おしゃれキャット
おしゃれキャット | |
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The Aristocats | |
監督 | ウォルフガング・ライザーマン |
脚本 |
ラリー・クレモンス バンス・ゲリー フランク・トーマス ジュリアス・スベンセン ケン・アンダーソン エリック・クレウォース ラルフ・ライト |
製作 | ドン・B・テータム |
製作総指揮 | ロイ・O・ディズニー |
音楽 | ジョージ・ブランズ |
撮影 | ボブ・ブロートン |
編集 | トム・アコスタ |
配給 | ブエナ・ビスタ |
公開 |
1970年12月11日 1972年3月11日 |
上映時間 | 78分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
『おしゃれキャット』(原題: The Aristocats)は1970年12月11日に公開されたディズニー製作のアニメーション映画。日本では1972年3月11日に公開。
原題のAristocatsとは、「貴族階級」という意味のaristocratのもじりである。
あらすじ
フランスのパリにダッチェスという美しい猫が3匹の仔猫たちと暮らしていた。飼い主は、金持ちの老婦人。老婦人は財産を猫たちに遺そうと弁護士を呼んで遺言状を作成する。その遺言を盗み聞きしたのが、長年仕えていた執事エドガー。猫たちが死んだ時には自分に遺産が入る事を知ると、エドガーは遺産目当てに、猫たちを睡眠薬入りミルクを飲ませて眠らせ、パリの郊外に捨ててきてしまった。
目を覚ましたダッチェスたちの前に現れたのが、野良猫オマリー。ダッチェスの美しさと気品に惹かれたオマリーは、いっしょにパリを目指す。
登場キャラクター
日本語吹き替え版は、下記に挙げた配役とは別の配役版が存在する。
人間
- ボンファミーユ女史 (Madame de Bonfamille)
- 声の出演 - ハーミオネ・バッデリー/
- 大金持ちの老婦人。自分の死後、財産を飼い猫たちに残そうと遺言を作成した。
- エドガー (Edgar)
- 声の出演 - ロディ・モード・ロクスビー/川久保潔
- ボンファミーユ夫人に長年仕えてきた執事。夫人の遺産の相続権がネコに継続されると知り、ミルクに睡眠薬を入れ、ネコのダッチェスを遠くに捨ててしまう。最後にはジャズ猫たちにやられ、アフリカへ追いやられていく。
- オートクール (Georges Hautecourt)
- 声の出演 -チャールズ・レイン/
- 弁護士。ボンファミーユ夫人に頼まれて、遺言状を作成する。
- 牛乳配達 (French Milkman)
- 声の出演 - ピーター・レナデイ/
- 物語の最初で『おしゃれキャット』の歌を歌いながら牛乳を配達している。
ネコ
- トーマス・オマリー (Thomas O'Malley)
- 声の出演 - フィル・ハリス/大宮悌二、世良明芳(歌)
- 侠気のある、オレンジ色の毛をしたオスネコ。ダッチェスたちがパリに帰る手助けをするなど、ダッチェス親子にとって頼りになる存在。本名は、エイブラハム・デ・レイシー・ジュゼッペ・ケイシー・トーマス・オマリーという。
- ジャズネコ (The Scat Cats)
- オマリーの友人の野良猫たち。バンドを組んでいる。
- スキャット・キャット (Scat Cat)
- 声の出演 - スキャットマン・クローザース/熊倉一雄
- バンドのリーダー。
- チャイニーズ・キャット(Shun Gon)
- 声の出演 - ポール・ウィンチェル
- 中国系の猫。
- イングリッシュ・キャット(Hit Cat)
- 声の出演 - ロード・ティム・ハドソン
- ハワイアンTシャツを着た英国系の猫。
- ロシアン・キャット(Billy Boss)
- 声の出演 - スール・レイブンズクロフト
- ドイツ系の猫。
ネズミ
- ロックフォール (Roquefort)
- 声の出演 - スターリング・ホロウェイ/肝付兼太
- 私立探偵。ダッチェスたちと一緒に暮らすネズミ。
