いわて沼宮内駅

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いわて沼宮内駅
西口
いわてぬまくない
Iwate-Numakunai
所在地 岩手県岩手郡岩手町大字江刈内
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本・駅詳細
IGRいわて銀河鉄道駅詳細
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いわて沼宮内駅(いわてぬまくないえき)は、岩手県岩手郡岩手町大字江刈内にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・IGRいわて銀河鉄道である。

JR東日本の東北新幹線と、東北新幹線延伸に伴い並行在来線であった東北本線を経営移管したIGRいわて銀河鉄道のいわて銀河鉄道線が乗り入れ、接続駅となっている。かつては東北本線の途中駅であり沼宮内駅と名乗っていた。東北本線の時代には、特急はつかり」の他にも、急行八甲田」・「くりこま」などの優等列車が停車していた。

駅構造

JR東日本

JR いわて沼宮内駅*
いわてぬまくない
Iwate-Numakunai
盛岡 (30.9 km)
(34.6 km) 二戸
岩手県岩手郡岩手町大字江刈内第6地割1-15
北緯39度57分39秒 東経141度13分3.5秒 / 北緯39.96083度 東経141.217639度 / 39.96083; 141.217639
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 東北新幹線
キロ程 566.2 km(東京起点)
電報略号 イヌ
ヌマ(改称前)
駅構造 高架駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
102人/日(降車客含まず)
-2010年-
開業年月日 1891年明治24年)9月1日
備考 直営駅管理駅
みどりの窓口
* 2002年に沼宮内駅から改称。
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駅舎4階部分に相対式ホーム2面2線を有する高架駅である。二戸駅同様通過線がなく、安全のために可動式安全柵が設けられている。当駅・二戸駅・八戸駅の東北新幹線ホーム有効長は「12両」となっている[1]

駅舎3階に新幹線改札口(自動改札機設置)、みどりの窓口(営業時間:7時 - 22時・途中で営業を休止する時間帯あり)、指定席券売機2台、キヨスクがある。開業当初はそば屋(NRE)もあったが、現在は閉店している。

直営駅駅長助役配置)である。管理駅でもあるが、当駅は自駅のみの単駅管理となっている。新幹線ホームの運転扱いは当直助役が行う。

のりば

ホーム 路線 行き先
1 東北新幹線(下り) 八戸新青森方面
2 東北新幹線(上り) 盛岡仙台東京方面


IGRいわて銀河鉄道

IGR いわて沼宮内駅
いわてぬまくない
Iwate-Numakunai
岩手川口 (5.1 km)
(5.3 km) 御堂
岩手県岩手郡岩手町大字江刈内第6地割1-4
所属事業者 IGRいわて銀河鉄道
所属路線 いわて銀河鉄道線
キロ程 32.0km(盛岡起点)
東京から567.3 km
電報略号 イヌ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗降人員
-統計年度-
1,012人/日
-2010年-
開業年月日 2002年平成14年)12月1日*
* 東北新幹線開業による並行在来線の経営分離により。
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単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを有する地上駅である。互いのホームは跨線橋で連絡している。IGR開業に合わせて2番線・3番線ホームにエレベーターが設置された。

社員配置駅(盛岡駅管理、早朝夜間駅員不在)。3階の駅舎には改札口と出札窓口(営業時間:7時 - 17時50分、閉鎖時間帯あり)・自動券売機がある。

盛岡方面からの列車の約半分が当駅で折り返す。2011年8月1日から朝のJR東北本線北上行き直通列車の始発駅が、金田一温泉駅から当駅に変更された。

のりば

ホーム 路線 行き先
1 いわて銀河鉄道線(下り) 二戸三戸八戸方面
2 いわて銀河鉄道線 待避線・当駅始発
3 いわて銀河鉄道線(上り) 好摩盛岡方面
IGR改札口(2005年7月26日)


