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イズミヤ

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イズミヤ株式会社
Izumiya Co., Ltd.
イズミヤ花園店(大阪市西成区
種類 株式会社
市場情報
本社所在地 日本の旗 日本
557-0015
大阪府大阪市西成区花園南1丁目4番4号
設立 1949年12月27日(株式会社いづみや商店)(注1)
業種 小売業
法人番号 1120001199488 ウィキデータを編集
事業内容 衣料品、食料品、電器、家具、レジャー用品、日用雑貨等の総合小売業のチェーンストア
代表者 代表取締役社長 坂田俊博
資本金 390億円66百万円(2010年2月末現在)
売上高 単独3,222億円 連結3,685億円
(2010年2月期)
純資産 単独903億円 連結957億円
(2010年2月末現在)
総資産 単独2,206億円 連結2,502億円
(2010年2月末現在)
従業員数 単独2,326名 連結3,894名
(2010年2月末現在)
決算期 2月末
関係する人物 和田源三郎
外部リンク www.izumiya.co.jp
特記事項:注1:1970年9月に当時休眠会社であった当社が旧事業会社(旧いづみや株式会社。1952年4月15日設立)を吸収合併(いわゆる株式額面変更目的の合併)。
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イズミヤ株式会社: Izumiya Co., Ltd.)は、近畿地方を中心に、関東中国九州地方スーパーマーケットチェーンを展開する、日本の大手小売業者である。なお、中国・九州地区を地盤とする同業の株式会社イズミ(本社・広島市)をはじめ、全国各地に類似した名称の企業が少なからずあるが、それらとの関係はない[1]。かつてはGMS業態での出店が主力であったが、近年は食品スーパー「デイリーカナート」での出店に力を入れており、さらに最近では低コスト運営に注力した『まるとく市場』という新業態も開発。当該業態による、既存の小型・不採算店舗の再生にも取り組んでいる。

沿革

  • 1921年(大正10年)5月 - 和田源三郎が、いづみや呉服店として大阪市西成区花園町で創業。
  • 1952年(昭和27年)4月 - 衣料品の販売を主とする(旧)いづみや株式会社設立。
  • 1959年(昭和34年)8月 - 第2号店舗として尼崎市に尼崎店を開店。チェーンストア展開開始。
  • 1968年(昭和43年)4月 - 日本初のショッピングセンターとして岸和田市に岸和田店を開店。
  • 1970年(昭和45年)9月 - 当時休眠会社の株式会社いづみや商店が(旧)いづみや株式会社を吸収合併しいづみや株式会社に商号変更(いわゆる株式額面変更目的の合併)。
  • 1973年(昭和48年)
  • 1978年(昭和53年)9月 - 東京証券取引所に上場。
  • 1979年(昭和54年)9月 - イズミヤ株式会社に社名変更。
  • 1987年(昭和62年)3月 - 関東進出1号店舗として牛久市に牛久店を開店。
  • 2003年(平成15年)
    • 3月 - 大阪の小売業「はやし」と資本業務提携、持分法適用会社とする。
    • 6月 - 高島屋のスーパー部門子会社「高島屋ストア」を買収。買収後「カナート」に社名変更。
  • 2007年(平成19年)3月 - 新業態の食品スーパー「まるとく市場」1号店を大阪府茨木市に開店(デイリーカナートから業態転換)。
  • 2008年(平成20年)
    • 4月 - 中京地方を基盤とする流通業・ユニー愛知県)と業務提携。
    • 11月 - 「はやし」を完全子会社化。
  • 2009年(平成21年)8月 - ユニー、フジ愛媛県)と組んだ3社共同のプライベートブランドスタイルワン」の販売を開始。2年掛かりで「good-i」ブランドから「スタイルワン」に全面的に切り替える予定。
  • 2010年(平成22年)2月 - 伊藤忠商事と資本・業務提携することを発表。
  • 2011年(平成23年)11月1日 - 同社グループの中国進出1号店として、蘇州泉屋百貨有限公司(本社:蘇州市)が運営する『泉屋百貨』が開業。

業態

  • イズミヤ:総合スーパー(GMS)形態の店舗で、衣料・食品・住居用品を幅広く揃える。駅前立地が多い。
  • スーパーセンター:スーパーセンター形態の店舗。ワンフロアで食料品、衣料品、住居関連品の全てが揃う。工場跡地や埋め立て地を活用した広大な敷地に立地している。
  • デイリーカナート:スーパーマーケット(SM)形態の店舗で、食料品を中心とした、日々の生活必需品を揃える、比較的小型の店舗。同業他社の店舗を、買収により転換した店もある。
  • まるとく市場:まるとく市場参照。

