(1947年のコミック)
スクルージ・マクダックとお金(スクリーンデビュー作)
原語版声優 ダラス・マッケノン(1960)
ビル・トンプソン(1967)
アラン・ヤング(1983 - )
日本語版声優
BVHE
北村弘一(1989 - 2007)
伊井篤史(2007 - )
詳細情報
種族 アヒル
性別
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スクルージ・マクダック (Scrooge McDuck) は、カール・バークス原作によるウォルト・ディズニー・カンパニー漫画及びアニメキャラクター東京ディズニーリゾート等のサイト内では、アンクルスクルージと表される場合もある。

彼が初めて登場したのは、1947年12月出版のドナルドダックを主人公としたディズニーコミック『Christmas on Bear Mountain』(作者:カール・バークス、日本では未出版)であった。だが、この作品はアニメ化はされなかった。スクリーンデビューは1967年の「スクルージ・マクダックとお金」(en: Scrooge McDuck and Money)である。名前はチャールズ・ディケンズの短編小説『クリスマス・キャロル』の主人公である冷酷な老人エベニーザ・スクルージに由来しており、1983年公開短編映画『ミッキーのクリスマスキャロル』(ディズニー制作)にて、そのエベニーザをスクルージ・マクダックの声優であるアラン・ヤング(en: Alan Young)が演じている。

フォーブス』では2005年以降「フィクション版世界長者番付」を企画、発表しているが、2013年版ではスクルージの推定総資産額は654億ドルで1位を獲得している[1]

設定

架空の町ダックバーグに住む年老いたアヒルドナルドダックの伯父。お金を何よりも愛する世界一の金持ちだが、『ダックテイルズ』では、ドナルドの甥である三つ子・ヒューイ・デューイ・ルーイと生活するにつれ、お金より家族を大事に考えるようになる。1987年スタートのテレビシリーズ『ダックテイルズ』では初めて主人公を務めた。そこでは姪(ドナルドの妹)の息子などと共演しているが、なぜか、甥であるドナルドとの共演は極めて少ない。世界一の大金持ちだが、かなりの倹約家であり、常にお金儲けの事ばかり考えている。そのためか、『ハウス・オブ・マウス』では、ライバルのフリントハートのような強欲な悪役のように描かれていた。一方、クリスマス作品では 悪戯ばかりするヒューイとデューイとルーイに かつて自分はサンタの良い子リストに載れなかったと話すなど、家族や友人を思い遣る一面を見せている。

自分の所有するお札の番号を全て暗記しており、いつ、何の仕事で稼いだお金かも見ただけで見分ける事が出来る。様々な財宝を捜し求めているが、お金ならなんでもいいという訳ではない。身につかない「あぶく銭」は欲しがらず、事業で正当に稼いだお金や苦労して探し出した財宝にだけ貪欲でハイリスクのギャンブルにも興味がない。タダなどの言葉に弱く、基本的にお金を払いたがらない。一見、強欲で自分勝手な頑固者に思われがちだが根は家族思いで、自分のやり方が間違いだと気づくと考えを改め、お金や財宝を犠牲にする事を承知の上で他者のために行動する素直さも持ち合わせる。『ダックテイルズ』の物語の構成では、前半は金の亡者だが、後半は情に厚く、子供達を導く大人として描かれるケースが多い。

趣味は、金貨が大量に保管してある金庫をプールに見立てて泳ぐことや硬貨を上に積み上げていくことなど。また、レジスターをピアノのように演奏したり、バグパイプの演奏を好むが全く持って下手。世界一の腕を持つ親友のロイ伯爵に習ったのでフェンシングの腕はなかなかのもの。ここでは、金庫経営者、製菓会社社長、資産家、実業家、投資家、コイン収集家、冒険家などといった様々な顔を持つ。好物はスコーン(スコットランド発祥のパン)である。

マチルダ・マクダック、ホーテンス・マクダックという二人の妹がいて、ホーテンスがドナルドダックの母親。

これまでの経歴

1867年スコットランド生まれ。生まれて初めて自分の手で稼いだ10セント硬貨(これが後の幸運のコインである)が米国のものであったことから米国に興味を持ち、渡米した。その後も、各地を転々とし、ゴールドラッシュ最中のクロンダイクを訪れ金塊を発見する。それ以後も、石油やダイヤモンドなどで資産を増やす機会に恵まれ、最終的に世界一金持ちになった。

恋人はいるが結婚はしておらず、財産を分けなければならないという理由から一生独身を通すと決めている。(ただし、2回ほど結婚しようとしたことがあった)

声優

現地アメリカの声優は、『ミッキーのクリスマスキャロル』よりアラン・ヤングが担当。日本での声優は、『クリスマス・キャロル』では吉水慶(ポニー版、バンダイ版)、北村弘一(BVHE版、2007年まで)が担当。『ダックテイルズ』では内海賢二(テレビ東京版、バンダイ版)、北村弘一(WOWOW版)が担当、逝去後、後任として2007年に東京ディズニーシーで公演された「リトルクリスマスストーリー」から、伊井篤史が担当するようになった[要出典]。ゲーム『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』では伊井篤史が担当している。

服装

トレードマークはクチバシの上に乗せるようにかけている小さな丸眼鏡とシルクハットにステッキ。『ダックテイルズ』の作中と東京ディズニーランドのエントランスと東京ディズニーシー内でのキャラクターグリーティングでの服装は青地に袖口と襟とベルトが赤の服。東京ディズニーランドのトゥーンタウンでのキャラクターグリーティングではオレンジ地に襟が紫の上着に黄色のスカーフ。

原作である『アンクル・スクルージ』シリーズでは赤地に灰色の袖が多いが、様々な色が存在している。

エピソード

主役となったコンピュータゲーム

  • わんぱくダック夢冒険(1990年1月26日発売、ファミリーコンピュータ専用、開発・発売:カプコン
  • ダックテイルズ2 (1993年4月23日発売、ファミリーコンピュータ専用、開発・発売:カプコン)
  • ダックテイルズ2 (1993年12月3日発売、ゲームボーイ専用、発売・開発・発売:カプコン)
  • ダックテイルズ リマスタード(英語: DuckTales: Remastered)(2013年北米・欧州にて発売。日本未発表。Steam、Playstation 3、Xbox 360、Wii U向け、開発:WayForward Technologies・発売:カプコン。2015年4月にWindows8. Android. ios版が配信開始。こちらは配信:Disneyで日本語翻訳つき)わんぱくダック夢冒険をリメイクしたもの。

関連項目

脚注・出典

  1. ^ The 2013 Forbes Fictional 15”. フォーブス (2013年7月31日). 2015年12月7日閲覧。

外部リンク