利用状況

  • JR東日本 - 2010年度の1日平均乗車人員は102人である。全国の新幹線の駅では最少人数である。
  • IGRいわて銀河鉄道 - 2010年度の乗降人員は1日平均1,012人である。IGRいわて銀河鉄道の駅の中で第6位である。
年度 乗車人員・乗降人員(*1)の推移
(一日平均)
JR(乗車人員) IGR(乗降人員)
2000 765(*2)  
2001 725(*2)  
2002 516(*2) 1,280
2003 101 1,204
2004 98 1,101
2005 100 1,055
2006 110 1,044
2007 115 1,087
2008 119 1,054
2009 117 1,014
2010 102 1,012
  • 1…乗降人員は乗車人員の約2倍の値
  • 2…JR在来線時代の乗車人員

駅周辺

バス路線

1番のりば
2番のりば
3番のりば
4番のりば
  • 貸切バス乗降専用

歴史

その他

  • 1968年まで東北本線は当駅を含む区間が非電化で(上記)、当時は一戸機関区の支区があり、十三本木峠越えに備えて補助機関車の連結や解結を当駅で行っていた[2]
  • JRバス岩手支所があった頃は、白樺号の運転手の交代も当駅で行っていた。
  • 旧駅舎だった頃は、駅構内の路線バスの乗り入れは国鉄バスJRバスの路線バスしか乗り入れが認められず、そのため岩手県北バスの路線バスは、現在の駅舎が完成してバス乗り場が整備されるまでは駅前の町道から発着していた。
  • 東北新幹線の盛岡駅以北延伸に際し、1988年に政府と自民党が結んだ取り決めでは、盛岡駅 - 沼宮内駅(当時)間と八戸駅 - 青森駅間をミニ新幹線で、沼宮内駅 - 八戸駅間を新幹線規格(フル規格)で建設することとされ、沼宮内駅と八戸駅は両方式の接続点となった。青森県などの沿線自治体はこれを承諾したが、その後も全線フル規格化への要望を続けた結果、1994年に盛岡駅 - 沼宮内駅間がフル規格に変更された。その結果、沼宮内駅はフル規格線上の新幹線駅となり、開業時には現在の「いわて沼宮内駅」へと改称された(整備新幹線の項目も参照)[3]
  • 食べ物がおいしくないとき「うまくない」とかけて「沼宮内」と言う古い洒落がある。これは国鉄出身の落語家・三遊亭圓歌(三代目)が創作落語「授業中」の中で広めて有名になった。その「授業中」の中では、駅弁売りが「弁当、弁当」というと駅のアナウンスが「ぬ(う)まくない」と続くという形で笑いを誘った[4]。落語の初演当時は実際に沼宮内駅では駅弁が売られていたが、その後一時、駅弁は売られなくなった。これは、東北本線の電化によって奥中山峠急勾配を越えるための補助機関車の連結が不要になり、連結のために停車していた優等列車が通過するようになったためであって、この落語のせいではない。さらにその後、東北新幹線が停車するようになったため、駅弁は再び販売されるようになった。現在ではこの小噺は同じ東北本線の金ヶ崎駅(金が先)とセットで「弁当買おうとしたら「金が先」と言われて腹が立ち、おまけに次に買おうとしたら「うまくない」で食いたくも無くなった」と言われることが多い。

隣の駅

東日本旅客鉄道
東北新幹線
盛岡駅 - いわて沼宮内駅 - 二戸駅
IGRいわて銀河鉄道
いわて銀河鉄道線
快速(上り1本のみ運転)
好摩駅いわて沼宮内駅奥中山高原駅
普通
岩手川口駅 - いわて沼宮内駅 - 御堂駅

脚注

  1. ^ 利用客・沿線人口・運転本数が少ない為、16両編成の列車を乗り入れさせる必要はないとの判断による。七戸十和田駅新青森駅の新幹線ホーム有効長は当駅 - 八戸駅間より短い「10両」である。
  2. ^ 出典:ネコ・パブリッシング社公式サイト内「鉄道ホビダス」編集長敬白 2010年9月29日「『国鉄時代』vol.23「みちのくの峠道」好評発売中。」 [1]
  3. ^ 出典:青森県庁公式サイト内「平成21年度版 よくわかる青森県」 第2部 4 東北新幹線全線開業への道のり [2]
  4. ^ 「いわて沼宮内」駅周辺を歩いた(MSN産経ニュース2012年5月25日)2012年5月27日閲覧

関連項目

外部リンク