過去に存在した業態

  • FISMY:ターゲットをピュアヤング(16歳から22歳)に絞った衣料専門大型店。京都・心斎橋の2店舗を展開していたが、心斎橋店は2009年8月に閉店。京都店についても店舗運営をOPAに全面委託しFISMYの名称を外したことから、この業態からは事実上撤退した。

社名の由来

「ヤコブの泉」として知られる聖書箇所(ヨハネによる福音書4章13-14節)より。

ちなみに、主力業態の一つであるデイリーカナートの「カナート」もアラビア語で「オアシス」の意味であり、「」にちなんだものとなっている。

ロゴマーク

1973年(昭和48年)、それまで○の中に「泉」だったロゴマークを大きく変更。太陽をモチーフにした。右側の橙色は太陽のコロナを指し、左側の黄緑色はを指す。景観条例がある京都市奈良市の店舗では青色に統一されている。

このロゴマークは、かつての「忠実屋」(1994年(平成6年)にダイエーに吸収合併)のマーガレットをイメージしたロゴマークと極似にしていた。
なお、まるとく市場ではこの太陽の社章を使用していない。

店舗

過去に存在したイズミヤの店舗

関東地区

中部地区

  • 太田店 - 名鉄ショッピ内2F - 4F:衣料品・日用雑貨のみの営業→1F食料品の名鉄パレが全館引継→現在は解体後、名鉄不動産によるマンション
  • 各務原店 →現在はヤマダ電機各務原店とニトリ各務原店。
  • 真正店 →リオワールド(現・LCワールド本巣)のキーテナントとして営業するも撤退。跡フロアは2009年(平成21年)2月現在、4月のリニューアルに向けて改装中。尚、真正店の閉店により岐阜県のみならず中部地区からも全面撤退となった。
  • 名古屋店‐名古屋駅前のメルサ5階のワンフロアーのみの衣料品だけの店舗。
  • 多治見店‐多治見駅

近畿地区

  • 茨木店別館 - 1974年(昭和49年)8月に開店し、2001年(平成13年)9月に閉店。現在1Fがマルヤス、上層はマンションである。
  • 駒川店
  • 布施店
  • 高槻店
  • 堺東店
  • 鳳店
  • 岸和田店
  • 尾崎店 - 現在は万代が入っている。
  • 千林店 - 1970年(昭和45年)頃に閉店。現在はジョーシンせんばやし店。
  • 梅田店
  • 西宮店 - 西宮市津門大塚町にあった。阪神・淡路大震災により被災。1F~3Fが店舗、上層はマンションであった。解体後、タワーマンションが建てられた。
  • 西神戸店 - 神戸デパート内にあり、阪神・淡路大震災直前の1994年(平成6年)12月に撤退を表明していた。
  • 神戸ポートアイランド店 - 2010年(平成22年)2月28日付けで閉店。2006年(平成18年)3月にオープンしたばかりだったが、年間5億円の赤字が解消できる見込みが立たなかったため。神戸新聞
  • 福知山店
  • 大和高田店 - 1972年(昭和47年)開店。現在はマンション。
  • 尼崎店 - 現在休店中。
  • 王寺店 - 2010年(平成22年)2月24日閉店。現在はスーパーマーケットヤオヒコが入店。2010年(平成22年)4月に広陵町へスーパーセンター広陵店として移転。

グループ企業

  • イズミヤカード - 保険代理店事業・クレジットカード事業・旅行代理店(レマントラベルサービス)等を展開。
  • サンローリー - レストラン、フードコート等の外食産業を運営。
  • アバンティブックセンター - 書籍・雑誌の販売。「アバンティブックセンター」「アミーゴ書店」を運営。
  • アクトスポーツ - スポーツ用品の販売。
  • ビーユー - おもちゃ、ファンシーグッズの専門店。
  • デリカ・アイフーズ - 食品加工の製造販売。弁当・惣菜専門店も展開。
  • はやし - 大阪市を基盤とする食品スーパーマーケット。
  • 木次リテイル・サービス-島根県雲南市木次町のショッピングセンター「サン・チェリヴァ」を運営。
  • 宮崎レマンホテル - イズミヤ宮崎店に隣接するホテル。

テーマソング

他のスーパーと大きく異なる特色のひとつが、「いつかたどり着くだろう」と「買いに来た甲斐があった」の2曲に代表されるテーマソングである。

なお、「いつかたどり着くだろう」でおなじみのテーマソングの正式名称は、『明日へ吹く風』である(アーティストは不明)。

最近では1曲『しあわせくるくる』が主力になっており、毎時0分に時報を兼ねた店内BGMになっているほか、イズミヤの公式サイトにも掲載されている。また、開店時間が朝10時の場合、10時30分にこの曲が流れる。

関連項目

脚注

  1. ^ 但し、イズミの店舗のいくつかには、イズミヤのグループ企業である玩具店のペリカンが出店している。

外部リンク

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