イヌ
- ナポレオン (Napoleon)
- 声の出演 - パット・バドラム/槐柳二
- エドガーがダッチェスたちを捨ててきた郊外に住む老犬
- ラフィエット (Lafayette)
- 声の出演 - ジョージ・リンゼイ/八木光生
- ナポレオンと同じくエドガーがダッチェスたちを捨ててきた郊外に住む老犬
ガチョウ
- アビゲイル (Abigail Gabble)
- 声の出演 - モニカ・エヴァンス/
- イギリス産まれのガチョウ。溺れていたオマリーを助ける。パリのレストランで伯父と待ち合わせをしており、パリまでダッチェスたちと同行する。
- アメリア (Amelia Gabble)
- 声の出演 - キャロル・シェリー/
- アビゲイルとは姉妹のガチョウ。
- ワルドー (Uncle Waldo)
- 声の出演 - ビル・トンプソン/
- アビゲイルとアメリアの伯父ガチョウ。
- パリのレストランで酔っ払っていた。なお、そのレストランの名物料理は、「田舎風ガチョウ料理」
ウマ
- フルフルー (Frou-Frou)
- 声の出演 - ナンシー・カルプ/
- ボンファミーユ夫人に飼われる馬
スタッフ
- 製作総指揮:ロイ・O・ディズニー
- 製作:ドン・B・テータム
- 原作:トム・マクゴーワン、トム・ロウ
- 脚本:ラリー・クレモンス、バンス・ゲリー、フランク・トーマス、ジュリアス・スベンセン、ケン・アンダーソン、エリック・クレウォース、ラルフ・ライト
- 音楽: ジョージ・ブランズ
- オーケストラ指揮:ウォルター・シーツ
- 作画監督:ミルト・カール、フランク・トーマス、オリー・ジョンストン、ジョン・ラウンズベリー
- レイアウト:ドン・グリフィス、バジル・デビドビッチ、シルビア・ロエマー
- 原画:ハル・キング、エリック・クレウォース、フレッド・ヘルミッチ、エリック・ラーソン、ジュリアス・スベンセン、ウォルト・スタンチフィールド、デイブ・マイケナー
- エフェクト原画:ダン・マクマヌス、ディック・ルーカス
- 美術監督、プロダクションデザイン:ケン・アンダーソン
- 背景:アル・デンプスター、ビル・レイン、ラルフ・ヒューレット
- 撮影:ボブ・ブロートン
- 音響監督:ロバート・O・クック
- ミキサー:イブリン・ケネディ
- 編集:トム・アコスタ
- 助監督:エド・ハンセン、ダン・アルガイア
- プロデューサー:ウォルフガング・ライザーマン、ウィンストン・ヒブラー
- 監督:ウォルフガング・ライザーマン
挿入歌
- おしゃれキャット (The Aristocat)
- スケール・アンド・アルペジオ (Scales and Arpeggios)
- トーマス・オマリー・キャット
- みんな猫になりたいのさ (Ev'rybody Wants to Be a Cat)
- ひとりぼっちじゃない
日本でのマリー人気
日本では映画自体はヒットには至らず、長らく一部のディズニーファン以外には殆ど知られていない作品だったが、2002年2月に本作に登場する仔猫マリーのキャラクター商品が発売され、女子高生などを中心にキャラクターが独自の人気を獲得することになった。2008年現在でも、日本におけるおしゃれキャット自体の知名度は低い為、キャラクター商品としてのマリーは知っていても、マリーが何のアニメーションのキャラクターなのかを知らない人も多い。
日本におけるマリーのブームは、10代の女性向けのファッション雑誌でモデルがマリー好きを公言したことがきっかけであるとされる。
マリーは、敬宮愛子内親王が大いに気に入っていることでも知られている。
その他
- 東京ディズニーランドに、本作にちなんだグッズ販売ショップ「おしゃれキャット」が設置されている。
- 日本ではマリーがいわゆる「可愛い系」として非常に人気が高く、「おしゃれキャット=マリー」のイメージが強いが、本作の主人公はあくまでダッチェスである。
おしゃれキャット2
2007年にビデオ販売される予定で『Aristocats II』の制作が進められていたが、2006年の早い時期に制作中止となっている。